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更新日:令和5(2023)年12月22日

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知事定例記者会見(令和2年3月19日)概要

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日時

令和2年3月19日(木曜日)10時30分~11時05分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 令和2年3月19日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 千葉県災害復旧・復興に関する指針の改訂について
  3. 千葉県がんセンターと千葉大学医学部付属病院の協定締結について
  4. 「いじめ防止啓発強化月間」について

新型コロナウイルス感染症への対応について

知事

はじめに、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話をいたします。

新型コロナウイルス感染症については、日本各地に感染が広まっており、県内においても、昨日までに34名の患者が確認されておりますが、そのうち11名の方は既に退院をしております。市川市内のスポーツクラブや介護事業所では、複数の患者が発生しましたが、国の専門チームと連携して対応し、スポーツクラブでの接触者については、健康観察を終え、その後の患者の発生は抑えられております。また、県と市川市で「合同対策チーム」を作り、市内の感染拡大防止に努めているところでございます。こうした中、今月11日にWHOが世界的な流行を意味する「パンデミック」と表明するなど、刻一刻と状況は変化しているところでございます。このため、県では、県内で患者数が大幅に増えたときに備え、医療機関に御協力をいただきながら、必要な病床の確保等に努めているところでございます。さらに、県民の皆様からの電話相談件数も増加傾向にあることを踏まえ、本日から電話相談を24時間体制に拡大することといたしました。このほか、県では、新型コロナウイルスに関する陽性患者数、軽症者や重症者の数などの最新情報を、スマートフォン等でも分かりやすく県民の皆様にお伝えするため、本日から、「新型コロナウイルス感染症対策サイト」を開設いたしました。また、県内経済にも大きな影響が生じていることから、16日には、国や経済界との緊急会議を開催いたしました。現場の生の声を伺うとともに、この難局を乗り越えていくために、関係機関で一丸となって取り組んでいくことを確認したところでございます。県民の皆様には、引き続き、手洗い・咳エチケットの徹底、不要な外出や人込み、風通しの悪い屋内での集まりを避けるなど、感染防止対策をしっかりと行っていただきたいと思います。また、発熱など体調に異変を感じたら、仕事を休んで自宅で療養するとともに、千葉県ホームページでお知らせしている「相談・受診の目安」を御確認の上、必要に応じて「帰国者・接触者相談センター」に相談をしてください。今後とも県では、何よりも県民の皆様の生命と健康を守ることを最優先に、そして、県民生活や県内経済に及ぼす影響が最小となるよう努めてまいります。

千葉県災害復旧・復興に関する指針の改訂について

知事

次に、千葉県災害復旧・復興に関する指針の改訂について、お話をいたします。

昨年発生した台風等の災害では、これまでにない甚大な被害が発生し、被災地では今もなお、不自由な生活を余儀なくされている方々がいらっしゃいます。県では、昨年11月に指針を策定し、復旧・復興に向けて、県庁一丸となって取り組んでいるところでございます。このたび、指針を改訂し、県民の皆様に対して復旧・復興の取組状況や今後の進め方をお示しするとともに、新たな支援策を追加いたしました。改訂した指針では、一部損壊の住宅の修理や被災した農業用施設の再建等に対する支援、ライフライン関係施設や社会福祉施設などの停電対策、治水、土砂災害への対策などの取り組みについて、実績や進捗状況のほか、今後の進め方をお示ししております。また、市町村によるライフラインや情報伝達体制を強化するための取組への支援など、新たに指針に追加をいたしました。現在、新型コロナウイルスの問題で、一番厳しい局面が続いておりますが、被災した方々が一刻も早く「日常」を取り戻し、「災害に強い千葉県づくり」を推進するため、市町村や県民の皆様と力を合わせてオール千葉で取り組んでまいります。

