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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20826

知事定例記者会見(平成29年10月19日)概要

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日時

平成29年10月19日(木曜日)10時30分~10時54分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成29年10月19日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 松戸市の防犯ボックスの開設について
  2. 関東地方知事会議の結果について
  3. 農業経営者の育成について
  4. 「ちば文化資産」候補の募集について
  5. この時期にお勧めの耳より情報(房総相撲博覧会)

知事発言

 松戸市の防犯ボックスの開設について

知事

はじめに、松戸市が新たに設置する防犯ボックスについて、お話をいたします。
本県では、防犯ボックスを中心に、地域住民の方々と、市町村、県、警察が一体となった効果的な防犯活動を進めているところでございます。平成28年度には、より地域の実情に即した活動となるよう、市町村が設置する防犯ボックスに対する補助制度を創設し、現在、3つの市町で防犯ボックスが運営されているところでございます。
明日、松戸市の北総線秋山駅前に、県内8カ所目、市町村設置としては4カ所目となる防犯ボックスが開所することとなりました。開所式には私も出席し、松戸市長、地元の県議会議員、自治会長、防犯ボランティアの皆様と一緒に、テープカットや合同パトロールの出動見送りなどを行う予定でございます。
今後とも、防犯ボックスを中心とした地域防犯力向上の取組を県内に広げるなど、誰もが安全で安心して暮らせるまちづくりを市町村とともに進めてまいりたいと、そのように思っております。

 関東地方知事会議の結果について

知事

次に、昨日開催された「関東地方知事会議」について、お話をいたします。
私からは、「農業の担い手の減少や労働力不足への対応強化」について、国に要望することを提案いたしました。農業の担い手の減少・高齢化が進む中、農業の持続的発展を図るためには、生産性の向上や、経営規模の拡大による競争力の強化が必要でございます。
国では、農作業の省力化、高品質生産を実現するため、ロボット技術やICT等を活用したスマート農業を推進していますが、早期普及に向けて、導入コストを下げることが求められているところでございます。
また、忙しい時期の労働力確保が課題となっている中、国家戦略特区における「農業外国人の就労解禁」へのニーズが高まっているところでございます。加えて、外国人技能実習生がさまざまな技能を身につけられるよう制度を見直すことで、より多くの実習生の受け入れが見込まれるところでございます。
このため、「ロボット技術等の早期普及に向けた低価格な機械の開発促進」「国家戦略特区の『農業外国人の就労解禁』の全国展開」「外国人技能実習制度の運用拡充」などについて、国に要望するよう提案し、全会一致で了承されているところでございます。
このほか、今回は、北朝鮮の脅威に対応した国民保護事案への対策、社会福祉、道路整備など、本県においても取組を進めなければならない各分野の課題について、各都県から提案があり、国として必要な措置を講じていただくよう、要望を行うことになりました。

 農業経営者の育成について

知事

次に、農業経営者の育成について、お話をいたします。
本県では、農業を魅力ある力強い産業とするため、農産物販売額3千万円以上の農業経営体を「アグリトップランナー」と位置づけ、その育成に取り組んでいるところでございます。「アグリトップランナー」の数は、平成27年度で1,270であり、5年前と比べて約1割増えており、本県農業を先頭に立って引っ張っていただいているところでございます。
このような優れた農業経営者を育て、農業産出額を増やしていくために、青年農業者を対象とした「ちばアグリトップランナー経営塾」を本日から開講いたします。
本経営塾では、「規模拡大に向けた雇用の管理」「6次産業化や異業種との連携」「新たなマーケティング」の3つを柱とした次代の経営者に求められる知識や心構えを学ぶカリキュラムを御用意いたしました。
また、将来の担い手になる新規就農者を確保し、育成するため、来月23日、農業を始めたい方に、情報提供や個別面談を行う「相談会」を、来年2月8日には、新たに農業を始めた方が課題や悩みなどの解決法の情報交換を行う「交流会」を、それぞれ開催するところでございます。
県では、青年農業者の皆様が将来の農業の担い手として活躍できるよう、経営の発展段階に応じたきめ細やかな支援を行い、人材の育成に取り組んでまいります。

