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更新日:令和3(2021)年11月15日

ページ番号:964

千葉県動物愛護管理推進協議会平成30年度議事要旨

I 日時

平成30年6月12日(月曜日)午後1時30分から午後4時まで

II 場所

千葉県自治体職員福祉センター

III 出席委員

委員10名中8名出席

協議会委員名簿へ(PDF:55KB)

IV 内容

  1. 開会
  2. あいさつ 千葉県健康福祉部衛生指導課 小山課長(代読 飯田班長)
  3. 議事
    • (1)動物愛護推進員の委嘱の推進と活動支援について
    • (2)動物愛護管理推進計画の進捗状況について
    • (3)その他
  4. 閉会

V 議事要旨

1 動物愛護推進員の委嘱の推進と活動支援について

(議長)

議事の「動物愛護推進員の委嘱の推進と活動支援について」事務局から説明をお願いします。


(事務局)

資料「動物愛護推進員の委嘱の推進及び活動支援について」説明

資料:千葉県動物愛護推進員の委嘱の推進と活動支援についてへ(PDF:89KB)

(議長)御質問・御意見があれば頂戴したいと思います。


(駒田)君津保健所で情報交換会を行った際、地元の推進員と名刺交換しました。その後、一般の方から私宛てに野良犬の保護に関連した相談があった際、相談者、君津保健所の職員、地域の動物愛護推進員と協力して対応し、無事に保護することが出来ました。こういった協力態勢をとることは簡単なようで、実際にはなかなか出来ないことですので、どこか紹介する場があると良いと考えています。


(議長)こういう意見交換会というのは、県からこうしてくださいというのではなくて、地域ならではの問題があがってくることが重要です。千葉県は東京と変わらないような地域から全国的に見ても野良犬が多い地域まであり、地域の問題は多様です。こういう活動の中から地元で活躍するような推進員が出てくるのが理想と考えます。


(駒田)この情報交換会の際、野生動物による被害が深刻な地域では、地域猫対策どころではないという話も聞き、地域の多様性を感じました。


(議長)田舎に行くと、犬猫だけでなく野生動物が存在します。こういった地域では家庭動物に限った対応というのは現実的ではないかもしれません。


(議長)チラシ・パンフレットについてはどうでしょう?ペットと暮らすシニア世代の方々へというパンフレットが紹介されましたが、非常に重要なことと感じました。私もシニア世代に入ってきておりますが、子犬・子猫を最後まで飼う自信はありません。もし、寂しさから、ペットを飼うことを考えている高齢者がいるのであれば、里親になることや、その里親が飼えなくなった際には例えば行政等で引き取るというしくみ作りを検討してみてはどうでしょうか。


(清水)多頭飼養のチラシの写真について、かなり劣悪な飼養環境の写真を選んでいますが、意図がおありでしょうか?


(事務局)本チラシが想定する配布対象は、少し動物を増やしてしまった方や、これから増やそうとしている方です。これらの方に対し、表面のショッキングな写真で注目を集め、裏面の必要事項をよく読んでもらいたいと考えました。


(清水)こういうチラシをペットショップにおいてもらうことは難しいのでしょうか?


(事務局)可能と考えています。


(清水)私の住む地域では、血統書付きの犬を繁殖させて不衛生に飼養した結果、動物愛護法違反で飼い主が捕まったという事例がありました。こういったことを踏まえると、ペットショップにおいてもらうことも良いと思います。


(村田)多頭飼養崩壊を起こした方に不妊去勢手術を安価で提案したものの、断られた経験があります。こういった方々は安くしても払えないことが多いんです。議論することは簡単ですが、重要なのは解決させるための行動にうつせるかどうかです。ようやく行動にうつせたものの一つに県が実施する飼い主のいない猫の不妊去勢手術事業がありますが、これについても地域の一部で動きがあるにすぎず、頭数も伸びていません。


(駒田)飼い主のいない猫の不妊去勢手術事業については、受付時期が限定されていることや、決められた場所に連れて行かなければならないことがブレーキになっていると感じます。


(村田)動物病院側が仕事の合間で調整しなければならないことも要因かもしれません。また、獣医師会の中でも一部の獣医師だけが参加している印象があります。なお、私のいる長生地域では受入れ準備を整えたものの、依頼がありませんでした。


(駒田)ある動物病院の獣医師は、鼻水をたらしてくしゃみをしている野良猫を、飼い主が連れてくる猫と同じ診察台にのせることについて、非常に気を遣うと話していました。


(村田)県の不妊去勢手術事業について、実施した地域と、しなかった地域がありますが、このような差が生じた理由はあるのでしょうか。


(事務局)申込みが少なかった要因として、事業の周知不足もあると思います。なお、事業結果については、一般の方々も参考にできるよう、県のホームページで紹介しています。


