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更新日:令和5(2023)年3月7日

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「ぼくの憧れの人」(2019年度心の輪を広げる体験作文入賞作品)

「ぼくの憧れの人」

小学生区分

社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会理事長賞

四街道市立四和小学校6年
會見 玲於(あいみ れお)

 

ぼくには、今、身長179cm、体重70kgの筋肉ムキムキのゴリラのような体格をし、5才年上のお兄ちゃんが一人います。5才しか変わらないのに、ぼくが小さすぎるのか?お兄ちゃんがでかすぎるのか、外では、親子に間ちがえられ声をかけられる事もあります。

生まれつき、左足に障害があるぼくと、幼い頃から、大きく育っているお兄ちゃんは、まるで全てが正反対です。昔から運動が得意で、足が速く陸上部で、泳ぎも上手で選手に選ばれる兄です。力も強いし、ケンカももちろん負けてしまいます。でも、運動面では、ぼくは足が悪いので、負けて当然なので別に、くやしいと思う事はなかったです。それどことかお兄ちゃんは、色々な面で助けてくれます。5才年上なのでぼくが学校に通う事になると、お兄ちゃんが上にいた事で、上級生や先生がかわいがってくれました。旅行した時は、歩きずらい所や階段が急な所で「ほら、早く乗れよ」といいながら、おんぶして危険をかいひしてくれます。転んで泣きべそをかいているぼくを、小さい頃はよく「なにしてんだよー大丈夫か」といいながら起こしたりふ段でも外を歩いていると「端よれよ」「そこに段差があるぞ」と声かけし、道路の内側にぼくをよこし、お兄ちゃんが外側を歩きぼくを守ってくれます。注意してくれるのは嬉しいけど、言い方が上から目線でムカツク事もあります。最近では弟であるぼくは、こきつかわれ部活などでつかれているのは分かるけど「遊んであげるからこれやってあれ取ってきて」と言い、やらないと遊ばないと、おどされ、お兄ちゃんの面どうを見るのは大変です。

ゆう一、うらやましいと思う事は、お兄ちゃんは小学生になると、一人で自転車に乗ってどこでも遊びに行きます。遊びに行きたくなれば、遊びに行きたい所にいつでも行けていいなと思います。ぼくは足のせいで上手にペダルがこげず、バランスをとりにくいので、自転車には乗れず、一人で遊びにも出かけられません。実はすごくすごくうらやましくてうらやましくてしょうがないし、ちょっとくやしいです。遊びに行きたくても行けなかった思いを色々思い出したら涙があふれてなかなか止まりませんでした。でもその分、ぼくはお兄ちゃんより勝てると思ってる事が一つありそれは勉強です。お兄ちゃんは勉強ぎらいで数学と体育以外テストの点は良くないです。ぼくはお兄ちゃんとちがって、テストがあれば予習してがんばるからテストの点は良いです。お兄ちゃんには「勉強では負けないぞ」と思っていつもがんばっているのです。ぼくは、水泳で足がうまく使えず、泳げない事にも慣れました。装具をはいているので、そのくつしかはけない事にも慣れました。スリッパや、かっこいいサンダルもかかとが上がってしまうから、はけない事にも慣れました。外で同級生と同じように野球やかけっこができない事にも慣れました。あきらめた訳ではないけど、今は家に遊んで帰ってきた時や高校であったお兄ちゃんのすごい話や楽しかった話を聞いて、一しょにそばにいるだけで、何でだか分からないけどとてもうれしいのです。

今年の11月27日に初めて悪い足を良くするために手術して、長い入院をする予定です。こわいと言うよりかは足が良くなったら早く走れるコツをお兄ちゃんから教えてもらっておもいきり走ったり自転車に乗りたいです。

最後にムカつく事もあるけど、元気で面白くて、ぼくにはいつも守ってくれる男らしい自まんのお兄ちゃんです。ありがとうと言えていないお兄ちゃんに感謝して、口で言うにははずかしいので、内緒でこの作文を書きました。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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