千葉県がんセンターと千葉大学医学部付属病院の協定締結について

知事

次に、千葉県がんセンターと千葉大学医学部附属病院との、高機能がん診療連携に関する協定締結についてお話をいたします。

皆さんは、「がんゲノム医療」を御存じでしょうか。「がんゲノム医療」とは、患者によって異なるがんの原因となる遺伝子を特定し、その患者さんに合わせた治療を行うもので、より高い効果が期待できる抗がん剤の選択に役立ちます。このたび、国により「がんゲノム医療」の拠点病院として指定されている千葉県がんセンターは、千葉大学医学部附属病院とがんゲノム医療などの高機能がん診療の充実、強化を図るため、連携協定を締結することといたしました。協定では、がんゲノム医療に関し、両病院による医師等の人材交流、症例の共有や検討などを協力して行うとともに、骨肉腫や小腸がんなど、希少がんの分野でも連携を進めてまいります。これらの分野は、最先端であるものの、まだ分かっていないことも多く、発展段階にあるため、専門病院どうし、連携によってより高機能ながん診療を行うことが期待されております。千葉県がんセンターは、本年秋のオープンに向け建て替えを進めており、引き続き県民の皆様に最先端のがん医療が提供できるよう、診療体制の充実に努めてまいります。

「いじめ防止啓発強化月間」について

知事

最後に、いじめ防止啓発強化月間について、お話をいたします。

本県では、全国に先駆け、「いじめ防止対策推進条例」を施行しており、毎年4月を「いじめ防止啓発強化月間」と定めております。今回の重点的な取組は、「いじめの防止に向けた啓発活動」でございます。県では、「いじめのない学校づくり」や「一人で悩まないこと」を呼びかけるため、リーフレットなどを作成し、児童生徒、保護者に配付いたします。さらに、弁護士であるスクールロイヤーが、人権の大切さについて、直接生徒に語りかける出前授業を行うなど、子供たちのいじめ防止に向けた意識を高めてまいります。また、いじめや不登校など、ますます複雑化する教育問題に適切に対応するため、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの配置の充実を図ります。加えて、今年度、高校生を対象に実施した、SNSを活用した相談事業を、4月末から中学生も対象に加え、約30万人の生徒に対して実施してまいります。現在、多くの学校では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休業となっていますが、偏見などから、いじめの発生が懸念されます。このような時だからこそ、子供たちをしっかりと見守っていくことが大切だと思いますので、県民の皆様の御協力をお願いいたします。新年度を前に、千葉県、そして日本の未来を担う子供たちにメッセージをお送りいたします。私も小学校の頃、当時は「いじめ」という言葉よりも、「仲間はずれ」という言葉だったんです。小学校の頃はよく転校生なんかが来ましたよ。そうすると、やっぱり仲間はずれというかな、ベーゴマやったり、ビー玉やったり、馬乗りというと、「なんだ、あいつは」なんて、こんなことをやって、寂しそうな顔をしていました。私がある時そんなようなことを話したら、母親にこう言われました。「おまえな、お友達にいいことをしたら、お友達はおまえにいいことを返してくれる。でも、お友達に悪いことをしたら、必ず悪いことっていうのはおまえに返ってくるぞ」と。それを事あるごとに言われました。私もそうだと思って、私は仲良くやっていたつもりなんでございますが、ある時に先生から、私はどちらかというとクラスでわんぱくだったものですから、「おまえ、友達係になれ」とこう言われて、転校してきた友達だとか、ちょっといじめられているようなやつと俺が友達になって、一緒になってゲームをやったり、いろいろやりました。それでみんなで仲良くやれたと、そう記憶しております。やっぱりね、みんな友達と仲良くして、それが楽しい勉強にもつながるし、まさしく大人になったら、あの時の友達よかったなと、そう思うんでございます。ですから、皆さん、県も私たちも一生懸命応援します。お友達とは仲良くね、そして頑張って勉強しましょう。

それでは、私からは以上でございます。質問をお受けいたします。ありがとうございました。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。まず、森田知事、冒頭、新型コロナウイルスの感染症について御発言がありました。現状、国内外を問わず感染拡大が続いている中、千葉県は、幸い現状では大規模な患者発生はありませんけれども、それでも、連日のように新たな患者発生ということで発表が続いている状況でございます。そのような中、千葉県は北海道のような状況ではないにしても、いつ何が起こるか分からないということで、リスクを抱えているのは変わらないと思いますので、現状、知事は、これまでの国・県の取組をどのように見ていらっしゃるのか、その評価についてまずは伺いたいと思います。

