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更新日:令和7(2025)年2月10日

ページ番号:479409

令和元年度 ユネスコスクールの取組

令和元年度の取組

学校種

学校名

1 特別支援学校

(1)千葉県立桜が丘特別支援学校

(2)千葉県立印旛特別支援学校

2 高等学校

(1)千葉県立市川昴高等学校

(2)千葉県立佐倉南高等学校

(3)千葉県立流山おおたかの森高等学校

(4)千葉県立千葉東高等学校

(5)千葉県立国分高等学校

(6)千葉県立鎌ヶ谷西高等学校

(7)千葉県立船橋豊富高等学校

(8)千葉県立下総高等学校

(9)千葉県立松戸国際高等学校

(10)市原中央高等学校

(11)千葉黎明高等学校

3 中高一貫校

(1)渋谷教育学園幕張中学校・高等学校

(2)麗澤中学校・高等学校

(3)市川学園市川中学校・高等学校

4 中学校

(1)成田市立玉造中学校

5 小学校

(1)市川市立中山小学校

(2)市川市立稲越小学校

(3)市川市立鶴指小学校

(4)市川市立大野小学校

(5)市川市立行徳小学校

(6)千葉市立白井小学校

(7)成田市立公津の杜小学校

(8)八千代市立大和田南小学校

6 幼稚園

(1)清和大学附属八重原幼稚園

1-(1)千葉県立桜が丘特別支援学校(PDF:109.7KB)

本年度の活動内容

本校では【ユネスコスクールの理念に基づき「つたえること、つながること、ひろがること」の活動をとおして共生社会の実現を目指す】ことを目標に設定している。各教科領域等、道徳教育、キャリア教育、交流学習、防災学習、オリパラ教育などすでに本校で取り組んでいる様々な学習が、ESDに当てはまると考え、「つながり」をキーワードとし、活動を「学校内でのつながり」、「地域とのつながり」、「他校とのつながり」、「社会や学校外とのつながり」の4つに整理している。SDGsに関する授業や職員研修も行い、活動の充実を目指している。

(1)学校内でのつながり(人や物とのつながり)

「つながり」の第一歩は友達や先生、家族など自分の身近な人とのかかわりやつながりを大切にすること、そして、自分の生活している環境、身の周りの物とのかかわりを大切にすることである。と考え、学部集会や学年集会など、学級を越えた友達と一緒に活動したり、学級や学年で季節の野菜や花を育てる栽培学習を行ったりした。日頃の学習の中でつながりを大切にできるような活動を設定し取り組んでいる。

(2)地域とのつながり

運動会、防災訓練や校外美化活動など学校の様々な活動を地域の方に発信し、地域とのつながりを大切にしている。近隣にある加曽利貝塚での校外学習では、火起こし体験や、縄文服の試着を地域ボランティアの方と一緒に行うことができた。校内外の活動に地域の方が参加することで、地域の方には本校のことをより知ってもらい、本校の子ども達は地域とのつながりを感じることのできる場面となった。

(3)他校とのつながり

各学部で近隣の学校との交流学習を行っている。今年度高等部では、県立市原八幡高等学校との交流学習でSDGsとオリパラに関する授業を行った。SDGsについて学び、「持続可能なオリパラの実現」や「難民選手団」などをテーマに、意見を交わした。同じ意見をもったり、今まで思いつかなかった考えを知ったりと、自分の意見を深めるだけでなく、他校の高校生と共に共に学び合うことができた。

(4)社会や学校外とのつながり
アートマイル国際協働学習プロジェクトに参加し、ロシアの学校との協働学習を行った。
JICA出前授業や調べ学習で相手国のことを知り、写真や動画などを使って互いの国について伝え合った。「環境」を共通のテーマとして学習を行い、共同で1枚の絵を完成させた。他国の学校との交流を通して、今まで知らなかった外国について知りたい、自分たちのことを伝えたいという意欲が高まった。

来年度の活動計画

引き続き、【「つたえること、つながること、ひろがること」の活動をとおして共生社会の実現を目指す】をスローガンとし、4つの「つながり」を柱として取り組んでいく。各教科領域、道徳教育、キャリア教育、交流学習、防災教育、オリパラ教育などすでに本校で取り組んでいる様々な学習を、「つながり」「共生社会の構築」という本校のESDの視点で捉え、ユネスコスクールの実践を、学校内外に積極的に「発信する」ことや、今年度行ったSDGsに関する授業や活動についても、児童生徒の実態にあわせ、学校全体で取り組んでいくことを目指す。

1-(2)千葉県立印旛特別支援学校(PDF:111.4KB)

本校は、印旛特別支援学校本校とさくら分校において、「夢や目標の実現を目指し、健康でたくましい児童生徒の育成を図る。」ことを学校の教育目標とし、ユネスコスクール加盟から2年間、本校においてはESDを『地域との交流と発展、発信』と捉え、さくら分校においてはESDを『環境問題にどう向き合うか』と捉えて活動を進めてきた。
ESDの実践を通して、地域との交流や、自助・共助の力を養い、発達段階に応じた地域との連携や主体的に考える力の育成を目標とした。
 

印旛特別支援学校(本校)「地域との交流」

小学部、中学部、高等部の全ての学部で、地域との交流学習を柱に全校で行事を実施した。(1)地域の方々との交流に係わる活動(2)交流及び共同学習(3)学習活動の発表に係わる学習を昨年度に引き続き行った。

(1)地域の方々との交流に係わる活動

全校行事である「クリーンいんば」では、近隣の清掃活動を行った。実際に地域住民の参加もあり、学校と地域が一丸となって活動を行っている。中学部では、近隣の大学との共同授業として、大学生とテント張りや野外調理などの活動を行っている。4年目を迎え、互いに定着してきている活動である。また、中学部1年生は今年度より生活単元学習で「いんばカンパニー」という単元に取り組んだ。清掃の練習を重ね、近隣自治体の自治会館清掃の受注を全員でしっかりと取り組むという単元である。自治会館での清掃時には、自治会の方々と話す機会も多く、「ありがとうって言ってもらえて嬉しかった」、「掃除を褒められた」という交流の喜びを感じる生徒が多くいた。ここでの中学部1年生と自治会の方々との交流が発展し、2月には本校で中学部生徒、自治会の方々、近隣大学の学生とパラリンピックスポーツであるボッチャ」を通した交流会を行う予定になっている。

