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更新日:令和6(2024)年1月16日

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2023ちば起業体験プログラム小中学生編第1弾(体験先企業:山万株式会社)

 千葉県では、これからの時代を生きていく小学生・中学生を対象に、これまでにない新たな挑戦ができるプログラムとして起業体験プログラム小中学生編を立ち上げました。

 令和5年度の第1弾の取組として、佐倉市ユーカリが丘で街づくりを進める山万株式会社に御協力をいただき、「子どもがワクワクする新しいまちづくりを考えよう」をミッションとするプログラムを実施しました。

参加者

  • 小学4年生から中学2年生までの22名

プログラム実施状況

はじめに(用語の解説)

  • 模擬会社

参加者は、4名程度のグループに分かれて模擬会社を設立。それぞれが模擬コインを出資し、株主兼取締役となり、事業活動(まちづくりのアイデア)に取り組みました。

  • チューター

参加者の活動をサポートする支援員。本プロジェクトでは、各模擬会社に1名のチューターを配属し、参加者の気づきを促しました。

  • カベウチ

アイデアを他の人に話すことで、考えを整理すること。他の人の意見を聞きながらアイデアを育ててくことで、よりよいアイデアを構築しやすくなります。今回のプロジェクトでは、山万株式会社の社員の方々に御協力いただき、参加者が考えたアイデアに意見を述べていただきました。

1日目(起業について学び、体験先企業を知ろう)

千葉大学の講座

まず、会社・起業について学ぶために、千葉大学IMO(学術研究・イノベーション推進機構)から講師をお招きし、起業の流れを学ぶとともに、定款を作成するプロセスを体験しました。

自分たちで作成した定款は、各自が持ち帰りました。ご家庭で作成した定款を説明した参加者もいたとのことでした。

山万株式会社からの説明

その後、体験先企業である「山万株式会社」の社員の方から、同社が佐倉市ユーカリが丘で進めているまちづくりについて説明を受け、同社がユーカリが丘のまちを発展させていく際の理念などを学びました。

また、山万株式会社から「子どもたちがワクワクするまちづくり」を考え、提案してほしいとの提示を受けました。

フィールドワーク(ユーカリが丘線)

さらに、山万株式会社の社員の方から説明を受けながら、ユーカリが丘の街並みを実際に見る・歩くフィールドワークを実施。自由散策の時間では、街の方へのインタビューも併せて行い、ユーカリが丘への理解を深めました。

2日目(模擬会社を立ち上げ、アイデアを検討)

チーム検討

1日目に会社名を決めた各グループは、それぞれが模擬コインを出資し、模擬株式会社を立ち上げました。

参加者全員でアイデアを出し合う環境とするため、全員が代表権を持つ取締役に就任。その後、まず、良い会社とはどのような会社か、など様々なテーマで意見を出し合いました。

千葉大学の講義

また、1日目に引き続き、千葉大学IMOから講師をお招きし、千葉大学関連ベンチャーの方の「起業に関するインタビュー動画」を見ながら、起業した後の事業の進め方について学習しました。

起業家の方のインタビュー動画では、起業にまつわる示唆に富むコメントが多く盛り込まれており、アイデアを考える上で大事なことを学びました。

検討状況の発表

その後、各社は、初日に山万株式会社から提示を受けたテーマを踏まえたアイデアの検討を行いました。

会場を見に来てくれた山万株式会社の社員に対し積極的にヒアリングを行ったり、追加のフィールドワークで街の方にインタビューを行ったり、と各社がぞれぞれ独自の取組を進めました。

この日最後には、各社で取組状況を発表し合いました。参加者は、競合他社の取組において参考となるアイデアの種がないか、真剣に聞き入っていました。

3日目(体験先企業とアイデアを議論しよう)

チーム検討

2日目に引き続き、検討するアイデアの深度化を図るため、ホワイトボードなども使いながら、チーム内で議論を深めました。また、他のチームのチューターからも積極的に意見を聞き、アイデアのブラッシュアップに努めました。

