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更新日:令和6(2024)年4月17日
ページ番号:658297
千葉畜セ研報
No.23
Nov.2023
ISSN 1346-9746
Bulletin
of the
Chiba Prefectural Livestock Research Center
No.23,Nov.2023
千葉県畜産総合研究センター
研究報告
第23号
令和5年11月
牛 |
【概要】
出荷を26ヵ月齢として肥育期間の短縮による効率的な牛肉生産を図るため、ビタミンA制御レベルを検討した。肥育試験は約15ヵ月齢の黒毛和種去勢牛8頭を供試し、ビタミンAコントロールについて対照区と緩和区を設定し、緩和区のみにβ-カロテン製剤(ビタミンAとして9,600IU相当量)を給与した。その結果、肥育中期の飼料摂取量が向上し、増体量が高くなる傾向を示した。また、枝肉成績では脂肪交雑に差はなく、枝肉重量は有意な差はないものの大きい値が得られた。このことから、ビタミンA制御の緩和は肉質を維持したまま高い増体が期待でき、早期肥育に有効な手段の一つと考えられる。
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p1~6 |
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牛 |
【概要】
哺育期の発育を向上させる高タンパク質低脂肪代用乳が市販されており、最大哺乳量5 L/日、哺乳期間13週間のプログラムが提示されている。このプログラムについて、増体を維持したまま哺乳期間を短縮し省力化を図ることを目的に、最大哺乳量を1.2倍に増やし、哺乳期間を13週間から10週間に短縮するプログラムを検討した。試験区は提示されているプログラムで哺乳する対照区、最大哺乳量を高め哺乳期間を短縮する2回区、短縮2回区の哺乳量で生後5週間1日3回哺乳する短縮3回区の3区を設け、哺育試験を実施した。 その結果、増体量は短縮2回区および短縮3回区で離乳時に低下したが、試験期間全体では対照区と同等であった。固形飼料摂取量は短縮2回区と短縮3回区で離乳後に急増し、10週齢から12週齢まで(70日齢から90日齢)対照区より有意に高く推移した。糞スコアは試験区間に有意な差はなく、最大哺乳量を増加させたことによる下痢の増加はなかった。これらのことから、本試験で検討した哺乳プログラムにより高増体を維持したまま哺乳期間を短縮し、哺乳の省力化に寄与できる可能性が示された。離乳時の減乳方法については検討が必要と考えられる。 |
p7~12 |
短報 |
【概要】
牛に装着した加速度センサにより行動変化から発情兆候や異常などを検知し、携帯端末などの専用アプリに通知するICT機器が市販化されている。しかしながら、放し飼い式牛舎に比べ行動範囲が限られるつなぎ飼い式牛舎での検知精度は明らかでない。そこで、つなぎ飼い式牛舎におけるICT機器の検知精度について、人による観察と比較検証した。 |
p13~14 |
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