高等部は、近隣小学校において、学んでいる清掃技術を生かし、清掃活動や現場実習の一環として活動をしている。

(2)交流及び共同学習

小学部は年に四回ほど、共同授業や、歌の発表などで近隣小学校との交流及び共同学習を進めている。中学部もまた、隔年で、それぞれ本校と近隣中学校が行き来しながら、交流学習をし、ゲームや授業を行っている。
今年度は、近隣中学校の生徒が本校中学部を4回訪れ、作業学習を通しての交流をした。本校生徒の中には、小学校の時に同じクラスだった友達と会えて笑顔で関わる様子が見られた。
 

(3)学習活動の発表に係わる学習

全校行事のいんば祭りでは、各学部の学習発表の場として様々な発表が行われている。劇の発表や、さくら分校も合わせて作業製品の販売、買い物学習や演奏、また、卒業生に係わる福祉施設からも出店等があり、地域の方に広く学校を知って頂く機会ともなった。
その他、よしきりフェアとして、近隣の商業施設にて、中学部や高等部は作業製品の販売を行い、多くの人が訪れる販売会となっている。

 

印旛特別支援学校(さくら分校)「環境問題にどう向き合うか」

環境問題の、知る、取り組んでみる、を柱に(1)作業学習を通しての活動、(2)グループ調べと発表を通した地域理解学習を行った。

(1)作業学習を通しての活動

さくら分校では、職業コースのうちの2つ、「フードデザインコース」と「農園芸コース」で生ゴミ処理機の活用をした。フードデザインコースの活動で出された生ゴミを利用して、農園芸コースで利用している畑の堆肥として使用した。ゴミをゴミ袋に入れて捨てるというだけで無く、活用できるという事を具体的に学ぶ機会になった。

(2)グループ調べと発表を通した地域理解学習

グループに分かれ、気になる環境問題について調べたり、話し合ったりする活動をした。環境問題の実態を知るだけでなく、生徒同士でそれらに対して「今、私たちができること」を考えてポスターにまとめた。自分たちが住む地域にも環境問題があることを知る機会にもなり、環境問題への意識が高まった。

2-(1)千葉県立市川昴高等学校(PDF:74.2KB)

本校は「生命・感謝・審美」を教育理念としている。「生命」とは、命あるものを尊重し、思いやりのある豊かな心と健やかな体を育成し、安全で健康な生活を主体的に創造する資質を養うことである。「感謝」とは、自己の人生を支えてくれる全てのことに感謝する心と、自然や社会と共生する態度を養うことである。「審美」とは、審美眼を養い、広い世界を生きる、次代を担う資質を育てることである。
本校ではESDの活動を通じて、この教育理念の実現、特に命あるものを尊重し、自然や社会と共生しながら、次代の世界を担う資質」の育成することを目標としている。具体的には、国際理解とキャリア教育を柱にそれぞれ、次のような活動を行った。
 

(1)国際理解教育

日本語学校に在籍する各国の留学生との交流行事を定期的に実施し、生徒のグローバルな視野を広げるための学習を行った。今年度の実施行事は、中国語及び韓国語の選択授業における語学交流、ポーランド人留学生との文化交流、文化祭における異文化交流ディスカッション、1学年全体と留学生40人による文化交流である。これらは毎年継続的に実施しているものであるが、今年度は特にカナダ・セントジョーンズスクールの音楽部生徒の訪日に合わせて、本校吹奏楽部の交流演奏会及び1学年生徒との異文化交流会を行った。

(2)キャリア教育

通常の進路指導とも関連づけながら、自らの将来を長期的、多角的に展望することによって、今後の生活を築いていく上での持続可能な生産や消費の在り方などを学習した。
今年度の実施行事は、各学年で行う進路ガイダンスを中心に、金融機関から講師を招いての金融教育等を行った。

(3)地域交流

ユネスコ委員生徒による、近隣小学校における学習補助ボランティア、近隣自治会の秋祭り参加(今年度は台風接近により中止)を柱に、書道部による、近隣小学校での書初め支援ボランティア、吹奏楽部による近隣幼稚園での演奏会実施等を行い、地球を持続させるために欠くことのできない国際平和は、身近な地域の和があってこそ、という本校ESDの実践理念の実現に取組んだ。

2-(2)千葉県立佐倉南高等学校(PDF:142.9KB)

本校は「できることからはじめよう」を活動の合言葉に、「今まで実施していきた取組をさらに発展させていく」こと、それを「後世に伝えていくこと」を目指し、ESDの実践を通して、地域で活躍する人材の育成に取り組んだ。
具体的には、交流、地域貢献を柱に、(1)学校・文化交流に関わる活動、(2)地域貢献・ボランティア活動に関わる活動を行ってきた。

(1)学校・文化交流に関わる活動

本校には、印旛特別支援学校さくら分校が併設されており、学校間の交流が行われている。
体育祭やお互いの文化祭への参加、合同避難訓練など実施している。また、さくら分校が制作したパンの販売が定期的に行われている。部活動間でも、ニューライフ部や茶道部がパン作りや和菓子作り体験、茶道体験等を通じて交流の機会をもっている。
高大連携事業としては、近隣の大学と連携し、大学主催のプレゼンテーションコンクールや公開授業への参加、教育実習生の受け入れ等を行っている。また、今年はパラリンピックが日本で開かれるという事もあり、障がい者や障がい者スポーツの理解の一環として、大学から講師や学生を招いて、ボッチャの講演や体験活動を行った。
国際交流としては、台湾から高校生が来校し、演奏やダンスを通じた文化体験や、日本の授業体験を通じて交流を深めた。


