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更新日:令和4(2022)年4月28日

ページ番号:3080

平成30年度第3回議事録(千葉県総合支援協議会)

1.日時

平成31年3月12日(火曜日)13時30分から15時00分まで

2.場所

千葉県文化会館別館聖賢堂第1,2会議室

3.出席者

(1)委員

朝比奈委員、荒井委員、飯田委員、植野委員、亀山委員、佐藤(彰)委員、佐藤(愼)委員、澤田委員、鈴木委員、高梨委員、寺田委員、貫井委員、藤尾委員、松田委員、三好委員、吉田委員

(2)県(事務局)

  • 障害者福祉推進課
    萩原課長、小菅共生社会推進室長、布施手帳審査班長、羽生田障害保健福祉推進班長、野口精神保健福祉推進班長、共生社会推進室加藤主査、佐藤主査、内山主事
  • 障害福祉事業課
    岡田課長、中里副課長、吉武副課長、岡田虐待防止対策班長、板橋法人指導班長、井上事業支援班長、鈴木県立施設改革班長、在原地域生活支援班長、江口療育支援班長

4.議題

(1)報告事項

(1)第五次千葉県障害者計画(第四期障害福祉計画を含む)の進捗状況について

(2)災害時における障害のある人の支援について

(3)重度心身障害者(児)医療給付改善事業の精神障害者への対象拡大について

(2)審議事項

(1)平成31年度重点事業について

(3)その他

(1)地域生活を推進するための在宅サービスの充実に関する検討について

5.議事概要

(事務局)

皆様、お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。只今から千葉県総合支援協議会第六次千葉県障害者計画策定推進本部会の平成30年度第3回会議を開会いたします。

本日の進行を務めさせて頂きます、障害者福祉推進課共生社会推進室の小菅と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

なお、本日ご欠席の連絡をいただいている委員の方々は、畔蒜委員、阿部委員、海上委員、蒲田委員、川上委員、倉田委員、小林委員、斉藤委員、白井委員、新福委員、杉田委員、田上委員、角田委員、渡邉委員の14名でございます。亀山委員におかれましては若干到着が遅れているようでございます。

それでは会議に先立ちまして事務局を代表して萩原障害者福祉推進課長からご挨拶申し上げます。

 

(萩原障害者福祉推進課長)

皆様、こんにちは。障害者福祉推進課長の萩原でございます。平成30年度第3回になります千葉県総合支援協議会の開催にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。

委員の皆様におかれましては、本日、年度末の大変お忙しい中、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。また、日頃より本県の障害者施策の推進に格別のご理解、ご協力をいただき厚く御礼申し上げます。

12月に開催されました第2回の協議会におきましては、千葉県袖ケ浦福祉センター検討会議の設置や、専門部会からの報告のほか、当県における障害者雇用について、ご報告させていただきました。

なお、障害者雇用に関しましては、本県では、これまで身体障害者の方のみを対象とした採用試験を行ってまいりましたが、知的障害者及び精神障害者の方に対象を拡大しました採用試験を本年1月から2月に掛けて実施した結果としまして、最終合格者が44名となり、障害者選考を開始した昭和56年度以降もっとも多い人数となりました。今後は採用された障害のある職員が生き生きと働くことが出来る職場環境づくりが重要であり、第六次障害者計画の取組みを着実に進めて参りたいと考えております。

さて、本日の会議では、報告事項といたしまして重度心身障害者児医療給付改善事業の精神障害者への対象拡大について、などをご説明させていただきます。審議事項といたしましては平成31年度重点事業についてご議論をいただきたいと思います。委員のみなさまには忌憚のないご意見をお願いいたします。

最後になりますが、本県の障害福祉の益々の推進のため今後とも、一層の御理解と御協力をお願い申しあげまして挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

(事務局)

議題に入ります前に事務局よりお願いがございます。ご発言いただく際には、先にお名前を名乗っていただき、その後にご発言をしていただきますようお願いいたします。また、議事録を作成する都合上、会議は録音させていただいておりますのでご了承ください。