 「ちば文化資産」候補の募集について

知事

次に、「ちば文化資産」候補の募集について、お話をいたします。
本県には、多様で豊かな文化資産があります。東京2020オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもあり、本県の文化的魅力を発信する絶好のチャンスでございます。このチャンスを活かすためには、多くの県民の皆様に本県の文化資産を改めて認識していただくとともに、次の世代に引き継いでいくことが重要でございます。
そこで、次世代に残したいと思う「ちば文化資産」を選ぶことといたしました。まず、広く一般の方から「ちば文化資産」の候補を募集いたします。県内の建物やお祭り、映画などの舞台となった景観やイベントなど、お勧めの文化資産をお知らせください。募集期間は明日20日から12月15日まででございます。
御応募いただいた文化資産の中から、有識者の意見を踏まえ、「ちば文化資産候補」を選びます。この候補から、県民の皆様の投票により、100件程度の「ちば文化資産」を選定するところでございます。選定した「ちば文化資産」については、文化プログラム等に活用するなど、本県の魅力発信に努めてまいります。
ちばの文化的な魅力を再発見し、東京2020オリンピック・パラリンピックを一緒に盛り上げましょう!たくさんの御応募、お待ちしております。

 この時期にお勧めの耳より情報(房総相撲博覧会)

知事

最後に、「房総相撲博覧会」の開催について、お話をいたします。
千葉県文書館では、県民の皆様に郷土への関心と理解を深めていただくため、収蔵資料を活用した企画展を毎年開催しております。本年度は、明日20日から、企画展「房総相撲博覧会」を開催いたします。
今回は、県内各地で行われてきた相撲行事に関する資料のほか、江戸・東京からの興行相撲の様子がわかる番付表や古文書、房総にゆかりのある力士の錦絵など、約130点の資料を展示いたします。また、本県出身の力士や、県内に4つある相撲部屋の紹介など、本県と相撲のさまざまな関わりを御紹介いたします。
県民の皆様には、この機会にぜひ御来館いただき、江戸時代から現代まで続く本県の相撲文化に触れていただきたいと、そのように思うところでございます。
私からは以上でございます。

質疑応答

記者

3点お伺いします。まず1点目に、衆院選ですけれども、投開票日も悪天候が予想されています。これによって投票率の低下が懸念されると思うのですけれども、現時点での期日前の段階では好調ですが、この投票についての県内有権者に対して呼びかけたいことがあれば、教えていただければと思います。

知事

そうですね、私も期日前をもうやりましてね、特に台風が予想されているので、なるたけ期日前投票を利用していただきたいなと、そう思うところでございます。
これは何遍も言うようですけれども、特に今内外で大変なことが起きているところでございます。北朝鮮のミサイル等も含めてですね。ですから、ここでやっぱり国の指針を示すことは大変重要でございますから、皆さんの一票を本当に大事に行使していただきたいと、そのように思うところでございます。

記者

同じく衆院選、選挙についてですけれども、選挙後に民進党出身の議員が再結集をするという動きがあるようです。県内でも希望の党ですとか立憲民主、そして民進党出身の無所属という候補がいらっしゃいますけれども、この再結集という動きについては、どのように御覧になっていらっしゃいますでしょうか。

知事

そうですね、政治家ですから、その人の持っている政治的信条、そしてまたその時を見るお考え等があるでしょうから、これは政治家自身がピシッと決めなきゃいけないし、それと同時に、この人はそういうことを考えているのか、この人はどうなんだということも、やっぱり有権者の皆さんはしっかりと見ることも大事なのかなと、そのように思っております。

記者

最後の質問で、関東知事会についてお伺いしたいのですけれども、東京五輪に関する議題、協議決定事項等があれば教えていただければと思っております。

知事

オリ・パラに関しては、みんなで盛り上げて、その辺を広報等も含めて一生懸命やろうと。内容については、間違いなかったね。大丈夫ですか。もうちょっと言いますか。はい、どうぞ。

職員

政策企画課でございます。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関する案件といたしましては、「関東地方の文化情報発信のあり方について」ということで、栃木県提案で、各都県連携いたしまして文化情報を発信していこうという取組を今後進めていくということで決定したところでございます。

知事

よろしゅうございますか。

記者

私からは2点お聞きしたいと思います。
1点は衆院選関連ですけれども、今回の衆院選ではアベノミクスの実績ということについても一つ論点になっております。翻って千葉県ですけれども、現在の地域経済の回復ぶりについて、知事はどういった御評価、実感をお持ちでしょうか。

知事

そうですね、緩やかな回復があるというのは、これは自他ともに皆さん認めているところではないでしょうか。ただ、それがあらゆる、言うなれば毛細血管まで全部うまくいっているかというと、まだそこまではいっていないというのが実態なのかなと、そのように思います。
経済というのは、大変なことでございます。それは例えば貿易なんかで言うと、為替の問題だとかいろいろございます。でも、千葉県においては、そういう中小企業も含めてサポートしてまいりたいと、そのように思っております。

