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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 教育・健全育成 > 生涯学習・社会教育 > 生涯学習・社会教育の振興 > 千葉県のユネスコ活動 > 令和元年度 ユネスコスクールの取組
更新日:令和7(2025)年2月10日
ページ番号:479409
学校種 |
学校名 |
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1 特別支援学校 |
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2 高等学校 |
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3 中高一貫校 |
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4 中学校 |
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5 小学校 | |
6 幼稚園 |
本校では【ユネスコスクールの理念に基づき「つたえること、つながること、ひろがること」の活動をとおして共生社会の実現を目指す】ことを目標に設定している。各教科領域等、道徳教育、キャリア教育、交流学習、防災学習、オリパラ教育などすでに本校で取り組んでいる様々な学習が、ESDに当てはまると考え、「つながり」をキーワードとし、活動を「学校内でのつながり」、「地域とのつながり」、「他校とのつながり」、「社会や学校外とのつながり」の4つに整理している。SDGsに関する授業や職員研修も行い、活動の充実を目指している。
「つながり」の第一歩は友達や先生、家族など自分の身近な人とのかかわりやつながりを大切にすること、そして、自分の生活している環境、身の周りの物とのかかわりを大切にすることである。と考え、学部集会や学年集会など、学級を越えた友達と一緒に活動したり、学級や学年で季節の野菜や花を育てる栽培学習を行ったりした。日頃の学習の中でつながりを大切にできるような活動を設定し取り組んでいる。
運動会、防災訓練や校外美化活動など学校の様々な活動を地域の方に発信し、地域とのつながりを大切にしている。近隣にある加曽利貝塚での校外学習では、火起こし体験や、縄文服の試着を地域ボランティアの方と一緒に行うことができた。校内外の活動に地域の方が参加することで、地域の方には本校のことをより知ってもらい、本校の子ども達は地域とのつながりを感じることのできる場面となった。
各学部で近隣の学校との交流学習を行っている。今年度高等部では、県立市原八幡高等学校との交流学習でSDGsとオリパラに関する授業を行った。SDGsについて学び、「持続可能なオリパラの実現」や「難民選手団」などをテーマに、意見を交わした。同じ意見をもったり、今まで思いつかなかった考えを知ったりと、自分の意見を深めるだけでなく、他校の高校生と共に共に学び合うことができた。
印旛特別支援学校(本校)「地域との交流」
小学部、中学部、高等部の全ての学部で、地域との交流学習を柱に全校で行事を実施した。(1)地域の方々との交流に係わる活動(2)交流及び共同学習(3)学習活動の発表に係わる学習を昨年度に引き続き行った。
(1)地域の方々との交流に係わる活動
全校行事である「クリーンいんば」では、近隣の清掃活動を行った。実際に地域住民の参加もあり、学校と地域が一丸となって活動を行っている。中学部では、近隣の大学との共同授業として、大学生とテント張りや野外調理などの活動を行っている。4年目を迎え、互いに定着してきている活動である。また、中学部1年生は今年度より生活単元学習で「いんばカンパニー」という単元に取り組んだ。清掃の練習を重ね、近隣自治体の自治会館清掃の受注を全員でしっかりと取り組むという単元である。自治会館での清掃時には、自治会の方々と話す機会も多く、「ありがとうって言ってもらえて嬉しかった」、「掃除を褒められた」という交流の喜びを感じる生徒が多くいた。ここでの中学部1年生と自治会の方々との交流が発展し、2月には本校で中学部生徒、自治会の方々、近隣大学の学生とパラリンピックスポーツであるボッチャ」を通した交流会を行う予定になっている。
高等部は、近隣小学校において、学んでいる清掃技術を生かし、清掃活動や現場実習の一環として活動をしている。
(2)交流及び共同学習
(3)学習活動の発表に係わる学習
印旛特別支援学校(さくら分校)「環境問題にどう向き合うか」
(1)作業学習を通しての活動
さくら分校では、職業コースのうちの2つ、「フードデザインコース」と「農園芸コース」で生ゴミ処理機の活用をした。フードデザインコースの活動で出された生ゴミを利用して、農園芸コースで利用している畑の堆肥として使用した。ゴミをゴミ袋に入れて捨てるというだけで無く、活用できるという事を具体的に学ぶ機会になった。
(2)グループ調べと発表を通した地域理解学習
グループに分かれ、気になる環境問題について調べたり、話し合ったりする活動をした。環境問題の実態を知るだけでなく、生徒同士でそれらに対して「今、私たちができること」を考えてポスターにまとめた。自分たちが住む地域にも環境問題があることを知る機会にもなり、環境問題への意識が高まった。
(1)国際理解教育
日本語学校に在籍する各国の留学生との交流行事を定期的に実施し、生徒のグローバルな視野を広げるための学習を行った。今年度の実施行事は、中国語及び韓国語の選択授業における語学交流、ポーランド人留学生との文化交流、文化祭における異文化交流ディスカッション、1学年全体と留学生40人による文化交流である。これらは毎年継続的に実施しているものであるが、今年度は特にカナダ・セントジョーンズスクールの音楽部生徒の訪日に合わせて、本校吹奏楽部の交流演奏会及び1学年生徒との異文化交流会を行った。
