デング熱関連情報
デング熱はデングウイルスを保有した蚊に刺されることで感染する蚊媒介性感染症です。
主に海外の熱帯・亜熱帯地域で発生する病気であり、 国内で報告されるデング熱患者は大部分が海外の流行地で蚊に刺されて感染した輸入例です。近年、海外の熱帯・亜熱帯地域の複数国にて大規模な流行が確認されています。 今後、海外渡航者の輸入症例等が増加する可能性が考えられます。
海外旅行中の流行地で蚊に刺されてから3日から7日程度で高熱が見られたり、気になる症状があった際には早めに医療機関を受診してください。
戸外に出るときは、長袖、長ズボンを着用するなど肌の露出をなるべく避けることや、虫さされ防止薬を適正に使用するなど、蚊にさされないような工夫を心がけてください。
また、原因となる蚊の幼虫(ボウフラ)は、植木鉢やプランターの受皿、タイヤの内側、捨てられたプラスチック容器、ビニールシートの窪みなど、比較的小さな容器にたまった水で発生します。
1週間に一度は、身の回りを確認し、水がたまらないように整頓を心がけ、蚊の幼虫(ボウフラ)の発生源をなくしましょう。
一般の方向けの情報
1.発生状況
- 東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生あり
- 国内発生例のほとんどが流行地への渡航歴がある輸入例であり、現地での感染が推定
- 特に夏季(6月から10月)にかけて、蚊の活動が活発になるため注意が必要です。
- 60年以上、国内における感染報告はありませんでしたが、2014年8月に国内感染例が確認され、その後2019年にも海外渡航歴がない患者が発生しました。
2.感染経路
- 主にヒトスジシマカなどの蚊が媒介。
- 感染者の血を吸った蚊が、他の人を刺すことでウイルスが広がります。
- 人から人への直接感染はありません。
3.潜伏期間
- 通常3日から7日(最大2日から14日)。蚊に刺されてから数日後に発症することが多いです。
4.症状
- 急な高熱(38℃から40℃までの発熱)
- 頭痛、眼の奥の痛み
- 筋肉痛・関節痛(骨が砕けるような痛み)
- 発疹、吐き気・嘔吐
- 重症化すると「デング出血熱」や「デングショック症候群」に進行することもあります。
5.治療
- 特効薬はありません。
- 対症療法(解熱剤、点滴など)で症状を和らげます。
6.予防法
デングウイルスに対するワクチンは一部の国では使用されていますが、日本では一般的に使用されていません。
予防は以下の対策が有効です。
蚊にさされない
特に、海外の流行地に旅行、滞在する場合には蚊に刺されないようにしましょう。
- 長袖、長ズボンを着用し、素肌でのサンダル履き等は避けるなど、肌の露出を避けましょう。
- 虫さされ防止剤を使用する際には、むらなく、また、汗などで効果が落ちるためこまめに塗布しましょう。
- 室内の蚊の駆除を心がけましょう。
蚊を発生させない
- 日頃から水たまりなど蚊の幼虫(ボウフラ)の発生源となりやすい環境を作らないよう注意しましょう。
-
植木鉢やプランターの受け皿、タイヤの内側、捨てられたプラスチック容器、ビニールシートの窪みなど
- 蚊の幼虫(ボウフラ)は、約10日で成虫になるため、週に1回は身の回りを確認することが有効です。
7.デング熱に関するQ&A
8.啓発用資材
令和7年7月千葉県作成ポスター
拡大版(PDF:595.6KB)
9.問い合わせ先
医療機関の方向けの情報
自治体の方向けの情報
- 植木鉢やプランターの受け皿、捨てられたプラスチック容器など、水がたまり蚊の幼虫(ボウフラ)の発生源となりやすいものを片づけましょう。
- 蚊の幼虫(ボウフラ)は、約10日で成虫になるため、週に1回は身の回りを確認することが有効です。
- 輸入デング熱症例の発生動向
デング熱に関する情報(国立健康危機管理研究機構ホームページ)
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