本文へスキップします

診療科・部門紹介

医療技術部門

心理判定員

心理判定員とは、心理学に関する知識及び技術に基づいて、心理に関する支援を要する方に対して、相談に応じ、助言や援助を行う職種です。チーム医療の一員として多職種と協働し、地域保健医療機関、教育機関、福祉機関とも連携しています。

当院では、公認心理師が従事しています。公認心理師は、「心理学に関する専門的知識及び技術をもって、心理状態の観察、その結果の分析」「相談及び助言、指導その他の援助」などを行うことを業とすると定義され平成29年9月15日に施行された国家資格です。

業務内容

医師の指示のもと1.心理検査、2.心理支援、3.その他の心理的サポートを、通院、入院されているお子様とご家族に対して行っています。

心理検査

発達検査・知能検査を中心に、必要に応じて人格検査や認知機能検査、その他の検査を組み合わせて、診断・治療・支援のための心理学的アセスメントを行っています。医師と相談したうえで、お子様の状態や相談事に適した検査を行い、治療のサポートをしています。

心理支援

心理支援には、個別心理療法、集団精神療法、心理教育等があります。お子様の年齢や状態等に合わせて、遊びやお話を中心に、医師が必要と判断した援助・支援等を行っています。

その他の心理的サポート

リエゾンコンサルテーション、緩和ケア、児童虐待対策等、様々な業務を他職種との連携のもとに行っています。

スタッフの人数

常勤 2名 会計年度任用職員 2名(週4日勤務)

実績や各種認定資格と取得者数

検査・療法実績
心理検査 2020年度 2021年度
発達・知能検査 182 183
人格検査 105 71
認知検査 55 57
その他 43 66
合計 385 377
心理療法 2020年度 2021年度
個人療法 682 648
集団療法 69 62
合計 751 710
その他 2020年度 2021年度
リエゾン等 422 338
認定資格取得

公認心理師

4名

臨床心理士

2名

精神保健福祉士

1名

心理判定員へのよくある質問

心理検査を受けたいのですがどうすればいいですか?

医師の指示のもと心理検査を行っていますので、主治医にお申し出ください。医師が必要と判断した場合に、お子様に適した検査を行います。そのため、ご希望される検査を受けられない場合もございますことをご了承ください。なお、知能検査については、まずはお住いの地域の教育センター等にご相談ください。

心理検査の結果はすぐわかりますか?

データの換算や分析のために、通常2~3週間のお時間をいただいております。

カウンセリングを受けたいのですがどうすればいいですか?

医師が必要と判断した場合に、医師の指示のもと遊戯療法や心理面接等を行っております。心理療法にも副作用があると言われていることから、医師の判断が欠かせないものであることをご了承ください。なお、マンパワーの都合上、ご希望ある方すべてをお受けすることは難しい状態です。

視能訓練士

眼科医の指示のもと小児特有の眼症状である斜視や弱視を中心とする視機能検査を行っています。

業務内容

視力検査

ランドルト環を用いて検査を行います。乳幼児に対しては、縞指標を用いて行います。

屈折検査

ピントの調節を麻痺させる目薬を使用して遠視・近視・乱視などの屈折の異常の検出を行います。

眼位検査

目のずれをプリズムや大型弱視鏡を用いて測定します。

両眼視機能検査

右目と左目をどのように使っているかを調べる検査を行い

ロービジョンケア

低視力のお子様に対し補助具の紹介や選定を行います。

スタッフの人数

視能訓練士 4名

乳幼児期は、視力や両眼視機能をしっかり確立させるとても大切な時期です。眼鏡装用・アイパッチによる遮蔽訓練などに抵抗があるかと思いますが保護者様のご理解とご協力をお願いいたします。

歯科衛生士

当歯科室は、重篤な全身疾患を有する患者さまが多く来院されます。

外来診療においては、障害に対する患者さま個々に合わせた歯科治療への導入は歯科衛生士の役目であり、診療中事故が起きないよう細心の注意を払います。

当歯科室では、障害児の治療には不可欠な「ラバーダム防湿法」を100%行います。

ラバーダムとは歯に装着するゴム状シートのマスクで、ラバーシートの上に治療する歯だけを露出させ、シートの上で作業を進めます。

歯科1

頬粘膜や舌はシートの下にあり、歯を切削するときに体動の激しい小児に対し頬粘膜や舌を傷つけたりしないよう防御するためです。

また、小さい器具の誤嚥や薬剤・粉塵などの咽頭への流れ込みを防ぐ役目もあります。

小児は唾液が多いので患歯を唾液から隔離し、乾燥された清潔な術野を維持することもできます。

小児の安全で快適な歯科治療のため手助けできるよう努めています。

外来歯科診療補助のほか、病棟の口腔ケアの関わりも重要です。

特に取り組みとして、誤嚥性肺炎・化学療法・感染性心内膜炎・重症心身障害児の口腔ケアに力を入れています。

乳幼児期における口腔衛生に関する動機付けは非常に大切であり、ブラッシング技術の習得と習慣性を定着していただくことを目指し日々子供たちと関わっております