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更新日:令和5(2023)年10月11日

ページ番号:14289

平成22年地盤沈下の状況について

 

発表日:平成23年10月14日

環境生活部水質保全課

平成22年の地盤変動状況を把握するため、千葉県、千葉市及び国土地理院が実施した調査結果がまとまりました。
地盤沈下が認められた地域の面積は、調査を実施した3,204.7km2のうち2,820.5km2と前年(2,653.2km2)と比較して増加しました。
しかし、2cm以上沈下した面積は0.0km2と前年(22.3km2)と比較して減少しました。
最大沈下地点は習志野市藤崎にある水準点の2.16cm(前年は八街市八街ろの2.40cm)でした。
今後も、引き続き地盤変動状況の監視と地下水及び天然ガスかん水の揚水規制等を実施し、地盤沈下の防止に努めていきます。
なお、今回の調査については、東北地方太平洋沖地震の発生前に実施したものです。

1調査目的

地盤変動調査は、地下水及び天然ガスかん水の採取等による地盤変動を把握し、地盤沈下防止対策を図るため、昭和35年から毎年実施している。

2調査内容

測量方法:精密水準測量

測量基準日:平成23年1月1日

測量地域:東葛地域、葛南地域、千葉・市原地域、君津地域、北総地域、九十九里地域(47市町村:3,204.7km2)

測量規模:水準点数:1,130点

測量距離:2,052km

(内訳)

千葉県実施893点1,723km

千葉市実施165点228km

国土地理院実施72点101km

3調査結果の概要

(1)平成22年の地盤沈下状況

千葉県、千葉市、国土地理院は地盤変動量を把握するために設置した水準点について精密水準測量を実施し、平成23年1月1日の標高と平成22年1月1日の標高との差から、1年間の地盤変動量を求めた。(表1、表2、表3及び図1)

ア調査を実施した3,204.7km2のうち、地盤沈下面積は2,820.5km2であり、前年の2,653.2km2と比較して約1.1倍に増加した。

イ2cm以上の地盤沈下面積は0.0km2であり、前年の22.3km2と比較して減少した。

ウ地盤沈下の見られなかった地域は384.2km2であり、前年の551.5km2と比較して概ね3分の2に減少した。

(2)5年間(平成18~22年)の累計地盤沈下状況

長期的な地盤変動量を把握するため5年間の状況を累計し、前5年間(平成13~17年)の状況と比較した。(表4、表5及び図2)

ア5年間の累計地盤沈下面積は2,508.1km2であり、前5年間の2,619.6km2と比較してやや減少した。

イ5年間の累計で10cm以上沈下した面積は1.5km2であり、前5年間の2.2km2と比較して概ね3分の2に減少した。

ウ地盤沈下の見られなかった地域は539.1km2であり、前5年間の424.8km2と比較して約1.3倍に増加した。

4地盤沈下の原因と対策

(1)地盤沈下の原因

地盤沈下の原因は、地質環境条件など当該地域の状況について詳細な検討を要するが、主として、地下水の採取、天然ガスかん水の採取による人為的要因、若しくは、地震、自然圧密等の自然的要因又はこれらの要因が複合されたものと考えられる。

5年間の累計で10cm以上の沈下を示した地点については、九十九里地域の天然ガスかん水の採取地域である。

(2)対策

地盤沈下は不可逆的な現象であることから、これを防止するために長期的に沈下状況を把握し、適切な対策を継続的に実施することが必要であり、そのために、今後とも次の施策を講ずることとする。

ア地下水の採取については、地下水の利用状況を的確に把握し、法・条例による許可を行うとともに、許可後は各揚水施設の揚水量の報告を求め、より一層、地下水の合理的利用が図られるよう指導する。

イ天然ガスかん水の採取については、地盤沈下防止協定に基づき、引き続きかん水地上排水量の削減を指導する。

ウ地盤沈下防止と地下水の保全を図るため、地盤変動量及び観測井による地下水位等の測定を継続するとともに、天然ガスかん水及び地下水採取にともなう影響の把握に努める。

(参考)