(2)地域貢献・ボランティア活動に関わる活動

地域貢献活動として、地域の催し物に参加したり、文化祭を通じて、地域で活動している団体と連携を図るなどしている。ボランティア活動としては、学校全体の取り組みとして、毎年地域清掃を学期に一度実施しており、通学路を中心に清掃活動を行っている。また、小学生に算数や国語を教えたり、遊んだりするボランティアにも参加した。

2-(3)千葉県立流山おおたかの森高等学校(PDF:142.9KB)

本校は、「ユネスコスクールとしてのESD推進全体計画」を作成し、分掌、学年、教科指導などあらゆる教育活動において、ESDを推進している。具体的には、(1)国際理解活動に係わる活動、(2)地域貢献・参加活動係わる教育、(3)社会貢献に係わる学習、(4)教科指導での学習を行った。

(1)国際理解活動

  • 生徒、職員対象グローバル教育講演会及び生徒による諸活動発表会等の実施
  • 「人間力を育む千葉ESD」地域活動等ユネスコスクールESD活動参加
  • 「沖縄、グアム(台湾)修学旅行」における平和学習と国際理解及び交流活動
  • 「オーストラリア短期留学」とレッドリンチ高校との友好校締結
  • オーストラリア高校生等海外留学生、職員の受入れ交流活動
  • ESD国際交流プログラム生徒推薦
  • 中国職員招聘事業参加及び受入れ
  • 台湾教育旅行受け入れと交流会・ホームステイの実施
  • マレーシア、韓国等派遣事業参加者推薦
  • 「留学生が先生」と題し、1年生全クラスで麗澤大学の留学生と交流
  • 「グローバルビレッジ」で外国人と英語漬けの合宿

(2)地域貢献・参加活動

  • 高校生による小学校への英語の出前授業「高校生が先生」
  • 野田市立小学校土曜英語授業年間ボランティア参加
  • 美化委員会、運動部による地域清掃活動で環境と心を磨く
  • 小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施
  • 地域交流行事参加(市民祭り等の伝統行事、公民館・福祉施設行事、特別支援学校・小・中学校行事等)運営業務補助、ボランティア活動、演奏・演技披露
  • 小学生町探検受入れ、中学生の高等学校見学受入れ
  • 流山市ロードレースボランティア
  • 近隣大学インターンシップ大学生受入れ
  • 開かれた学校づくり委員会、ミニ集会における地域への活動報告
  • 流山警察振り込め詐欺防止キャンペーンへの協力
  • 講演会等行事への地域住民招待

(3)社会貢献

  • 「服のちからプロジェクト」において、校内のみならず近隣地域、近隣の小中学校にも呼びかけ、世界の子どもたちのために古着を段ボール13箱分回収。「服を着ることが命を守る」「服は人としての尊厳を守る」ことを学び、衣服の有り難さを再認識

(4)教科指導

  • 模擬投票、裁判の傍聴、地域フィールドワークなど体験型授業の導入
  • 認知症サポータ講習会等への積極的な参加
  • 歯科衛生教育
  • 障害者との交流会実施
  • 人権講話の実施
  • アクティブラーニングなど生徒主体の学習(主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善)の推進
  • 部活動その他の教育活動
  • 家庭科の授業で「フェア・トレード」を学習

来年度の活動計画

4月

  • 「グローバルビレッジ」で国際コミュニケーション科1年生が英語合宿

5月

  • 小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施
  • 台湾新民高級中學生徒受け入れ及びホームステイの実施

6月

  • 国際コミュニケーション科生徒による小学校への英語の出前授業「高校生が先生」の実施

7月

  • 認知症サポータ講習会

7月から8月

  • オーストラリア短期語学研修(希望生徒)

10月

  • 「留学生が先生」と題し、1年生全クラスで麗澤大学の留学生と文化交流会
  • 小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施

11月

  • 「沖縄、グアム修学旅行」における平和学習と国際理解及び交流活動
  • 「グループトーク」麗澤大学の留学生たちと国際コミュニケーション科1年生が交流会
  • 台湾高校生(国立曾文高級家事商業職業学校)受け入れ及びホームステイの実施
  • 国際コミュニケーション科生徒による小学校への英語の出前授業「高校生が先生」の実施
  • 「福田村事件から考える」人権講話

12月

  • 生徒、職員、地域住民対象グローバル教育講演会の実施

1月

  • 「台湾修学旅行」における平和学習と国際理解及び交流活動
  • 「バリアフリーの社会を考える」人権講話と障害者との交流会

2月

  • 小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施
     

2-(4)千葉県立千葉東高等学校(PDF:215.3KB)

本校は、2012年よりユネスコスクールに登録しておりこれまで(1)国際理解教育、(2)道徳教育、(3)理数教育、(4)進路教育、(5)大学との連携を軸に活動を行って参りました。特に学外では生徒たちが日々の教室での学習を超えた学びを得るために、県内外の高校、大学との情報交換や共同学習を積極的に行っております。これらを通じて生徒が校訓である「明朗・真剣・練磨」の精神を実生活に生かし、実践できる力を養うことを目標として活動を行っております。以下に本校が行っている国際交理解教育の一例を掲載いたします。

  • Clarkston高校受入

アメリカミシガン州のクラークストン高校から生徒18名、引率教員2名を招き、本校授業への参加、プレゼンテーション及びホームステイを体験してもらいました。年度末には、本校生徒15名が、米国クラークストン高校に訪問します。この交流プログラムは本年で20年を迎えました。今後も、生徒の交際交流、国際理解の良い機会としたいと考えています。

  • 千葉大学留学生交流会

県のグローバル人材プロジェクトの一環で、千葉大の留学生5名(シンガポール、フィリピン、グアテマラ、マダガスカル、ガボン)を講師として招き、交流会を開きました。各国に関するプレゼンテーションだけでなく、伝統的なダンス等の生徒参加型の活動もあり、楽しく異文化を学び体験することができました。各発表後には英語で質問をする生徒の姿も見られ、学びが深まる大変有意義な時間になりました。留学生を通じてその国を正しく理解し、異文化に対する興味・関心を高め、英語学習の動機付けになったことと思います。