(議長)行政が事業を実施するにあたっては、一定のルールの中で進めなければならないということも要因かもしれません。


(村田)動物取扱業についてですが、日本の場合、海外と比較しても動物取扱業者が取り扱う動物の健康チェックが甘いと感じます。優良な事業者による良い管理方法を他の事業者にも広めていくことが、管理の悪い事業者を排除することにつながると思います。


(駒田)10年ほど前の獣医師会館の一階の利用方法が決定していなかった頃、そこを医療施設にして、獣医師を交代で勤務させ、不妊去勢手術ができるようにする予定と聞いたのですが、どうなりましたでしょうか。


(村田)獣医療を行うための施設として届出はしています。一時期は夜間病院としての利用も検討しましたが、現時点において、生きた動物の手術等はしておらず、エコー等の実習に利用しています。


(議長)動物愛護推進員の活動をホームページで紹介するとの話について、良いと思いますが、動物愛護推進員の活動はこういった活動でなければならないという印象を与えないように注意すべきです。パネルで紹介されているような活動は特に優れた活動であり、荷が重いと感じる推進員もいると思います。

(事務局)動物愛護推進員の活動について、特に優れたものから、それほどでもないが地域の実情に合わせて良い活動をしているものまで、バリエーションに富んでいることがわかるようなページ作りに努めたいと考えています。

(議長)他はどうでしょう?


(駒田)動物愛護推進員からの活動報告書について、行政からの後押しが少ないと感じている方が多いようです。また、行政から丸投げされているとの意見も少なくありません。


(議長)どのような依頼の仕方をするかという問題もありますが、行政は結果がどうなったか知っておくべきと考えます。また、結果にこだわった仕事の進め方も必要ではないでしょうか。


(事務局)行政として、誰かに依頼をしたり、協力を求めた場合、結果についても把握し、一緒に解決を図るべきと考えております。担当者会議等の場で、事案解決を丸投げするようなやり方はしないよう、徹底を図っていく考えです。


(村田)私は昨年から委員として出席していますが、この協議会が報告の場となってしまっていると感じます。行政として実施したことについて、感想を求めるのではなく、実施しようと施策について、意見を求めるような形にするべきでなないでしょうか。また、動物行政の核となる機関である動物愛護センター職員の意見も聞いてみたいと考えています。


(事務局)来年度以降について、愛護センター職員の出席を検討します。


(村田)動物愛護センターの獣医師や開業獣医師兼動物愛護推進員の方など、実務を担う方と話す機会を設けていただきたいと思います。また、私もそうですが、動物愛護に協力したい獣医師は多くいます。我々に実務面で活躍の場を作ってもらいたいと思います。


(清水)動物愛護推進員の活動報告書について、報告の活用方法を検討してもらいたいと思います。件数ではなく、具体的な活動内容を記述してもらう書式とし、事例の経緯がわかるような書式にしてはどうでしょうか。


(駒田)動物愛護推進員の中には、県への報告には良いことしか書けないと考えている方もいると思います。しかし、失敗例から学べることも多いので、失敗例を記入できるようにしたら良いと思います。

(事務局)活動報告を活用するため、書式について検討します。


(駒田)これまで行政では、動物愛護推進員からの意見も参考にしたうえで、情報交換会の開催やチラシを作成しているのですから、推進員に対し、行政が実施したことを報告したらどうでしょう。推進員からは、意見や要望をあげたけど行政からの反応がないという声をよく聞きます。


(清水)推進員の皆さんが困っている事項は、類似しているものも多いので、分野別に整理し、これらをうまく解決した推進員さんから成功事例を聞いてみることも良いかもしれません。報告書が一方通行にならないようにすることが大事と考えます。


(村田)昨年、動物愛護セミナーに出席させていただきましたが、こういった場で推進員の活動報告をしてはどうでしょうか。多くの事例を知ることは、他の方の成功につながると思います。


(駒田)報告書の内容を見ると、推進員のレベルアップも考える必要があると思います。


(清水)推進員としての活動をしていると失敗事例も沢山あります。例えば、地域猫について町会長に働きかけたけど、そこから先に進まないというような時、どうしたら話を進められるのか。そういったことを推進員同士話し合えたら良いと感じています。


(議長)野外の猫については、疾病や野生鳥獣保護の面からも問題点を指摘する声が多く、地域猫活動等、猫に関する活動をする際は周囲の理解を得るために気をつける点がたくさんあると思います。


(村田)野外の猫について、不妊去勢手術を進めれば増えることはありません。そういったことを普通の方々にもっと知ってもらいたいです。


(議長)猫の数については、外部からの流入猫や捨て猫のことも考える必要があります。


(清水)捨て猫についてですが、遺棄した人が現場に戻る可能性があります。すぐに警察を呼び、貼り紙をすることも良いと思います。


(議長)ペットの遺棄を減らすには、子供への動物愛護教育も重要になると思います。日本人は、犬や猫が死んだり苦しんだりすることが自分の目の前で起きなければ、自分のせいではないと考えがちで、センターが引取った後、その動物が殺処分されても自分には関係ないと考える方が多いように感じます。