山万株式会社の方に意見をぶつけるカベウチ

午後はカベウチの時間。「子どもたちがワクワクするまちづくり」という検討テーマを提示した山万株式会社の社員のみなさんに、自分たちの模擬会社のプランを説明しました。

山万株式会社の社員のみなさんからは、

  • このアイデアの方向性は面白い
  • この段階で料金設定まで考えているのは驚いた

などの評価をいただく一方

  • 余所にあって簡単に実現できるものではなく、自分たちが見たことがない・今までにないことも考えてみてほしい
  • ユーカリが丘の資源を活かしたアイデアが欲しい
  • お客さんがお金を払いたくなる企画にしてもらえると、ユーカリが丘の高付加価値化につながって、山万の街づくりのコンセプトに合うようになる

などの課題も提示いただきました。

カベウチで示唆された改善点を踏まえ、各模擬会社はさらに検討を深め、4日目の発表への準備を進めました。

4日目(完成したアイデアを発表しよう)

最終日となる4日目は、各模擬会社が検討を進めてきたビジネスアイデアを発表しました。

発表会

最終発表会は、以下のフォーマットで行いました。

  • 検討テーマを提示いただいた「山万株式会社」のみなさんにプレゼンテーション
  • 発表概ね5分間+質疑応答
  • 評価のポイントは以下の3点
    • 新しい視点と発想の面白さ
    • まちづくりとしての可能性を感じる
    • 熱い想い
  • 評価内容に基づき、各模擬会社は売上を計上(上位評価ほど高売上となる)

各模擬会社の発表

模擬会社名 企画コンセプト
株式会社KOALA 大人も子供も安心して自然を利用して遊べる施設「KOALAND」
株式会社DoDaI 職業体験の町をつくりたい!!
株式会社toIro みんなで楽しいを創り出すまち「ユーカリアートラリー」
株式会社NEWユーカリ 住んでる人も来た人もワクワク&ホッとするまち「ユーカリの森」
グローバルSKY株式会社 We LOVEユーカリが丘「子供委員会」をつくりたい!
株式会社ピースグリーン

自然豊かな「グリーンキッズ ユーカリホール」

山万株式会社へのプレゼンテーション

各チームが様々な工夫を凝らして、山万株式会社のみなさまへプレゼンテーションを実施してくれました。

表彰の様子

第一位に表彰されたのは「グローバルSKY株式会社」。

「子供の目でユーカリが丘のまちづくりの課題を発見して解決していこう」という「子供委員会」について、その企画の着眼点や、山万株式会社の「ユーカリが丘を良くしたい」という使命に対しコミットしている点、子どもとの協働の提案であり未来への可能性を感じる点などが高く評価されました。

決算作業

山万株式会社へのプレゼンテーションの結果、各模擬会社はそれぞれの売上を得ました。決算作業の様子

この4日間での活動により発生したコスト(費用)と売上をもとに、決算作業に取り組み、黒字となった模擬会社には法人税を納めていただきました。

その後、清算作業を行い、2日目に出資した模擬コインの額がどのように変化したかを確認しました。

最後に4日間の振返りを行い、プログラムを終了しました。

参加者のみなさんから寄せられた主な意見・感想は以下のとおりでした。

集合写真

  • 起業は自分には関係ないと思っていたが、自分も起業する可能性があるかも?と起業を身近に捉えるようになった

  • 起業は、一握りの人しかできない難しいものと思っていた。今回のような取組に積極的に参加していきたいし、もっと起業について学びたい。

  • 予算などもしっかり考え、現実的なアイデアを考えることにも挑戦してみたい。

  • 自分の住む街について、課題やその解決策を考えてみたい。

参考情報

 

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経営支援課経営支援班

電話番号:043-223-2712

ファックス番号:043-227-4757

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