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更新日:令和5(2023)年3月7日
ページ番号:344481
中学生区分
千葉県知事優秀賞
柏市立南部中学校3年
中島 蒼(なかじま あおい)
私には一つ年下の発達障害、自閉症の弟がいます。見た目ではわかりづらくただのわがままで騒がしい子だと思われてしまいます。特に、初めて取り組むことへの不安、知らない人とのやりとりや音に過敏で大勢の人が集まる所が苦手です。なので、外出する時になると弟は様々な感情をコントロールできなくなりジャンプをしたり大声で奇声を出して今います。このような状況になると周囲は弟に冷たい視線をあびせ
「大きい子が泣くのは恥ずかしい」
「何が起こってるの頭おかしいよね」
という言葉を嫌というほど感じて弟も「見るなよ」を大声をあげます。
このような状況が続き私も弟と一緒に外出はしたくないと思っていました。
私は最近、弟が一人でスーパーへおつかいし家で誇らしげに菓子を食べるところをよく見ます。でも、初めから一人でおつかいができたわけではありません。小学生の頃から私は弟と二人でよく近所の駄菓子屋まで行っていました。その頃は金額がわからず高い菓子を持ってくることやドアを必ず閉めたり、商品の向きを整えるなどのこだわりが強くて毎回注意を受けていました。このほかにも場所や時間帯を変えたり、お金の学習などたくさんの練習の積みかさなりで一人でおつかいができるようになったので私も感動と達成感があります。
今年の夏休みはバス練習を家族全員で協力しながらサポートしています。私の役目は自宅かたバス停まで送り確認の報告をすることです。見ていると弟がICカードの位置がわからず困っていると座席にいた女性が位置と使い方を教えてくれていました。私はこの状況を見てとても嬉しく思いました。世間の人は冷たい視線をあびせてくるものだと思っていましたが弟は発達障害、自閉症があっても周りの人、地域の人の優しい手を借りながら少しずつですが世の中のマナーやルール、日々の暮らしに必要なことを学習することにチャレンジしています。私も弟が学習を頑張っているのを見て障害のある方へのボランティアや困っていたら助けたいという気持ちになりました。
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