知事

本当に、ウイルスというのは、色もついていないし、匂いもないし、スーッと入ってくるわけですよね。だから、私たちが本当に一人ひとり、皆さんも努力してやっていても、完全ということはないわけですね。でも、その完全をより一層完全に近づけるために、私たちは、先ほど言ったように、手洗いもそうですし、うがいもそうですし、なるたけ人込みのところではこうしましょうとやっているんでございます。お国のほうも、非常に危機感を持って、いろいろ手を打ってくださっていると思います。だから、千葉県においては、極端な増加というのはもちろんありません。県民の皆さんが御努力をしてくださっているので、私は、個人的な気持ちでございますが、良い方向に少しずつ向かっているのかなと、そのように思っております。そのようにしていかなければならないと思うところでございます。ただ、私が心配なのは、今、ヨーロッパが非常に爆発的な感染があるところもあります。そして、人の行き来等も制限されたり。私、CNNを見ていたら、アメリカはずっとコロナのニュースばかりなんですね。だから、これは大変なことだなと。それと同時に、経済が疲弊してしまいますよね。ただ、これは一部かもしれませんけれども、房総のほうは、1週間前と違って、結構、車が来たり人が来てくださっているというのを聞いております。それからまた、もう少しいけば学校等も開業できるということになってくるかもしれません。私、一番気にするのは、やっぱり、はじめにがっと自分を、気をつけなきゃいけない、こうしなきゃいけない、全部抑えるんですね。それは当たり前なんですね。でも、人間って、そんなに長く続かないですよ。あるとき、ばっと爆発しちゃうの。言うなれば、子供たち、私たちが小さいころ、そうだったじゃないですか。単なる休みというと、うれしいなと、あっち行ったりこっち行ったりと言うけども、しかし、「今こうだから、家にいてこうしてなきゃ駄目だろ」と言われると、はじめは、先生に言われたから、親から言われたからと我慢しているんですけども、そのうちに自分がストレスで参っちゃうんですね。小学校、中学校の人たち、高校生の人たちがそうなってきた場合、それから、社会全体がそうなっちゃったら、私たちは大変なことになると思いますから、ここは、何しろ国も歯を食いしばって、私たち国民も歯を食いしばって、頑張っていかなければならないなと改めて認識するところでございます。担当部局、何か言いたいことはありますか。いいですか。

記者

続きまして、3月16日に行われました国・県、経済界の緊急会議についてですけれども、この中で、知事も冒頭おっしゃっていましたが、特に観光業、バス等の業界は非常に厳しい状況にあってということで、業界団体の方がその窮状を訴える場面も多く見られました。現状、人の行き来も制限されているとか、感染防止の観点から、多くの人が行楽に出かけたりということが自粛されている中なので、先行きが見えない状況ではあります。今後、国・県、経済界が連携してということは知事もおっしゃっていましたけれども、具体的にどのような支援のあり方が望ましいのか、どういったことからまず始めていきたいのか、考えをお聞かせいただければと思います。

知事

先日の緊急会議は、私もいろいろ情報を集めていたものですから、しかし、県内経済界の皆さん、経済団体、金融関係、改めて本当に厳しいなと認識したところでございます。しかし、国もその辺は十分お分かりになっていると思います。私も国にいろんな形で、県としても、また個人的にも働きかけているところでございます。特に中小企業、それから観光業、そういうことに国は何とぞ御配慮賜りたいと言っているところでございます。国や関係機関からも心強い発言も頂いております。何しろ、関係機関の皆様と力を合わせて、もうしようがないですけれども、「一生懸命頑張ってやろうや」、これしかないんですね。だから、あとは中小企業が疲弊しちゃう、倒れちゃう、そうあっちゃならないから、その辺を県としても、金融を今まで以上にバックアップできるかとか、それから、農業の、「これで俺はもう農業を辞めるんだ」、そう言われないように、県としても今できる限りやっているところでございます。担当部局、その辺を説明してください。中小企業のこととか、いいですか。

