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更新日:令和3(2021)年2月4日

ページ番号:3076

平成29年度第3回千葉県総合支援協議会(第六次千葉県障害者計画策定推進本部会)議事録

1.日時

平成29年11月14日(火曜日)午後6時00分から8時20分まで

2.場所

千葉県庁本庁舎5階大会議室

3.出席者

(1)高梨会長、寺田副会長

朝比奈委員、阿部委員、荒井委員、飯田委員、植野委員、亀山委員、川上委員、佐藤(彰)委員、新福委員、杉田委員、鈴木委員、田上委員、角田委員、貫井委員、藤尾委員、松田委員、三好委員、吉田委員、渡邉委員

欠席委員:海上委員、片岡委員、蒲田委員、倉田委員、小林委員、斉藤委員、佐藤(愼)委員、澤田委員、白井委員

(2)県(事務局)

障害者福祉推進課

吉田課長、國本副課長、高品副課長、小菅共生社会推進室長、野口精神保健福祉推進班長、今成障害保健福祉推進班長、植田障害者手帳審査班長、共生社会推進室加藤主査、勝山副主査、牲川主事

障害福祉事業課

岡田課長、丸山副課長、吉武副課長、桐原虐待防止対策班長、板橋法人指導班長、鈴木県立施設改革班長、井上事業支援班長、在原地域生活支援班長、池田療育支援班長

4.議題

(1)報告事項

(1)第五次千葉県障害者計画の進捗状況について

(2)審議事項

(1)第六次千葉県障害者計画の策定について

(2)第六次千葉県障害者計画素案(案)について

(3)その他

5.議事概要

(事務局)

本日は皆様、お忙しい中お集まり頂きましてありがとうございます。定刻となりましたので只今から平成29年度千葉県総合支援協議会・第六次千葉県障害者計画策定推進本部会の第3回会議を開催いたします。
私は本日進行を務めさせて頂きます障害者福祉推進課、國本と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
はじめに配布資料の確認を致します。皆様のお手元にお配りしております配布資料一覧とあわせて御確認をお願いいたします。資料の不足等ございましたら事務局までお申し出くださいますようお願いいたします。
なお、本日御欠席の御連絡を頂いております委員の皆様は、海上委員、片岡委員、蒲田委員、倉田委員、小林委員、斉藤委員、佐藤(愼)委員、澤田委員、白井委員です。また、佐藤彰一委員からは1時間程度、亀山委員からは15分程度遅れる旨の御連絡を頂いております。
それでは会議に先立ち、事務局を代表しまして吉田障害者福祉推進課長から御挨拶申し上げます。

(障害者福祉推進課長)
みなさんこんばんは。障害者福祉推進課長の吉田でございます。今年度第3回の本部会の開催にあたりまして、事務局を代表して御挨拶申し上げます。本日は御多忙の中、夜間の会議に御出席いただきまして本当にありがとうございます。委員の皆様におかれましては、日頃より障害者福祉の推進に御尽力を頂きまして厚く御礼を申し上げます。
9月に開催致しました第2回の本部会では、現障害者計画の進捗状況や県総合計画案などを踏まえまして、次期障害者計画の骨子案を決定していただいたところでございます。その骨子案に基づきまして、関係団体等へのヒアリング結果等を踏まえ、6つの専門部会におきまして、御意見を伺いながら計画素案(案)の策定を進めて参りました。本日の会議では、各専門部会での御審議のうえ、取りまとめた計画素案(案)について、更なる御審議をお願いいたします。
本日の審議結果を踏まえ、11月27日に予定しております障害者施策推進協議会におきまして、計画の素案が決定されることとなります。委員の皆様には忌憚のない御意見を頂きますようお願いいたします。結びに本県の障害者福祉の更なる推進のため、一層の御理解御協力をお願い申し上げまして御挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

(事務局)
続きまして議題に入りたいと思いますので、ここからは議事進行を高梨会長にお願いしたいと思います。高梨会長よろしくお願いいたします。

(高梨会長)
改めましてみなさんこんばんは。仕事でお疲れのところ御出席頂きましてありがとうございます。
課長からの御挨拶にもございましたが、本日は総合支援協議会としての素案の取りまとめの会議となりますので、皆様からの積極的な御意見をよろしくお願いいたします。それでは早速議事に入りたいと思います。

