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更新日:令和元(2019)年11月12日

ネギ栽培における緑肥の利用について

1.緑肥導入のメリット

ネギ栽培で緑肥を導入することにより、以下のような利点があります。

  • 緑肥をすき込むことにより、土壌中の微生物相が豊かになる。
  • 土壌中に有機物が増えて土がやわらかくなり、排水性と保水性の向上が図れる。
  • ネギを作付けしていない期間中の、強風や多雨などによる砂の飛散、土壌の流亡を防止できる。
  • ほ場の周囲に緑肥を栽培することで、台風時などの防風対策としても利用できる。

2.緑肥の種類について

ネギの作型に応じて、緑肥を使い分けます(表1,2)。秋冬ネギの作付後には、ハゼリソウ、カラシナ、アウェナストリゴサ(エンバク野生種)など、夏ネギの作付後には、ソルゴーなどを使用します。

表1.ネギ栽培に使用する主な緑肥の種類

作物名

主な品種名

は種量(散播)

(10アール当たりキログラム)

は種時期

(月・旬)

イネ

アウェナストリゴサ

(エンバク野生種)

ヘイオーツ

10~15

10下~11中

3上~5下

8下~9上

ライムギ

サムサシラズ

6~8

10上~11下

ギニアグラス

ソイルクリーン

1~1.5

5下~8上

ソルゴー

グリーンソルゴー

4~5

5中~8上

ハゼリソウ

ハゼリソウ

アンジェリア

2

10中~11上

3上~4中

アブラナ

カラシナ

辛神

1~1.5

10中~10下

3上~4上

 

表2緑肥の作型最終

表2.緑肥の作型

出典:「千葉県ネギ栽培マニュアル」平成29年3月(公社)千葉県園芸協会

表2の拡大画像(PNG:73KB)はこちら

写真1.秋冬ネギ作付後のハゼリソウ

写真2.夏ネギ作付後のソルゴー

3.緑肥の栽培方法

(1)は種

緑肥作物の種類に応じたは種量(表1参照)を、背負式動力噴霧機(ミスト)や、手動の散粒機などで圃場全面に播き、トラクターで軽く耕うん(深さ3~5センチメートル程度)します。鎮圧ローラーがあれば使用するとより発芽が安定します。は種直後に豪雨があったり、極度の高温乾燥が続くと発芽不良となるため、天気予報を確認しては種します。

ネギ栽培後は土壌中に残肥も十分あるため、基本的に無施肥で栽培できます。

(2)すき込み

緑肥の栽培期間は、播き時期やその後の天候によって変動しますが、ネギ定植の概ね1か月前までにはすき込みを行い、十分に腐熟させます。腐熟を促進するためと、次作で緑肥が発芽して雑草化しないように、定植までに耕うん(なるべく2回以上)します。

ハンマーナイフモアなどを使用して細断すると分解が速まります。また、夏期のソルゴーなどは、草丈が伸びるたびに2~3回ほどロータリやモアで刈り取ることで、より多くの有機物を土壌に補給できます。

4.気象災害対策としての利用

(1)地域的な土壌の流亡・防風対策

定植直後の強風や大雨などにより、土壌が流れてネギが埋没し、枯死してしまう場合があります(写真3)。作物が栽培されていない周辺のほ場に緑肥を栽培する(写真4)ことで、このような土壌の流亡や強風を軽減することができます。

(2)防風柵としての利用

ほ場の周囲に緑肥を播き、台風や春の強風等によるネギの倒伏軽減対策として利用できます。秋冬ネギの台風対策では、ソルゴーを使用します(写真5)。は種は6月~7月上旬頃に行い、手押しのは種機(ごんべえ、クリーンシーダー等で株間1センチメートル程度の1条播き)を使用するか、手で播く場合は管理機で浅く溝を掘り、適量(10アール圃場を囲うのに種子500グラム程度)を播いて、レーキ等で覆土します(鳥害対策)。倒伏防止のため、は種後1か月程度から、伸びるたびに胸の高さくらいまで刈り揃えます(栽培期間中複数回必要)。

夏ネギでは、主にトンネル作で春の強風による被覆のはがれを防止します。

緑肥の種類としてはライムギを使用(写真6)し、は種は10月~11月上旬頃に行います。

防風柵として播く場合は、ネギ畝から1.5メートル以上離すと管理作業等がしやすくなります。

このように様々なメリットがある緑肥栽培を、是非取り入れて良いネギを作りましょう!

写真3.強風・大雨により泥に埋没したネギ

写真4.緑肥栽培による土壌流亡の防止

 

写真5.秋冬ネギ防風柵のソルゴー

写真6.夏ネギ防風柵のライムギ


令和元年10月

海匝農業事務所改良普及課

匝瑳グループ

普及指導員

岡崎遼人

TEL:0479-62-0334

 

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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