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更新日:令和元(2019)年9月20日

花だけでなく、実も楽しめる!パッションフルーツの鉢物栽培法

1.はじめに

パッションフルーツは果実の収穫・食味が楽しめるグリーンカーテン用の苗物として需要が増えています。消費者がより手軽に楽しめる商品を提供することができれば、更なる需要拡大が見込めると考えられます。そこで、近年の燃油価格の不安定な状況も考慮し、極力暖房温度を抑え、5月~6月にかけて花の観賞と果実収穫の両方が楽しめる鉢物として出荷できる作型を開発しましたので紹介します。
なお、今回は「紫100g玉」として流通しているP.edulis×P.edulis f.flavicarpaを用いた試験結果を紹介します。

2.増殖方法

パッションフルーツの増殖は挿し芽で行います。挿し芽から出荷まで5℃加温管理を基本とする場合は、10月中旬頃までに挿し芽を行うと発根率が高く、効率良く増殖が行えます(表1)。

表1.挿し芽時期の違いがパッションフルーツの発根株率に及ぼす影響

注1)挿し芽後は5℃加温ハウス内で管理し、10月1日区は平成24年12月19日に、10月19日区及び11月9日区は平成25年1月9日に調査した

3.加温開始時期と開花期の関係

発根苗を11月上旬に3号鉢に鉢上げし、5℃加温で管理すると6月上旬頃に開花株を出荷できます。早期出荷を目指す場合は、15℃加温を2月上旬から開始すると4月下旬頃に、3月上旬から開始すると5月中旬頃に開花株を出荷させることができます(表2)。

表2.15℃加温開始時期の違いがパッションフルーツの開花に及ぼす影響

注)平成24年12月19日から5℃加温とし、各区の日付より15℃加温とした

4.肥培管理が開花数と草姿に及ぼす影響

最終鉢替え(4月上旬。5℃加温栽培のものは新梢が10cm程度、3月上旬から15℃加温したものは15cm程度伸びた苗)以降に月1回、窒素成分で約7g/鉢以上施肥すると6月以降の開花数が増加します(図1)。また、出荷形態を行燈仕立てとする場合、同様の肥培管理で6月上旬に高さ50cm程度の行燈が5割以上被覆された状態となり、出荷に適した草姿となります(写真1)。


図1.施肥量の違いがパッションフルーツの累積開花数に及ぼす影響
注1)平成25年11月8日から5℃加温とし、15℃加温区は平成26年3月10日から加温した
注2)基肥はマグアンプK(6-40-6)を2g/L(培養土)とし、最終鉢替え(平成26年5月2日)まではプロフェッショナルハイポネックス(20-20-20)2,000倍液を1週間に1回施用
注3)鉢替え以降はプロミックスタンダード中粒(12-12-12)を以下の量で施用した
肥料・少:1粒/鉢
肥料・中:3粒/鉢
肥料・多:9粒/鉢
各区とも月1回施用


写真1.施肥量の違いがパッションフルーツの草姿に及ぼす影響
注)左から肥料・少、肥料・中、肥料・多(施肥量は図1の15℃区と同様)

5.終わりに

以上のことから、10月中旬までに挿し芽を行い、11月上旬に鉢上げした後に5℃加温で管理し、鉢替え以降に多肥管理とすることで6月上旬から出荷することができます。また、2月上旬から15℃加温とすることで、開花株を4月下旬~6月にかけて出荷することができます。
経営の1品目として検討してみては如何でしょうか。

初掲載:平成28年9月

農林総合研究センター
花植木研究室
研究員
中島拓
(電話:043-291-0151)

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