それでは、ここから議題に入りたいと思います。ここからは、千葉県総合支援協議会設置運営要綱第6条第3項の規定により高梨会長に進行をお願いしたいと思います。高梨会長、どうぞよろしくお願いいたします。

 

(高梨会長)

それでは、あらためましてこんにちは。本日は天候には恵まれましたが年度末のお忙しい中、ご出席いただきましてありがとうございます。平成30年度、又は平成最後の本部会ということになろうかと思います。恐らく次回には、この次第にあります日時が平成ではない元号が入ることになるのかなと、思いつつ今日の会議を進めていきたいと思っております。年度末ということで、今日残念ながら欠席の方が大変多ございまして、過半数ぎりぎりでございます。その分皆様の発言の機会が多くなるかな、というふうに思います。日頃遠慮されて発言されていない方も、本日は忌憚のないご意見をお寄せいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

それでは早速次第に従って議事に入ります。

まず、議題1、報告事項1、第五次千葉県障害者計画の進捗状況について、事務局より説明をお願いいたします。一括して説明をいただいた後に質疑の時間をとりたいと思います。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)

ありがとうございました。只今の説明について、ご質問ご意見等ございましたらお願いしたいと思います。

いかがでしょうか。特にはよろしいでしょうか。特に無いようでしたら次に進めさせていただいてよろしいでしょうか。

それでは続きまして議題1の(2)ということになります。災害時における障害のある人の支援について、事務局より説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)

ありがとうございました。昨日でしたか、NHKのテレビでもなぜなかなか計画が進まないのかということで検証をしていました。要援護者対策は喫緊の課題だと思います。何か只今の報告につきまして、ご意見ご質問がありましたらお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

 

(荒井委員)

今の説明ですと第六次障害者計画は、もう出来上がっているのでそれを修正するのではなくて、第七次計画に向けて検討するということでよろしいでしょうか。それとも、第六次障害者計画は作ったけれども、国が新たに対応方針を出してきたので第六次障害者計画を見直すということでしょうか。

 

(事務局)

入所・地域生活支援専門部会において、決定されたこととしましては、第七次障害者計画策定に向けて、検討課題を話し合って、整理していくことですので、第七次障害者計画策定に向けての検討をして参ります。来年度からということです。

 

(荒井委員)

第六次障害者計画を修正することは出来ないということですか。

 

(事務局)

第六次障害者計画を修正することは出来ないということになります。

 

(荒井委員)

はい。分かりました。ありがとうございます。

 

(高梨会長)

他にはいかがでしょうか。

 

(植野委員)

毎年実施されます九都県市による防災訓練がございます。この訓練に係る事前準備の段階で何回か説明会があります。回数は忘れましたが何回かあると思います。聴覚障害者団体はオブザーバーとして参加することを認めて頂いております。年間3、4回出席していると思いますが、障害者関係団体への呼びかけが消極的になっているようです。今後、障害のある人を含めて防災訓練の在り方について、議論に参加する機会を設けることについて、第六次千葉県障害者計画の取組みの中で、どのように実現されるのか改めてお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

(高梨会長)

事務局より、説明をお願いいたします。

 

(事務局)

九都県市で実施する9月1日の本番の訓練に向けて、様々な団体が集まりまして、特に防災の担当課と各種会議を行っていると伺っております。私も県の職員として参加したことがございます。この件については、私どもは直接担当していないところですが、訓練がございますので、訓練に向けた会合につきまして、様々な団体が参加できることが好ましいと思いますので、関係団体からこのようなご意見がございましたことをお伝えさせていただければと思います。

 

(高梨会長)

よろしいでしょうか。他にございますでしょうか。

 

(植野委員)

去年、2年前だったかもしれませんが、危機管理課が担当だったと思います。そこにお話しさせていただいたことがございますが、会合に障害者関係団体が加わることにあまり、乗り気ではなかったように記憶があります。私たちも頑張りますので、事前の会合に障害者団体も参加できるようにご配慮くださるようお願いいたします。

 

(高梨会長)

ご要望ということで承っておきます。他にございますでしょうか。

 

(植野委員)

要望は毎年出しておりますが、何故障害者団体の意見を聴くことに消極的なのか、その辺は改めてお伺いしたいと思っています。

 

