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更新日:令和3(2021)年4月6日

ページ番号:19995

平成26年9月定例千葉県議会知事あいさつ

本日ここに、9月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。

今回提案いたしました案件は、平成26年度の補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の26議案のほか、報告4件並びに平成25年度の決算認定についてです。

以下、その主な概要について申し上げます。

 

議案第1号は、平成26年度一般会計の補正予算案です。

補正額は、152億1,900万余円の増額で、補正後の予算額は、1兆6,295億3,200万余円となります。

今回の補正予算では、当初予算編成後の状況の変化等を踏まえ、「くらし満足度日本一」の千葉を目指し、緊急的に取り組むべき事業を計上いたしました。以下、その主なものについて申し上げます。

一つ目は、「県内経済の活性化」についてです。

東京オリンピック・パラリンピックの開催を本県の一層の発展につなげるため、「(仮称)東京オリンピック・パラリンピックCHIBA推進本部」設置し、キャンプの誘致や観光振興などに「オール千葉」体制で取り組んでいきます。まず、取組みの一つとして、通訳ボランティアの養成やパラリンピック競技のモデルキャンプのための予算を計上しました。

また、観光地の魅力向上のため、公衆トイレの改修等に対する助成を増額するとともに、雇用情勢の一層の向上を図るため、新たに、正社員化や賃金引上げなど在職者の処遇改善に向けた取組みを進めます。

さらに、野生鳥獣による農業被害防止のため、防護柵の設置等に対する助成を増額するほか、本年2月の大雪で被災した農業用ハウスの再建を支援します。

二つ目は、「安全・安心の確立」についてです。

被害額が過去最悪のペースとなっている振り込め詐欺に対応するため、被害抑止コールセンター事業を継続するとともに、ビデオカメラなどの捜査用資機材を整備し、犯行グループの検挙を推進します。

さらに、さまざまな事件、事故の要因となっている、危険ドラッグについては、取締り強化のため検査体制を充実するとともに、危険性をPRするための広報啓発を緊急的に行います。

また、平成27年度末の完了を目指し、県立学校の耐震化を引き続き進めるとともに、九十九里海岸、沿岸河川の津波対策についても予算を増額し、早期完成に努めます。

このほか、6月の豪雨による災害復旧を進めるとともに、災害、事故の再発防止対策を充実するなど、安全・安心の確立を図ります。

三つ目は、「子育て支援・福祉・医療の充実」についてです。

待機児童の解消を図るため、新たに小規模保育事業への助成を行うとともに、子育て環境の改善に向け、私立幼稚園等が実施する老朽化した遊具等の整備に対して助成するほか、放課後児童クラブへの助成も拡充します。

また、特別支援学校の整備については、労務・資材単価の上昇などに対応するため予算を増額します。

さらに、サービス付き高齢者向け住宅については、今年度から新たな補助制度を創設したことにより民間整備が進んでいるため、事業費を増額するとともに、袖ヶ浦福祉センターについては、居住環境の改善を図るため、施設の改修経費を計上しました。

このほか、地域医療に従事する看護師等の確保を一層強化するため、修学資金の貸付枠を拡充します。

 

議案第2号は、特別会計財政調整基金の補正予算案で、地方財政法に基づき、平成25年度一般会計の決算剰余金の一部を財政調整基金に積み立てようとするものです。議案第3号から議案第6号までの4議案は、工業団地の早期分譲開始を目的として、前倒しで造成工事に着手するなどのため、いずれも関係する特別会計を補正しようとするものです。

 

議案第7号から議案第17号までの11議案は、いずれも条例の制定または一部改正に係るものです。そのうち主なものについて御説明申し上げます。

 

議案第7号は、地方公務員法の一部改正に伴い、職員が、外国で滞在する配偶者に同行することができる休業制度を創設するため、議案第8号は、「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」の改正に伴い、幼保連携型認定こども園の認可基準を定めるため、議案第9号は、動物愛護の精神の涵養と適正な管理の普及の推進を図るため、それぞれ条例を制定しようとするものです。

 

