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更新日:令和7(2025)年12月3日

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車いすでも・・・(令和7年度心の輪を広げる体験作文入賞作品)

車いすでも・・・

小学生区分

千葉県身体障害者福祉協会理事長賞

習志野市立谷津南小学校6年
髙橋 楓(たかはし かえで)

 

 今年の三月ごろ、僕が通っている小学校の体育館で車いすバスケの授業がありました。車いすの乗り方などを教えてくれたのは、病気で足をなくしてしまった、元パラリンピック選手でした。その方は、生まれつきの病気はなかったのですが、小学校五年生ごろに、病気であることがわかり、足を切断しなければなりませんでした。

 最初その方が体育館に入場してきたとき、僕は、「え、足がない」と思いました。でも、その方はとても元気に体育館に入場してきました。

 入場してきた後、バスケットボールを披露してくれました。その時、こう言っていました。

「みんな応援よろしく!シュート決めたら盛り上がって!」

 その方がバスケをやっている様子を見て、とても楽しそうでした。その方が高学年の時、足を切断する手術が終わり、車いすに乗り始めた後、その方が通っていた小学校のみんなで、バスケをすることになりました。でも、足がなく車いすなので、うまくバスケができませんでした。パスも回ってきませんでした。しかも、普通に車いすで生活していると、「あの人、足がない」と言われてしまって、とても悲しい気持ちになったとおっしゃっていました。だから、車いすでバスケをするのも、車いすで生活するのもトラウマになったと思います。大人になって、バスケットボール以外のスポーツでパラリンピックに出場しました。

 でも、今までやっていたスポーツはできないと感じ、車いすバスケに再挑戦したのです。

 そして今は、全国の小学校に行き、自分の体験談を子供たちに話し、実際に車いすバスケを披露して、「障害があってもまだたくさんできることはあるんだよ。障害があっても、あきらめずに頑張って!」と伝える活動をしてくれているのです。

 僕は車いすバスケを見せてもらって、障害がある人でも、みんなと変わらず、楽しく生活できるということがわかりました。最初、入場してきたときに、「足がない」と思ってしまったけど、それは障害のある人との正しい接し方ではないなと気づきました。だからもし、これから障害のある人と接する時が来たら、今回の体験を活かして、相手に失礼にならないように、話し方や行動に気を付けて、接していきたいです。

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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