(2)キャリア教育
通常の進路指導とも関連づけながら、自らの将来を長期的、多角的に展望することによって、今後の生活を築いていく上での持続可能な生産や消費の在り方などを学習した。
今年度の実施行事は、各学年で行う進路ガイダンスを中心に、金融機関から講師を招いての金融教育等を行った。
(3)地域交流
ユネスコ委員生徒による、近隣小学校における学習補助ボランティア、近隣自治会の秋祭り参加(今年度は台風接近により中止)を柱に、書道部による、近隣小学校での書初め支援ボランティア、吹奏楽部による近隣幼稚園での演奏会実施等を行い、地球を持続させるために欠くことのできない国際平和は、身近な地域の和があってこそ、という本校ESDの実践理念の実現に取組んだ。
本校は「できることからはじめよう」を活動の合言葉に、「今まで実施していきた取組をさらに発展させていく」こと、それを「後世に伝えていくこと」を目指し、ESDの実践を通して、地域で活躍する人材の育成に取り組んだ。
具体的には、交流、地域貢献を柱に、(1)学校・文化交流に関わる活動、(2)地域貢献・ボランティア活動に関わる活動を行ってきた。
(1)学校・文化交流に関わる活動
本校には、印旛特別支援学校さくら分校が併設されており、学校間の交流が行われている。
体育祭やお互いの文化祭への参加、合同避難訓練など実施している。また、さくら分校が制作したパンの販売が定期的に行われている。部活動間でも、ニューライフ部や茶道部がパン作りや和菓子作り体験、茶道体験等を通じて交流の機会をもっている。
高大連携事業としては、近隣の大学と連携し、大学主催のプレゼンテーションコンクールや公開授業への参加、教育実習生の受け入れ等を行っている。また、今年はパラリンピックが日本で開かれるという事もあり、障がい者や障がい者スポーツの理解の一環として、大学から講師や学生を招いて、ボッチャの講演や体験活動を行った。
国際交流としては、台湾から高校生が来校し、演奏やダンスを通じた文化体験や、日本の授業体験を通じて交流を深めた。
(2)地域貢献・ボランティア活動に関わる活動
地域貢献活動として、地域の催し物に参加したり、文化祭を通じて、地域で活動している団体と連携を図るなどしている。ボランティア活動としては、学校全体の取り組みとして、毎年地域清掃を学期に一度実施しており、通学路を中心に清掃活動を行っている。また、小学生に算数や国語を教えたり、遊んだりするボランティアにも参加した。
本校は、「ユネスコスクールとしてのESD推進全体計画」を作成し、分掌、学年、教科指導などあらゆる教育活動において、ESDを推進している。具体的には、(1)国際理解活動に係わる活動、(2)地域貢献・参加活動係わる教育、(3)社会貢献に係わる学習、(4)教科指導での学習を行った。
(1)国際理解活動
(2)地域貢献・参加活動
(3)社会貢献
(4)教科指導
4月
5月
6月
7月
7月から8月
10月
11月
12月
1月
2月
本校は、2012年よりユネスコスクールに登録しておりこれまで(1)国際理解教育、(2)道徳教育、(3)理数教育、(4)進路教育、(5)大学との連携を軸に活動を行って参りました。特に学外では生徒たちが日々の教室での学習を超えた学びを得るために、県内外の高校、大学との情報交換や共同学習を積極的に行っております。これらを通じて生徒が校訓である「明朗・真剣・練磨」の精神を実生活に生かし、実践できる力を養うことを目標として活動を行っております。以下に本校が行っている国際交理解教育の一例を掲載いたします。
アメリカミシガン州のクラークストン高校から生徒18名、引率教員2名を招き、本校授業への参加、プレゼンテーション及びホームステイを体験してもらいました。年度末には、本校生徒15名が、米国クラークストン高校に訪問します。この交流プログラムは本年で20年を迎えました。今後も、生徒の交際交流、国際理解の良い機会としたいと考えています。
県のグローバル人材プロジェクトの一環で、千葉大の留学生5名(シンガポール、フィリピン、グアテマラ、マダガスカル、ガボン)を講師として招き、交流会を開きました。各国に関するプレゼンテーションだけでなく、伝統的なダンス等の生徒参加型の活動もあり、楽しく異文化を学び体験することができました。各発表後には英語で質問をする生徒の姿も見られ、学びが深まる大変有意義な時間になりました。留学生を通じてその国を正しく理解し、異文化に対する興味・関心を高め、英語学習の動機付けになったことと思います。
以下に(1)国際理解教育、(2)道徳教育、(3)理数教育、(4)進路教育、(5)大学について本年度の成果を報告いたします。
(1)国際理解教育…英語学習の動機付け、近隣高校や大学との連携、発信力育成のため
平成31年度
7月
8月
10月
12月
1月
2月
(2)道徳教育…発信力育成、自己理解、他社理解のため
(3)理数教育
(4)進路教育
(5)近隣大学との連携
本校は「Thinkglobally、Actlocally~世界を視つめ、地域とともに~」を活動テーマとして、ESDを本校が到達すべき教育目標と捉え、ESDの実践を通して国際社会で主体的に生きていく力を育成することを目標としている。具体的には世界に目を向け、国際理解教育・地域社会との交流を柱に、(1)国際的な視野を広げる教育、(2)地域との交流に係わる活動、(3)ESD部会に係わる活動、(4)幼児・児童と交流する取組を行った。
(1)国際的な視野を広げる教育
本校は修学旅行を台湾で実施している。事前学習として、海外勤務経験者による講演会や、台湾からの留学生との交流などを、1年次から計画的に行った。台湾では、現地の大学生の案内で班別行動し、現地姉妹校では学校間交流を行って、多様な文化に触れるとともに、国際的な視野を広げることができた。
外国のユネスコ委員会職員視察の受け入れや、米国の青少年代表団及び短期留学生の受け入れ等、外部機関との連携・協働を積極的に行い、生徒にはおもてなしの精神や日本文化を伝える心、異文化を理解する心が育成された。