まず、最初に議題(1)、報告事項〇1「第五次千葉県障害者計画の進捗状況」について、事務局から御説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。ただいまの報告につきまして皆様方から御質問等ございましたらお願いいたします。

(高梨会長)
よろしいですか。報告事項ですので特に質問等なければ次に進めさせていただきたいと思います。

議題(2)の審議事項です。ここからが本日の主な内容になります。審議事項の〇1、「第六次千葉県障害者計画の策定」について、事務局から説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。ただいまの説明はこの後で審議をします計画素案(案)具体的施策の中の主要項目をピックアップしたということですが、説明に対して何か御意見御質問等ございましたらお願いします。

よろしいですか。特になければ具体的施策の中で御意見いただきたいと思います。
次に審議事項の(2)「第六次千葉県障害者計画素案(案)」について、計画素案(案)第1部「総論」について、事務局から説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。只今の説明に対して御意見、御質問がありましたらお願いいたします。

(植野委員)
ありがとうございます。感じたことを一言申し上げたいと思います。手話言語条例に関することについて、加えて頂いたことは非常にありがたいことと思っています。情報アクセシビリティの視点で更に推進していくかたちになると思いますが、情報アクセシビリティの視点を少し加えていただきたいと思います。御検討をよろしくお願いいたします。

(高梨会長)
御意見ということですが、事務局よろしいでしょうか。

(事務局)
アクセシビリティということで、5頁に、「策定に係る各分野に共通する基本的な考え方」、(4)でアクセシビリティの向上という項目を設けています。また、権利擁護の分野、後程説明させて頂きますところでも記載しています。

(高梨会長)
ありがとうございました。他にはございますか。無いようでしたら、第2部の具体的施策のところでいろいろと御意見を頂きたいと思いますので、次に移らせて頂きます。続きまして、計画素案(案)の第2部に移ります。ここからは施策を担当して頂きました専門部会毎に説明をしていただき、その後で質疑を行いたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

はじめに入所・地域生活支援専門部会が担当しております主な施策の1と7と8及び計画の推進について、事務局から説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。まとめて説明をしていただきましたが、質疑については、分けて行いたいと思います。まず、1の「入所施設等からの地域生活への移行の推進」について、御意見御質問がありましたらお願いいたします。当該専門部会の方は良くご存じかと思いますので、出来るだけ他の専門部会の方の質問をお受けしたいと思います。

(田上委員)
25頁のグループホームの充実のところについて、入所施設から地域移行ということで主に捉えられているようですが、グループホームの数などについて、今、地域生活をしている人で親亡き後、入所施設に入れないのでグループホームで生活をするようになると思うんですが、それについてのグループホームの増設等、目標は何処に書かれているんでしょうか。入所施設から地域生活へ移行するということだけの政策にしか見えないんですが、今現在地域で親と一緒に生活していて、日中活動に通っている人たちの親亡きあと、親が仮に病気したときなど、どうしてもグループホームで生活せざるを得ない状況が発生するんですが、それについての目標が何処にも書かれていないと思いますがどのようになっていますか。

(事務局)
素案(案)の26頁の上から2行目でございます。「障害者及び障害児の重度化、高齢化及び親亡き後に備えるとともに、障害者等の入所施設や病院からの地域移行を進めるため重度障害にも対応することができる専門性を有し、地域の生活で生じる障害者等やその家族等の緊急事態に対応することができる地域生活支援拠点等の整備を促進することが求められています。」という風に現状と課題に書かせて頂いております。それに対する取組みと致しまして、取組みの方向性〇5のところで、地域生活支援拠点の整備促進ということを位置付けております。また、それに対する指標と致しまして、4番に地域生活支援拠点等が整備されている圏域の数ということで整理しているところです。

(高梨会長)
田上委員、よろしいでしょうか。

(田上委員)
この地域生活支援拠点事業なんですが、あまりにもいろいろなものを含んでいるために、グループホームというものが、緊急時の預かり所という感覚で捉えられているという風に思うんです。ですから、特に問題がないけれども親亡き後のグループホームというのは、この地域生活支援拠点事業ではなかなか必要数が整備されていかないのではないかと思います。実際に、障害者の療育手帳の所持者数を見せて頂きました。これからグループホームを必要とする人、特に知的障害だけでも2万4千人くらいで、10年くらい後を考えてみたとして、2千4百人くらいがグループホームを必要とする状況になっていく恐れがあるのではないかと思うんですが、今の地域生活支援拠点だけの整備ではとても間に合わないと思います。如何でしょうか。