(高梨会長)

他にございますでしょうか。

 

(荒井委員)

先程説明のあったことに関してですが、国が3か年の緊急対策を出したので検討するという話であったと思います。3か年の間にこれをやりなさいということなのかどうか。3か年の間にやりなさいということですと、第七次計画へ反映では間に合わないということになるんでしょうか。この辺の整理がよく分からないんですが。

 

(事務局)

第六次障害者計画自体は変更しませんが、その間に実施しなければならない事業は行って参ります。

 

(高梨会長)

よろしいでしょうか。ご理解頂きたいと思います。他にございますか。特にないようでしたら次に進めさせていただきます。

議題(1)報告事項○3重度心身障害者(児)医療給付改善事業の精神障害者への対象拡大について、事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)

ありがとうございました、この件につきましては以前にも精神障害者の地域移行推進部会でも要望が挙がったことだと思います。ようやく実際の動きが出てきました。只今の説明について、制度設計等ご意見、ご質問等ございましたらお願いいたします。

 

(貫井委員)

今の説明で、精神障害者もこの制度の対象にしていただくことを具体的に考えていただくということで、大変心強いご説明だったと思います。制度の内容について、障害者福祉推進課等とも協議して参りたいと思いますが、参考として一つだけお話しさせていただきます。(精神障害者保健福祉手帳)1級、2級について関東1都6県の中で埼玉県は1級だけを対象としていますが、昨年埼玉県議会で、2級までを対象とすることについて請願が全会一致で採択されたと聞いております。恐らくそのような方向で進んで行くのではないかと思います。

神奈川県では、県は1級までしか認めていませんが、市町村独自の予算で2級まで対象としているところがかなり多いということもありますので、参考までにご説明させていただきました。

私どもも、今後そのようなことで進めさせていただきたいと思っております。以上でございます。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。他の方いかがでしょうか。

特にございませんでしょうか。対象とされる方は出来るだけ幅の広い方が良いということについては、同じご意見だと思います。特に、制度設計についてご意見ございませんか。特にないようでしたら、今後の検討に委ねたいと思います。よろしくお願いいたします。

次に議題(2)の審議事項○1平成31年度重点事業について、事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)

ありがとうございました。只今の説明について、ご意見ご質問等ございましたらお願いします。いかがでしょうか。

 

(吉田委員)

資料2ページの失語症者向け意思疎通支援事業の予算を付けて頂きまして、大変感謝申し上げます。

恐らく年度のはじめになりましたら、準備等があると思いますので担当課と十分相談をさせていただきます。

これまで、協議会の中で何度も何度もお願いをして来ましたが、やっと実ったということで、大変感謝しております。ありがとうございました。以上、意見でございます。

 

(高梨会長)

はい。他にはいかがでしょうか。

 

(朝比奈委員)

5ページの8番、人材の確保・定着ということで当初予算はゼロですが、具体的にこれはどういう内容なのか。もう少し教えていただけますでしょうか。

 

(事務局)

この資料に記載されている中の説明欄のところに書かせて頂いております。これは、県の健康福祉指導課で持っている予算について書かせて頂いております。

〇1として、介護人材就業促進対策ということで、地域医療介護総合確保基金事業がございます。予算額はゼロとなっているところですが、いわゆる障害福祉単独では、なかなか利用出来ない基金事業になっておりまして、ただ、この中でいろいろと工夫によっては高齢者の事業と組み合わせるようなかたちで実施できないか、今後調整させていただきたいと考えております。

その他○2、○3として修学資金等の貸付による介護職員の確保対策ですとか、福祉人材センター運営事業について記載がございます。これは、障害に特化した予算額がいくらという色分けができないのでこのような書き方をさせていただいておりますけれども、これらの中に障害福祉事業に従事する方に対する部分も含まれております。

 

(朝比奈委員)

そうすると、一つ目の基金事業の中で障害福祉分野での人材確保についても今後、何等か取組みを検討できないかという内容、新しくはその点ということでしょうか。

 

(事務局)

そうですね。今後、実施主体は健康福祉指導課になりますけれども、介護人材の確保対策の中で、障害福祉も含めた対策を検討していくということになります。また、先程ご説明したとおり、国に対しても障害福祉に特化した形の基金事業のようなものも要望を続けていくということになります。

