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更新日:令和3(2021)年5月1日
ページ番号:432993
早場米の産地である千葉県では、代かき時期が早いため、雑草の発生期間が長くなります。特にオモダカやコウキヤガラのような多年生雑草は、一年生雑草より生育スピードが早く、発生期間もだらだらと長いため、一発処理除草剤での防除は困難です。
水田で発生している雑草の種類に合った除草剤と防除体系を選択し、秋防除も組み合わせた管理で雑草を防除しましょう。
除草剤によって得意とする雑草が異なります。水田に発生する雑草の種類を把握し、ラベルに雑草名が明記されている薬剤を選びましょう。
写真1.ノビエ
写真2.コナギ
写真3.ホタルイ
写真4.オモダカ
写真5.コウキヤガラ
写真6.クログワイ
水稲除草剤の初期剤、初中期剤の多くは土壌表面に除草成分の処理層を作ることで効果を発揮します。代かきが不十分だと田面が凸凹になり、水面よりも高くなってしまった部分では、処理層が作れず雑草の芽が出てしまいます。安定した効果を得るためにも、田面を均一にすることを心がけましょう。
また、あぜからの漏水は除草剤の効果を低下させます。オケラの穴や畦畔の崩れがないように整備し、あぜ波板などを使って漏水を防ぎましょう。
一年生雑草が中心で、比較的発生の少ない水田では初中期一発剤の1回散布だけで雑草を防除することが可能です。雑草の葉齢を確認しながら、除草剤のラベルに書いてある使用適期を必ず守って使用するようにしましょう。
多年生雑草の発生が多い水田では、一発処理だけでは防除しきれません。初期剤や初中期一発剤で取りこぼした5月中旬以降の雑草に対し、中後期剤を散布することで除草効果を維持するようにしましょう。(図1)
※画像をクリックすると、大きい画像が表示されます。
図1除草剤の散布方法
稲刈り後は早期の耕うん、ラウンドアップマックスロードなどの非選択性除草剤の散布で来年の発生源となる塊茎を作らせないようにしましょう。
コウキヤガラは稲刈り後、既に塊茎を作り終えているので秋防除は不可能です。一方、発生は3月中旬からと早く、発生した株を土中に埋没させると枯死するため、代かきは浅めで丁寧に行いましょう。
初掲載:令和3年5月
香取農業事務所 改良普及課
普及指導員 木村康太
電話:0478-52-9195
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