(2)地域との交流に係わる活動
市川市ユネスコ協会主催の「平和の鐘を鳴らそう」というイベントに生徒が参加し、他校の生徒と交流しながら平和への祈りを込めて、寺院の鐘を鳴らした。地域の方々にも呼びかけ、後世に伝えていくことの大切さを学んだ。
吹奏楽部やバトントワリング部は、地域の行事に小・中学生とともに参加しており、地域活性化の一翼を担っている。
(3)ESD部会に係わる活動
ESD成果発表会に参加した生徒が他校の活動に触発され、貧困問題のために行動がしたいと、文化祭でフェアトレードクッキーを販売した。フェアトレードについての展示発表も行い、多くの生徒に貧困問題について考えるきっかけを与えることができた。
(4)幼児・児童と交流する取組
家庭科の授業では、近隣の乳幼児・保護者に来校していただき、生徒が交流する取組を行った。命の大切さや家族について考える機会となった。
夏休みには、多くの生徒が近隣小学校へ赴き、学習支援ボランティアを行った。秋には、陸上競技部生徒が小学生に陸上指導を行った。このような取組は、他者を思いやる心を育むとともに、生徒の自己肯定感を高める取組となっている。
台湾修学旅行を中心に、国際理解教育に取り組んでいく。台湾修学旅行の準備、実施、事後指導を計画的に行う。台湾からの留学生(メロス言語学院)には、事前学習で協力を願う予定である。
1学期には、米国からの高校生の短期留学の依頼があれば、受け入れたい。2学期には、海外勤務経験者の講演会を総合的な探究の時間で実施する。
地域との関わりでは、小学校での学習支援ボランティアや、図書委員会による幼稚園での絵本読み聞かせ、吹奏楽部やバトントワリング部による地域イベントへの参加、家庭科の授業での乳幼児・保護者との交流等、連携及び協働をさらに推進する。
ESD成果発表会やESD研究会に、生徒や教職員が積極的に参加して、ユネスコスクール加盟校との交流を深めていきたい。多くの生徒がユネスコスクールの活動に主体的に参加できるように、努力をしていく。
昨年度につづき、近隣の小中学校に声をかけ、市内から服を集めることができた。本年度は市内にもう一つある高校とも連携を取り活動できたので新たに広がりができたのが本年度の成果である。美術選択者は参加した節電を呼びかける環境エコイベント、キャンドルナイトに参加した。恒例の行事である地域の通学路清掃活動「クリーンロード大作戦」には200名以上の生徒、保護者、同窓生が参加をした。
部活動や授業としてボランティアに参加する団体が増えた。野球部、吹奏楽部は社会福祉協議会主催のグランドゴルフ大会の手伝い、小学生とのTAG鬼ごっこ大会、合唱部は公民館や商業施設でのコンサート、美術部科学部は小学生の夏休みの自由研究のお手伝い、料理部はクリスマスお料理教室、書道部は書き初め練習会などである。また、本年度はユネスコ委員会で商業施設での塗り絵やバルーンアートなど乃ボランティアに参加した。2学年では家庭科の授業で毎年親子交流会を実施している。3年英語の授業有志で近隣の小学生に英語を教えに行くなど学校間の交流も行った。
6月に上海の中学生が来校し、合唱部と交流を行った。また1月にはマレーシアの高校生が来校し、1学年の芸術の授業(音楽、書道、美術)に参加し、交流を行った。2月の千葉大学主催のESD活動発表会では留学生たちに活動を英語で紹介、発表する。
パラリンピック競技ボッチャ大会3学年の総合学習でオリンピックやパラリンピック競技のボッチャを学び、学年全員でボッチャ大会を行った。パラリンピックについての意義や歴史なども学んだ。また、家庭科の授業では例年通り、1年次に車いすの体験を行った。
「地域交流」では、生徒会役員とJRC・UNESCO部員が中心となり、季休業などを利用して年間30回程度ボランティアに参加しました。その中には、地域の船橋市立豊富小学校への訪問(学習ボランティア)も含まれています。参加した生徒たちは、「小学生の質問にちゃんと答えられるよう、勉強し直した」など、学習ボランティアを通して人との関わり方や伝え方などコミュニケーション能力を養うことができました。
(2)環境に係る活動動
「環境問題」では、コンタクトのアイシティ様の協力のもと、“豊富ECO運動”と称してコンタクトレンズの空ケースとペットボトルのキャップの回収を行いました。リサイクルによって得られた収益は、日本アイバンク協会などに寄付されます。「人の支えになりたい」という生徒会役員の思いから、全校集会等で全校生徒へ呼びかけを適宜行っています。
最後に、今年度は本校生徒会役員が青少年赤十字の海外派遣に選ばれ、ヴェトナムを訪問することができましたので、国際理解にも貢献できました。また、青少年赤十字の活動でハンセン病や過去のハンセン病患者に対する差別についても学ぶことができ、人権についての理解も深めることができました。
2020年度もボランティア活動を柱に、(1)地域に係わる活動、(2)環境に係わる活動を実施する予定です。地域に係る活動としては、特別支援学校の学校行事(文化祭等)への運営補助員をはじめ、近隣小学校への学習ボランティアやケアハウス等の施設訪問を行います。環境に係る活動としては、ペットボトルのキャップ・コンタクトレンズの空ケースの回収を引き続き行っていきます。
また、校内でユネスコスクールとしてより活発に活動できるように、ユネスコ委員会の常設委員会設置に向けて尽力していきたいと思います。
下総高等学校は農業・工業・商業の三つの学科を持つ専門高校として、「ものづくり人づくり夢づくりの総合専門高校」を学校教育目標として持続可能な地域社会を支える職業人の育成を目指している。ESDを持続可能な社会を支える職業人の育成するための教育と捉え、ESDの実践を通して持続可能な地域社会を支える力を育むことを目標としている。
(1)ものづくり 持続可能な開発のための教育