 

(朝比奈委員)

はい。ありがとうございます。

 

(吉田委員)

今の朝比奈委員と同じようなことですが、学生支援機構のホームぺージを見ますと、東京都もやっていますが、福祉関係の職に就いた場合には、奨学金を自治体が肩代わりをするというものです。例えば、東京都の場合は、介護職員の確保・育成・定着を図るため、平成30年度から「介護職員奨学金返済・育成支援事業」を実施し、介護保険事業所等が常勤介護職員として就職した新卒者等のうち、在学中に奨学金の貸与を受けた者に対して返済金相当額を手当として支給する場合に限り補助をおこなっています。もちろん、何年間かそこに就職するという前提です。本来は地方の県がやっている場合が多かったのですが、東京都もやっておりますので、今年度は無理だと思いますが、次年度31年度は、指定された職に就けば、人材が不足している地域に限定してもかまわないと思います。東葛地域と安房地域ではぜんぜん人の流れが違うと思いますので、私は千葉県全域でなくて、地域を限定しても修学のための奨学金の返済額相当を補助するようなことを是非検討していただけると大変ありがたいなと思います。これは意見でございます。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。この本部会でも田上委員などから人材の確保については度々ご意見を頂いておりますので、他課の事業でなかなか思うに任せない点もあるでしょうけれど、人材の確保は喫緊の課題ですので、本腰を入れて、課長、是非進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

他にはいかがでしょうか。

 

(藤尾委員)

予算の資料には載っていないんですが、どのように進められるのかを確認したいと思いまして、冒頭課長のごあいさつの中で44名障害のある方が合格したと、聞くところによりますと1名の方が療育手帳所持者、残り43名の方が精神保健福祉手帳の所持者と聞いています。この方々、もっと言いますと教育庁では今後、総数で190名障害のある方を雇用していくということで、何かここにのってくるものはないのかと。もちろん、県での障害者雇用に対して税金を使うのはどうかということがひょっとしたらあるのかも知れませんが、国のほうから先週、労働局を通して中ポツセンターには、もし謝金制度で支援をするとなったら受けることを検討するか、それとも断りますかというような調査がありました。これは、恐らく全国の中ポツセンターに行われていると思います。多分やらなくてはいけないことだから出来るというふうにおっしゃって進められても上手く行かなかったら困るのはご本人たちなので、何かここに載ってくる或いは検討事項の中に入ってこないと、この2年間で出来ないのではないかという不安があるので、もしお考えがあれば、特に教育庁のほうでお考えがあればお伺いしたいと思いお話しをさせていただきました。

 

(高梨会長)

事務局の方で情報提供でも結構ですので、ご存じでしたらよろしくお願いします。

 

(萩原課長)

 

ここで、明確な答えは言えませんが、実際に雇用のほうは総務課であるとか水道局、教育庁等それぞれの部局でやっておりまして、我々はそちらから情報を頂いている状況です。環境整備という面では障害のある方が働きやすい環境づくりに取り組んでいかなければならないと考えております。お話しをさせていただきながら今後進めて行きたいと思っています。

 

(藤尾委員)

研修を実施するなどの予定はないのでしょうか。

 

(事務局)

昨年の11月末くらいの時点の担当者会議がございまして、その中で今後、今回は40名の方が合格したわけです。そのような中で今後どのようなことが出来るのか、あがっておりますことは補助員の制度です。庁内での障害のある方の配属先での補助員のことや研修もございます。職員向けの研修は様々なものがございます。更に本人向けの研修であるとか全職員を対象とする研修をもっと深めていくであるとか、相談員を庁内に設置しようであるとか、様々な検討が11月時点で行われました。補助員、研修、相談員とこのようなことですが、現在どのような議論になっているのか、情報は入って来ておりませんが入ってきたら協力していきたいと思っています。

 

(高梨会長)

よろしいでしょうか。他にはございますでしょうか。特にございませんでしょうか。予算的には増額になっていますが、それがどのように活用されるのかということが今後大事になっていくことと思います。この本部会でも進捗管理をすることになっていますので、そのときに色々ご意見をいただければと思っています。