記者

それともう1点、本日発表事項の関連ですが、これから「ちば文化資産」を募集されるということですけれども、知事御自身が次代に残したいと考えていらっしゃる資産は何かございましょうか。

知事

うーん、そうだなあ、九十九里浜なんていうのはいいところですよねえ。ちょうど外房、九十九里浜はサーフィンも来るし、だからあそこを、変な話、より一層小綺麗にして、それを次代の人たちに残していければなと、そのように思っているところでございます。

記者

ありがとうございました。

記者

よろしくお願いします。
私からは、今日の発表事項に関連して、二、三聞かせていただきたいと思います。
まず、防犯ボックスのお話がありましたが、8カ所目ということで大分進展していらっしゃるということで、知事の思い入れのお強い事業だと私は認識しているのですが。

知事

はい、そうです。

記者

現状について、スタートして8カ所目ということで、やはり効果も含めまして、どういうふうにお考えなのか。

知事

そうですね、今度は松戸市にも防犯ボックスが立ち上がることになりました。私ね、うちのおやじが警察官だということもあるんですけれども、何しろ安心・安全というのはまず第一に来なきゃいけないという考えでおりました。
でも千葉県というのは、県警さんが努力してくれて犯罪認知件数も確かに落ちてきているんです。でも、まだまだですね。これは、極端に言えば1件でもなくさなきゃいけない。また、なくすように努力しなきゃいけない。
交番をもっと建ててくれという御要望が大変多いんですが、まあ、それはどんどんどんどん建てるわけにいかないんですよ、予算のこともありますし。もちろん御要望に応えるように努力しますが。
それよりも現実的にじゃあ今何ができるかといったときに、私はまず移動交番を考えたんですね。それで、移動交番が、もう今現在50でございますか、これが非常に皆様評価していただいて、それと同時に、言うなれば交番というとどうしても敷居が高くなっちゃいますよね。移動交番だというと、出前交番みたいな感じがする。
それと、皆さんが例えば公園だとかそういうところでお店を開いて、皆さん、何かありましたら御相談に来てくださいよと、そういうこともありますし、それから、最近この辺が物騒なんだといったときには、まさしく移動でございますから移動して、この間、松戸の女児事件のときも、この移動交番が相当信頼を得たというようなことも聞いております。
防犯ボックスも含めて、私は一番大事なことは、もちろん、確かに簡単に言うと泥棒が60%減ったとか、いろいろあります。でも、それ以上に県民の皆さん、その市の皆さんが、やっぱり安全は私たちの手で守ろうという、犯罪に対して、自分たちが自分たちの手でこうやるんだという、そういう気持ちが醸成されるということは大変いいし、またボランティアも含めて、そういう防犯団体が気軽にこの防犯ボックスだと立ち寄れる。
ですから、確かに今、どんなところでどんなことが起こるかわからない。だからこそ私たちは、そういうことが起こらないように、いろんな手を打っていかなければならないなと、そのように感じているところでございます。
長くなってすみません。

記者

ありがとうございます。先ほど質問にも出ました「ちば文化遺産」のことですけれども、こちらは千葉県だけの事業ですか。例えば、ほかにも埼玉文化遺産みたいなのが募集されたりするのでしょうか。

知事

埼玉の?

記者

文化遺産、今回「ちば文化遺産」ということですけれども、他県も同じように同時にやるような事業なのか、今回千葉がということで。

知事

千葉だけやります。
その辺、じゃあちょっと。

職員

県民生活・文化課でございます。
当県は競技開催県でもございますので、今回は千葉独自の企画ということで御理解をいただければと思います。

知事

そういうことです。

記者

五輪に合わせてという今回の世界遺産の千葉バージョンみたいなものかなと理解していますけれども。

知事

おっしゃるとおりです。

記者

こうやって改めて選んでアピールしていくことで、五輪との相乗効果も含めて千葉を広く知っていただける良い機会だというふうに恐らく企画されたかと思います。今も知事の九十九里浜というお話もありました。今回の事業にかける思いというのを教えていただければと思います。

知事

今まで話していただいた記者さんの言うとおりでございます。千葉は、「なんだ、こんなところもあったのか」「あっ、こんな良いところがあるじゃないか」「こんな行ってみたいところもあるわ」「これは千葉だけじゃなくて日本としても残しておきたいな」と、そういうふうに思ってもらえればいいなと思いますし、それがイコール、これから東京五輪につながって、これをどんどん発信することによって興味を持っていただいて見に来ていただければなと、そういう気持ちもあることは事実でございます。

