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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農業・畜産業 > 普及・技術 > 千葉県農業改良普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート平成26年 > 小麦の赤かび病防除と「さとのそら」の出穂期の追肥について
更新日:令和3(2021)年6月15日
ページ番号:7283
小麦を生産する上で、赤かび病の防除は欠かせないものです。
赤かび病の病原菌がつくる「かび毒」は、人や家畜が摂取すると吐き気や嘔吐などの症状の原因になります。このため、厚生労働省では小麦粒中に含まれるかび毒「デオキシニバレノール」(以下DONという)の濃度を1.1ppm以下とする暫定基準値を設けています。穀類検査基準では食用麦への赤かび粒の混入限度は0.0パーセント(1万粒に4粒)以下と非常に厳しいものになっています。
基準値を超えると出荷停止になるため、赤かび病の薬剤防除を適期に行い、その発生の防止に努めましょう。
出穂期以降に降雨が多いと感染しやすくなる。また、気温が20から27度のときは特に感染しやすい。
1回目散布の適期は「開花始め~開花期(1穂につき数花開花しているものが、全穂数の40から50パーセントに達した日)までの間」
薬剤名 |
希釈倍数等 |
使用基準 |
---|---|---|
シルバキュアフロアブル |
2,000 |
収穫7日前まで |
ストロビーフロアブル |
2,000~3,000 |
収穫14日前まで |
チルト乳剤25 |
1,000~2,000 |
収穫3日前まで |
トップジンM水和剤 |
1,000~1,500 |
収穫14日前まで |
ワークアップフロアブル |
2,000~3,000 |
収穫7日前まで |
※農薬は令和3年6月時点の登録内容をもとに作成しております。農薬の使用にあたっては、ラベルおよび最新の登録内容を確認し、安全に使用してください。
「さとのそら」は「農林61号」よりも追肥の効果が高く、倒伏の心配も少ない品種です。
生育状況にもよりますが、茎立期に追肥ができなかったり、出穂期の葉色が淡い場合は追肥を検討してください。ただし、出穂期以降の窒素過多は等級低下の危険性があるため、施用量には注意してください。
施用時期 |
出穂期 |
---|---|
施用量 |
窒素成分で10アール当たり2から4キログラム |
初掲載:平成26年4月
山武農業事務所改良普及課
上席普及指導員
板倉里絵
電話:0475-54-0226
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