記者

最後に1問です。先ほど、いじめ防止の強化月間にも当たるということで、子供たちへのメッセージを出されていましたが、最近、気になるのが、新型コロナウイルスの関連では、特に、医療に従事している医師や看護師のお子さんであったり家族が、風評被害によって、例えば、保育園に来ないでくれ、会社に来ないでくれ、そういった声も各地で聞かれているようですけれども、現状、千葉県では、そういった具体的な訴えというか声が寄せられているものはあるのでしょうか。

知事

風評的にはいろいろ私も聞いておりますが、具体的にこうだのああだのは、担当、来ていますか。

職員

教育庁児童生徒課でございます。新型コロナウイルスに関連するいじめにつきましては、例えば、お子さんが感染しているであるとか、御家族が感染しているであるとか、御家族が医療機関に従事しているとか、そういったことに関するいじめについては確認はされておりません。ただ、くしゃみをしたとか咳をしたとかということで、「コロナじゃないか」というようなことでからかわれたとか、そういったことについては数件寄せられているところでございます。

知事

私、自分のことを言うわけじゃありませんよ。ただ、小学校のころ、親に、「そういういじめは駄目だよ。悪いんだよ」と。それはみんな分かっているんですよ。じゃなくて、言い方ですよ、親のね。僕はやっぱり親に言われて、「おまえ、悪いことをしたら悪いことが返ってくるよ。でも、いいことをしたらいいことが必ず返ってくるよ」と。そういう言葉って意外と心に残るんですね。だから、やっぱり家庭教育って私大事だと思うんですよ。だから、そうやって私たち親が子供たちに、この年代だったらこう言ったら分かりやすいかな、この年代だったらこのようにアドバイスするかなということを私たちが考えなきゃ。普通のお題目はみんな分かっているんですよ。だから、それを少しでも認識してもらうためには、私たちが、親が、家庭で、学校で、しっかりと認識しながら、かみ砕いて教えていってあげるということが大事かなと、そのように思います。担当、ありますか。いいですか。

記者

ありがとうございました。

記者

お願いします。今日は野田の事件の判決の日で、まだ判決は出ていないのですが、一連の裁判を御覧になっていて知事はどういうふうにお考えか、教えてください。

知事

今までの推移ですか。

記者

これまでの裁判、情報収集されていると思いますが。

知事

被告がなぜこのような虐待を起こしたのか、私は明らかにされるものかなと、そう思っていたんでございますが、被告人が多くを否認したことは極めて残念だなと、そのように感じているところでございます。はっきり言って、信じられないような言葉もいっぱい出てきているんですけれども、二度とこのような事件は起きてはならないし、また起こしてはならないと。子供の命を守ることを最優先に、さらなる虐待防止対策、県としても全力で取り組んでまいりたいと、そのように感じているところでございます。

記者

虐待の防止で言うと、マニュアルの改定委員会を続けているところだと思いますが、こちらの委員が、まさに処分を受けた人物が委員をやっていたりするわけですけれども、これは適切だというふうにお考えなんですか。

知事

いろんなお考えがあるところでもありますが、前回のマニュアル改定時の経験、そういうことも踏まえて、そういう方を人選しているところもあるんですが、その辺、詳しく御説明して。

職員

児童家庭課でございます。マニュアルの改定委員の選定につきましては、前回のマニュアル改定時の経験ですとか成果等を踏まえて、児童相談所や市町村等から、児童福祉司、スーパーバイザー等の中間管理職や児童相談所長など、各種から幅広く、実績、バランス等を勘案して人選しております。野田の事件の当事者の児相長が入っていることが不適切ではないかという御質問だと思いますけれども、当該児相長につきましては、二度とこのような悲しい事件を起こしてはならない、起きてはならないという強い思いを持っておりまして、その思いは格別なものがあると思っております。再発防止に向けても、当事者の視点で、以前のマニュアルで不足している点などを御指摘いただいておりますので、そういった意見を尊重するという意味では不適切な人選とは思っておりません。以上でございます。

