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更新日:平成31(2019)年2月18日

南房総地域に適する枝物用樹種の選定

1.はじめに

南房総地域では、古くから切り花生産が盛んで数多くの生産者が栽培にたずさわっています。最近では切り花以外にも枝物生産を模索する生産者も増えつつあります。枝物には管理が容易な植物が多く、品目や作型を組み合わせると周年出荷が可能です。観光・直売で賑わう観光地で、枝物が地域特産品のひとつになれば生産振興や地域の活性化に寄与すると考えられます。そこで、直売も視野に入れた地域特産品として、管理が容易で南房総地域に適した枝物用樹種の選定に取り組みました。選定に際しては切り花で重要視されている観賞期間の長さ(日持ち性の良さ)を重要条件としました。

2.南房総地域に適する枝物用樹種の選定と特性

枝物用樹種の選定

平成21年4月に、樹齢3~4年生、直径24~30センチメートルポットに仕立てた枝物およそ30樹種を、農林総合研究センター暖地園芸研究所の露地畑に定植しました。平成25年まで4年間栽培して、活着し十分に生育することを確認した枝物28樹種・45品種の中から、観賞期間が7日以上の日持ち性の良い樹種を選定しました。その結果、南房総地域に適する枝物は、春ではツルマサキ(アメリカツルマサキ)「ハーレクィーン」、ノリウツギ「アナベル」、他5樹種・8品種、秋ではアデク、ゴードニア、冬ではアリゾナイトスギ「ブルーアイス」、オリーブ(「チプレッシーノ」等)でした。

選定した枝物の特徴

ツルマサキ「ハーレクィーン」

ニシキギ科ニシキギ属の常緑性つる性植物で、原産地は日本、中国です。開花期は6~7月で白い花です。葉の色は白斑が混じった黄緑色ですが、冬になると薄紅色から赤色に紅葉します。半日陰に適します。耐寒性はやや強です。春から夏に斑入りの枝物として出荷します。
写真1ツルマサキ「ハーレクィーン」
写真1ツルマサキ「ハーレクィーン」

ノリウツギ「アナベル」

アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、原産地は北アメリカです。開花期は5~7月で花の色は咲き始めが緑色ですが、やがて白色になります。小花が集まり大きな球形になります。葉は薄く先が尖っています。半日陰に適します。耐寒性は強くマイナス10℃程度まで耐えます。初夏に花を付けた枝物として出荷します。
写真2ノリウツギ「アナベル」
写真2ノリウツギ「アナベル」

アデク

フトモモ科フトモモ属の常緑高木で、原産地は九州南部から中国南部の亜熱帯地域です。初夏に白い小花をつけ、果実は秋に黒く熟します。光沢のある小葉と、柔らかい枝が特徴です。耐潮性があり、海岸植栽にも適します。日陰、乾燥にも強い樹種です。秋に実を付けた枝物として出荷します。
写真3アデク
写真3アデク

ゴードニア

ツバキ科ゴードニア属の常緑高木で、北アメリカ原産です。ツバキに似た白花を多数咲かせます。樹高は高く葉は紅葉します。日向~半日陰で栽培が可能です。耐寒性はやや弱いので、冬季寒風の直接当たる場所での栽培は避けます。秋に紅葉した枝物として出荷します。
写真4ゴードニア
写真4ゴードニア

アリゾナイトスギ「ブルーアイス」

ヒノキ科イトスギ属の常緑中高木で、原産地は北米です。葉は鱗状葉で灰緑色です。生長が早く、数年で成木になります。浅根性なので、定植直後は支柱に誘引します。枝の再生力は強く日向に適します。耐寒性は強く根が凍らなければ越冬できます。初夏に枝物として出荷します。
写真5アリゾナイトスギ「ブルーアイス」
写真5アリゾナイトスギ「ブルーアイス」

オリーブ(「チプレッシーノ」)

灰色をおびた葉色が美しい枝物です。イタリア・シチリア島原産で、オリーブ類の中で樹高がやや低いので枝の採取等の作業性が良い品種です。樹勢は強く、枝の再生力が強い樹種です。通年、枝物として出荷します。
写真6オリーブ(「チプレッシーノ」)
写真6オリーブ(「チプレッシーノ」)

3.おわりに

今回選定した枝物は、南房総地域に適し、観賞価値が高く日持ち性の優れた樹種です。今後、南房総地域において、導入されることを期待します。

 

初掲載:平成28年2月

農林総合研究センター暖地園芸研究所
野菜・花き研究室
室長
香川晴彦
(電話:0470-22-2962)

よくある質問

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所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2913

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