以下に(1)国際理解教育、(2)道徳教育、(3)理数教育、(4)進路教育、(5)大学について本年度の成果を報告いたします。

(1)国際理解教育…英語学習の動機付け、近隣高校や大学との連携、発信力育成のため
平成31年度

7月

  • 国際交流発表会(留学生10名、本校生物部、化学部)
  • 米国ミシガン州クラークストン高校生徒受け入れ(留学生18名、引率2名)

8月

  • 第2回全国高校教育模擬国連大会参加(生徒3名)
  • カンボジアスタディツアー(2年生1名)
  • 千葉県国際交流事業マレーシア派遣(1年生5名)

10月

  • 千葉大学国際研究発表会での英語発表(生物部、化学部)

12月

  • ブリティッシュヒルズ英国疑似体験プログラム(2泊3日、生徒50名、引率3名)
  • TOKYOGLOBALGATEWAY(東京都英語村)(生徒24名、引率2名)

1月

  • 千葉県国際交流事業マレーシア派遣成果発表会

2月

  • 千葉大学教育学部ESD事業主催
  • 「人間力を育む千葉ESDの地域展開」成果発表会

(2)道徳教育…発信力育成、自己理解、他社理解のため

  • パネルディスカッションの実施(総合的な学習の時間)
  • 道徳教材を使った道徳教育
  • フェアトレードマカロン・ドライフルーツの販売(利益は千葉県義援金として寄付)
  • 社会福祉施設での地域交流会(吹奏楽部、ジャグリング同好会)
  • 近隣保育所でのクリスマスボランティア(マンドリン楽部、ジャグリング同好会、JRC同好会)

(3)理数教育

  • 東雲研究会…有志の生徒や教員で様々な講座やセミナーに参加し、理数に関する各々の研究テーマについて学んでいる。
  • 千葉大学高校生理科研究発表会への参加
  • かずさDNA研究所出前講座)
  • サイエンスセミナー
    • 東京大学「薬学部講座」
    • 東京工業大学「放射線講座」
    • 千葉大学真菌医学研究センター「医学講座」
    • 科学の甲子園千葉県大会
  • 千葉県高等学校文化連盟科学研究発表会

(4)進路教育

  • 各種インターンシップ(生命医療の世界、司法の世界、幼稚園実習)
  • 職業体験(看護、保育)

(5)近隣大学との連携

  • 基礎教養講座…大学で開講する授業を半年間受講して単位を認定してもらえる。千葉大学教育学部の教員によるのべ14回の出張講座。(AI化の進展による社会と労働の変化、現代の教育改革等)
  • HighschoolOnCampus(HOC)…千葉大学による高大連携授業

2-(5)千葉県立国分高等学校(PDF:76.2KB)

本年度の活動内容

本校は「Thinkglobally、Actlocally~世界を視つめ、地域とともに~」を活動テーマとして、ESDを本校が到達すべき教育目標と捉え、ESDの実践を通して国際社会で主体的に生きていく力を育成することを目標としている。具体的には世界に目を向け、国際理解教育・地域社会との交流を柱に、(1)国際的な視野を広げる教育、(2)地域との交流に係わる活動、(3)ESD部会に係わる活動、(4)幼児・児童と交流する取組を行った。

(1)国際的な視野を広げる教育

本校は修学旅行を台湾で実施している。事前学習として、海外勤務経験者による講演会や、台湾からの留学生との交流などを、1年次から計画的に行った。台湾では、現地の大学生の案内で班別行動し、現地姉妹校では学校間交流を行って、多様な文化に触れるとともに、国際的な視野を広げることができた。
外国のユネスコ委員会職員視察の受け入れや、米国の青少年代表団及び短期留学生の受け入れ等、外部機関との連携・協働を積極的に行い、生徒にはおもてなしの精神や日本文化を伝える心、異文化を理解する心が育成された。


(2)地域との交流に係わる活動

市川市ユネスコ協会主催の「平和の鐘を鳴らそう」というイベントに生徒が参加し、他校の生徒と交流しながら平和への祈りを込めて、寺院の鐘を鳴らした。地域の方々にも呼びかけ、後世に伝えていくことの大切さを学んだ。
吹奏楽部やバトントワリング部は、地域の行事に小・中学生とともに参加しており、地域活性化の一翼を担っている。

(3)ESD部会に係わる活動

ESD成果発表会に参加した生徒が他校の活動に触発され、貧困問題のために行動がしたいと、文化祭でフェアトレードクッキーを販売した。フェアトレードについての展示発表も行い、多くの生徒に貧困問題について考えるきっかけを与えることができた。

(4)幼児・児童と交流する取組

家庭科の授業では、近隣の乳幼児・保護者に来校していただき、生徒が交流する取組を行った。命の大切さや家族について考える機会となった。
夏休みには、多くの生徒が近隣小学校へ赴き、学習支援ボランティアを行った。秋には、陸上競技部生徒が小学生に陸上指導を行った。このような取組は、他者を思いやる心を育むとともに、生徒の自己肯定感を高める取組となっている。

来年度の活動計画

台湾修学旅行を中心に、国際理解教育に取り組んでいく。台湾修学旅行の準備、実施、事後指導を計画的に行う。台湾からの留学生(メロス言語学院)には、事前学習で協力を願う予定である。
1学期には、米国からの高校生の短期留学の依頼があれば、受け入れたい。2学期には、海外勤務経験者の講演会を総合的な探究の時間で実施する。
地域との関わりでは、小学校での学習支援ボランティアや、図書委員会による幼稚園での絵本読み聞かせ、吹奏楽部やバトントワリング部による地域イベントへの参加、家庭科の授業での乳幼児・保護者との交流等、連携及び協働をさらに推進する。
ESD成果発表会やESD研究会に、生徒や教職員が積極的に参加して、ユネスコスクール加盟校との交流を深めていきたい。多くの生徒がユネスコスクールの活動に主体的に参加できるように、努力をしていく。

2-(6)千葉県立鎌ヶ谷西高等学校(PDF:191.7KB)