(事務局)
国においては、地域生活支援拠点について、平成30年度から32年度までの間に少なくとも障害福祉圏域に1か所、最終的には市町村毎に1か所整備することと求められています。県としましては地域生活支援拠点の整備をすすめ、拠点の機能である相談機能であるとか緊急時の受入等も活用しつつ、更にはグループホーム等も強力に、最重要施策の1つとして定員の増を目指しておりますので、そういったことで対応していきたいと考えていいます。

(高梨会長)
よろしいでしょうか。

(荒井委員)
田上委員の発言と同じことになると思いますが、地域生活支援拠点の話とグループホーム整備の話は恐らく切り離して考えるべきことと思います。もちろん、地域生活支援拠点のイメージの中にグループホームも含まれているんですが、恐らくここで言うグループホーム等の定員の話はそれとは違うんではないかと思うんです。今回の数値目標の5,900人分を整備するということについて、根拠というのは何かあるのかをお伺いしたい。施設から、また病院から来るだけではなくて、在宅から或いは一人暮らしをしていた人が、何等かの困難さを感じてグループホームを利用される等いろいろなパターンがあると思います。数の根拠について、明確に作ることは難しいのではないかと思うんです。ここ数年間のデータの中で、全国のグループホームの数を人口割で見てみると千葉県はそれほど多くないんですね。都道府県単位でみると、多いところは10万人あたり100人であるとかだったと思いますが、千葉県は確か50人程度、半分程度になってしまう等、人口に対してどの程度整備が必要であるとか、障害のある人の数については人口の何パーセントである等データ的に根拠として使用されることが多くあります。そのようなイメージで数を導き出すほうが有益ではないかと思っています。
そこで、今回示された数値目標の根拠についてお伺いします。

(事務局)
この見込につきましては、各市町村の障害福祉サービス見込量の積上げや過去のグループホームの増加の推移を勘案して目標値を設定しています。

(高梨会長)
実はこのことについて、専門部会でも施策が「入所施設から地域生活への移行の推進について」ということで最初は書かれていたんです。しかし、グループホームの利用の仕方については、田上委員がおっしゃるように、単に入所施設から地域への移行の手段として設けられているものではなくて、現在では、在宅の人たちが親から離れて生活する場としても利用されているのではないか。だとしたらこの入所施設から地域生活への移行という表現はどう何だろうということで、これは国の方の指針との関係もありまして、検討の上、「等」という文字を加えたのですが、表現全体がどうしても施設から地域生活への移行という流れの中で表現されていますので、田上委員がおっしゃるように在宅の人たちについてどれだけの配慮になるのか、具体的なところでこれが見えてこない。というところで今の論議になるのかと思います。寺田副会長、この件につきまして何か御意見等ございましたら、地域生活支援拠点事業のことも含めまして、相談支援部会でも話が出ていたと思いますのでよろしくお願いいたします。

(寺田副会長)
田上委員がおっしゃっているように、グループホームの機能というのは、必ずしも病院や入所支援施設から地域へという方向だけではなくて、親のところから、地域から入所することもある。その点につきましては、まったくそのとおりですが、素案でも26頁に上から7行目くらいのところで、地域生活への移行、親元からの自立等に係る相談、ひとり暮らし、グループホーム等の入居の体験の機会及び場の提供ということで、グループホームのイメージは文書で表現されていると思います。
問題は、様々な場面でグループホームが十分に用意されているかどうかということが極めて大事なことなんですが、先程の数値目標は各自治体が残念ながら、この障害者計画では、このグループホームだけではなくて、数値目標は人口を基準とした標準的な算定式で算定されるような数値でございます。要はこの計画で言えば、或いはこの計画を実行するにあたって大事なことは、その数値に対しどのようにインセンティブを与えていくのか、このようなところが大事だと思うんです。しかし、現実は、今年度のグループホームの新設についても国の補助金の採択実績が極めて少ない、このような状況を見るとなかなか地域でグループホームの新規開設に取り組もうという人達の意欲が実績に結びついていかない、意欲を失わせてしまうような状況になっている。計画ではまさにそのような人達の意欲を確実に実現できるような、そんな方向性が必要なんだろうなというふうに思います。
地域生活支援拠点は、先程御意見があったように、緊急時の対応に焦点を絞っているように思いますけれど、それはそれで、地域の中でそれぞれの指定特定相談支援事業所等ではとても対応できないようなケースに対して、今後有効な手立ての一つにはなっていくだろうと考えています。

