外科
診療案内
診療日程
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午前 |
高山 山本 |
大月 |
高山 |
角田 山本 |
大月 |
体制
高山副病院長、大月診療部長、角田外科部長の3人の常勤医で、外来診療、手術療法、薬物治療、緩和医療、内視鏡治療を行っております。
また、非常勤医師として前病院長の山本が訪問医として訪問診療と外来診療を行っています。
近年の外科医不足により、若手外科医が不在ですが、その分、安心安全な外科診療に努めています。
手術療法
当院では年間200件を超える手術を試行しています。2022年度から比較すると特に悪性疾患の手術件数が増加しています。(図1)
良性疾患の手術としては鼠径ヘルニア手術、胆石などに対する胆のう摘出術、虫垂炎手術があり、2023年度より内痔核、直腸脱などの肛門疾患に対する手術も再開しました。その他に腸閉塞手術、消化管穿孔など急性腹症に対応しています。(図2)
鼠径ヘルニアに対しては嵌頓症例を除き腹腔鏡手術がほとんどです。胆のう摘出術も腹腔鏡手術がほとんどで、また急性胆嚢炎に対する早期手術にも対応しています。
悪性疾患に対する手術は増加傾向にあり、胃がん、大腸がんの増加に加え、2023年度から肝胆膵の悪性疾患にも積極的に手術試行しています。内科では、超音波内視鏡を用いた診断が導入され、膵癌早期診断例も増えており、肝胆膵悪性腫瘍に対して外科手術も増加しております。その他の悪性腫瘍としては、GIST、脂肪肉腫、悪性リンパ腫等にも対応しています。(図3)
腹腔鏡手術、特に悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術は、外科のマンパワーの問題等の問題もあり、あまり進んでいませんでしたが(図4)、今年度ストライカー内視鏡システムの最新機種の導入(写真1)もあり、今後内視鏡外科技術認定医を招いて積極的に腹腔鏡手術にも挑戦していきたいと考えております。
現在、経験豊富な外科医が複数在籍しており、2024年度は術後凝固異常を発症し死亡した1例を経験しましたが、その他の症例では手術死亡症例はなく、ほとんどの症例で合併症もなく退院可能になっております。今後も安心安全な外科治療に努めてまいります。
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術について(PDF:310.5KB)
図1 2023年度から手術件数は200件を超え、悪性腫瘍の割合が徐々に増えて来ています。
図2 良性疾患に関しては鼠径ヘルニアの手術が最多で、2023年度からは肛門疾患の手術も再開しました。
図3 悪性腫瘍に対する手術件数は胃がん、大腸がんで増加傾向であり、2023年度から肝胆膵悪性腫瘍に対する手術も積極的に行っています。
図4 腹腔鏡手術の割合は少し低下しており、特に悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術が減少しています。
写真1 ストライカー内視鏡システム(4K、ICG蛍光法に対応)を2024年度に導入。
サブモニターは55インチと巨大です。
薬物療法(化学療法)
当院では、2023年度に外来化学療法室を5床に拡充し、2023年度は450例の外来化学療法を算定しています。(写真2)
写真2 外来化学療法室。手前に3床あり、奥の病床も利用可能で、広い開放的な空間で化学療法を受けることができます。薬物指導、栄養指導等も行っています。
当科では、手術症例に対する術前化学療法、術後補助療法、再発、切除不能癌に対する外来化学療法を積極的に試行しています。また切除不能例などの対しては病棟での入院化学療法にも対応しています。
当院の化学療法は院内に登録された抗がん剤登録システムから行い、現在、乳がん36、胃がん18、大腸がん33、肝胆膵がん10、腹膜中皮腫1の計98レジメンが登録されています。
また関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病の薬物療法に対してもレジメン登録しており、外来化学療法室で対応しています。
緩和治療
緩和医療は現在がん診療の中でも一つの重要な柱になっています。当科では消化器癌の緩和患者さんの受け入れのみならず、他の悪性腫瘍の緩和患者、他院からの緩和患者の受け入れも積極的に行っております。(他院からの患者さんに対しては、事前に地域連携室にご連絡いただき、診察日を予約させていただきます。)
緩和ケア病棟は保有していませんが、緩和ケアチームが治療に積極的に関与しております。
緩和ケア外来は毎週火曜日に行い、ACP(アドバンスケアプランニング)をすすめ、在宅治療を希望される患者様に対しては、訪問看護ステーション、訪問医と連携し、在宅での看取りも積極的に行っております。
内視鏡治療
当科では胃がんに対するESD治療、大腸ポリープに対するEMR治療を行っています。胃がんのESDは全身麻酔のもと手術室で対応しています。
医師紹介
副病院長
診療部長
外科部長
非常勤医師