知事

記者さんの言っていることもよく分かるんですね。でも、その当事者としていろいろなことを、特に自分自身が反省して、ああ、こういうことをやればこういうふうに良かったなとか、いろいろな意見も出てくるかなと、そのようには思っているところでございます。そういうところにまた私どもは期待して人選に当たったと、そういうことでございます。

記者

まさに、あの事件を引き起こした、止められなかった児相長がマニュアルを変えるということは、適切だったというふうにお考えなのですね。

知事

まあ、それはねえ……。だから、二度と起こさないために、そういうことをも私たちは参考にしてやらなければならないのかなと、そう思っているところでございます。

記者

分かりました。私は以上です。

記者

よろしくお願いいたします。私はコロナについてお聞きしたいと思います。これだけ経済活動への影響が出てくる中で、新年度以降、県としても経済対策を打ち出す必要があると思います。一方で、来年度、県の財政調整基金がほぼ底をつくということもありますし、恐らく、県税収入も今の見込みよりは減るだろうと思います。そういった中で、今後、来たるべき経済対策に必要な財源をどう確保されていくのか、知事のお考えをお聞かせください。

知事

財政調整基金、私、知事になったとき、県はゼロ円だったんですよね。それで、私はこれじゃいかんということで、本当に職員の皆さん頑張ってくれて、今は四百何十億ですか、そんな大変な金額をやってくださいました。私が、なぜ財政調整基金というのが必要なのか、こんなのは釈迦に説法で、皆さんおわかりでしょうけれども、こういう災害だとか何かのときに、言うなれば、懐にお金がなかったらそういうところに使えないんだと、そのような思いで、私は、今回は台風を含めて、いろんな意味を含めて、今こそ私たちが頑張ってためたお金を、こういうときにこそ使わなきゃ駄目だと、そういうふうに思って使っているところでございます。でも、記者さんがおっしゃるとおり、それよりも、これはいいけれども今後どうやっていくんだと。それは、もちろん私どもも考えておりますし、そのためにはコロナウイルスをまず乗り越えて、そしてより一層、中小企業、農業、そして観光に私たちが県としても、そしてまたお国の力を借りながら、今まで以上、それ以上にやっていかなきゃならないなと、そのようにも思っております。今、ですから、担当部局においては、じゃあ、これを乗り越えた後どういうことができるのか、どういうことをやろうとしているのか、そういうことを検討させているところでございます。担当部局、何かありますか。いいですか。

記者

ではもう一点、これだけコロナウイルスの影響が全国に広まってきますと、ちょっと気になるのが、昨年の千葉県の台風被害が埋没してしまうのではないか、千葉の被災地がコロナ騒動の中で忘れられてしまうのではないか、という懸念もありますけれども、そういった中で、ダブルパンチを受けている千葉県内の被災地、農業や観光業の再生、どう進めていかれるのか、知事のお考えをください。

知事

確かに、一般的な考えでいくと、はっきり言っていろいろなニュースがどんどんどんどん出てきますから、それは記憶が薄れるような人もいるかもしれません。でも、千葉県は、この間、去年の12月の補正予算で分かるように、最大規模をやっております。私どもは、復旧・復興に全力。やっぱり一人ひとりの被災された皆さんが元の生活に戻れるように、これはぴしっと、ウイルスとはまた別にやっていかなきゃならない。もちろん、それはやるつもりでございます。ウイルスに関しては、特にホテルだとか観光業の方も前面に初めに立っていただいたわけですから、それはお国のほうも十分認識しております。ですから、それを私、この間もお願いしたのでございますが、国としてもやれることをきちっとやるからと、私も言われましたし、これからもそういう人たちの希望、考え方等を聴取しながら、県としてできること、お国にお願いすること、こういうことをしっかりとやってまいりたいと思います。担当部局、何かありますか。いいですか。

