児童相談所の管轄区域の見直しに伴う建設予定地の決定等について
発表日:令和3年6月3日
健康福祉部児童家庭課
県では、昨年6月の県児童相談所の管轄区域の見直しに関する県社会福祉審議会からの答申を受け、印旛郡市及び松戸市・鎌ケ谷市をそれぞれ所管する児童相談所の新設に向けた用地選定を進めてきたところですが、このたび印西市と松戸市を建設予定地として決定いたしました。
今後、児童相談所の整備など体制を強化し、相談者へのきめ細やかな対応を図るとともに、子どもの最善の利益が守れるよう取り組んでまいります。
1 新設予定地選定の考え方
児童相談所の持つ市町村援助機能や相談機能、一時保護機能などの役割を踏まえ、未利用の公有地の活用を基本に、交通機関等の利便性や周辺環境等の諸条件を勘案の上、より良い条件を有する土地を選定する。
<諸条件の例>
広い土地、整備の迅速化、管内の位置関係、一時保護環境 等
2 児童相談所の新設予定地
(1)印旛郡市所管(別添1参照)
- 建設予定地:印西市牧の原・県企業局用地
(全体面積約27,000平方メートルのうち約7,000平方メートル)
- 交通:北総線印西牧の原駅徒歩10分、国道464号、主要地方道沿い
- 環境:既存建物がなく、静かで落ち着いた場所
(2)松戸市・鎌ケ谷市所管(別添2参照)
- 建設予定地:松戸市高塚新田・市有地(全体面積約16,000平方メートルのうち約7,000平方メートル)
- 交通:JR東松戸駅からバス下車徒歩4分、国道464号、主要地方道に近い
- 環境:既存建物がなく、静かで落ち着いた場所
3整備の考え方
(1)安心で安全な利用環境の確保
- 子どもや家族等の相談者が、安心で安全な環境のもとで気軽に相談等ができるよう、プライバシーに配慮したレイアウトや動線を計画する。
- 相談支援区域の各諸室では、相談者の声が外に漏れないよう配慮した構造とする。
(2)一時保護環境の充実
- 子どもの最善の利益を考えた保護や養育を行うため、施設の定員を拡充するとともに、職員が行き届いた見守りができるよう居室等の配置を計画する。
- 居室は小学生以上の個室化を基本とし、一時保護された子どもの年齢や状態に応じた適切な支援を行えるよう環境整備を行う。
- 子どもたちが安心した生活を送れるよう、学習環境を確保するとともに、運動や余暇活動が十分にできるスペースを設ける。
(3)職員の執務環境の向上
- 関係する職員同士が連携しやすい執務室等の配置を行うとともに、ストレスを感じることの少ない執務環境を整備する。
- 市町村等の関係機関との連携や、職員の資質向上が図られるよう、様々な会議や研修が行えるスペースを確保する。
4今後の整備予定
- 基本設計等 令和3年度 ~ 4年度
- 6月補正予算額 11,528千円(債務負担行為101,000千円)
- 実施設計 令和4年度 ~ 5年度
- 建設工事 令和6年度 ~ 7年度
- 開所(予定) 令和8年度
(参考)児童相談所の管轄区域見直しの経過
平成31年1月
令和元年6月
- 上記死亡事案に係る国の検証において、柏児童相談所の管轄人口が平均的な管轄人口を大きく上回っていたことが指摘される。
令和元年10月
「千葉県子どもを虐待から守る条例」の改正に伴う児童虐待防止対策の更なる強化を求める附帯決議
- 1.児童相談所の体制強化について
- (7)中長期を見据えながら次の項目を計画的に実現すること。
- ウ 一カ所当たりの児童相談所の管轄人口が適正な規模となるような、管轄区域の早急な見直し及び児童相談所の増設
令和2年1月
- 千葉県社会福祉審議会に管轄区域の見直しについて諮問
令和2年6月
- 同審議会から答申受理
- 「千葉県子どもを虐待から守る基本計画」を策定し、2か所の増設を目標とした。
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