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更新日:令和3(2021)年12月1日
ページ番号:2662
中学生部門
千葉県知事優秀賞
鎌ケ谷市立第五中学校2年
寺田 雪乃(てらだ ゆきの)
私には年令や学校も全く違うけれど、一緒に遊びに出かけたりお祭りやイベントで会ったときに声をかけてくれたりする人たちがいます。その中には母の友達や同級生のお母さんもいるのですが、それより断然多いのは障がいのある兄を通じて知り合った人たちです。高校1年の兄は「重度心身障害児」とされている障がいを持っていますが、穏やかな性格で人との関わりが大好きです。何より優しく人懐っこいです。そんな兄は、特別支援学校に通い放課後等デイサービスを利用しています。デイサービスの法人には作業所やグループホームもあり、そこの職員や利用者の皆さんも兄のことをとても可愛がってくれています。そして妹である私にも「前に会ったときから、背が伸びたね」や「もう中学生かぁ、この前小学校に入学したと思ったのに」など久々に会った親類の人のように話しかけてくれたり、休日に遊んだりしてくれます。小さい頃は話しかけられて、うまく聴き取れなかったりすることがありましたが、10年以上交流している今では、まったく問題ありません。何より「障がいのある人」と意識したことがありません。騒がしい場所では人の声は聞き取りにくくなるし、せっかちで動きの速い人もいれば、マイペースでのんびりの人もいます。それは障がいがあるかないかは関係なく、人それぞれ色々な人がいるというだけだと思います。
「障がいのある人に、どう接していいか分からない」よく耳にする言葉ですが、それは初めて会う障がいのない人でも一緒ではないかと思います。初対面の人では、どういう人かわからないです。どんどん話しかけていいタイプの人なのか、礼儀正しいタイプなのかクラス替えの直後など周りの人を見て、いろいろ考えたりします。そこだと思います。相手のことをよく考えてみる。そうすれば、どういうことが好きで何が苦手か、だんだんわかってくると思います。初めから「分からない」の一言で片づけてしまわずに、どういう人なのだろうと話してみたりして、障がいに関係なく、知り合い、そして関わっていってほしいなと思いました。時間はかかるかもしれないけれどそんなに難しいことではないと思います。
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