(高梨会長)
只今の意見をもう一度、事務局のほうでどのように表現するのか、盛り込むのか検討していただきたいと思いますが如何でしょうか。

(事務局(障害者福祉推進課))
検討させて頂きます。

(高梨会長)
ありがとうございます。他に御意見等ございますでしょうか。

(角田委員)
私はいつも失語症について発言させて頂いているんですが、計画の中に失語症の対策というのが全然出ていないと思います。県の言語聴覚士会の吉田会長が前回質問されていましたが、この秋から指導者の養成が始るという具体的な計画があるとお聴きしていますが、そのあたりはどうなっているのでしょうか。

(事務局)
現在、失語症について、こちらに記載すべく検討している事項がございますがまだ、固まっていないことから未だ記載をしていない状況です。今後、次回の本部会等で協議できればと思っております。

(吉田委員)
只今の意思疎通支援事業について、32頁地域生活を支援するための在宅サービスの充実という中で〇2で意思疎通支援事業について記載があるので、この中に含んでいるのかと思ってはいたんですが、養成が始って、また来年も養成があるというふうに聞いております。近隣では今年度に新規事業をやり、来年度に支援者養成40時間、31年度には80時間ということで実施する自治体があると聞いております。また、この失語症者の支援事業につきまして我孫子市、ある意味で千葉県がこの事業の発祥地になっておりますので、まだ検討中ということですが、是非31年までには形になると思いますので、記載をして頂きたいと思います。

(高梨会長)
他にございますでしょうか。

(佐藤(彰)委員)
県立施設のあり方のところです。袖ケ浦福祉センターのあり方について見直し進捗管理委員会の中でもこの計画の文案を議論させて頂きまして、かなり進捗管理委員会の意見も取り入れて頂き、その点は有難いなと思っておりますが、40頁から41頁にかけて下線のある文章が新しく記載されておりますが、この文章との兼ね合いで、次の〇3のところ、強度行動障害のある人の支援体制が構築されるまでの間、とこれは前からの文章が続いておりまして、この部分、文意が前の段落とどうなのかと思います。ここは構築されつつある中でといいう表現のほうが前の文書との整合がとれると思います。

(高梨会長)
事務局、よろしいでしょうか。検討を進めて頂きたいと思います。

それでは次に進めたいと思います。時間が大分押しております。主要な施策の7「障害のある人一人ひとりに着目した支援の充実」と、8の「様々な視点から取り組むべき事項」及び「計画の推進」について、一括して御質問、御意見を頂きたいと思います。如何でしょうか。

(藤尾委員)
133頁の障害者駐車場が整備されている県立公園のところで、28年度実績が13、30年度が13、31年度が13、32年度が13といずれも同じ数字が入っています。これはどのような意味なのでしょうか。

(事務局)
この数値目標については、県土整備部公園緑地課が設定したものです。そもそもこの指標は内閣府が策定しております障害者基本計画の中でこのような項目があることから項目立てをしております。公園数が13ということで3年間同じ数字になっている理由ですが、県が設置管理している都市公園について、1年間で整備が済まない、3年間というスパンの中で整備が終わらない。次の計画期間に公園の整備が完了するということから同じ数字になっているとのことです。

(藤尾委員)
今現在、整備をしているということですね。

(事務局)
お見込のとおりです。

(高梨会長)
他にございますでしょうか。

(植野委員)
3つほどあります。1つ目ですがひきこもりに関することです。ひきこもりの支援については、相談支援専門員も含めて、家族も含めて協議することがあります。その際手話通訳が必要な場合に連続して手話通訳の対応をすることが市町村によっては難しい。そのようなことも含めて調査をお願いしたい。課題となっているのは継続して手話通訳を派遣出来ない場合があるということです。

2つ目です。スポーツ・文化活動に関する支援、125頁から127頁、障害のある人の芸術文化活動の支援のためには、聞こえる人達の芸術文化活動との連携が必要です。しかし、予算の関係で活動が厳しいと聞いておりますので心配しています。意見としてお願いします。

