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更新日:令和6(2024)年2月1日

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ちば県民だより(令和4年8月号)4面

県立教育の今と未来

県では、県立高校改革の基本的な考え方を示す「県立高校改革推進プラン」や特別支援教育の考え方や具体的な取り組みをまとめた「第3次千葉県特別支援教育推進基本計画」などによって長期的な県の教育方針を定めています。

県立高校の現在の学びの様子や、今後の特別支援教育が目指そうとしている方向性について、その一部を紹介します。

県立高校がおもしろい!

問い合わせ 県教育庁教育政策課 TEL 043-223-4019

※学校名に所在市町村名が入っていない高校のみ校名の後ろに所在地を記載してあります。

「コース」の設置で広がる選択肢

「コース」とは、学科の中に設置された、学びの選択肢のことです。コースが設置された学校では、普通科で学びながら、専門的な学習も受けることができます。県教育委員会が設置したコースの一部を紹介します。

  • 教員基礎コース 教員を目指す生徒を応援します。出前授業や実習で教育体験授業を行います。

〈設置校〉 千葉女子高校安房(あわ)高校(館山市)、我孫子高校君津高校

  • 保育基礎コース 保育・幼児教育を担う人材を育成するコースです。幼稚園や保育園と連携し実習や保育体験を行います。

〈設置校〉 市川南高校四街道北高校

  • 医療系コース 医師や看護師、理学療法士などの技師を目指す生徒を応援します。体験学習や医療機関の見学、外部講師による特別授業を行います。

〈設置校〉 東葛飾(かつしか)高校(柏市)、長狭(ながさ)高校(鴨川市)、成田北高校

  • 福祉に関するコース 介護職員初任者研修の修了を目指します。福祉施設での体験学習を通して「福祉の心」を育てます。

〈設置校〉 松戸向陽(こうよう)高校長狭高校(鴨川市)、小見川(おみがわ)高校(香取市)、佐倉西高校我孫子東高校犢橋(こてはし)高校(千葉市花見川区)、松尾高校(山武市)、市原高校

  • 工業系コース 企業などでの実習を通してものづくりを学び、工業系企業への就職や工業系大学への進学を目指します。

〈設置校〉 天羽(あまは)高校(富津市)【工業基礎コース】、姉崎(あねさき)高校(市原市)【ものづくりコース】

多様な教育のニーズに対応

  • 三部制定時制高校 夜間以外の午前や午後も授業を行っている学校で、生徒の希望に応じて他の部の授業を選択し、3年間で卒業することもできます。

〈設置校〉 生浜(おいはま)高校(千葉市中央区)、松戸南高校佐倉南高校

  • 通信制協力校 県では、県立通信制設置校の千葉大宮高校以外でも、面接指導(スクーリング)や定期試験を受けられる通信制協力校を指定しています。

〈設置校〉 千葉大宮高校【本校】、館山総合高校【通信制協力校】、銚子商業高校【定期試験のみ実施】

「新しい学科」の設置

普通科や専門学科以外にも、特色ある学科が設置されています。

  • 総合学科 自分の興味・関心、進路希望に応じた時間割を作ることができる学科です。将来の仕事について考える科目「産業社会と人間」があります。

〈設置校〉 幕張(まくはり)総合高校(千葉市美浜区)、小金(こがね)高校(松戸市)、八街高校大原(おおはら)高校(いすみ市)、安房拓心(たくしん)高校(南房総市)、君津青葉(あおば)高校船橋高校【定時制】

  • 福祉教養科 福祉のスペシャリストを養成するための基礎や能力を育成し、介護福祉士の資格取得を目指す学科です。

〈設置校〉 松戸向陽高校

  • 理数科 大学などの外部機関との連携で先進的な学びや技術に触れ、研究・発表や海外研修などを実施し国際的な理数系人材を育成します。

〈設置校〉 船橋高校柏高校佐倉高校佐原高校(香取市)、匝瑳高校成東(なるとう)高校(山武市)、長生(ちょうせい)高校(茂原市)、木更津高校

連携による学びの質の向上

今、県立高校では生徒の学びを広げ、教育の質を高めるために、産(企業)、学(小学校・中学校、高校、大学)、官(県、市町村)が連携しています。

  • 工業系高校人材育成コンソーシアム千葉 (拠点校 千葉工業高校

千葉県の工業高校の質を高め、日本のものづくりを創造する力を育成するために設立されました。

  • アグリサポーターズちば (拠点校 茂原樟陽(しょうよう)高校

ロボットや情報通信技術を活用した「スマート農業」といった、新しい時代の農業教育を進めるために設立されました。

生徒の意欲を後押し!「地域連携アクティブスクール」

学び直しや実践的なキャリア教育をする学校です。地元企業や大学と連携し、きめ細かい教育相談体制で生徒の成長を支え、自立した社会人を育成します。

〈設置校〉 天羽高校(富津市)、泉(いずみ)高校(千葉市若葉区)、船橋古和釜(こわがま)高校流山北高校

この他にも…

県教育委員会のホームページでは、さまざまな高校を地区や学科から探すことができます。今、県立高校では何を学べるのか、ぜひ調べてみてください。

特別支援教育のさらなる充実を目指しています

「第3次千葉県特別支援教育推進基本計画」

この計画は県の特別支援教育の基本的な考え方と具体的な取り組みをまとめたものです。

障害の有無にかかわらず、共に認め合い、支え合い、誇りを持って生きられる社会の構築のため、「一人一人が輝く共生社会の形成に向けた特別支援教育の推進」をテーマに、5つの重点項目、25の施策、130の具体的な取り組みで構成されています。

重点項目1 障害のある子どもの学びと切れ目ない支援体制の充実

  • 特別支援学校と小学校・中学校などとの交流および共同学習をさらに推進するとともに、地域の人々が障害のある幼児児童生徒への理解を深める啓発活動などの取り組みを進める
  • 医療・保健・福祉などの関係機関とのネットワークを活用して、障害のある子どもへの早期からの教育相談・支援体制の充実を図る など

重点項目2 特別支援学校の整備と機能の充実

  • 特別支援学校の計画的な整備
  • 特別支援学校が有する多様な教育機能・支援機能の充実、多様な教育的ニーズに応える特色ある学校づくりの推進 など

重点項目3 ICT(情報通信技術)の利活用による教育の質の向上

  • 幼児児童生徒が最大限の力を発揮できるよう、ICTを利活用して学ぶ場面を効果的に授業に取り入れるとともに、学校の臨時休業など緊急時においても継続的に学べるように、オンライン学習システムを推進 など

重点項目4 卒業後の豊かな生活に向けた支援の充実

  • 学ぶことと将来とのつながりを見通し、自己のキャリア形成と関連付けて生涯にわたり学び続けていけるよう、一人一人の障害の状態に応じたキャリア発達を支援 など

重点項目5 特別支援教育に関する教員の専門性の向上

  • 特別支援学校教諭免許状の保有率の向上、各種研修会などの充実に努め、全ての教員の障害や特別支援教育の理解推進、専門性の向上を図る
  • 大学などと連携しての学生ボランティアや教職インターンシップの受け入れなどにより、これからの特別支援教育を支える人材の確保、育成に努める など

「第3次県立特別支援学校整備計画」

現在の過密状況への対応と、今後見込まれる在籍児童生徒数増への対応を図ることとしています。国の「特別支援学校設置基準」を踏まえ、既存校も含め、各学校の状況に応じて個別に対応を検討して、教育環境の改善に努めます。

問い合わせ 県教育庁特別支援教育課 TEL 043-223-4050

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お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課広報班

電話番号:043-223-2241

ファックス番号:043-227-0146

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