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更新日:令和4(2022)年6月2日

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令和3年度第2回千葉県障害者施策推進協議会議事録

1.日時

令和4年3月28日(月曜日)
13時30分から15時まで

2.場所

オンライン会議

3.出席者

委員:石田会長、本宮副会長、秋山委員、朝倉委員、荒井委員、荒木委員、植野委員、伊豫委員、岩野委員、江澤委員、笠井委員、
久保田委員、小路委員、古山委員、里見委員、橋本委員、藤尾委員、横川委員
(欠席:井上委員、岡田委員、佐藤委員、細井委員)

事務局:18人

4.議題

(1)第六次千葉県障害者計画の評価について

(2)令和4年度重点事業について

(3)医療的ケア児等支援センターについて

(4)その他

5.議事概要

(事務局)
皆様、本日はお忙しいところ御参加いただきましてありがとうございます。ただいまから令和3年度第2回千葉県障害者施策推進協議会を開会いたします。私は本日の進行を務めさせていただきます障害者福祉推進課共生社会推進室長の対馬と申します。どうぞよろしくお願いいたします。まず、本日の配付資料につきまして、お手元の配付資料一覧と併せて御確認をいただき、不足等がありましたら事務局の方にお申し出いただければと思います。なお、障害者施策推進協議会は、障害者基本法に基づき設置された協議会でございます。議事録の作成のため録音をさせていただいておりますので御了承ください。それでは、次第に沿って順次進めていきます。始めに、加瀬健康福祉部長より御挨拶を申し上げます。

 

(加瀬健康福祉部長)
皆様こんにちは。健康福祉部長の加瀬でございます。委員の皆様におかれましては、大変お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。また皆様には、日頃から本県の障害者施策の推進に格別の御理解、御協力を賜っておりますことに厚く御礼申し上げます。さて、本県では障害者計画に基づきまして、障害のある人がその人らしく地域で暮らせる共生社会の構築を目指し、『入所施設等から地域生活への移行の推進』や、『障害のある人への理解を広げ権利を擁護する取組の推進』、『障害のある子どもの療育支援体制の充実』、『一般就労の促進と福祉的就労の充実』等に取り組んでいるところでございます。加えて、令和4年度の予算におきましては、本県の障害者施策を更に充実させるべく、新たに予算計上した事業等がございますので、ここで幾つか御紹介させていただきます。1つ目は、千葉リハビリテーションセンターの再整備についてです。老朽化、狭隘化している同センターにつきまして、県民ニーズに対応できるよう建替えに向けた実施設計等を行うこととしております。2つ目は、医療的ケア児への支援の拡充についてです。医療的ケア児とその家族への支援体制を構築するため、新たに医療的ケア児等支援センターを設置するとともに、この医療的ケアに対応可能な看護師等を育成するための研修を行っていきます。また、保育所等に医療的ケア児を受け入れるために必要な看護師等の配置経費の助成を拡充いたしまして、受入れを促進いたします。3つ目は盲ろう者の支援についてです。盲ろう者の方々に対し、コミュニケーションや調理などの生活訓練を実施するとともに、新たに相談支援窓口を設定いたしまして、日常生活や福祉制度等に関する相談に対応いたします。本日の会議では、ただいま御説明させていただきました事業を含めた『令和4年度の重点事業』、そして『第6次計画の評価』、『医療的ケア児等支援センター』などにつきまして御説明させていただきますので、委員の皆様には忌憚のない御意見をいただければ幸いに存じます。結びに、今後とも障害のある方の福祉の増進のため、皆様の一層の御支援をお願い申し上げまして御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 

(事務局)
大変恐縮ではございますが、加瀬部長につきましては、所用のためここで退席させていただきます。続いて、会議に先立ちまして本日の出席状況を御報告いたします。委員22名のうち18名の方に御出席をいただいており、定足数の過半数を満たしておりますので、会議が有効に成立していることを御報告いたします。なお、井上委員、岡田委員、佐藤委員、細井委員におかれましては、本日欠席の御連絡をいただいております。ここから議事に入りますが、議事に入る前に事務局からお願いがございます。御発言の際はミュートを解除の上、お名前を名乗っていただき、会長から指名の後、御発言をお願いいたします。なお、御発言なさらない間はミュート設定にしていただきますようお願いいたします。では、ここからは協議会運営要綱第5条の規定により、石田会長にお願いしたいと存じます。石田会長よろしくお願いいたします。