3つ目です。141頁にマークに関する記述があります。筆談マークや手話マークが既に立ち上がっております。計画への掲載とあわせまして、複数あるマークの使用に関し、整理、検討いただければと思います。

(高梨会長)
ありがとうございました。事務局から何かございますか。

(事務局)
ひきこもりについて、御質問、御要望をもう一度お聞かせください。

(植野委員)
市町村における手話通訳者の派遣については要綱がありまして、その中に継続的な派遣については制約があって認めないというふうになっている場合があります。ひきこもりの方の場合は定期的にその方と会話をする必要がある。聴覚障害のある人も継続的に家族などを交えた支援が必要になります。しかし、手話通訳の継続派遣が困難な状況があるということです。

(事務局)
ひきこもりの支援につきましては、今現在、精神保健福祉センターの中にひきこもり地域支援センターを千葉県が設置しています。今現在、電話で相談を受けて、内容によって紹介できる相談場所、医療機関をお伝えしている状況です。千葉県、範囲が広いので1か所の支援センターでやるのは難しいと感じています。今後は市町村、中核地域生活支援センター等と連携して継続した支援が出来る体制を作っていきたいと考えています。

(植野委員)
アウトリーチについて、家族を交えて話し合いをするときに相手が求めている部分について、行政として手話通訳者派遣対応ができない状況があり、課題となっていますのでよろしくお願いします。

(高梨会長)
植野委員の御意見について、手話通訳者の派遣は地域生活支援事業で、継続的な派遣が出来ないこととなっています。そのような問題がある中で、きちんと情報保障をしていただいたいという御意見だと思います。

(事務局)
マークの関係、筆談マーク及び手話マークについて御意見を頂きました。現在載せているマークにつきましては、内閣府のホームページに載っているマークを掲載していますが、筆談マーク、手話マークについても検討させていただきます。また、確かにマークは数が多いのでどのようにして整理していくのかを含めて検討させていただきます。

(高梨会長)
それでは、他にございませんでしょうか。荒井委員。

(荒井委員)
116頁の数値目標のところ、また、前段にも幾つかあったように思うのですが、重度訪問介護に関する従事者の養成に関する数値目標があります。行動援護のヘルパーに関してですが数自体足りていないイメージがあります。重度の方が地域で生活していくにはヘルパー等の数を増やしていく必要があると認識しています。ここで数値目標に入っていない理由はあるのでしょうか。

(事務局)
行動援護の従事者の目標については、国の基本指針などで定めることとなっていなかったので、掲載されていない状況です。

(荒井委員)
他の文脈のところでも重度訪問介護については、これから入院なども含めて拡充していくような書きぶりになっていますので、できれば行動援護自体、居宅介護のヘルパーも不足していると認識していますので、どこかにその辺を触れて頂けるとありがたいと思います。

(高梨会長)
御意見としてお伺いすることといたします。

他によろしいでしょうか。それでは次の主要施策2、「精神障害のある人の地域生活の推進」について、専門部会からの説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。御意見、御質問ありましたらお願いします。

(藤尾委員)
45頁の〇11です。「精神障害のある人を対象とする就労移行支援事業所の一層の拡充とともに、障害者就業・生活支援センターをはじめとする支援機関による就職後の定着支援体制の充実を促進します。」とありますが、精神障害のある人を対象とした就労移行支援事業所が少ないという基礎数値のようなものはありますか。
私は千葉市で活動していますが、新興で出てくる事業所はほとんどが発達、精神障害を対象としています。なぜその事業所が機能していないと感じるのかという点について、恐らく病院から事業所に繋がっていないんですね。ハローワークは今、国の制度として試験的に医療機関と連携して就職支援をする取組みをしています。ハローワークの中にもトータルサポーターとして精神の相談員を専門においています。一番啓蒙が進んでいないのが病院なんです。病院に何を働きかけるのかがここには何も書かれていないんです。受け皿が足りないのではなくて、そこに押し出す側に力がないから進んでいないんです。この書きぶりは事業所がないからとなっているんで、もっと踏み込んだ内容が本来は何処かに記載されるべきと考えます。そのあたりは如何でしょうか。

(事務局)
その視点について、検討は致しますが病院に入院している方が退院してすぐに就職するのはなかなか厳しいかなと思います。一旦は生活訓練からスタートしていく必要があると考えます。情報の提供については、病院職員の意識改革、地域でどういう障害福祉サービス又就業・生活支援センターがあるであるとか情報提供をしていきたいと考えていますので、病院職員の理解も促進するものと考えています。

