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更新日:令和4(2022)年11月28日

検査科

検査科には7つの部門(生化学・血清検査、血液検査、細菌検査、生理機能検査、一般検査、輸血検査、病理検査)があります。診断と治療、健やかな発育を促進する支援のため、患者さん中心の医療を心掛け、高い技術と信頼性のある検査情報を24時間365日、迅速・正確に提供できるように取り組んでいます。

小児は採血が困難であるため、少ない採取量でも必要な検査が出来るように工夫をしています。また、生理機能検査では患者さんの不安を和らげるため、患者さんへの接し方や部屋の飾りつけなどを工夫しています。

業務内容(各検査部門)

 生化学・血清検査

全身をくまなくめぐる血液には、体の中で起こった様々な情報が隠されています。細胞に栄養分などさまざまな物質を供給すると同時に、組織から老廃物を受け取って運ぶ役割もしています。そのため、臓器由来のいろいろな物質が血液中には混入しています。

生化学・血清検査では、患者さんから採取した血液中の液体成分である血清部分を主に集めて検査をしています。医師が患者さんの状態を確認し、血清の中に含まれている体のなかの情報を適切に集めることにより、病気の診断や治療効果の判定、障害部位の推測をしています。

医師が生化学検査で確認していること

  • 炎症が起きていないか
  • 薬剤が体内にどれだけ取り込まれているか
  • 各臓器の状態はどうか
  • 栄養状態はどうか
  • 代謝がきちんとできているか など

 当院では、小児専門病院として先天性代謝異常の診断補助のためにアミノ酸分析や有機酸分析など、他院では通常測定していない検査も院内で検査をしています。

 

 血液検査

血液中には、多くのはたらく細胞が存在しています。全身に酸素を運ぶ赤血球、細菌やウイルスなどから体を守る白血球、出血を止める血小板など、血液検査では主に血液中の細胞を検査し体の異常を見つけます。

血球算定

血液中には赤血球・白血球・血小板などの細胞があります。血球算定では、各細胞の大きさや細胞数、ヘモグロビン濃度やヘマトックリット値などを測定し、貧血や血液疾患、感染症など血液の病気だけではなく身体の状態を把握する検査です。

血液像

白血球には、好中球・好酸球・好塩基球・単球・リンパ球の5種類があり、それぞれ独自の働きがあります。血液像は、血液中の白血球の種類・赤血球・血小板などに形態や細胞数、異常細胞がないか染色した血液塗抹標本を顕微鏡で調べる検査です。

凝固検査

凝固反応は、血管の損傷などにより、損傷部位に血栓が作られ出血を防ぎます。線溶反応は、凝固反応で析出した血栓を溶解することで、血栓が増大し血管を閉鎖するのを防ぐ働きをしています。凝固検査では、血液の固まる時間や各凝固・線溶因子の量を測定し、凝固・線溶反応に異常がないか検査します。

骨髄検査

血液は主に骨髄で造られています。骨髄検査では、胸骨や腸骨に針を刺し、骨の中にある骨髄液を採取します。骨髄細胞を顕微鏡で観察することで、血液を造る機能や血液疾患の原因、腫瘍細胞の有無などを調べます。

細胞解析(フローサイトメトリー)

血液細胞の表面には種々の抗原が存在し、その発現は細胞の種類と分化段階によってことなります。細胞解析は、多種類の抗体を用いて細胞の膜表面または細胞内の抗原を解析することにより、細胞の種類や分化段階を解析します。主な検査は、造血幹細胞同定、白血病解析、リンパ球サブセット検査などです。

 微生物検査

肺炎や髄膜炎・尿路感染症・下痢などの感染症はさまざまな微生物(細菌や真菌・ウイルスなど)によって引き起こされています。その原因微生物を突き止め、効果的な薬剤が何であるかを調べています。

抗原検査

細菌やウイルスなどの抗原を短時間で検出できる迅速検査です。

当院で検査可能な微生物一覧

A群溶連菌、尿中肺炎球菌、SARS-CoV-2、インフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、マイコプラズマ

塗抹検査

各種検体で塗抹標本を作製し染色後、顕微鏡で微生物を探します。

培養・同定検査

各種検体を培地(微生物の発育に必要な栄養素を含んだ寒天や液体)で培養し、発育してきた微生物の性質から何の微生物であるかを明らかにします。(同定)

