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災害被害防止チェックシート集を使ってみよう

1.はじめに

「千葉県農業用ハウス災害被害防止チェックシート集（以下チェックシート集）」は「ハウスの補強・保守管理」についての重要なポイントをまとめたもので、千葉県が関係機関と連携して令和2年に作成しました。

農業用ハウスを台風などの災害被害から守るためには、日ごろからハウスの保守点検に努めることが重要です。しかし、パイプハウスをいざ点検しようとしたときに、どこを優先的にチェックするのか、どのくらい細かく見ていけばよいのか、と思ったことはないでしょうか。この「チェックシート集」はそんな時に役に立ちます。

2.A4サイズで見やすく持ち運びが楽！

「チェックシート集」は、持ち運びが楽になるようA4サイズで14ページにまとめています。カラーで作成し、文字サイズも大きいため現場でも見やすくなっています（図1）。また、チェックするポイントも図を載せており分かりやすくなっています。

図1　「チェックシート集」表紙

3.シンプルな構成で分かりやすい！

「チェックシート集」は、「補強対策を考えるヒント」、「台風被害防止チェックシート～メンテナンス・点検」、「台風被害防止チェックシート～台風襲来前点検」の3部構成となっています（図2）。それぞれチェック編と解説編があり、チェック編の項目に対応した点検のポイントが解説編に記載されています。

図2　「チェックシート集」目次

(1)「補強対策を考えるヒント」

保有するハウスにどんな補強が必要なのかを考えるヒントが書いてあります（図3）。点検のポイントは、ハウス構造(項目1から4)、過去の被災状況などのハウスの履歴(項目5、6)、立地条件(項目7、8)に関する合計8項目です。チェック編にはハウスの見取り図などを記載するシートがついています（図3）。被害防止の第一歩として、まずは保有するハウスの状況を点検しましょう。

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図3　「補強対策を考えるヒント」チェック編

(2)「台風被害防止チェックシート～メンテナンス・点検～」

台風シーズン前に日頃から行っておくと良いメンテナンスや点検のポイントが書いてあります。点検のポイントは腐食しやすい場所(項目1から3)、基礎・骨材・被覆(項目4から8)に関する合計8項目です。チェック編には、項目ごとの点検場所が図で示しています（図4）。台風前に慌てないよう、日頃からメンテナンス・点検を行いましょう。

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図4　「台風被害防止チェックシート～メンテナンス・点検～」チェック編

(3) 「台風被害防止チェックシート～台風の襲来前点検～」

台風の襲来前に行っておくと良い点検や直前対策のポイントが載っています。点検のポイントは台風襲来前の準備・点検(項目1から9)、周辺環境や対策(項目10から15)に関して合計15項目です。また、台風直前の最終チェックに役立つ2項目（項目16、17）を示しています。チェック編には、項目ごとの点検場所を図で示しています(図5)。台風襲来前には、チェックシートを使った最終点検を行い、必要な対策を講じましょう。但し、台風直前には人命優先で作業しましょう。

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図5　「台風被害防止チェックシート～台風の襲来前点検～」チェック編

4.ホームページ上で簡単に入手ができる！

「チェックシート集」は千葉県のホームページ上で入手することができます。下記の2次元コード（図6）よりダウンロードが可能です。ハウスの数に合わせて必要なページを複数印刷して利用することが可能です。また、農業用ハウスの保守管理や補強技術について、さらに詳しい内容をまとめた「千葉県農業用ハウス災害被害防止マニュアル」も同じホームページ上から入手することができます。御興味のある方はそちらも御覧ください。

図6 千葉県農業用ハウス災害被害防止

マニュアル2次元コード

 

 

初掲載：令和3年8月

担い手支援課専門普及指導室

主任上席普及指導員　深尾　聡

電話：043-223-2912