 

(石田会長)
皆様、本日はよろしくお願いいたします。3月の最後の最後ということで、お忙しい中でございますが、大勢の委員の皆様方にお集まりいただきました。この令和4年度が始まる手前でございますが、皆様方の方から色々な御意見や御発言をいただけますよう本日はどうぞよろしくお願いいたします。それでは早速始めていきたいと思いますが、皆様のお手元にございます議題については『その他』を含めて4つございますので、その内容から進めていきたいと思います。まず議題1「第6次千葉県障害者計画の評価」ということで、事務局から御説明をよろしくお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(石田会長)
ありがとうございました。計画の評価ということで、最終的なまとめが資料1-1で示されております。細かい内容は資料1-2で記載されているところですが、この中身につきまして、委員の皆様の方から何か御質問、御意見、御要望等ございましたら御発言いただきたいと思います。では、藤尾さんからよろしくお願いいたします。

 

(藤尾委員)
御説明ありがとうございました。今後の話になりますが、指標が多岐にわたる中で、1つ1つに濃淡があると思います。要は、全て同じAが1個とか、Bが1個になっていますが、例えば6-22の『就労継続支援A型事業所が条例の基準を満たしている割合』、これ結構重要な項目だと思います。一方で、『公共職業安定所を通じて就職した人の件数』というものもありますが、これと先ほどの指標が同列に並んでいるのもどうかと思います。今後ですが、単純に数の合算ではなくて、もう少し力を入れるべきところを明確にし、濃淡があってもいいかなと感じました。

 

(石田会長)
的確な御発言と思います。今後の課題として承るということでありがとうございました。では、橋本さんよろしくお願いいたします。

 

(橋本委員)
資料1-2の1頁目2-3『精神病床における65歳以上の1年以上長期入院患者数』がE評価となっており、「入院患者の高齢化が進んでいるため、高齢入院患者の地域移行について対策を検討する」とあります。各圏域で精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの協議会で色々と検討を進めているとは思いますが、この65歳以上の介護保険に該当しない方を受け入れてくれるグループホームを増やしていく必要があるのではないかと思いました。このような方が入れるグループホームを増やしていくためのアナウンスや、県独自の運営費補助金等、何らかのインセンティブを今後検討していってはどうかと思います。

 

(石田会長)
ありがとうございました。今後検討していかなければならないということで、御提案ということですね。江澤委員よろしくお願いいたします。

 

(江澤委員)
これまで長生圏域では、比較的進んでケアシステムの構築について取り組んできたところですが、残念ながら、この2年間、コロナ禍によって会議に出席することも非常に厳しかったところです。また、千葉県全体においてもこの2年間は非常に厳しい環境だったと思っております。この計画では、結構進んでいるような形にはなっておりますが、相当進捗が停滞したのではないかと思っております。早くコロナ禍が過ぎ、この計画が進み、我々精神障害者の共生が進むことを祈っているところです。

 

(石田会長)
ありがとうございました。今日御出席の皆様も同じような思いを抱いていらっしゃるかと思います。これからどうするかが大きな課題だと私も感じております。その他の委員の皆様の方から御意見などございますか。

 

(植野委員)
コロナ禍で、実際に感じたことについて話をさせていただきたいと思います。障害特性に対する理解や配慮について、コロナが発生してから十分理解が得られていなかったことが露呈したと思います。例えば1つは、ワクチン接種についてです。県内で54市町村ありますが、聴覚障害者がファックスで連絡する配慮をしていた市町村はほとんどなく、市町村の障害福祉課などを通してつないでいただき、辛うじて連絡方法を確保できたところで、やはりFAX番号を明記していただきたいと思いました。それから、掛かりつけ医でいけば良いという話が当初出ていましたが、掛かりつけ医で受けられないと、電話で予約しなければならなかったなど、連絡方法に関する様々な課題がありました。ほかにも、医療場面について、聴覚障害者は受診できないといった対応をする医療機関もありました。コロナが契機となって、理解が広がっていないことが表面化したと思っています。

 

(石田会長)
ありがとうございました。大変貴重な御意見で、こういったことをこの会議の方から発信していくというのは非常に重要なことだと思いますので、貴重な御発言ありがとうございました。そのほかに、委員の皆様の方からお手が挙がりますでしょうか。それでは議題2に進ませていただきます。「令和4年度重点事業」ということで、事務局の方から御説明をお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(石田会長)
ありがとうございました。今事務局から、令和4年度重点事業の主なところについてピックアップして御説明をいただきました。委員の皆様の方からこの重点事業に関しまして、御意見、御要望等ございましたらお手を挙げていただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

