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更新日:令和7(2025)年9月10日
ページ番号:8977
スズキ目タイ科マダイ属
標準和名:マダイ
英名:Japanese red sea bream
学名:Pagrus major(TEMMINCK&SCHLEGEL)
分布:北海道以南の日本近海から東南アジア
マダイは、日本全国で漁獲されています。本県における主な漁獲方法は、刺し網、底びき網、まき網、定置網及び一本釣りが挙げられます。2019年から2023年の期間における全国の年間漁獲量は1万5千トン前後で、このうち本県の漁獲量は230トンから350トンとなっています。
マダイは、北海道以南の日本近海から東南アジアに分布し、底質が岩礁や砂礫の水深30メートルから200メートル付近に好んで生息しています。「タイ」は、本県にゆかりが深く、明るいイメージを持ち、本県の発展を象徴するにふさわしい魚として、県の魚にもなっています。また、小湊湾の「鯛の浦」は、水深10メートルから20メートルの浅海にマダイが生息していることで有名で、多くの観光客を楽しませています。
産卵期は、水温が15度を越える4月から6月で、水深20メートルから50メートルの急深な岩礁帯で産卵します。卵は、卵径0.9ミリメートルから1.2ミリメートルの分離浮遊卵で、雌1個体が50万粒程度を生みます。卵は、水温15度から20度では2日から3日でふ化し、ふ化仔魚の全長は2ミリメートルから2.8ミリメートルの大きさです。ふ化後2か月で全長30ミリメートルとなり、満1年で尾叉長16センチメートル、2年で24センチメートルとなり、およそ3年で成熟し成魚となることが知られています。
小さいうちは、ワレカラやカニ類など小型な甲殻類を主に食べ、大きくなるとエビ類、カニ類、イカ類、小魚などを食べるようになります。
マダイは、姿、色、味ともに優れ、古来から「魚はタイ」と珍重されています。
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