薬剤感受性検査

原因微生物に効く薬剤が何であるかを調べます。

遺伝子検査

PCR検査機器を用いて、体のなかにある微生物の遺伝子を検出します。主に培養や抗原検査では検出できない微生物に対して用いられます。新型コロナウイルス・肺炎・髄膜炎・脳炎などの原因となる微生物・MRSAなど様々な疾患に対応できるよう検査を行っています。

 生理機能検査

生理機能検査は、直接患者さんに触れて行う生体検査です。当院では、心電図検査・脳波検査・呼吸機能検査・終夜睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)検査・心臓超音波検査を行っています。

心電図検査

心電図検査

心電図・ホルター心電図・病棟への出張心電図・運動負荷心電図検査を行っています。

心臓が動くときに生じる電気的な活動を体表面から記録し、心臓の動きを調べる検査です。

不整脈の有無や胸痛・動悸の原因など心臓の状況を把握することができます。

脳波検査

脳波検査

脳波・病棟への出張脳波・長時間脳波・24時間脳波検査を行っています。

脳に生じる電位の変動を頭皮上に置いた電極から記録し、脳の活動状態を調べる検査です。

主に意識障害やてんかんなどが疑われる時に検査を行います。

呼吸機能検査

肺活量・努力性肺活量・機能的残気量・肺拡散能力・呼吸抵抗の測定を行っています。

マウスピースを口にくわえ、息を吸ったり吐いたりして、肺のはたらきや気管支の状態を調べる検査です。

喘息など呼吸器の病気が疑われる時や、手術適用の判断時などに検査を行います。

終夜睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)検査

睡眠の質や睡眠中の呼吸状態を調べる検査です。睡眠時無呼吸症候群が疑われるときに検査を行います。

心臓超音波検査

超音波を胸に当て、反射して返ってくる波を映像化することで心臓の動きや大きさ、弁の状態などを視覚的に調べる検査です。

※生理検査では、正確な検査の実施のため、体位や呼吸などご協力をお願いする場合があります。

 一般検査

一般検査では、尿・便・髄液・穿刺液(胸水や腹水など)・腹膜透析排液などの検査を行い、検査結果を迅速・正確に報告しています。

尿検査

尿は腎臓で血液中の老廃物を処理して作られます。必要な物質だけ再吸収され、その残りは尿として排出されます。腎臓や膀胱、その他の臓器のはたらきが悪くなると、尿に含まれる成分が増加したり、異常な成分が排出されたりします。

尿の定性検査では、全自動分析装置で尿中のタンパク・ブドウ糖・ケトン体・潜血・ウロビリノーゲン・ビリルビン・白血球・亜硝酸塩など12項目を調べています。

尿沈渣は尿を遠心し、尿中の成分(赤血球・白血球・上皮細胞など)をあつめて顕微鏡で観察する検査です。各細胞の量や、異常な細胞や成分がないか調べています。

便検査

消化器系(胃・腸)などの疾患では、臓器から出血が起こることがあります。便潜血検査では、便に血液成分が含まれていないかを調べます。

髄液検査

脳脊髄液の性状・細胞数・細胞の分類・タンパク定量・ブドウ糖定量などを検査し、髄液・脳の炎症やいろいろな中枢神経系の疾患を見つけるのに役立てています。

穿刺液(胸水・腹水など)検査

胸水や腹水などは、循環障害や細菌感染、悪性腫瘍などで溜まってしまいます。性状の観察・細胞数・細胞の分類・タンパク定量などを検査し、原因の特定に役立てています。

持続携行式腹膜透析(CAPD)排液検査

CAPD排液の性状の観察・細胞数・細胞の分類などを検査して、腹膜の機能や合併症(腹膜炎など)がないかを調べています。

 輸血検査

血液は、赤血球や血小板、白血球などの細胞成分と、それ以外の液状成分で構成されています。これらの血液成分をつくることができない病気や、手術やけがで大量に出血したときに、献血していただいた血液からつくられた輸血用血液製剤を、必要な分だけ補充するのが輸血です。