自動車について学ぶ自動車学科では、資源やエネルギーについて学び、太陽光発電によるイルミネーションの製作や風力発電コンペへの参加などの活動を行った。自動車部は、HONDAエコマイレッジチャレンジ全国大会5連覇(新記録2216.028km/L)を果たすとともに「デザイン賞」も受賞し、効率の良いエンジン、空気抵抗の少ないボディー、よく転がるタイヤの研究を行い、「燃料消費効率」の向上を図っている。また、鉛バッテリーを用いた電気自動車での走行距離を競うEV大会にも参加し、好成績を収めた。
(2)人づくり 人と学ぶ地域と学ぶ
農業について学ぶ園芸科は、県内唯一の寄宿舎を設置する高校として、園芸科1年生で年間30泊の寮生活を行っている。寮生活では、自校産の農産物を中心に調理した食事や地域の有識者を講師とした教養講座を通して、広く農業についての知識を深めている。また、近隣小学校との交流を行い、地域特産物の共同栽培や春と秋に行われた農場見学など地域の環境への意識を高めた。そのほかにも、マコモを代替作物として利用する耕作放棄水田の活用の関する研究や酒粕やモミ殻といった地域の有効資源活用に関する研究など、「環境」をテーマとした研究が多く行われている。
第3回全国農業高校農業大学校ホームページコンテストにおいて、農林水産省経営局長賞(全国2位)を受賞した。上記の副賞として農林水産省による出前授業が行われ、ドローンを活用したスマート農業に関する講演やドローンの操縦体験を通し、未来の農業について考えるきっかけとした。
商業について学ぶ情報処理科では、学科の専門性を活かした授業支援として近隣の小学生にプログラミングを学ぶ授業を展開した。
「環境」と「資源エネルギー」を柱として活動を継続して行い、課題研究や部活動を通してESDの実践について研究を進めていき、現在行っている研究を深めると共に、新たな研究についても意欲的に取り組んでいきたい。また、地域の小中学校や、成田ユネスコ協会との提携した活動についても検討を行う。参加する生徒についても、生徒会だけでなく、幅広く多くの生徒が参加し、ユネスコスクールとしての活動に対しての知識を深められるように、校内での検討を進めていく。
(1)黎明グリーンプロジェクト(ReimeiGreenProject)
本校サッカー場を天然芝にするプロジェクトを開始。3年計画の1年目のプログラムを実施。2年前から準備・研究してきた芝山町の実験圃場から芝を切り出し、総合の時間を利用して全校生徒で芝苗づくりを実施した。(4月22日)
切り出した芝を小さくちぎって砂を敷き詰めた25分割パレットに植え込んでいく。生徒一人当たり2枚の苗パレットを作るのがこの日のミッション。したがって約800名×2=1400枚の芝苗パレットが作られる計画。1枚の苗パレットで25株の苗になるので
40000株の苗が作られることになる。約100メートル×約70メートルのピッチに幅50cm間隔で苗を植えてゆくと28000株が必要となる計算。苗の成長にムラが生じるので多めに作っておくことにした。
5月、6月の気温と降雨の状況に左右されたが、概ね予定どおり苗が成長し、6月22日、23日の学園祭において、来場した地域の皆さんや少年サッカーの子供たちの手でグランドに植えていく。そして学園祭終了後、各運動部の協力でグランド全面に苗が植えられた。
7月、8月の養生期間を経て10月5日には生徒向け公開として体育祭を実施。
全校生徒で作った芝生の上で開催される体育祭には感慨深いものがあった。芝の管理には「潅水」と「芝刈り」がキーを握る。本校では井戸水を利用した「自動潅水スプリンクラー」と「芝刈りロボット」を導入し、管理作業の一部自動化を図っている。
現在(1月)、夏芝(ティフトン種)は休眠期に入り、体育祭終了後にオーバーシードをした冬芝が緑を演出している。
地域のスポーツ交流の拠点として、日本サッカー協会、ジェフユナイテッド千葉、芝山町、成田空港、NPO、地域のスポーツ少年団、市民、保護者、全校生徒が関わる壮大なプロジェクトの1年目となった。
(2)国際交流
数年前に国際理解教室として実施した「Skype」交流会で当時イスラエル大学の学生アビさん(Abigailさん)がAPU(アジア太平洋大学)進学のため来日。本校剣道部の練習に参加し交流を深めた。(5月)
(3)元プロバスケットボール選手小宮邦夫氏スポーツ講演会
青山学院大学を経て、日立サンロッカーズやアイシンシーボーズなどのプロチームで活躍し、2004年には日本代表に選出された小宮氏による講演会を実施。(11月9日)
「Stop&Go」というテーマで目標設定と挫折からの再スタートなど、生徒に向けて勇気と希望を届けてくれた。
(4)「ゆうあいピック」ソフトボール大会運営ボランティア
毎年秋(9月)に開催される「ゆうあいピック」ソフトボール大会の運営スタッフとして女子ソフトボール部員が参加。本大会は知的障害をもつ方のためのスポーツ大会のひとつ。
女子ソフトボール部員にとっては毎年参加する大切な活動のひとつ。
(5)植草学園主催高校生プレゼンコンテストに参加
本企画は植草学園が主催したオリパラ開催を機会に、お互いに認め合える、多様性のある社会の形成にどのようにかかわっていくか、また、現在自分(たち)が取り組んでいる地域などでの活動をどう発展させていったらよいかなどについて考えを発表するというもの。本校から1年生3グループ(11名)がエントリーし、それぞれの視点で発表し最優秀賞などを獲得した。(11月)
【発表内容】
『共生社会に向けて』パラリンピックを通して障がいのある方が生きやすい社会へ
『共生社会づくり』パラリンピックから学ぶこと他
ユネスコスクールとして次年度開催される2020東京オリンピック・パラリンピックを教材にした教育活動を多く取り入れた。今年度の活動は特に国際理解・人権・共生社会などについて学ぶ素晴らしい機会となったばかりか、「黎明グリーンプロジェクト」を通し