(村田)動物病院で飼い方に関する啓発を長年続けてきましたが、屋内飼養が増えたことにより私が開業した当時と比較すると、動物の交通事故は激減しました。また、ワクチンや予防薬の開発によって減少した疾病もたくさんあります。啓発を続けることで、少しずつ問題が解決されていくように感じます。

 

2 動物愛護管理推進計画の進捗状況について

(議長)

議事の「動物愛護管理推進計画の進捗状況について」事務局から説明をお願いします。


(事務局)

資料「動物愛護管理推進計画の進捗状況について」説明

資料:動物愛護管理推進計画の進捗状況についてへ(PDF:189KB)

(議長)御質問・御意見があれば頂戴したいと思います。


(清水)犬の捕獲と関連して、千葉県は猟犬の捕獲が多いと聞いたことがありますが、どうでしょうか。


(村田)猟期が終わる際、猟犬を山に残して帰る人がおり、こういった事例は鳥用の狩猟犬で多く、猪用の狩猟犬では少ないとも聞きます。


(清水)猟友会等への広報啓発はしているのしょうか。


(事務局)猟友会を通じて、広報啓発チラシを会員に配布してもらっています。なお、県動物愛護センターにおいて猟犬の収容率が高いということはありません。


(議長)地域猫活動のチラシについてですが、ただのエサやりと地域猫活動との違いを明記してはどうでしょうか。


(清水)これまでの経験上、地域猫活動は、猫好きな人を中心として話を進めるのではなく、猫が嫌いな人を巻き込むことで円滑に進むことが多いです。


(議長)県として地域猫活動を推進するのであれば、ただのエサやりと明確に区別していかないと、エサやりに逃げ道を与えることになりかねないのではないでしょうか。


(村田)動物病院に、エサやりさんが野良猫の治療を無料で実施するよう求めて来院することがあります。世話をしているのであれば、治療費を負担すべきことを話すと多くの場合治療することなく帰ります。


(議長)他はどうでしょうか。


(清水)遺棄・虐待に関するポスターを配布したとのことですが、千葉県として作成した看板ではなく、環境省のものを配布したのはなぜでしょうか。


(事務局)環境省から送付された部数が多かったためです。


(駒田)遺棄があった場合、現場にこれらのポスターを貼ることも良いかもしれません。

(議長)動物病院やコンビニの駐車場に捨てられることが多いとも聞きます。


(村田)学校等に捨てられることも多いようですよね。


(議長)学校に捨てられた場合、先生方はその対応に非常に苦慮すると聞きます。

(議長)他はどうでしょう?


(清水)引取り数について、35年度目標値は、現時点でほぼ達成できたということでよろしいのでしょうか?


(事務局)そのとおりです。次回の改正において、平成40年度目標値が新たに設定されることになります。

(議長)ミルクボランティアの対象となる収容猫は、どういった出所の猫でしょうか?


(事務局)産み捨てられた子猫や人に捨てられた子猫等になります。


(議長)産後、早い段階で母猫から子猫を引き離すと母猫の次の発情が早まることが懸念されますがどうでしょうか。


(事務局)母猫が子猫を面倒みている間は引き取らない方向で話をしています。


(駒田)動物愛護センター東葛飾支所のふれあいイベントにミルクボランティアから戻された直後の子猫が出ていました。子ども達が殺到し、その後子猫は疲れてぐったりしていましたので、やり方を検討すべきと思います。また、飼い主探しの会について、一部で各種疾病検査をしていない猫が持ち込まれていることや、初めて猫を飼う方に対して複数頭を押しつけるように渡すような方がいることを確認しており問題と考えます。さらに譲渡前の講習は実施しているものの犬猫の話が混在するため、よく理解せずに飼い始める飼い主がいることも予想されます。


(事務局)飼い主探しの会について、県は、ゆずりたい人と飼いたい人の出会いの場を提供するというスタンスとなります。

(議長)県が主催するのであれば、一定の責任も生じるのではないでしょうか。

(事務局)飼い主探しの会については、年々参加者も増えている一方で、御指摘のような問題点があることも承知しており、改善を検討すべきと考えています。


(駒田)ふれあい教室においてもウイルス性鼻気管炎に罹患した猫が出されているのを目撃したことがあります。


(清水)パルボが侵入して、先住の猫全体に広まってしまった事例もあります。


(駒田)飼い主探しの会についても疾病管理の面から考え方を再整理する必要があると考えます。


(事務局)愛護センターから譲渡実施要領の改定を検討したい旨の連絡を受けておりますので、飼い主探しの会のあり方を含めて整理したいと思います。


(議長)その他意見等ありますでしょうか。無いようですので、これにて本日の議事を終了とします。

(終了)

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部衛生指導課公衆衛生獣医班

電話番号:043-223-2642

ファックス番号:043-227-2713

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