安全な輸血を行うために、血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験などを行います。

血液型検査

患者さんのABO式血液型(A・B・O・AB型)とRh式血液型(D陽性・D陰性)を調べて、同じ血液型を選んで輸血します。

※新生児や1歳未満の乳幼児は、血液型の抗原や血液型に対する抗体が成人にくらべ未発達です。正確な血液型を判定するには、生後1年以上経過してから、できれば4歳以上になってから再検査を実施する必要があります。

不規則性抗体検査

血液型には、ABO式血液型やRh式血液型以外にもたくさんの種類があります。輸血や妊娠などにより、自分とは異なる血液が身体の中に入ることで、ABO式血液型以外の血液型に対する抗体がつくられることがあり、これを不規則抗体と呼びます。患者さんの血液中に不規則抗体があると、輸血で副反応が起こることがあるため、不規則抗体の有無を事前に検査します。

交差適合試検

患者さんの血液と使用する輸血用血液製剤の適合性を確認する検査です。

 病理検査

病理検査では、患者さんから採取された組織や細胞から肉眼的、顕微鏡的に調べ、病理医により病気の最終診断を行っています。

病理組織検査

手術や生検により採取された組織から標本を作製し、診断を行います。
病変が腫瘍か炎症か、腫瘍であれば良性か悪性か、病気の進行具合や治療効果の判定などを調べます。

術中迅速検査

手術中に摘出された組織を凍結させることにより迅速に標本の作製を行い、病理医が診断を行います。良性・悪性の診断、悪性であればどのような腫瘍か病変の範囲はどこまでかを確認し、切除範囲や手術術式の決定に用いられます。

細胞診検査

患者さんより採取された髄液・喀痰・尿・胸水・腹水などで標本を作製し、細胞レベルで良性、悪性の診断を行います。

アレルギー関連細胞診検査

小児に多い喘息や気管支炎などのアレルギー疾患を調べるために、喀痰や鼻水、便などで標本を作製し、アレルギー反応が起こったときに出現する細胞の有無を調べます。

病理解剖

ご病気で亡くなられた患者さんのご遺体を、ご家族の承諾をもとに解剖させていただくのが病理解剖です。

病気の原因や進行度合い、治療効果の判定、死因の検索といったことを検討します。病理解剖によって得られた知見は、今後の医療発展のために役立っています。

スタッフの人数

検査科部長

綿引 一成

臨床検査技師

23名(常勤19名、非常勤4名)

検査助手

2名

スタッフの資格取得等

認定資格等 保有人数 認定資格等 保有人数
二級臨床検査士(血液) 5名 二級臨床検査士(病理) 2名
二級臨床検査士(臨床化学) 2名 二級臨床検査士(微生物) 1名
緊急臨床検査士 2名 認定病理検査技師 1名
細胞検査士 2名 国際細胞検査士 1名
超音波検査士(消化器) 1名 超音波検査士(健診) 1名
超音波検査士(表在) 1名 認定脳神経超音波検査士 1名
血管診療技師 1名 JHRS認定心電図専門士 1名
認定輸血検査技師 1名 認定血液検査技師 1名
認定骨髄検査技師 1名 認定サイトメトリー技術者 1名
認定臨床微生物検査技師 1名 感染制御認定臨床微生物検査技師 1名
医用質量分析認定士 1名 電子顕微鏡技術二級技士 1名
遺伝子分析科学認定士 初級 1名 栄養サポートチーム専門療法士 1名
特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者 2名 有機溶剤作業主任者 3名
毒物劇物取り扱い責任者 4名 危険物取扱者(乙種第4類) 2名

検査科へのよくある質問

検査前に食事を採っても大丈夫ですか?

検査値は多くの要因によって影響を受けるため、早朝空腹時に安静な状態で検体を採取することが推奨されています。しかし、外来患者さんでは、早朝空腹時にというわけにはいかないため、主治医と相談のうえ、検体採取や検査を実施しています。

採血の量が少なくても検査は出来ますか?

少ない検体量でも検体を希釈など工夫をして検査を実施しています。それでも検体量が足りない場合は、主治医と相談して特に必要な項目から検査を実施しています。

心電図検査や脳波検査は、電気が流れるのですか?

心電図検査や脳波検査では、体から発生する電気を電極から波形として記録しますが、電極から患者さんに電気が流れることはありません。