て、地域には少年サッカーの大会(1月)に芝のグランドを提供し、熱戦が繰り広げられたことは地域スポーツの拠点としての期待感が高まり、スポーツ文化の地域振興に寄与してゆくものと思われる。また、「植草学園の高校生スピーチコンテスト」において、オリパラと共生社会について学び、発表した経験から、オリパラを迎える気持ちとその周辺への視野が確実に広がっていることを感じる。
本校の「自調自考の力を伸ばす」「倫理観を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」という理念にのっとり、継続して実践することによって得られる教育的な効果を考えて、以下のような教育活動を行っている。
(1)自調自考に係わる教育
本校教育実践の基本目標である「自調自考の力を伸ばす」は、自らの手で調べ、自らの頭で考える力を伸ばす教育である。その一つとして、生徒は高校3年間を通して課題研究に取り組んでいる。生徒の興味は多様である。個々の考えを大切にし、それぞれの才能を伸ばすための研究である。フィールドワーク、実験などの手法を用いて最終的には論文という形でまとめた。
(2)平和教育に関わる活動
高校1年生では、毎年、広島あるいは長崎で平和学習が続いている。今年度は広島をフィールドとして実施した。生徒は平和学習としてそれぞれがテーマをもって広島市内や呉市を中心にフィールドワークや施設の見学、被爆者の体験講話などを実施した。
(3)国際人としての資質を養う活動
語学研修や家庭体験を目的としたニュージーランドホームスティプログラム(中3)、文化交流を目的とした中国修学旅行(高2)、高校生希望者による短期海外研修として、アメリカ研修(西海岸でのホームスティ)、次世代リーダープログラム(バーバード大学での研修)、北京研修(相互交流)、ベトナム研修(姉妹校訪問)、イギリス語学研修を実施した。3月に毎年実施しているシンガポール研修(相互交流)については、コロナウイルスの影響で、9月に受入れのみを行った。
長期留学として、ブラジル、アメリカ、チェコ、ドイツ、韓国、香港などからの留学生を受け入れた。また、海外大学進学を目指す生徒が増加していることを受けて、海外大学進学支援を行なっている。
ニューヨークで開催される高校模擬国連国際大会に日本代表として参加し優秀賞を獲得した。また、JICA研修生との交流会(年2回)などさまざまな活動を実施した。
(4)ユネスコ関連団体のプログラムへの参加
日本ユネスコ協会連盟やかめのり財団の主催する高校生カンボジアスタディーツアー、国際交流プログラム、かめのりスクールなどへ積極的に応募した。実際には、夏の「かめのりスクール」や、「かめのり中高生アンバサダープログラム2020」(2020年1月~2月)へ参加した。また、教員研修として、ACCUが国際連合大学の委託をうけて実施している中国への教職員派遣プログラム(2019年6月)へ参加している。
本校は、「知徳一体」(感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛える)「知恩・感恩・報恩」(周囲の人、先人、自然に対する恩を知り、感じ、報いる)「国際的日本人」(国際社会で活躍する日本人を育成する)の3つの理念のもと教育活動を展開している。
本校におけるESDは、「温故知新Learnfromthepast, liveinthepresent, planforthe future.」という考え方にまさに表されている。つまり、諸先人の方々の努力のおかげで今の私たちがあることを学び、いかにそれを現在に活かし、さらには今後の未来の社会のために何ができるかを考え行動することである。
(1)総合的な学習の時間:自分プロジェクト
本校では、中学3年間の総合学習の時間を「自分(ゆめ)プロジェクト」と名付け、未来を創造する知恵と逞しさを身に付けるオリジナルプログラムとして展開している。
1年生:樹木観察、奥利根水源の森フィールドワーク(宿泊研修)、森と人間社会研究
NEW段ボールコンポストを用いて自然の力を体験
2年生:関西研修(宿泊研修)、日本歴史文化の学び、有形無形の文化遺産体験
NEW京都・奈良にて外国人観光客に英語でインタビュー
3年生:イギリス研修(宿泊研修)、英国研究
(2)グローバルセミナー・サイエンスカフェ
(3)チャリティー活動
株式会社ValueBooksのBookforJapanを通して被災地等を支援
小児ガン研究支援のためのレモネードスタンド(レモネードスタンド普及協会へ協力)
フェアトレードコーヒーの販売
株式会社ユニクロの「服のチカラ」プロジェクトに参加し、難民支援に協力廣池学園麗澤中学校・高等学校
(4)海外研修・受入れ
教員交流として、アメリカベクスレイハイスクールよりジュリー・ホーガー先生をお招きし、教育交流を実施
高校ILコースオーストラリアのTrinity Lutheran Collegeへの6週間の短期留学を実施。地域の踊りである柏踊りを披露し、日本語レッスンに参加するなど積極的に語学以外の学びを展開
オーストラリア姉妹校より中高生15名を受入れ、ホームステイや日本文化体験などを実施
タイ王国チェンライの児童養護施設に滞在し、ボランティアをしたりスラム街を訪ねたりその改善に取り組むNPO職員の方と交流したりすることで体験的に社会問題を学習
(5)東日本大震災の被災地訪問
公益財団法人フィランソロピー協会主催「チャリティーチャレンジプログラム」に高校1年生3名が参加し、被災地の現状を目で見て、東京で募金活動を展開し、これから自分たちに何が出来るかを全国から集まった中高生とともに考えた。
(1)継続的な活動をめざし、2019年末にレモネードスタンドとフェアトレードコーヒーは生徒の有志団体が発足。2020年はしっかりと自分たちだけで活動を展開できるように、少しずつ、これまでは先生にやってもらっていたことを生徒に受け渡していく。
(2)チャリティー活動の多くを有志での実施から、生徒会組織(ボランティア委員会)に移行。まだまだ問題点が多いが、2020年はもっとスムーズな実施を目指す。
(3)2019年度までに実施したプログラムを継続展開できるよう、組織化もしくは既存組織への活動の移行をすすめる。