特になければ先に進めさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

それでは議題3のその他になります。その他の(1)地域生活を推進するための在宅サービスの充実に関する検討について、事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)

ありがとうございました、ただ今の方向性につきまして説明がございました。皆様からご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。

 

(亀山委員)

当事者としてお話ししたいことがあります。自分が住んでいる地域で、訪問介護事業所を開設しようと思った時に、なかなか知る機会が、例えば市役所とか保健所とか相談支援事業所とか、それ以外で知る機会はインターネットしかないんです。もっと知る機会を作っていただいて、密接に繋がっていけるようなことができると良いと思っておりまして、その件も今後専門部会で話していただければと思っています。よろしくお願いします。

 

(高梨会長)

知る機会、様々あると思います。特にこの方法でということはございますか。

 

(亀山委員)

例えばチラシなどを地域の催しなどで配付するなどして頂くと有難いと思います。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。他にはご意見などございますか。

 

(植野委員)

ひとつ確認をしたいのですが、今の説明の中にはひきこもりも含まれると考えてよろしいでしょうか。

 

(事務局)

入所・地域生活支援専門部会の担当する主要施策の1、7、8とございますがその中にひきこもりに関する支援も含んでおります。倉田委員が求めているものと若干意味は異なるものと思いますが、含めて検討することも可能かと思います。

 

(植野委員)

ひとつ意見があります。ひきこもりに関することでは、地域に関わりのあることが多くあります。残念なことに手話通訳などの意思疎通支援は市町村が主体になっています。しかし、ひきこもりに関する支援について、市町村ではほとんど展開されていない状況です。一部の市ではやっているようですが。県レベルでは電話相談対応が主であると聞いています。この件は今後の検討課題だと思います。市町村も含めてそういった課題に取り組んで頂きたいと思います。ひきこもりについては、継続した、長期の意思疎通支援が必要となる場合があります。長期にわたる場合、市町村が渋っているところがあります。

 

(高梨会長)

はい。意見として伺っておきます。

他にはいかがでしょうか。

 

(三好委員)

地域生活を推進するための施策ですが、今精神障害のほうは、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムがあります。それで話合うことがひきこもりも含めて、色んなことを話し合っている最中です。精神障害にも対応するとなっていますが、結局は高齢者の問題の関係で、訪問介護でひきこもりの方の存在が分かったりします。すごく繋がりが出てきていて精神障害の枠だけでは収まらないのが現実です。地域によって資源やスタッフが違いますので、地域で活動を広げていく。ネットワークを広げていくことが大事なのかなと感じています。せっかく精神障害のための地域包括ケアシステムができつつあるので、それをもっと拡大しながら精神障害だけでなく、広められたら良いと感じています。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。他にございますでしょうか。

もし、無いようでしたら本日予定していた議題はすべて終了ということになります。ただ、若干時間がございますのでまず、事務局のほうから連絡がございましたらお願いします。

 

(事務局)

本日、お手元に24時間365日聴こえない人のあらゆる困難を救うという手話通訳者要約筆記者派遣事業ガイドブック2019年版、千葉聴覚障害者センター様のほうから配付いただいております。植野委員、ご説明をお願いできればと思います。よろしくお願いします。

 

(植野委員)

ありがとうございます。先程、ご説明がありましたとおり、我々のセンターで電話リレーサービスを始めています。その中で最近は、1日平均100件くらいのお電話がつながっております。ニーズは高いということです。ただ、残念なことに国際的には電話リレーサービスを始めている国は30か国になります。日本以外の国につきましては公的なサービスということで始まっています。警察、消防に緊急の電話をすることが認められています。しかし、日本の場合は福祉的利用のサービスになっていますので、このサービスを使った110番、119番通報には制約がある状況です。従いまして、聴覚障害者に事故があったときや病気で倒れたときに、何処にどのように連絡をしたらよいか、また役所の閉庁時、日曜日や夜間何処に通訳のお願いをしたらいいのか、見て分かるガイドブックを作らせて頂きました。聴覚障害者をはじめ、行政関係の皆様、消防や警察関係の皆様多くの皆様に啓発することを目的として作成していますので、是非ご利用いただければと思っています。また、最後のページに早見表が付いています。これを見ていただければ、何処に連絡したら良いのかお分かりいただけると思います。是非皆様にこの情報を広めていただけるようにご協力をお願いしたいと思っています。マンガ、イラストは聴覚障害のある者が書いたものです。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。只今の植野委員の御説明に関して、利用の仕方などご質問がございましたらお願いいたします。