(荒井委員)
2点質問させていただきます。2頁の『措置入院費』に関して、今年度は昨年と比べて急激に上がっていき、また4年度に関しては、そこから落ちていってと予算の変動が激しいような気がしますが、この要因についてお伺いいたします。また、4頁の『重度障害児等通所事業所特別支援事業』が今年度で終了となっていますが、終了となった理由を教えてください。

 

(石田会長)
ありがとうございました。今2点御質問がございましたので、このことについて事務局の方から御説明いただけますでしょうか。

 

(事務局)
1点目の措置入院費の増減についてですが、この予算につきましては、知事名による強制的な措置入院という入院形態で、入院させた対象者の医療費を予算として計上するものです。つまり、入院する方がその年度に多ければ予算が増え、少なければ予算は減ります。また、入院日数が増えれば、実際の予算が増えるというところもあるのですが、ここ数年で入院日数に関してはほぼ長期的な入院というのは発生しておりませんので、この増減の要因は、対象者の入院者数ということになります。こちらについては、今年は何人入院するか、来年は何人になるかという予想ができないところでございまして、義務的な経費と御理解いただければと思います。

 

(事務局)
2点目の事業は、これまで児童福祉法等の指定基準以上の看護師を配置している児童の通所事業所を対象に行ってきた事業で、看護師の配置加算を算定していない事業所に限って支援をしてきたところですが、令和3年4月の報酬改定により、こちらの加算が廃止され、新たに医療的ケア児に係る基本報酬が創設されたことによりまして、事業の廃止をさせていただくこととしたものです。

 

(石田会長)
ありがとうございました。その他の委員の方で何か御質問、御意見ございますか。それでは議題3「医療的ケア児等支援センターについて」に移ります。それでは事務局の方から説明をよろしくお願いいたします。

 

≪事務局説明≫

 

(石田会長)
今、事務局から今度新たに設置される千葉県医療的ケア児等支援センターの概要がお話されましたが、委員の皆様から御質問や御意見等がございましたら、この場でお手を挙げていただきたいと思います。

 

(荒木委員)
私どもは医療的ケア児に対して在宅歯科医療を推進しており、健康福祉部の予算で口腔ケアセンターを設立しています。口腔ケアセンターでパンフレットを作成しておりますし、また障害者のパンフレットについてもこの前作成しましたので、これらについて医療的ケア児等支援センターの方に置いていただけると助かります。

 

(事務局)
センターについては、医療的ケア児に係る様々な情報提供等を行うというのがその使命としてありますので、今の御提案にお答えできるのではないかと思います。別途御相談させていただければと思います。

 

(石田会長)
その他の委員の皆様からお手が挙がりますでしょうか。それでは、荒井委員の方からよろしくお願いします。

 

(荒井委員)
資料3-1の(2)研修の対象者について、「老人保健施設の看護師を対象とした実践研修」という書かれ方をしていて、老人保健施設の看護師しか対象とならないように読めてしまうのですが、ここには「等」は入らないのでしょうか。それとも老人保健施設の看護師だけが対象ということなのでしょうか。

 

(事務局)
こちらについては、老人保健施設に医療的ケア児等の短期入所先として取り組んでいただけないかと、これまで働き掛けをしてきた中で、具体的に進めていくメニューとして、老人保健施設の看護師を対象に研修をすることで、こういったところの受入れも進めていきたいと考え、入れさせていただいたところです。ただ、色々な方々に医療的ケア児を支援していただきたいと考えておりますので、御指摘のとおり、ここに掲げたものだけでなく、必要な研修を今後検討してまいりたいと思います。

 

(荒井委員)
高齢の事業所に医ケアの方を見ていただきたいという意図があるのだと思いますが、今、看護師の資格を取っていても医ケアの対応の仕方が分からないとか、色々な方がいらっしゃると思います。対象を広くしていただき、様々な方々が研修を受けられるような仕組みに御検討いただければと思います。

 

(石田会長)
御意見でした。ありがとうございます。それでは秋山委員の方からよろしくお願いします。

 