(1)海外研修(英語による教養研修)
(2)国内研修
(3)トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(文部科学省)高1・2年生8名合格(5期通算30名)
(4)個人参加の国際研修
(5)文部科学省WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業への参画
(6)国際交流米国Wartburg大学来校(5月7~9日吹奏楽団学生53名、合同コンサート、ホームステイ)
(7)校内活動
(8)校内発表会国際研修参加者は学年集会、文化祭、全学発表会(市川アカデミックデイ)で成果発表を行っている。
(9)その他、毎年実施している活動
(10)ホストファミリー・ネットワーク
2.理科教育
SSH指定第3期・1年目の本年度は以下の活動を行った
(1)研究開発の課題
探究的な授業と課題研究を両輪とする指導方法を完成させ、国際的に活躍できる課題発見型研究者育成の基盤を構築する。
(2)研究開発の概要
(3)海外連携
3.環境教育
(1)中学・生物授業での近隣自然観察公園フィールドワークや三宅島での巡検など多様な取り組みを行った。
(2)保護者会、ユネスコサークルが制服・学用品などのリサイクル活動を推進。校内でのリユースや途上国への発送を行っている。
年2回(5月と12月)有志生徒と職員が地域の方々と一緒になって地域のゴミ拾いを行った。
年2回(6月と11月)PTAと生徒が一緒になり地域からリサイクル品を回収し、業者へ引き渡しを行った。身近な地域のゴミ、リサイクル品の多さを実際に体感し、環境問題を考える一助になっている。
信頼関係を構築するにあたり、基盤となる活動として「(1)自然に交わすことのできる挨拶」「(2)本音で語り合える人間関係」「(3)児童理解、相互理解の推進」「(4)指導力の向上」「(5)自助と共助」を重点とする。(1)について、校内では、児童会が中心となり、定期的にあいさつ運動を展開した。また、中学校区全体の共通の活動として、保護者・教職員が共同であいさつ運動を展開することで、地域の方々との関わりを深めた。(2)について、「ふれあい道徳」を年間行事に位置づけ、地域の方などから貴重な講話をいただく時間を設け、学校と地域との関わりを子どもたちが実感できる活動を行った。
低学年においては、生活科の学習を通して自然体験の充実を図った。校内の動植物に触れるだけでなく、風や、光、影など、自然現象を利用したおもちゃ作りなどの活動を充実させた。中学年においては、校内の植物や樹木、生物の生態について、自然博物館より講師を招いて年に3回、自然観察を行った。季節による変化などを時系列で味わうことができた。高学年において環境学習の一環として、理科教育や総合的な学習の教育活動を通して、学校内のビオトープ等自然環境を自主的に維持・管理していく。併せて、活動過程において、本校のビオトープについて、保護者や地域に情報発信することで、持続可能な社会づくりに貢献する人材の育成を図った。
校内研究である理科教育を中心に、学習を通して総合的な人間の育成を図る。ESDにおける対話を通した問題解決を柱とする学習を構築する。
信頼関係を構築するにあたり、基盤となる活動として「(1)自然に交わすことのできる挨拶」「(2)本音で語り合える人間関係」「(3)児童理解、相互理解の推進」「(4)指導力の向上」「(5)自助と共助」を重点とする。
1.テーマ
批判的思考に視点をあてた授業づくり 算数科・理科学習を通して
授業の中での手立て
授業の中での手立て
授業の中での手立て
授業の中での手立て
研究の2年目のまとめに入り、本年も「和食だいすき(日本の伝統文化の食を大切にしよう)」を活動テーマとして、ESDを「食育の視点からより質の高い生活をすべての人が享受できる社会づくりのための教育」と捉え、ESDの実践を通して(1)「多面的・総合的に考える力」(2)「他社と協力する態度」(3)「自ら探求する力」(4)「つながりを尊重する態度」の育成を目標とした。具体的には、和食を柱に、(1)はしの使い方を知る活動、(2)だしに関する活動、(3)日本の食に関することを調べる。(4)郷土の歴史にまつわる祭りずしつくりを行う。
(1)多面的・総合的に考える力
学校における食に関する指導は、学級担任を中心として、給食の時間において学校給食そのものを生きた教材として活用した指導が行われているほか、教科指導や学級活動、「総合的な学習の時間」など、学校教育活動全体の中で広く行われている。このような身近な「和食」を大切にし、教材に取り入れていくことにより子ども達に「日本人の伝統的な食文化」を伝えていく態度を育てる。
(2)他者と協力する態度について
友だちの祭りすしなどの良い所を素直に見つけて伝えたり、自分の祭りすしに取り入れたりする態度を育てる。
(3)自ら探求する力について
和食について、調べたことをグループの中で検討し、全体の中で広げていく。
(4)つながりを尊重する態度について
行事ごとに家族や地域で集まってともに食事を囲むことも「和食」の特徴である。家族や地域で行事食に触れる機会が減り続けるのだとすれば、行事にちなんだ「和食」を親子で作るきっかけを作ることも大切である。食を通じて、親子、地域のつながりを大切にしようとする態度を育てる。
(1)はしの使い方を知る活動
(2)だしに関する活動(だしづくり)
(3)日本の食に関することを調べる活動
(4)郷土の歴史にまつわる祭りずしつくりを行う(まとめ)
来年度は、4年生を中心にして私たちにもできる「環境教育」の学習を設定し、身近な家庭のごみ調査の結果から自分の家から出しているごみが非常に多いことなどに気付かせたい。この時、ただ「多いな。」という認識で終わってしまうのではESDの観点から考えると十分とは言えないので、ESDの観点から、今自分に何ができるのかを考えさせ、学校や家として何ができるかという活動に結びつけていきたい。