(藤尾委員)
恐らくそこが一番大事で、更にデイケアが縮小されていく中で、退院した人は何処に行くのかということは医療機関を選択する際の大きな要素になると思います。県として医療機関に強くプッシュしていただきたいと思います。

(高梨会長)
ありがとうございました。他には如何でしょうか。

(貫井委員)
千葉県精神障害者家族会連合会の貫井です。2の施策について、たくさんの項目があるんですが、全部に触れる時間がないので、〇1で精神科病院の入院中の人に対して医師、看護師、精神保健福祉士等の多職種と関係者の連携について今までにない取組みを記載していただき、我々としては、ありがたいと思いますし、実際の場で支援していただきたいと思います。

また、グループホームの整備については、先程非常に足りないというお話しもありましたが、従来からみればかなり整備が進んでいると思います。グループホームについては、世話人等の質的向上が大事であると思います。特に精神障害のある人については、なかなかグループホームに入れない或いは入ったとしても適応できないということで外に出されてしまうということがありますので、県として取り組んでいただきたいと思います。

それから、〇18で子どもたちに対するメンタルヘルス教育に関する記載がされまして、このことについては以前から申し上げて来たわけですが、大変有難いと思っております。この件につきましては教育委員会と、また私たちも一緒に参加させていただきたいと思いますし、強力に進めて頂きたいと思います。

最後に〇19に重度心身障害者(児)医療費助成制度について、記載されておりますが、この件については以前から毎回のように申し上げており、皆様御存じのことと思いますが、身体、知的障害の方については既に県の助成制度がすすんでおりまして、どういうわけか、精神障害者はこれに乗り遅れてしまっているという状況であり、現在強力に運動を進めている状況ですが、このような取組を入れて頂いたことは非常に有難いことです。しかし、全国統一の制度を創設するよう国に要望していきますということで、我々としては不満の残るところでございます。いずれにしても予算が必要なことですが我々としましてはなぜ精神障害のある人だけがこの制度に加えていただけないのかという声を様々な機会に耳にしますので、県として前進するよう取り組んでいただきたいと思います。

(高梨会長)
ありがとうございました。他にございますか。なければ次に進みたいと思います。

主要施策の3になります。「障害のある人の理解を広げ権利を擁護する取組の推進」について、権利擁護専門部会から説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。時間が大変押しておりますので、主要施策の4、「障害のある子どもの療育支援体制の充実」につきまして、療育支援専門部会からの説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。それでは只今説明のありました3及び4について一括して質疑を行いたいと思います。如何でしょう。

(杉田委員)
66頁の部分、取組みの方向性〇3について、2行目「育成を図る役割が期待される放課後等デイサービスについては、軽度の医療的ケアを必要とする障害のある子ども」と記載されております。
敢えて「軽度の」という文言を入れた理由はありますでしょうか。73頁には様々な取組の方向性の中で医療的ケアが必要な人の受入を促進するということをうたっているように思います。66頁の部分で敢えて「軽度」とあることについて違和感をおぼえたので、その理由をお伺いしたいと思いました。

(事務局)
もともとこの部分については、発達支援を必要とする障害のある子どものニーズに的確に対応するためと記載をしておりましたが、療育支援専門部会の委員の方から、軽度の医療的ケアを必要とする障害のある子ども追加をしてほしいとの御意見がございまして追加をしたところでございます。なお、軽度としておりますが重度の障害のある子どもに対する放課後等デイサービスの充実につきましては、73頁の取組みの方向性〇3のところで各市町村又は圏域で1か所以上を確保するということで記載させていただいております。

(高梨会長)
ありがとうございました。よろしいでしょうか。他にございますでしょうか。

(松田委員)
76頁の〇5、「特別支援アドバイザーや特別支援教育支援員の配置による」のところについて、「特別支援学校に専門性の高い外部人材を配置し、地域内の小・中学校等に対するセンター的機能の充実に取り組む」となることにつきまして、特別支援学校では既にセンター的機能の充実についての取組みをしているんですが、「専門性の高い外部人材」と記載したのは、何を意味しているのかということと、77頁の〇16について、現在スクールバス等を運行しているわけですが、「移動支援について」とあることについて、何を意味しているのでしょうか。