 

(吉田委員)

私は千葉県の言語聴覚士会、聴覚障害の方にも対応しています。私ども言語聴覚士会としてもこのガイドブックをいただきたいと思うのですが、ホームページ等からダウンロードできますでしょうか。また、冊子を提供いただけるか、或いは購入することになるのでしょうか。

 

(植野委員)

説明が漏れておりまして申し訳ございませんでした。ご質問ありがとうございます。千葉県社会福祉協議会のひまわり助成のほうから助成を頂いて作成しました。多くの方に広めていくことが目的になっていますので、今週か来週には多くの方にお送りする予定となっております。お伺いした団体にもお送りいたしますので、是非とも皆様に広めていただきたいと思います。また、ホームページに掲載することについてもこれから検討したいと思います。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。他にはございますか。

よろしいでしょうか。それでは今年度最後の会議になります。若干時間がございますので全体を通して何かお気付きの点がございましたらよろしくお願いいたします。特に御発言の少ない方、積極的なご発言をお願いします。いかがでしょうか。会議に参加しての感想やご意見でも結構ですのでいかがでしょうか。何方か口火をきらないと発言しにくいのかもしれません。寺田委員、来年度に向けてご助言がございましたらお願いいたします。

 

(寺田副会長)

助言ということではございませんが、この本部会は、いつも申し上げておりますが、一つは障害者計画策定のための部会ということ、もう一つは総合支援協議会という2つの性質を持っております。この点がこの会の役割を分かり難くしていると思いますが、私は総合支援協議会としての役割というのをもっとみんなで認識したいと思っているんです。それは、障害福祉サービスをそれぞれの現場で実践していくうえで、市町村間で調整しなければいけないことだとか、県全体で検討しておかなければいけないことだとか、障害者計画とは別にそのような検討が是非必要なことだというふうに思っております。

例えば障害をお持ちであり、生活保護を受けているような方の居住地の問題、それぞれ関係する市町村の間で調整が困難な状況などもございます。それから、障害のある人が矯正施設から退所してくるようなときの住まいの在り方であるとか、そのような様々なことについて、市町村間で是非調整しなければいけない。それは当事者の市町村だけでは調整困難なことがあります。そのような時には県が仲介しなければいけないような事態も出てくるのではないかというふうに思います。

もう一つ、先程県で44名の障害のある方が採用試験に合格したとのことです。これがもし民間で採用したということですと、藤尾委員の専門ですけれども、就職した後どう就労を継続していくのかというフォローアップの検討もそうですし、事業主に対してどうご理解を進めるのか、社内で理解を進めていって下さる人達の育成だとか、そのようなさまざまな形でのフォローがないとなかなか定着しないというふうに思っております。まさに、単なる障害のある人の雇用というだけではなく、その方を支えられるかということが、まさに地域福祉ということなのだろうなと。総合的な支援力を求められているんだというふうに思います。この総合支援協議会が、障害者計画の進捗状況をチェックするという機能を果たすことは確かに重要ですけれども、そのような障害者計画から離れた、重要な県内の課題がございますのでそのようなことがらを進めていくという大きな役割を担っていただきたいと思っております。そして、県の総合支援協議会が、それぞれの市町村の協議会への大きな影響が与えられるのではないかと、そんなふうに思っています。1年間ありがとうございました。

 

(高梨会長)

ありがとうございました。今後に対する期待を込めて感想を述べていただきました。他にはいかがでしょうか。

 

(荒井委員)