議案第11号は、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」の制定等に伴い、附属機関について所要の規定の改正を行うため、議案第14号は、薬事法の一部改正等に伴い、手数料を改定するなどのため、議案第17号は、国の省令改正等に伴い、保育所の認可基準などを改正するため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。

 

議案第19号から議案第24号までの6議案は、インフレスライド条項等に基づき工事請負の契約金額を変更するため、議案第25号は、旧千葉県立印旛高等学校の土地を処分するため、議案第26号は、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に同意しようとするため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。

 

以上がこのたび提案いたしました議案の概要ですが、なお、この際、当面する諸問題等について御報告申し上げます。

 

まず、デング熱への対応について申し上げます。

先月、約70年ぶりに国内での感染が確認されてから、東京の代々木公園やその周辺を訪れた方を中心に、感染者が全国的に拡大しており、千葉県内で感染したと疑われる事例も発生しております。

県では、国内での感染者が出始めて以降、ホームページによる県民への注意喚起や健康福祉センターでの相談受け付け、関係機関への協力依頼などにいち早く取り組んでまいりました。

また、感染の拡大を受け、専門業者の団体との間で、ウィルスを媒介する蚊の駆除に関する協定を締結するとともに、市町村や学校などへの注意喚起を行うなど、今後の備えに万全を期すべく、全庁を挙げた対応を行っているところです。

 

次に、千葉県袖ヶ浦福祉センターについて申し上げます。

昨年11月に発生した虐待事件の全容究明や、センターの今後のあり方等に関する調査・検証結果について、先月7日、第三者検証委員会より、最終報告をいただきました。

報告では、千葉県社会福祉事業団における人材育成、人事配置や外部チェック体制の不備、また、県における施策の進捗管理や事業団に対する指導監督についての問題点等が指摘されており、それらを踏まえ、今後、県全体で障害者の支援体制を構築した上で、利用者の特性に合ったきめ細かな支援ができるよう、センター及び事業団が目指すべき方向性について提言されております。

県としましては、この最終報告で示された方向性を十分に尊重し、今後、全力で改善に取り組んでまいります。

 

次に、船橋オートレース事業について申し上げます。

県では、昭和25年の事業開始以来これまで、オートレースの活性化を図るため、包括的民間委託の導入など様々な取組みを行ってまいりました。

しかしながら、景気の低迷や娯楽の多様化などの影響により、売上は、平成2年度をピークに減少傾向に歯止めがかからず、また、事業を今後も継続するためには、多大な設備投資が必要となるなど、船橋場を取り巻く環境は、一層厳しさを増していくことが予想されます。

こうした状況を総合的に考え、選手や各施行者の方々への影響も考慮した結果、つらい選択でありましたが、船橋オートレース事業を平成27年度末で廃止することとしました。

今後、平成28年3月までの間、ファンの皆様には引き続きオートレースを楽しんでいただけるよう努めるとともに、廃止に伴って発生する諸々の課題については、誠意をもって協議を進めてまいります。

 

最後に、「ちばアクアラインマラソン」について申し上げます。

アクアラインマラソンの開催までいよいよあと1か月となりました。

全国各地から参加される1万7千人のランナーの皆さんは、青い空と海に囲まれた絶景を走り抜けることを楽しみにされていることと思います。

今回は、アクアラインを走りたいという多くの声に応えて、ハーフマラソンを新設し、より幅広い方々に参加していただくとともに、エチオピア大使館の協力により、マラソン及びハーフマラソンにおいて、男女それぞれ第1位の成績を収めた方々に「アベベ杯」が授与されることとなりました。

また、コース沿道では、県内各地の「ご当地キャラクター」のパフォーマンスや音楽、ダンス、郷土芸能など、切れ目ない熱い応援で、大会を盛り上げていくとともに、ゴール周辺では、県内各所から集まったグルメやお土産品など、千葉の魅力がつまった物産展を開催します。

県では、この機会を最大限活用し、より多くの方々に千葉のファンになっていただくとともに、全国の皆様に夢と元気を与える大会となるよう、開催準備に万全を期してまいります。

 

以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

所属課室:総務部財政課企画調整班

電話番号:043-223-2071

ファックス番号:043-224-3884

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