市川市では梨の栽培が有名である。そんな市川の北部に位置する大野小学校では、年に何回もなし園に見学に行くことができる。なし園見学によって、市の特産品を理解するとともに、土地の利用に気付くことができる。市川のなしが地域の自然環境を守っていることに気付く学習を進めた。
(2)地域大野
2019年に40周年を迎え、地域と学校の変遷に目を向けた。
昔は深田が広がる農村地帯であったことや、土地改良事業によって区画整理され、調整池もできたことなど、2、3、4年生で学習した。それぞれの学年の実態に合った地域学習や環境教育の中で、大野の歴史を学んだ。また、5年生は地域で稲作体験を行っている。体験はとても有意義なものである。
「行徳・海物語~江戸川から海へとつながる2019~」
2目標
3指導計画
本実践は、総合的な学習の時間を中心として、他教科とも関連を図りながら進めた。以下は、総合的な学習の時間の学習計画である。
単元活動計画(総時数70時間)
第一次~江戸川についてもっと知ろう~(10時間)
第二次~行徳水族館を開こう~(35時間)
第三次~江戸川の生き物を守ろう~(25時間)
4実践一部紹介
第1次「~江戸川についてもっと知ろう~」
児童は、3年時に江戸川の生き物について学習している。そのため、「江戸川にどんな生き物が生息しているのか」を知っていた。そこで、生き物についてさらに知りたいことを考えさせ、実際に江戸川に生き物を探しに行った。自分たちで生き物を見つけ、捕まえたことで、「飼育してみたい」や「生き物についてさらに詳しく調べたい」という思いを持ち、学習への意欲を高めることができた。見つけた生き物についてさらに詳しく知るために、図書室へ行き、図鑑や本で調べていった。「どんなところに生息するのか」や「何を食べているのか」、「生き物の特徴」などについて調べ、生き物に対する興味関心を高まっていった。たくさんの生き物がいることや生き物の特徴など、新しい発見をしたことで、実際に飼ってみたいという意欲が高まった。
第2次「~行徳水族館を開こう~」
飼ってみたいという気持ちから、自分たちの飼育してみたい生き物の捕まえ方や生息場所、餌など必要なことを本やインターネットで調べていった。しかし、専門的な知識が必要なものが多く、なかなか情報を得られなかった。そこで子どもから「詳しい人に教えてもらいたい」という声から、市川市自然博物館の方を講師に招き、ハゼとエビの飼育方法や江戸川の生き物について教えていただいた。
飼育方法を教えていただいたあと、ハゼとエビを育てていった。餌やりや水替え、様子を毎日見に行くなど積極的に世話をする児童が多かった。より身近に感じたことで、江戸川の生き物のすばらしさを広めたいという気持ちが出てきた。
ハゼとエビを育てていく中で他の生き物も育てたいという思いを持ち、江戸川に捕まえに行き、カニやヤドカリ、トビハゼ、貝などを飼育した。飼育がうまくいかず死んでしまった生き物が多く、「なぜうまくいかなかったのか」や「命の大切さ」について学ぶきっかけとなった。飼育した経験を活かし、学習参観に来る保護者の方々に発表を行った。
第3次「~江戸川の生き物を守ろう~」
「江戸川探索に行った時にごみがたくさんあった」や「社会の授業で江戸川の水が汚れていると書いてあった」という声が子どもたちからあり、「生き物のためにも江戸川の環境を守りたい」という思いを持った。自分たちの生活の中でできることを調べ、簡単にできるものから学校や家庭で実践した。その体験を生かし、環境を守っていくために、自分たちだけでなく、他クラスや他学年の友達にも知ってもらう活動を行っていく。
5成果
6課題
1はじめに
本校は、明治6年の開校から140年以上の歴史と伝統をもち、地域の協力と泉自然公園が隣接しているという自然環境に恵まれた学校である。学校教育目標の「確かな学力と豊かな心をもち、たくましく共に生きる白井っ子の育成」を掲げ、この地区の人々が育んできた自然と伝統を受け継いでいくとともに、世界に目を向けて、異なる文化や習價をもった人々と共に生きていく資質や能力を育てていきたいと考え、研究主題を設定した。
下学年では、『世界には、自分の住んでいる地城とは異なるいろいるな文化や習慣があることを知ることJ、上学年では「世界(外国の地域)と日本(白井地区)と異なる文化や習慣があることに気付くこと」をめざして実践をしていった。
2実践内容1【国際理解】
(1)第9回ユネスコスクール
(2)関係機関との連携
(3)日程・内容・方法
本校は、千葉ユネスコ協会と千葉大学留学生課の協力により、これまでにネパール(22年度)、スリラン力(23年度)、インドネシア(24年度)、マレーシア(25年度)、韓国(26年度)、ベトナム(27年度)、メキシコ(28年度)、中国(29年度)との異文化交流をさせていただくことができた。今年度は千葉ユネスコ協会の岡本博幸先生や高井義信先生とハテマロ会の協力を得ながら、ネパールの方と異文化交流を行った。当日は、保護者にもお知らせし、より多くの方に参観してもらえるようにした。
くユネスコスクール実施前の取組み>
昨年度までの実践から、児敬の関心意欲を高め、効果的にユネスコスクールを実施するためには、「事前学習→当日→振り返り」といった学習過程を大切にしていく必要がある。そこで、今年度も事前学習として全校にネパールの国土や料理、世界遺産についてのワークシートを配布し、それぞれの学年の児童の実態に応じた取組みを行った。5・6年生は、社会科の時間に日本とネバールとのかかわりを学習して・当日に臨んだ。また、実施前のユネスコ・ハテマロ会・小学校担当者の打合せでは、児童とネパールの方が心の通った交流ができるように目的を確認した。
く当日の活動の様子>
ユネスコ協会・ハテマロ会の方の挨拶に始まり、ネパールの自然を描いた映画「カタブ・タリ~風の村の伝説~」を全校で鑑賞した。鑑賞後には映画を撮った伊藤監督から映画についての紹介や説明があり、またネパール大震災についてのプレゼンテーションもあった。ネパールで1か月生活した2年生の男児が当時のことを作文にして発表してくれた。日本とネパールの違いや困ったこと、うれしかったことなど、実体職をもとにした発表に、子供たちも真剣な表情で聞き入っていた。ネパールへの興味・関心が高まっていたようだった。