表1平成22年地域別・変動量別面積

単位:km2

地域

地盤変動

調査面積

【沈下量(cm)別
地盤沈下面積】
~1.99

【沈下量(cm)別
地盤沈下面積】
2.00~3.99

【沈下量(cm)別
地盤沈下面積】
4.00~

【沈下量(cm)別
地盤沈下面積】

地盤沈下が
見られない
地域

東葛

358.2
(358.2)

358.2
(181.4)

0.0
(0.0)

0.0
(0.0)

358.2
(181.4)

0.0
(176.8)

葛南

253.9
(253.9)

253.8
(35.7)

0.0
(0.0)

0.0
(0.0)

253.8
(35.7)

0.1
(218.2)

千葉・市原

617.7
(617.7)

462.2
(556.4)

0.0
(0.0)

0.0
(0.0)

462.2
(556.4)

155.5
(61.3)

君津

264.3
(264.3)

176.4
(230.8)

0.0
(0.0)

0.0
(0.0)

176.4
(230.8)

87.9
(33.5)

北総

643.8
(643.8)

643.8
(610.4)

0.0
(12.6)

0.0
(0.0)

643.8
(623.0)

0.0
(20.8)

九十九里

1,066.8
(1,066.8)

926.1
(1,016.2)

0.0
(9.7)

0.0
(0.0)

926.1
(1,025.9)

140.7
(40.9)

合計

3,204.7
(3,204.7)

2,820.5
(2,630.9)

0.0
(22.3)

0.0
(0.0)

2,820.5
(2,653.2)

384.2
(551.5)

注)()内は平成21年

※調査範囲

調査は法・条例に基づく地下水採取規制区域及び天然ガスかん水を採取している九十九里地域を中心に県全体(5,156.64km2)の約6割に当たる3,204.7km2を調査した。

調査を実施した市町村は以下のとおりである。

東葛地域:野田市、柏市、流山市、我孫子市、松戸市

葛南地域:浦安市、鎌ケ谷市、市川市、船橋市、習志野市、八千代市

千葉・市原地域:千葉市、四街道市、市原市、長柄町

君津地域:袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市

北総地域:成田市、栄町、印西市、白井市、佐倉市、酒々井町、富里市、芝山町、八街市

九十九里地域:銚子市、多古町、旭市、匝瑳市、横芝光町、山武市、東金市、九十九里町、大網白里町、白子町、茂原市、長生村、長南町、一宮町、睦沢町、いすみ市、大多喜町、勝浦市、御宿町

表2平成22年地盤沈下の大きな地点

【水準点】

名称

【水準点】

所在地

【地盤沈下量(cm)】

22年

【地盤沈下量(cm)】

21年

N-14

習志野市藤崎

2.16

(0.13)

SK-101

佐倉市石川

1.96

0.16

YM-4

八街市八街ろ

1.81

2.40

YM-5

八街市八街ろ

1.81

2.24

U-13

浦安市入船

1.71

0.99

O-7

大網白里町南横川

1.70

2.08

TM-9

富里市十倉

1.68

1.73

HI-6

横芝光町木戸

1.67

(1.59)

O-6

大網白里町南横川

1.67

1.91

O-2

大網白里町星谷

1.66

1.87

()内は隆起を示す

表3地盤沈下面積および最大沈下地点の推移

地盤変動調査面積
(km2)

【地盤沈下面積(km2)】

2cm未満

【地盤沈下面積(km2)】

2cm以上4cm未満

【地盤沈下面積(km2)】

水準点数
()内は2cm以上の点数

【最大沈下地点】

所在地

【最大沈下地点】

沈下量
(cm)

22

3,204.7

2,820.5

0.0

2,820.5

1,126(1)

習志野市藤崎

2.16

21

3,204.7

2,630.9

22.3

2,653.2

1,125(9)