(高梨会長)
事務局、お願いいたします。

(事務局)
まず、76頁の〇5について、特別支援教育課では言語聴覚士、臨床心理士、作業療法士等を別途特別支援学校に配置しておりますので、ここに「専門性の高い外部人材」と記載させて頂いております。
それから〇16につきましては、委員がおっしゃるようにスクールバスがある中で、医療的ケアが必要な子どもについては、スクールバスへの乗車が難しい状況がございます。これに対応するため、地域生活支援事業の中の移動支援事業を使うことが出来ると言われておりますが、地域生活支援事業は予算に限りがございますので、市町村によっては様々な条件を付けて利用を認めている現状がございます。国におきましては平成27年度から福祉施策と教育施策の連携の在り方を検討しておりますので、その動きを見ながら県としてもどのような対応ができるのかを検討して参りたいと考えております。

(高梨会長)
ありがとうございました。他にございますでしょうか。

(吉田委員)
63頁、ここに「情報・コミュニケーションバリアフリーのための普及啓発の促進」において、意思疎通支援事業の強化ということで手話言語条例等々のことが記載されています。先程、失語症者の意思疎通支援事業についてお話ししましたが、担当課はきっと違うと思うんですが、意思疎通支援事業の中で要綱に失語症の関係が今年から加えされていると思いますし、担当課が別としても、計画の中で扱うには意思疎通支援事業の強化の中に、ここに失語症者の意思疎通支援の周知であるとか、進めるであるとかの文言が収まると整合性がとれるのかなと思います。

(事務局)
先程申し上げましたとおり、失語症に関する記述につきましては現在検討中でございまして、何処に書くかも含めて検討しているところです。「(5)手話通訳等の人材育成」に書くか、「(6)情報・コミュニケーションバリアフリーのための普及啓発の促進」に書くか、委員の意見を踏まえまして検討させていただきます。

(高梨会長)
他にございますか。

(飯田委員)
医療的ケアが必要な子どもを在宅で見ていく事に今後力を入れていくのであれば、在宅医療制度そのものを充実させなければいけません。小児や障害児に対応できる医師を増やしていく事や、往診・訪問診療、訪問看護を充実させていく事などを計画に打ち出していただけたらと思います。医療の進歩で、昔なら亡くなっていた方が生きていく事が出来ている。しかし重い障害を負って更に医療的ケアが必要と言うケースが子どもだけでなく大人でも多くなっている現状がありますので。

(高梨会長)
ありがとうございます。意見として伺っておきます。他にございますか。

(荒井委員)
先程の杉田委員の質問のところで、確認をしておきたいのですが、66頁の〇3、「軽度の医療的ケアを必要とする」なのか、「医療的ケアを必要とする軽度の障害を持たれた人」なのか、軽度の医療的ケアとはなんなのでしょうか。医療的なケアとして例えば介護員などでも出来るレベルの医療的ケアを言っているのか、障害の程度として軽度と言っているのか、分かりにくいと思います。医療的ケアとして介護員などでもできるレベルという意味だとすると、どこで線引きをするのか、非常に分かりにくいと思いますので、整理をして頂きたいと思います。

(高梨会長)
検討をよろしくお願いします。他にございますか。

(川上委員)
資料の56、57頁の「地域における権利擁護体の構築」の〇7のところです。「市町村や成年後見業務を担う関係機関への実態調査を行い、市町村における体制づくりに対する支援策の検討を行います」となっていますが、既に成年後見制度の利用促進法ができて、国では利用促進の基本計画が出来ていますので、市町村に対しては、市町村版の基本計画の策定と市町村毎の地域連携ネットワークの構築を県として後押しするというほうが望ましいと思いますが如何でしょう。

(事務局)
現在、実態調査を行うべくやり方等を検討しているところです。実態調査をどう生かせるか、市町村の地域ネットワークにどう生かせるか等を見据えまして記述ができるかを検討してみたいと思います。

(高梨会長)
よろしくお願いします。

申訳ございません。まだ審議事項が多くありますので、差し支えなければお急ぎの方はやむをえませんので退席していただいて結構です。20分延長したいと思います。よろしいでしょうか。