記者

ありがとうございました。

記者

私は、発表事項で、この会見の前に行われた復旧・復興に関する指針についてお伺いさせていただいます。その中で、かなり大きな問題になった災害廃棄物の処理の関係で、市町村への支援を、実績とか進捗状況、あと処理は大体1年半ぐらいという、現在公表されている実行計画に基づいての時系列のチャートができていると思うのですが、11月の時点でも結構被害が増えていたということで、災害廃棄物の実際の量が出ていたと思います。実際、今日も出ていますが、一部損壊とかも含めて、中間被害数が8万4,000強ありますけれど、現状、どのぐらい災害廃棄物処理が発生していて、処理の計画が後ずれしたりとか、そういう可能性はないでしょうか。知事の御認識はどうでしょうか。

知事

一連の災害で発生した片づけごみの仮置き場への搬入は、これは既に完了をしているところでございます。現在、仮置き場から処理施設等の搬出が進んでいるところでございます。また、損壊家屋を撤去していく中で発生する廃棄物も含めて、令和2年度末までに処理が完了するよう、県も支援してまいります。

記者

現状は1年半ぐらいでと11月ぐらいにおっしゃっていたと思いますけれども、処理の期限というのは今も変わらない感じで、鋭意処理が進んでいるということなのでしょうか。

知事

もちろん、一日も早くやるように努力しますけれども。その辺、ちょっと説明してあげて。

職員

防災政策課でございます。担当課からは、計画どおり進んでいるということで、今、知事が発言したとおり、来年度末までに完了するように進めておるところでございます。

知事

記者さんが言っているように、一日も早く被災されている人に、そういう人にしてみればやってほしいんですから、私たちも頑張りますよ。

記者

わかりました。では、以上です。

記者

お願いします。コロナウイルスに関してですけれども、先ほどお話がありましたが、これだけイベントの自粛だとか外出を控える人なんかが増えてきて、相当、県内経済にも影響が出始めていますが、いずれ日常に戻さなければいけない時が来るかと思います。それがいつだというのはなかなか見通すのは難しいと思うのですが、この自粛というのを元の日常に戻すタイミングというか、どういう考えでそれを決めていくべきか、お考えを聞かせてください。

知事

これね、やっぱり千葉県だけが、もうこれだからこれでいいぞ、こうやろう、というわけにいかないですよね。だから、今、国もいろいろな対策を立てて、十分に認識しているところでありますし、やっぱり国の発言、言うなれば総理の発言というのは大変重うございます。ですから、そういう国の言動、動向を注視しながら、それと千葉県の現状に照らし合わせながら判断してまいりたいなと、そのように思っております。

記者

また野田市の女児虐待事件に戻って恐縮なんですけれども、今回の事件のいわゆる県の児相側の処分をめぐっては、昨年にいわゆる懲戒処分ではない形の、文書での注意とか啓発にとどまりました。2月県議会では、自民党からも、やはり処分が軽いというような指摘が公然と出たと思いますが、今日、判決によってある程度の事実認定が確定したことを踏まえたときに、新たな処分ですとか、新たな何か一定のけじめ等を県としてとる予定というのはあるのでしょうか。

知事

前の処分については、前も私お話ししたと思いますけれども、事例も含めて、いろいろなことも含めて、そのようになったと御説明したと思います。それを、今、記者さんのおっしゃったことを、これからいろいろ考えるところもあります。その辺は、担当。

職員

総務課があれですので、改めて。

知事

では、うちのほうから文書か何かで、それは出させていただきます。

記者

分かりました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2610
  • 千葉県災害復旧・復興に関する指針の改訂について
    →防災危機管理部防災政策課【電話】043-223-3671
  • 千葉県がんセンターと千葉大学医学部付属病院の協定締結について
    →病院局経営管理課【電話】043-223-3957
  • 「いじめ防止啓発強化月間」について
    →教育庁教育振興部児童生徒課【電話】043-223-4232

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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