八街市八街ろ

2.40

20

3,204.7

1,890.1

0.6

1,890.7

1,058(1)

東金市松之郷

2.04

19

3,204.7

2,942.8

61.4

3,004.2

1,059(37)

東金市松之郷

2.80

18

3,204.7

1,142.3

11.7

1,154.0

1,172(6)

東金市松之郷

2.36

17

3,204.7

1,101.7

0.3

1,102.0

1,170(1)

いすみ市岬町市野々

2.08

16

3,178.5

2,927.9

149.2

3,077.1

1,174(56)

東金市酒蔵

3.39

15

2,900.0

586.5

0.5

587.0

1,154(1)

岬町市野々

2.05

14

2,900.0

2,348.4

456.2

2,804.6

1,184(154)

山武町植草

3.26

13

2,900.0

1,922.7

27.0

1,949.7

1,174(14)

睦沢町

2.55

水準点数は、全点数のうち変動量を計算した水準点数の合計

表4平成18~22年地域別・5年間累計地盤変動量別面積

単位:km2

地域

地盤変動

調査面積

【沈下量(cm)別地盤沈下面積】

~1.99

【沈下量(cm)別地盤沈下面積】

2.00~3.99

【沈下量(cm)別地盤沈下面積】

4.00~5.99

【沈下量(cm)別地盤沈下面積】

6.00~9.99

【沈下量(cm)別地盤沈下面積】

10.00~

地盤沈下が見られない地域

東葛

358.2

(358.2)

223.8

(245.1)

12.5

(9.1)

(7.8)

(-)

(-)

236.3

(262.0)

121.9

(96.2)

葛南

253.9

(253.9)

124.5

(94.1)

2.7

(4.7)

5.3

(5.7)

(-)

(-)

132.5

(104.5)

121.4

(149.4)

千葉・市原

617.8

(617.7)

414.3

(458.0)

109.0

(94.1)

12.6

(12.5)

0.4

(1.0)

(-)

536.3

(565.6)

81.5

(52.1)

君津

264.3

(264.3)

163.8

(238.3)

(0.8)

(-)

(-)

(-)

163.8

(239.1)

100.5

(25.2)

北総

645.4

(643.8)

405.9

(454.8)

77.9

(97.5)

61.8

(57.9)

46.2

(32.7)

(-)

591.8

(642.9)

53.6

(0.9)

九十九里

907.6

(906.5)

206.5

(184.3)

243.4

(179.3)

248.7

(256.6)

147.3

(183.1)

1.5

(2.2)

847.4

(805.5)

60.2

(101.0)

合計

3,047.2

(3,044.4)

1,538.8

(1,674.6)

445.5

(385.5)

328.4

(340.5)

193.9

(216.8)

1.5

(2.2)

2,508.1

(2,619.6)

539.1

(424.8)

()内は平成13~17年累計

表5平成18~22年5年間累計地盤沈下の大きな地点

水準点名 所在地

【5年間累計沈下量(cm)】

18~22年

【5年間累計沈下量(cm)】

13~17年

TO-20

東金市松之郷

10.73

8.88

TO-22

東金市酒蔵

9.86

4.99(15~17年)

TO-19

東金市油井

9.53

8.28

O-7

大網白里町南横川

9.37

10.12

O-6

大網白里町南横川

9.06

9.57

O-2

大網白里町星谷

8.84

8.50

YM-5

八街市八街ろ

8.76

7.96

MT-26

睦沢町上之郷

8.68

5.79(14~17年)

48

茂原市萱場

8.53

9.26

YM-4

八街市八街ろ

8.43

6.55

図1(1年間変動図)(PDF:987KB)

図2(5年間変動図)(PDF:977KB)

報道発表資料(PDF:402KB)

お問い合わせ

所属課室:環境生活部水質保全課地盤沈下対策班

電話番号:043-223-3822

ファックス番号:043-222-5991

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