≪異議なし≫

それではよろしくお願いします。

他になければ次に進みます。5の「障害のある人の相談支援体制の充実」について、相談支援専門部会から説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。続きまして主な施策の6「障害のある人の一般就労の促進と福祉的就労の充実」について就労支援専門部会からの説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。只今の5と6の説明について一括して質疑をしたいと思います。
御意見、御質問等ございますか。

(杉田委員)
81から82頁、相談支援の中についてです。これは意見として申し上げます。現存の相談支援体制の中で医療的ケア並びに重症心身障害児者の方々の相談支援体制につきましては、なかなか相談を受けるところでサービスに繋げることが難しいという声を聴いています。また、相談支援専門員の現任研修に行っても「なかなか重心分からないんだよね」という声をよく聴きます。ですので、相談支援アドバイザーの派遣事業等がありますので、この中に重心並びに医療的ケアの対応といったことをアドイバイスできるような人員を配置するとか、検討するといった文言入れていただけると有難いと思います。
また、研修については86頁以降に書かれていますので、研修を進めるのと並行してアドバイザーの派遣についてもあるといいなと思います。御検討をお願いします。

(高梨会長)
ありがとうございました。他にございますか。よろしいですか。特にないようでしたら次に進めます。

第3部障害福祉サービス等の必要見込量等について、説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ありがとうございました。只今の説明に対して御意見、御質問ありますでしょうか。

大変時間の無い中での議論でしたのでお疲れのことと思います。もし追加の意見等がございましたら、これまでメール等で時間をとってお寄せいただいていましたが、次の障害者施策推進協議会までの時間があまりございません。そこで大変恐縮ですが追加の御意見等ございましたら11月16日、あさっての夕方5時までにメールでお寄せいただきますようお願いします。また、事務局におかれましては本日だけでも大変貴重な御意見がたくさん出ました。これを参考に修正等よろしくお願いいたします。

続きましてその他について、事務局から何かございましたらお願いいたします。

(事務局)
11月27日に開催を予定しております障害者施策巣推進協議会で素案の取りまとめを行います。

また、12月21日、26日、27日に山武、千葉、市川市の3か所で障害者計画フォーラムを開催いたします。フォーラムの開催にあたりまして御協力をお願いすることもございますのでよろしくお願いいたします。次回の本部会につきましては、年明けに障害者計画の案を御議論いただく予定としております。よろしくお願いいたします。

1点ご報告させていただきます。10月19日に市川市にあります国府台病院の心療内科に全国で4番目となります摂食障害治療支援センターを開設しました。このセンターでは摂食障害に悩む本人やご家族、たま発症の時期が10代、20代と若い女性に多く発症するということで、協力関係者であるとか、そういった方々の相談に対応しているところです。詳しくチラシなどをメール等でお送りしたいと思っております。そちらのほうも御覧いただきたいと思います。以上です。

(高梨会長)
ありがとうございました。これで本日予定しておりました全ての議題について終了いたしました。進行の不手際で、みなさんの活発な御意見を、時間延長していただいたにもかかわらず受付ず、大変申訳ございませんでした。お詫び申し上げます。先程申し上げましたように本部会としての素案の取りまとめはこれが最後になります。施策推進協議会の検討を経まして次回は計画案そのものについて検討ということになります。是非時間は短いですが、2日間ございますので、今日意見を述べられなかったことについては積極的なメールをお寄せ頂きたいと思います。本日は本当に御協力ありがとうございました。

それでは進行を事務局にお返しします。

(障害者福祉推進課長)
それでは皆様、本日は長時間にわたりまして御協力いただきましてありがとうございました。
高梨会長からお話しがありましたように、十分な時間がとれなかったことをお詫び申し上げます。今日、発言できなかった部分につきましてはメールでお寄せいただければと思います。本日の御議論を踏まえまして11月27日の障害者施策推進協議会で計画素案が決定されることとなります。これが計画策定の1つの区切りと考えております。委員の皆様におかれましてはこれまで専門部会を含めまして貴重な御意見をいただきまして本当にありがとうございました。今後、県民向けフォーラムやパブリックコメントを踏まえまして最終的な計画案の策定をお願いすることとなります。3月には次期計画が決定となります。委員の皆様には引き続き御理解御協力をお願いしたします。
本日は長時間にわたりましてありがとうございました。

(事務局)
≪旅費請求書類に関する説明≫

(事務局)
以上をもちまして第3回千葉県総合支援協議会を終了させていただきます。本日は誠にありがとうございました。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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