本年度の活動内容

(1)環境
UNIQLO服のチカラプロジェクト参加

昨年度につづき、近隣の小中学校に声をかけ、市内から服を集めることができた。本年度は市内にもう一つある高校とも連携を取り活動できたので新たに広がりができたのが本年度の成果である。美術選択者は参加した節電を呼びかける環境エコイベント、キャンドルナイトに参加した。恒例の行事である地域の通学路清掃活動「クリーンロード大作戦」には200名以上の生徒、保護者、同窓生が参加をした。

(2)地域交流

部活動や授業としてボランティアに参加する団体が増えた。野球部、吹奏楽部は社会福祉協議会主催のグランドゴルフ大会の手伝い、小学生とのTAG鬼ごっこ大会、合唱部は公民館や商業施設でのコンサート、美術部科学部は小学生の夏休みの自由研究のお手伝い、料理部はクリスマスお料理教室、書道部は書き初め練習会などである。また、本年度はユネスコ委員会で商業施設での塗り絵やバルーンアートなど乃ボランティアに参加した。2学年では家庭科の授業で毎年親子交流会を実施している。3年英語の授業有志で近隣の小学生に英語を教えに行くなど学校間の交流も行った。

(3)海外交流

6月に上海の中学生が来校し、合唱部と交流を行った。また1月にはマレーシアの高校生が来校し、1学年の芸術の授業(音楽、書道、美術)に参加し、交流を行った。2月の千葉大学主催のESD活動発表会では留学生たちに活動を英語で紹介、発表する。

(4)福祉

パラリンピック競技ボッチャ大会3学年の総合学習でオリンピックやパラリンピック競技のボッチャを学び、学年全員でボッチャ大会を行った。パラリンピックについての意義や歴史なども学んだ。また、家庭科の授業では例年通り、1年次に車いすの体験を行った。

(5)その他
書き損じはがき回収活動、コンタクトレンズの空き容器回収活動を実施した。また、文化祭で啓発活動を行なった。
 

来年度の活動計画

活動の定着している「服の力プロジェクト」や公民館や社会福祉協議会などを通した地域との交流、通学路を掃除する「クリーンロード大作戦」などは継続して行っていきたい。これらの活動が全校で多くの生徒が参加しやすいシステムを作るなど工夫していきたい。カリキュラムを作るなどの工夫によって、今行っている活動がさらに地域に知られ、生徒たちにとって誇りとなるような、自己存在の意義になるよう努力していきたい。HPはもちろん、ユネスコのサイトなども活用して生徒の活動を公開していきたい。また、ユネスコスクール同士の交流も活発にしていきたい。

2-(7)千葉県立船橋豊富高等学校(PDF:69.4KB)

本年度の活動内容

本校は、「自律・友愛・進取」を学校理念として、ESDを人と人をつなぐ場と捉え、ESDの実践を通してコミュニケーションの力の育成を目標としています。具体的には、ボランティア活動を柱に、(1)地域に係わる活動、(2)環境に係わる活動を行いました。

(1)地域に係る活動

「地域交流」では、生徒会役員とJRC・UNESCO部員が中心となり、季休業などを利用して年間30回程度ボランティアに参加しました。その中には、地域の船橋市立豊富小学校への訪問(学習ボランティア)も含まれています。参加した生徒たちは、「小学生の質問にちゃんと答えられるよう、勉強し直した」など、学習ボランティアを通して人との関わり方や伝え方などコミュニケーション能力を養うことができました。

(2)環境に係る活動動

「環境問題」では、コンタクトのアイシティ様の協力のもと、“豊富ECO運動”と称してコンタクトレンズの空ケースとペットボトルのキャップの回収を行いました。リサイクルによって得られた収益は、日本アイバンク協会などに寄付されます。「人の支えになりたい」という生徒会役員の思いから、全校集会等で全校生徒へ呼びかけを適宜行っています。
最後に、今年度は本校生徒会役員が青少年赤十字の海外派遣に選ばれ、ヴェトナムを訪問することができましたので、国際理解にも貢献できました。また、青少年赤十字の活動でハンセン病や過去のハンセン病患者に対する差別についても学ぶことができ、人権についての理解も深めることができました。

来年度の活動計画

2020年度もボランティア活動を柱に、(1)地域に係わる活動、(2)環境に係わる活動を実施する予定です。地域に係る活動としては、特別支援学校の学校行事(文化祭等)への運営補助員をはじめ、近隣小学校への学習ボランティアやケアハウス等の施設訪問を行います。環境に係る活動としては、ペットボトルのキャップ・コンタクトレンズの空ケースの回収を引き続き行っていきます。
また、校内でユネスコスクールとしてより活発に活動できるように、ユネスコ委員会の常設委員会設置に向けて尽力していきたいと思います。

2-(8)千葉県立下総高等学校(PDF:717KB)

本年度の活動内容

下総高等学校は農業・工業・商業の三つの学科を持つ専門高校として、「ものづくり人づくり夢づくりの総合専門高校」を学校教育目標として持続可能な地域社会を支える職業人の育成を目指している。ESDを持続可能な社会を支える職業人の育成するための教育と捉え、ESDの実践を通して持続可能な地域社会を支える力を育むことを目標としている。

(1)ものづくり 持続可能な開発のための教育

自動車について学ぶ自動車学科では、資源やエネルギーについて学び、太陽光発電によるイルミネーションの製作や風力発電コンペへの参加などの活動を行った。自動車部は、HONDAエコマイレッジチャレンジ全国大会5連覇(新記録2216.028km/L)を果たすとともに「デザイン賞」も受賞し、効率の良いエンジン、空気抵抗の少ないボディー、よく転がるタイヤの研究を行い、「燃料消費効率」の向上を図っている。また、鉛バッテリーを用いた電気自動車での走行距離を競うEV大会にも参加し、好成績を収めた。

(2)人づくり 人と学ぶ地域と学ぶ

農業について学ぶ園芸科は、県内唯一の寄宿舎を設置する高校として、園芸科1年生で年間30泊の寮生活を行っている。寮生活では、自校産の農産物を中心に調理した食事や地域の有識者を講師とした教養講座を通して、広く農業についての知識を深めている。また、近隣小学校との交流を行い、地域特産物の共同栽培や春と秋に行われた農場見学など地域の環境への意識を高めた。そのほかにも、マコモを代替作物として利用する耕作放棄水田の活用の関する研究や酒粕やモミ殻といった地域の有効資源活用に関する研究など、「環境」をテーマとした研究が多く行われている。

