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更新日:令和4(2022)年9月15日

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令和4年9月定例千葉県議会の知事あいさつ

本日ここに、9月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。

 

まず、新型コロナウイルス感染症について申し上げます。

7月下旬に、本県の新規感染者数が1万人を超えるまでに急拡大した状況を受け、県では、病床確保のフェーズを引き上げ、臨時医療施設などの受入れを再開するとともに、「検査キット配付・陽性者登録センター」を再開し、体制を拡充しました。

また、8月には「BA.5対策強化宣言」を行い、県民や事業者の皆様に感染防止対策の徹底などを改めて呼びかけました。

9月に入り、感染者数が減少し、即応病床使用率も減少傾向となったことから、昨日をもって「BA.5対策強化宣言」は解除したところですが、感染防止対策は継続して行っていく必要があるため、県民や事業者の皆様には、基本的な感染対策の徹底や業種別ガイドラインの遵守などについて、引き続き御協力をお願いいたします。

なお、国では、感染者の全数詳細把握の見直しを今月26日から全国一律で実施することとしました。県としましては、この取組によって医療機関や保健所の業務負担を軽減しつつ、届出の対象外となる方々にも必要な療養サービスを提供できるよう、十分な環境整備を行ってまいります。

 

次に、議案について御説明いたします。

このたび提案いたしました案件は、令和4年度9月補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の15議案のほか、報告3件及び「決算認定について」です。

以下、その主な概要について申し上げます。

 

議案第1号は、令和4年度一般会計の補正予算案です。

9月補正予算では、新型コロナウイルスの感染者数の急増などを受け感染症対策に万全を期すほか、物価高騰により深刻な影響を受けている方々への支援や、6月補正予算編成後の状況変化を踏まえ早期に取り組むべき事業を計上いたしました。

さらに、健全な財政運営に資するよう、令和3年度の決算剰余金の2分の1を財政調整基金に積み立てます。

この結果、補正予算額は673億7,800万円で、補正後の予算規模は2兆2,569億3,500万円となります。

 

続いて、9月補正予算の主な施策について、その概要を御説明いたします。

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策です。

入院患者受入れのための空床確保、臨時医療施設の運営、自宅療養者の支援、検査・搬送体制の確保などについては、7月以降の感染者数の急増などを踏まえて再積算した上で、12月末までの所要額を計上しました。

また、重症化リスクの高い高齢者や障害者が入所する施設において職員等へのPCR検査を実施するほか、人材派遣や外部委託を活用して保健所の体制を強化します。

さらに、市中感染防止のため、不特定多数の方が利用する地域公共交通における感染予防対策への支援や、飲食店が取り組む感染防止対策の現地調査を引き続き実施するほか、特別支援学校のスクールバスの増車も継続します。

 

次に、物価高騰などへの対応です。

子どもが多い世帯の経済的負担を軽減するため、市町村と連携して、第3子以降の義務教育期間における給食費を無償とするほか、県立学校の給食の急激な値上げを防ぐため、食材費の高騰分を県が負担します。

また、より多くの中小企業に伴走型の支援を行うため、事業再構築などの取組をサポートする専門家派遣の予算を増額します。

さらに、経営に著しい影響を受けている農業者や漁業者に対し、肥料や資材の購入費用の一部を助成するとともに、省エネ機器の導入を支援します。

 

次に、福祉・医療の充実です。

子育て世帯等を包括的に支援する体制の構築に向けた市町村の取組を支援するとともに、県においても、国の児童虐待専用のSNSアカウントを活用した相談体制を構築します。

また、救急患者を迅速に搬送するため、患者の受入れ可否を医療機関に一斉に照会できるシステムを開発します。

 

次に、教育施策の充実です。

特色ある教育活動を推進するため、各県立学校において寄附金を募る取組を始めます。

また、習志野特別支援学校の過密化を解消するため、改修工事を行うとともに、県立学校の大規模改修やトイレ改修については、来年度早期に工事に着手できるよう債務負担行為を設定します。

 

次に、産業の振興・社会資本の整備です。

感染症の再拡大や電力需給のひっ迫に備えるため、中小企業における事業継続計画の策定を支援します。

 

また、6月の降雹被害を受け、気象災害に強い果樹産地づくりを推進するため、高い補助率を設定し、集中的に多目的防災網の整備を支援します。

さらに、事業規模の大きな道路整備について、事業期間の短縮を図るため、施工前段階の業務を包括的に委託するほか、頻発する豪雨災害に備えるため、河川の護岸整備や急傾斜地崩壊対策などを拡充します。

次に、環境の保全です。

家庭における二酸化炭素排出量の削減を推進するため、予算を増額して、電気自動車やV2H充放電設備の導入促進を図ります。

また、千葉港と木更津港において、「カーボンニュートラルポート形成計画」を官民連携で策定します。

 

最後に、文化・スポーツの振興です。

令和5年は千葉県が設置されてから150周年の節目の年となることから、県内市町村と連携して、令和5年から令和6年にかけて記念事業を実施します。

また、スポーツ施設の機能充実を図るため、障害者スポーツ・レクリエーションセンター体育室の空調整備の設計に着手するほか、総合スポーツセンター陸上競技場の大型映像装置の設置に向けた基本計画を策定します。

 

次に、議案第2号から議案第5号は、いずれも特別会計の補正予算案です。

 

以上が、今回の予算の主な内容ですが、感染症や物価高騰については、今後もその影響を注視するとともに、国の対応も踏まえながら、必要な対策を臨機応変に講じていくこととし、さらなる補正予算の編成も検討してまいります。

 

次に、議案第6号から議案第12号までの7議案は、条例の制定及び一部改正に係るものです。そのうち主なものについて御説明申し上げます。

議案第6号は、県立学校で募集した寄附金を管理するための基金を新たに造成するため、条例を制定するものです。

議案第7号は、職員の定年年齢の段階的な引上げ等を行うため、議案第8号は、国の制度改正に準じた退職手当制度の見直しを行うため、議案第11号は、医師修学資金の貸付に係る条例の失効期間を延長するため、それぞれ条例の一部を改正するものです。

また、議案第13号は、石油コンビナート火災に備えて泡消火薬剤を取得するため、議案第14号は、県立高校のICT教育環境の充実に資するプロジェクタ等の備品を取得するため、議案第15号は、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に同意するため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。

 

以上がこのたび提案いたしました議案の概要ですが、なおこの際、「ちばアクアラインマラソン2022」について、御報告申し上げます。

 

4年ぶりの開催となる「ちばアクアラインマラソン2022」まで、あと2ヶ月を切りました。

1万7,000人のランナーの皆様を、熱い沿道応援や屋台村、ステージイベントなど、これまで培ってきた温かいおもてなしでお迎えいたします。

また、今大会では、より多くの方に大会を楽しんでいただくため、親子や車いすの方が参加できるファンランイベントを新たに実施します。

県としましては、参加される全ての方にスポーツの楽しさを体感していただける大会となるよう、感染症対策にも十分配慮しながら、開催準備に万全を期してまいります。

 

以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

所属課室:総務部財政課企画調整班

電話番号:043-223-2071

ファックス番号:043-224-3884

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