記者

最後に、選挙の関係で1点。既に自民圧勝というような情勢が伝えられていて、希望の党は厳しくなっているというような情勢ですけれども、小池さんが忙しい中を縫って応援に今あちこちで入られて、本県にも来られてという状況です。前回もお聞きしましたけれども、都知事とのお仕事ということもありますので、選挙戦の間になるかもしれませんが、小池さんの希望の党党首としてのお仕事とどこまでやれるのか、県知事として多分ちょっと御不安かなと思うのですが、そのあたりどういうふうに見ていらっしゃいますか。

知事

選挙中なので、あまりいろいろお話することもできませんけれども。でも、千葉県に関係することは、東京オリンピック・パラリンピックでございます。そっちのほうがぜひ疎かにならないようにやっていただきたいと、そのように思っております。ありがとうございました。

記者

よろしくお願いします。
防犯ボックスに関連してですけれども、防犯ボックスの周辺では、その地域で自主的に防犯活動、パトロールをされている住民の方もいらっしゃると思うのですが、最近、課題として、パトロール隊の高齢化が非常に進んでいる。次の担い手がなかなか見つからないということで、そういった声も聞かれているのですけれども、防犯ボックスとの相乗効果も含めて、地域のボランティアの方、次の担い手の方を参加させる環境づくりで、何か知事が呼びかけたいことであったり、あるいは何かお考えがあったらお聞かせいただけますでしょうか。

知事

それは記者さんおっしゃるとおりで、本当に高齢化ですよね。見回ってもらっていますけれども、ちょっと大丈夫かなと思う人も失礼ながらいるんでございます。でも、みんな元気でまちをしっかり守ろうということでやっているので、本当にうれしく思うところでございます。やっぱりもっともっと若い人にも参加してもらいたいと、それは私も思っています。ですから、地元の自治体等も含めて、これは首長さんにもお願いして、こういうところにも若い人が参加できるような仕組みというか、啓発をお願いしたいと、そのように思っております。

記者

ありがとうございます。

知事

何かありますか。

職員

くらし安全推進課でございます。
若い人の防犯ボランティアの参加ということでございますけれども、一つにはヤング防犯ボランティアというものの育成を行っています。これは高校とか、大学とか、サークル活動で防犯活動を行っているところに対して、パトロール資機材を補助したりとか、そういうような活動。
それから、地域防犯力の交流大会というものを毎年開催しておりまして、その中でも確かに防犯活動に携わる方の高齢化、それから、活動がなかなか発展していかないとかというようなことも課題になりまして、それについて継続的に話し合いをしております。モデル的に特定の市町村で若い方に参加していただくような、マッチングみたいな事業をやっておられまして、それをまた次回の交流大会で発表していただいて、他の市町村にも参考にしていただこうとか、そういうような形の取組をさせていただいているところでございます。
以上でございます。

知事

ありがとう。そのように職員も頑張っていますので。

記者

よろしくお願いします。
投票率の向上のところで、1点御質問させていただきたいのですが、今回、選挙期間も短くて、いろいろそういった取組も大変だったと思うのですけれども、県選管のほうではどういった取組をされていたのでしょうか。

知事

県選管では。ちょっと待ってください。

職員

選挙管理委員会でございます。
確かに今回は急な選挙ということで、通常の一斉街頭啓発、先週土曜日ですとか、あとは新たな取組といたしまして、大学のキャンパス内で投票を呼びかけるですとか、大学内の学食等における割り箸広告などは、衆議院選挙で初めて実施したという形とともに、インターネットなどで新たな特設ページ等で啓発を呼びかけるというようなことをさせていただいております。

知事

私ね、やっぱり、期日前が伸びてきたのは、そういういろんな場所で手軽にできるようになったということが大変大きいと思うんです。だから将来、今もちょっと一部にはやっているところもありますけれども、学校だとか、大学だとか、そりゃ全部やってくれとは言わないけれど、1週間ぐらいそういう投票ができるようにとか、そういうことも特に若い人の投票率を上げるためには必要なのかなと、そんなことを思っているところでございます。

 内容についてのお問い合わせ先

  • 松戸市の防犯ボックスの開設について
    →環境生活部くらし安全推進課【電話】043-223-2259
  • 関東地方知事会議の結果について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2202
    →農林水産部担い手支援課【電話】043-223-2901
  • 農業経営者の育成について
    →農林水産部担い手支援課【電話】043-223-2901
  • 「ちば文化資産」候補の募集について
    →環境生活部県民生活・文化課【電話】043-223-4160
  • この時期にお勧めの耳より情報(房総相撲博覧会)
    →千葉県文書館【電話】043-227-7551

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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