第3回全国農業高校農業大学校ホームページコンテストにおいて、農林水産省経営局長賞(全国2位)を受賞した。上記の副賞として農林水産省による出前授業が行われ、ドローンを活用したスマート農業に関する講演やドローンの操縦体験を通し、未来の農業について考えるきっかけとした。

商業について学ぶ情報処理科では、学科の専門性を活かした授業支援として近隣の小学生にプログラミングを学ぶ授業を展開した。

来年度の活動計画

「環境」と「資源エネルギー」を柱として活動を継続して行い、課題研究や部活動を通してESDの実践について研究を進めていき、現在行っている研究を深めると共に、新たな研究についても意欲的に取り組んでいきたい。また、地域の小中学校や、成田ユネスコ協会との提携した活動についても検討を行う。参加する生徒についても、生徒会だけでなく、幅広く多くの生徒が参加し、ユネスコスクールとしての活動に対しての知識を深められるように、校内での検討を進めていく。

2-(9)千葉県立松戸国際高等学校(PDF:100.7KB)

本年度の活動内容

本来は、国際化社会に対応しうるグローバル人材の育成を目指して、前身の千葉県立松戸東高等学校から、平成6年4月に校名を松戸国際高等学校とし現在に至っている。
普通科並びに国際教養科を有し、外国人・帰国生徒等の受け入れも行い、国際交流、国際理解教育等に力を入れている。
スコスクール(ESD)活動が目指す、地球規模課題の解決のために、自ら考え行動できる人材の育成は、まさに本校の目指すところであり、本校では、ESDの成果による力を「松国力」と呼び、様々な活動に取り組んでいる。
また、本校は千葉県高等学校教育研究会ESD部会の事務局校でもあることから、県内のユネスコスクール及びESDを実践している公・私立高校、特別支援学校とも連携して、千葉大学教育学部のESD事業との共催による、ESDの研修活動を展開している。
 
  • 国際交流・国際理解教育
    • アメリカ短期研修(1・2年生対象、2月から3月に3週間)
    • オーストラリア短期研修(1・2年生対象、7月から8月に3週間)
    • 台湾修学旅行(2年生対象、10月下旬に3泊4日姉妹校交流)*姉妹校は、台北市・中崙高級中学校
    • 国際理解講演会(1・2・3年生対象、10月)*1年:アフリカ関係、2年:UNHCR関係、3年:JICA関係
    • ACCU主催:インド教職員交流の受入(10月)*インドの先生方の授業のあとで
  • 地域貢献活動
    • 近隣小学校への英語出前授業(12月)
    • みどりの募金活動(ボランティア部)
  • 食育を通じた国際理解教育
    • 世界各国の料理実習、文化祭での販売(クッキング部)
  • 千葉大学ESD事業への参加・協力
    • 千葉大学ESD研究会(8月講演、グループワーク)*テーマ:共生社会について
    • 千葉大学ESD成果発表会(2月英語でのポスター発表)*ポスター審査:千葉大学・アセアン各国の大学の先生方

来年度の活動計画

次年度も、これまで学校が行ってきた様々な国際交流・国際理解のプログラムを実施してゆく。また、本校のユネスコスクール加盟の母体となった、「食」を通じた国際理解教育を続けてきたクッキング部の活動や、SDGsを意識して活動を展開しているボラ
ンティア部、そして地域貢献活動の中心である生徒会などの活動と、千葉大学ESD事業との連携を軸にして、学校全体にユネスコスクールとしての活動を浸透させていく。

2-(10)市原中央高等学校(PDF:219.3KB)

本年度の活動内容

英語コースのカリキュラムに学校独自科目として、UNESCO(ユネスコ)を設定した。また、総合学習時間を活用して、生物多様性・環境、国際理解や人権について外国人講師と一緒にTeamTeachingで学ぶ特色ある授業を展開した。生徒を主体としたボランティア活動の輪が広まり、エコキャップ回収活動、フィリピンの子供達に送るマーブルクレヨンプロジェクト、洪水によって大きな被害を受けたミャンマーへの募金活動を行い、募金活動に対する感謝状をアウン=サンスーチー女史より頂いた。さらに、ユネスコスクール認証を受けている、併設校の清和大学附属八重原幼稚園の保護者の協力も受けて実施している、ユニクロの『助けよう服のチカラプロジェクト』は年々協力の輪が広がっている。市原市及び地域団体と協力したボランティア活動にも取り組み、ユニセフ街頭募金やJR五井駅構内での朝の挨拶運動への参加は、生徒一人ひとりが協働の意義を学ぶ貴重な経験となった。また、英語コースの生徒が、指導案や教材を自分達で作成し、近隣の公立小学校を訪問して、英語の授業を実施する『高校生が英語の先生』プロジェクトを実施した。普段の英語学習の成果が十分に生かされるとともに、年齢の近い高校生との活動を中心とした英語学習を通じて、小学生の学習意欲が高まるとともに、地域交流という点でも注目を受け、訪問依頼の問い合わせが増えている。

来年度の活動計画

国際ロータリークラブ支援のインターアクトクラブ及び2020年度より新たに開設されるGlobalLeaderCourse(グローバルリーダーコース)の生徒を中心に、生徒と協働した活動を行なっている予定である。2019年度に、千葉県は台風と大雨による甚大な被害を受け、本校にあっても長期間にわたる学校閉鎖を余儀なくされた。そのような中にあって、数年間にわたって生徒間で交流を行ってきた、熊本地震で被害を受けた高校から支援金が届けられた。2020年度は、これまでの活動に継続的に取り組むとともに、県内において未だに不便な生活を強いられている方のために、ボランティア活動に取り組むことを計画している。

2-(11)千葉黎明高等学校(PDF:409.2KB)

本年度の活動内容

(1)黎明グリーンプロジェクト(ReimeiGreenProject)