くユネスコスクール実施後の取組み>
ユネスコスクール実施後の盛想を書き、振り返りを行った。
<児童の感想より>
ネパールは、お祭りがいっぱいあったり、食べているものも似ていたりしました。私はいつかネパールに行って、ネパールの人と仲良くなりたいと思いました。2020年には東京オリパラがあります。ネパールや他の国の人にも来てもらって、日本がどんな国かを知ってほしいと思いました。外国の人と話せるように外国語を勉強したいです。
<書き損じハガキの回収>
年間を通して児童会の活動として各学級に書き損じハガキBOXを設置し、回収を行っている。校内放送でどのように使われているのかを知らせ、協力を呼びかけた。集まった善き損じハガキを今年度もユネスコスクールの時に児童代表が手渡した。
3実践内容(2)【地域の特色】
(1)泉自然公園での全校遠足、オリエンテーリング
(2)6年縄文土器焼き
(3)どんど焼き
4実践を振り返って
ユネスコスクールに加盟し9年目を迎え、千葉ユネスコ事務局の方、地域の方の協力を得て、様々な体験活動を行うことができた。自分の住んでいる地域のことを知り、地域を愛する心を育てるために、これからも学校を中心として保議者や地城の方々と連携を図りながら、「豊かな心をもった白井っ子の育成」を目指してより一層の教育活動の充実を図っていきたい。
1本校のあゆみ
本校は、平成25年度から、ユネスコスクールに認定されることを目指して、ユネスコスクール理論研修を積んできました。平成26年度、国連教育科学文化機関であるユネスコからユネスコスクールに認定されました。ユネスコスクールは、ユネスコの理想を実現する学校であることから、平成27年度から、児童自身が身近なものから課題を見付けて解決していこうとする意識をもてるように児童会活動の充実を図ってきました。
「未来を拓く心豊かでたくましい児童の育成」を学校教育目標に掲げ、具体的には周りの人・モノ・コト*に主体的にかかわろうとする子どもを育てたいと考えています。
教師のユネスコスクール理論研修開始
教師のESD委員会活動開始
児童のユネスコ委員会活動開始
ユネスコスクール加盟記念「ユネスコ集会」の開催
ESDパスポートを活用したボランティア活動開始
第1回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加
第2回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加
*モノ・コト…児童に日常生活の営み(事物・事象)に着目させ、自分と関わりを自覚した事物・事象を「モノ・コト」というカタカナ表記とすることとしています。
2学校での取り組み
ユニクロが行っている「難民へ衣服を送る活動」の主旨に賛同し、4年前からこの活動に取り組んでいます。ESD委員会とエコ委員会がユニクロの出張授業を受け、そこで「服のチカラ」を認識した児童は、衣服回収のために学校での呼びかけを開始しました。毎年、自主的に手紙を作って配付したり、回収ボックスを設置したりして、衣服の回収を行っています。学区にあるコミュニティセンターとも連携し、昨年度は、4225着の衣服を届けました。
毎週水曜日に、古紙や缶、ペットボトルの回収を行うリサイクルの日が設定されています。その中で、ペットボトルキャップの回収を行うことで、世界の子どもたちにワクチンを贈ることができることを知り、回収活動を続けています。
3ESDパスポートの取り組み
日本ユネスコ協会発行の「ESDパスポート」を活用し、ボランティア活動に取り組んでいます。主に5・6年生児童の希望者に配付し、実践の場については、以下の4か所に依頼しました。
学区にあるグループリビング「ももとせ」にて、ボランティア活動の提供を依頼しました。主な活動は、草取り、室内の掃除、イベント時の準備、片付け、受付などです。
学校前のコミュニティセンター「もりんぴあ」にて、ボランティア活動の提供を依頼しました。主な活動は、草取り、大作台公園のごみ拾い、「こどものまち」「もりんぴあフェスティバル」「戦災復興」ボランティアスタッフなどです。
学区にあるグループホーム「きらら」にて、ボランティア活動の提供を依頼しました。主な活動は、利用者さんとの臨床美術体験、室内の掃除などです。
主な活動は、会場案内、ユネスコクイズ係です。
主な活動は、成田市内から集められた「書き損じハガキ」の仕分け作業です。
公津の杜小学校は創立14年目で、比較的新しい学校です。施設の面でも「絶対にこれがほしい」というものが少ない環境にあります。その恵まれた環境の中で、世界や地域の問題を自らの問題としてとらえさせることは少し難しいですが、とても大切なことだと考えます。そして、その課題解決のために自分たちにもできることがあることに気付き(Thinkglobally,Actlocally)、実行していけるようにしていきたいです。
(1)研究教科である生活科・社会科
1・2年生は、身近な自然と親しみ、環境を大切にする素地を育成している。
3年生は野菜作りから食べ物を大切にする意踵を育てた。
4年生はごみの学習から、物をリサイクルし活用する意識を育てた。
5年生啓自然とともに生きる。合年生は持続可能な世界を学習し、広い視野に立った考えができる力を育てた。
日本と外国の文化の違いを知ることができた。海のSDGsに取り組んだ。
(3)交流学習
6年生は、「アートマイル壁画制作プロジェクト』でアゼルバイジャンとの、交流・協働学習を進めた。他国の子どもたちと壁画制作を行うという目的に向け、子どもの主体性や協働性を育むことを目的としたこの活動に積極的に取り組み、成長した。
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