(秋山委員)
医療的ケア児等支援センターが設置されることはとても良いことだと思いますが、委託期間が令和5年3月31日までとなっています。これ以降はどうなるのでしょうか。市川特別支援学校に息子が通っていまして、医療的ケア児の子が何人か学校におります。高校を卒業した後に医療的ケア児の子が行けるような場所が全くないという話を聞いておりますし、医療的ケア児の子を支援していくというのは、今ものすごく大事なことだと思います。あと、委託先が千葉市緑区となっていて、ネットやメールで色々やり取りはできるのでしょうけれども、これを何か所か作るというのは難しいのでしょうか。

 

(石田会長)
ありがとうございました。秋山委員からの御意見と御質問ですが、事務局から御説明いただけますか。

 

(事務局)
お答えする内容としては委託期間の話と、何か所か作らないのかの2点でよろしいですか。

 

(秋山委員)
こういったものができるのは、すごく良いと思うのですが、もっともっと数が増えていかないと、通えるところが本当になくて困っているという話を聞いていますので。知的の子でしたら行ける場所は多少あるのですが、医療的ケア児となってくると、本当にないという話ですので、家族の方々が本当に御苦労なさっているのを見ているので、支援センターのようなものは、もっともっと増えていってもらいたいと思います。

 

(事務局)
2点目については、御要望としてお受けいたします。1点目の委託期間ですが、単年度予算ですので、1年間の契約とさせていただいております。予算の関係もあるので断定的なことは言えないのですが、今後も継続的に進めていければと考えています。

 

(秋山委員)
予算は確かにあると思うのですが、これについては、ずっと続けていただきたいと思っています。

 

(石田会長)
ありがとうございました。センターが新たに設置されるということで、今の委員の御意見も踏まえて、今後この活動実績を基にして、今後の活動の拡大や予算の確保など展開されていくと思いますが、まずは最初のこのセンターにおける様々な取組というのが非常に重要になってくるかと思いますので、まずはそれからスタートというところで、新しいセンターの活動内容について期待をさせていただきたいと思っております。藤尾委員お願いします。

 

(藤尾委員)
資料3-2に「ナカポツセンター」と「ハローワーク」等という図が入っているのと、先ほどの御説明の中で「雇用」という言葉が入っていたので、そこについてですが、中々こういった方々の就労というのは難しい状況にあると思います。おそらく18歳になって急に就労となっても、色々動かないと思います。令和2年10月からスタートしている重度障害者等就労支援特別事業は、市町村が手を挙げないとお金にならないのですが、日本全国で13しか手を挙げていません。要は、重度の方が働く際の介護、職場における介護とか、あるいはその通勤のサポートとか、助成金と地域生活支援事業とのドッキングなので非常に複雑で煩雑です。千葉県だと確か我孫子市しか手を挙げていません。これを進めるのであれば、早い段階でどこから取り組むべきかを検討していかないと、思ったように進まなくなると思います。ナカポツセンターとしても協力させていただきますので、早い段階から協議や、市町村に対する働き掛けをお願いします。

 

(石田会長)
ありがとうございました。大変前向きな御意見で、この設置に伴って、その一歩先行く方向性を見つめながら、この事業を展開していくということを期待したいと思っております。他に委員の皆様の方から御意見、御発言ございますか。それでは一応皆様の御協力で議題の1から3まではこれで終了となります。『その他』ということで、事務局の方から何かございますか。

 

(事務局)
事務局からは特にございません。

 

(植野委員)
事業の推進に当たり一つ懸念されることがあります。例えば、事業所や作業所などを設立する際に、昔はそれほど条件がなかったかと思います。建築するときに、検査済書とかそういったものがなかったところが、老朽化などを理由に転居しようとした時に、建築指導課の方で一定の条件が課せられていて、中々そういったものが建てられない。障害関係でも移転先が見つからないということで厳しい状況にあります。このような課題がより良い形で進めることのネックになっている部分かなと思って心配しておりますので、今後参考にしていただければ幸いです。

 

(石田会長)
ありがとうございました。御要望ということで、懸念されている点について御意見をいただきました。他に皆様の方から、何かありますか。それでは皆様の御協力で、今日の議事につきましては全て終了ということで、私の方から進行を事務局にお戻しいたします。

 

(事務局)
本日は長時間にわたり、会議に御参加いただきましてありがとうございました。以上をもちまして、令和3年度第2回千葉県障害者施策推進協議会を終了いたします。本日はどうもありがとうございました。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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