本校サッカー場を天然芝にするプロジェクトを開始。3年計画の1年目のプログラムを実施。2年前から準備・研究してきた芝山町の実験圃場から芝を切り出し、総合の時間を利用して全校生徒で芝苗づくりを実施した。(4月22日)
切り出した芝を小さくちぎって砂を敷き詰めた25分割パレットに植え込んでいく。生徒一人当たり2枚の苗パレットを作るのがこの日のミッション。したがって約800名×2=1400枚の芝苗パレットが作られる計画。1枚の苗パレットで25株の苗になるので
40000株の苗が作られることになる。約100メートル×約70メートルのピッチに幅50cm間隔で苗を植えてゆくと28000株が必要となる計算。苗の成長にムラが生じるので多めに作っておくことにした。

5月、6月の気温と降雨の状況に左右されたが、概ね予定どおり苗が成長し、6月22日、23日の学園祭において、来場した地域の皆さんや少年サッカーの子供たちの手でグランドに植えていく。そして学園祭終了後、各運動部の協力でグランド全面に苗が植えられた。

7月、8月の養生期間を経て10月5日には生徒向け公開として体育祭を実施。

全校生徒で作った芝生の上で開催される体育祭には感慨深いものがあった。芝の管理には「潅水」と「芝刈り」がキーを握る。本校では井戸水を利用した「自動潅水スプリンクラー」と「芝刈りロボット」を導入し、管理作業の一部自動化を図っている。
現在(1月)、夏芝(ティフトン種)は休眠期に入り、体育祭終了後にオーバーシードをした冬芝が緑を演出している。
地域のスポーツ交流の拠点として、日本サッカー協会、ジェフユナイテッド千葉、芝山町、成田空港、NPO、地域のスポーツ少年団、市民、保護者、全校生徒が関わる壮大なプロジェクトの1年目となった。

(2)国際交流

数年前に国際理解教室として実施した「Skype」交流会で当時イスラエル大学の学生アビさん(Abigailさん)がAPU(アジア太平洋大学)進学のため来日。本校剣道部の練習に参加し交流を深めた。(5月)

(3)元プロバスケットボール選手小宮邦夫氏スポーツ講演会

青山学院大学を経て、日立サンロッカーズやアイシンシーボーズなどのプロチームで活躍し、2004年には日本代表に選出された小宮氏による講演会を実施。(11月9日)

「Stop&Go」というテーマで目標設定と挫折からの再スタートなど、生徒に向けて勇気と希望を届けてくれた。

(4)「ゆうあいピック」ソフトボール大会運営ボランティア

毎年秋(9月)に開催される「ゆうあいピック」ソフトボール大会の運営スタッフとして女子ソフトボール部員が参加。本大会は知的障害をもつ方のためのスポーツ大会のひとつ。
女子ソフトボール部員にとっては毎年参加する大切な活動のひとつ。

(5)植草学園主催高校生プレゼンコンテストに参加

本企画は植草学園が主催したオリパラ開催を機会に、お互いに認め合える、多様性のある社会の形成にどのようにかかわっていくか、また、現在自分(たち)が取り組んでいる地域などでの活動をどう発展させていったらよいかなどについて考えを発表するというもの。本校から1年生3グループ(11名)がエントリーし、それぞれの視点で発表し最優秀賞などを獲得した。(11月)
【発表内容】
『共生社会に向けて』パラリンピックを通して障がいのある方が生きやすい社会へ
『共生社会づくり』パラリンピックから学ぶこと他

主な成果

ユネスコスクールとして次年度開催される2020東京オリンピック・パラリンピックを教材にした教育活動を多く取り入れた。今年度の活動は特に国際理解・人権・共生社会などについて学ぶ素晴らしい機会となったばかりか、「黎明グリーンプロジェクト」を通し
て、地域には少年サッカーの大会(1月)に芝のグランドを提供し、熱戦が繰り広げられたことは地域スポーツの拠点としての期待感が高まり、スポーツ文化の地域振興に寄与してゆくものと思われる。また、「植草学園の高校生スピーチコンテスト」において、オリパラと共生社会について学び、発表した経験から、オリパラを迎える気持ちとその周辺への視野が確実に広がっていることを感じる。

3-(1)渋谷教育学園幕張中学校・高等学校(PDF:206.7KB)

本校の「自調自考の力を伸ばす」「倫理観を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」という理念にのっとり、継続して実践することによって得られる教育的な効果を考えて、以下のような教育活動を行っている。

(1)自調自考に係わる教育

本校教育実践の基本目標である「自調自考の力を伸ばす」は、自らの手で調べ、自らの頭で考える力を伸ばす教育である。その一つとして、生徒は高校3年間を通して課題研究に取り組んでいる。生徒の興味は多様である。個々の考えを大切にし、それぞれの才能を伸ばすための研究である。フィールドワーク、実験などの手法を用いて最終的には論文という形でまとめた。

(2)平和教育に関わる活動

高校1年生では、毎年、広島あるいは長崎で平和学習が続いている。今年度は広島をフィールドとして実施した。生徒は平和学習としてそれぞれがテーマをもって広島市内や呉市を中心にフィールドワークや施設の見学、被爆者の体験講話などを実施した。

(3)国際人としての資質を養う活動

語学研修や家庭体験を目的としたニュージーランドホームスティプログラム(中3)、文化交流を目的とした中国修学旅行(高2)、高校生希望者による短期海外研修として、アメリカ研修(西海岸でのホームスティ)、次世代リーダープログラム(バーバード大学での研修)、北京研修(相互交流)、ベトナム研修(姉妹校訪問)、イギリス語学研修を実施した。3月に毎年実施しているシンガポール研修(相互交流)については、コロナウイルスの影響で、9月に受入れのみを行った。
長期留学として、ブラジル、アメリカ、チェコ、ドイツ、韓国、香港などからの留学生を受け入れた。また、海外大学進学を目指す生徒が増加していることを受けて、海外大学進学支援を行なっている。
ニューヨークで開催される高校模擬国連国際大会に日本代表として参加し優秀賞を獲得した。また、JICA研修生との交流会(年2回)などさまざまな活動を実施した。