2点あって、1つ目はグループホームという事業に関して、昨年の4月から日中活動支援型という新しい類型のサービスが出来ました。これは、運営の実態としては協議会をしっかり作って、運営状況をそこで管理する、そこに報告をあげて、何かあれば事業所に対して意見をいう仕組みが、これはしなくてはいけないということになっているんです。千葉県では、未だ1件もないんですかね。中核市には1件あったと思いますが。事業をしていくにあたって、この協議会との関係をどのようにお考えになるのかという整理をできればしていただきたいと思っています。

例えば、申請の段階で協議会ときちんと協議をしたうえで、その事業を申請しているのかであるとか。恐らく、この協議会の設置に関しても、例えば県としてこのような協議会を位置付けるのか、或いは市町村単位か、圏域単位か、それを現存の総合支援協議会を使っていくのかそうではないのか。その辺の整理が出来ていないと思うんです。この件は、全国的にもまちまちになってしまっていて、この協議会がないがしろにされたまま、事業所指定を受けて運営が行われている現状があって。しっかりした自治体においては、事前に協議会での協議をしたうえで事業所指定の申請をしているという形をとっている自治体もあるようですので、できればその部分のお願いをしたいということが1点と、先程の地域生活を推進するための在宅サービスの充実について、最近危惧しているのが、居宅介護、ヘルパーの事業所に対してヘルパー不足の状況です、人材がいないという状況です、これは福祉業界全体のことではありますが、例えばこの関係の取組みを県全体として何か出来ないかと思っています。

その中で県ができそうなこと、何年前か忘れましたが、一時介護料委託助成制度でしたか、恐らくあれは十何年前でしたか。県の事業としてやっていて、多少市レベルでは残っているんでしょうか。あれは居宅介護ではなくて私的契約で出来る制度であったように思います。こんな形でやると、ヘルパーの資格を持っていなくとも出来る、資格を問わないことになるので、その分費用が抑えられたりする。やり方を間違えるとちょっと危険かと思っているんですが、人材不足のことを考えると、そのような手段をとって人材を確保していくのか、そこから資格を取得してもらう仕組みを作って、そこで福祉人材を確保していくとか、具体的な手段として少し何か、多少お金を付けなければいけないと思うんです。何か具体的な提案ができればいいなと思いますので、今後、入所・地域生活支援専門部会の中で検討したいと思うんです。なんとなくそのような考えを持っていたので発言しました。

 

(高梨会長)

ありがとうございました。只今の意見について、事務局より何かコメントございますでしょうか。

ご意見として検討していただきたいと思います。ほかには如何でしょうか。

 

(澤田委員)

施策の8、様々な視点から取り組むべき事項ということで、ヘルプカードの普及があります。こちらについては、かねてから私どもの協会からも申し上げておりました。自閉症という特性上なかなか回りの方には分からないということがあります。それで自閉症というところから、例えば電車の中で騒いでしまったりであるとか。そのことに関してよく親が悪いと言われるんですが、このヘルプ―マークがあることによって、改善されると思っております。

このことについては、ようやく普及されるということで大変うれしく思っております。今後ともよろしくお願いします。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。他の方はいかがでしょうか。お忙しい中せっかくおいでいただいておりますので、佐藤彰一委員、いかがでしょうか。

 

(佐藤(彰)委員)

千葉県袖ケ浦福祉センターの進捗管理委員会を昨年8月に終えた後、千葉県という発音が頭から落ちておりましたので、なかなか思い浮かばないんですが、今荒井委員がおっしゃったご発言の2点目です。ヘルパーが少ないということについて、家族として実感しておりまして、何とかしなければいけない。そのアイデアとして資格がない人でもという御発言がございました。

千葉県では数年前に助成金を受けて、コミュニティーフレンドという活動をしたことがございます。10年くらいやったのかな。何人かの市民の方々と障害のある方々がいっしょに街中に出ていくという活動を続けたことがございます。なかなか障害者のほうからそのような人がほしいという声はあがるんですが、その声を受けていろいろと動きましょうという市民の方々の登場というのがないんです。お金を付ければ何とかなる話ではなくて、市民の方々が障害者といっしょに動きましょうという層が増えないとどうしようもない。今、ヘルプカードとうお話しがございました。これも障害者のほうからの発信手段であって、市民の方々から障害者へ接近する人が出てこない。これからこういう活動を狙っていくのであれば、関東のほうではあまり普及していませんが、中国や四国地方で行われておりますアイサポーターという活動です。これは市民層を狙った活動でして、市民の方々に障害のある方を理解していだたく、そこから市民の方への障害者理解を普及させて、そこから一緒に障害のある方と動きましょうという層を開発するといいますか、発見していくというかなり2段、3段にわたる、ヘルプカードも必要ですが、そういったアイサポーターといった活動もやって、将来的にはかつてやっていたようなコミュニティフレンドのような活動を展開していくという何段階かの活動が必要かと思います。是非そういう側面に向けて、この協議会でも。或いは関係各課でもご検討を引き続きお願いしたいというふうに思っております。

 

(高梨会長)

貴重な御意見をありがとうございました。他には如何でしょうか。

他になければ、そろそろ時間になります。今年度最後ですので。・・・

植野委員どうぞ。

 

(植野委員)

障害者差別解消法がスタートして3年になりますけれども、全国で障害者差別の相談の窓口などに関しまして、様々な相談のプロセスというものが課題になっていると聞いております。

千葉県においても広域専門指導員がいらっしゃいます。そのことを知らない方もいらっしゃいます。まだ、十分普及されていない部分もあるかと思います。聴こえない人もどういうところに相談すればよいか、相手は行政だったりすると行政のほうに窓口があるとなかなか相談し難いということがございます。ですので広域専門指導員さんのメリットがあると思います、もっとうまく普及、宣伝していただければと思います。このような制度を持っているところは全国的に少ない、千葉のいい方法だと思っております。是非普及していただきたいと思います。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。それでは最後に両課長から御挨拶をいただいてまとめとしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

(萩原課長)

どうも、1年間皆様にはご協力いただきまして誠にありがとうございました。報告の中でもご説明しましたが、重度心身障害者(児)医療給付改善事業の精神障害者への対象拡大について、今後どのような制度にするかということで市町村と協議させていただいた中で、制度を検討していきたいと思いますので、もしご意見等ございましたらお寄せいただきたいと思います。

また、来年度予算ということで幾つか新規事業を盛り込むことができました。オリパラが近いということで障害者スポーツであるとか、障害者芸術の関係です。

また、ヘルプマークについては、今まで県ではヘルプカードだけであったのですが、今後はヘルプマークも一緒に配らせていただくということで、予算を確保することができました。数的にはそんなに多くないので、全ての障害のある方に行きわたる数では無いと思いますが、出来るだけ予算を確保して皆さまに行きわたるようにしたいと思います。今後も障害者施策の推進に、県としても全力を尽くしていきたいと思っております。ぜひ、皆様のご協力をお願いいたします。

 

(高梨会長)

ありがとうございます。岡田課長お願いいたします。

 

(岡田課長)

本日は、いろいろご議論いただきましてありがとうございました。また、今年度1年間、皆様のおかげを持ちまして、ここまで来ることが出来たことは、皆様のご意見をいただき施策を推進してきたこと、ご協力あってのことと思っております。今日もいろいろ人材の確保対策であるとか、いろいろご意見も頂きました。

また、寺田副会長から、総合支援協議会としてこの会議を上手く活用できないかというご意見もありましたので、皆様のご意見を頂きながら、千葉県の障害者施策を皆様と一緒に考えていきたいと思っておりますので、是非来年もどうぞよろしくお願いいたします。今年度もどうもありがとうございました。

 

(高梨会長)

ありがとうございました。それでは、事務局から連絡事項がありましたらお願いいたします。

 

≪事務局旅費の請求に関する説明≫

 

(高梨会長)

ありがとうございました。皆様のご協力によりまして、無事、本日の全ての議事を終了することができました。来年度も任期が残っております。次回お逢いするときはもう平成でないかも知れません。どうぞ来年度もよろしくお願いいたします。ご協力ありがとうございました。それでは進行を事務局にお返しします。

 

(事務局)

皆様、本日は長時間にわたり会議にご参加いただきありがとうございました。以上を持ちまして平成30年度第3回千葉県総合支援協議会を終了いたします。ありがとうございました。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

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