(4)ユネスコ関連団体のプログラムへの参加

日本ユネスコ協会連盟やかめのり財団の主催する高校生カンボジアスタディーツアー、国際交流プログラム、かめのりスクールなどへ積極的に応募した。実際には、夏の「かめのりスクール」や、「かめのり中高生アンバサダープログラム2020」(2020年1月~2月)へ参加した。また、教員研修として、ACCUが国際連合大学の委託をうけて実施している中国への教職員派遣プログラム(2019年6月)へ参加している。

3-(2)麗澤中学校・高等学校(PDF:161KB)

本年度の活動内容

本校は、「知徳一体」(感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛える)「知恩・感恩・報恩」(周囲の人、先人、自然に対する恩を知り、感じ、報いる)「国際的日本人」(国際社会で活躍する日本人を育成する)の3つの理念のもと教育活動を展開している。
本校におけるESDは、「温故知新Learnfromthepast, liveinthepresent, planforthe future.」という考え方にまさに表されている。つまり、諸先人の方々の努力のおかげで今の私たちがあることを学び、いかにそれを現在に活かし、さらには今後の未来の社会のために何ができるかを考え行動することである。

(1)総合的な学習の時間:自分プロジェクト

本校では、中学3年間の総合学習の時間を「自分(ゆめ)プロジェクト」と名付け、未来を創造する知恵と逞しさを身に付けるオリジナルプログラムとして展開している。
1年生:樹木観察、奥利根水源の森フィールドワーク(宿泊研修)、森と人間社会研究
NEW段ボールコンポストを用いて自然の力を体験
2年生:関西研修(宿泊研修)、日本歴史文化の学び、有形無形の文化遺産体験
NEW京都・奈良にて外国人観光客に英語でインタビュー
3年生:イギリス研修(宿泊研修)、英国研究

(2)グローバルセミナー・サイエンスカフェ

  • グローバルセミナー:(1)立命館アジア太平洋大学世界地図を拡げた大学進学(2)アジア海外大学進学セミナー(3)フェアトレードを考えるワークショップ(4)EducationUSAによるアメリカ留学説明会(5)成田空港外国人観光客へのインタビュー(6)GlobalGatewayへの半日校外学習
  • サイエンスカフェ:(1)京都大学高大連携事業(2)日本科学未来館SDGsワークショップ「気候変動」参加

(3)チャリティー活動

株式会社ValueBooksのBookforJapanを通して被災地等を支援
小児ガン研究支援のためのレモネードスタンド(レモネードスタンド普及協会へ協力)
フェアトレードコーヒーの販売
株式会社ユニクロの「服のチカラ」プロジェクトに参加し、難民支援に協力廣池学園麗澤中学校・高等学校

(4)海外研修・受入れ

教員交流として、アメリカベクスレイハイスクールよりジュリー・ホーガー先生をお招きし、教育交流を実施
高校ILコースオーストラリアのTrinity Lutheran Collegeへの6週間の短期留学を実施。地域の踊りである柏踊りを披露し、日本語レッスンに参加するなど積極的に語学以外の学びを展開
オーストラリア姉妹校より中高生15名を受入れ、ホームステイや日本文化体験などを実施
タイ王国チェンライの児童養護施設に滞在し、ボランティアをしたりスラム街を訪ねたりその改善に取り組むNPO職員の方と交流したりすることで体験的に社会問題を学習

(5)東日本大震災の被災地訪問

公益財団法人フィランソロピー協会主催「チャリティーチャレンジプログラム」に高校1年生3名が参加し、被災地の現状を目で見て、東京で募金活動を展開し、これから自分たちに何が出来るかを全国から集まった中高生とともに考えた。

来年度の活動計画

(1)継続的な活動をめざし、2019年末にレモネードスタンドとフェアトレードコーヒーは生徒の有志団体が発足。2020年はしっかりと自分たちだけで活動を展開できるように、少しずつ、これまでは先生にやってもらっていたことを生徒に受け渡していく。

(2)チャリティー活動の多くを有志での実施から、生徒会組織(ボランティア委員会)に移行。まだまだ問題点が多いが、2020年はもっとスムーズな実施を目指す。

(3)2019年度までに実施したプログラムを継続展開できるよう、組織化もしくは既存組織への活動の移行をすすめる。

3-(3)市川学園市川中学校・高等学校(PDF:259.8KB)

本校ESDテーマである1.国際理解教育2.理科教育3.環境教育を中心にこの1年間の活動を報告する。
1.国際理解教育

(1)海外研修(英語による教養研修)

  • (1)イートンカレッジ研修(英国・EtonCollege、中3から高2(20名)、19日間、ドミトリー)
  • (2)ケンブリッジ大学研修(英国・UniversityofCambridge、中3から高1(30名)、15日間、ドミトリー)
  • (3)オックスフォード大学研修(英国・UniversityofOxford、中3から高1(29名)、15日間、ドミトリー)
  • (4)ボストン研修(米国・HarvardUniv./MIT/DartmouthCollege、高1から高2(23名)、ドミトリー)
  • (5)カナダ研修(カナダ・Vancouver/Nanaimo、中3(31名)、17日間、ホームステイ)
  • (6)ニュージーランド研修(ニュージーランド・Otago、中3から高1(28名)、15日間、ホームステイ※中止)
  • (7)中3シンガポール修学旅行(シンガポール、中3(322名)、5日間)

(2)国内研修

  • (1)エンパワーメントプログラム(UC、Harvard等の学生による英語教養研修、7月29日から8月2日、105名)
  • (2)中3英語研修(シンガポール修学旅行の事前研修、8月5~9日、各自2日間、海外研修参加者除く)

(3)トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(文部科学省)高1・2年生8名合格(5期通算30名)

  • (1)高1・女子フィジーボランティア32日間
  • (2)高2・女子ガーナボランティア14日間
  • (3)高1・女子ケニアボランティア30日間
  • (4)高2・女子イギリス獣医研修14日間
  • (5)高1・女子イギリスアカデミック24日間
  • (6)高2・女子カナダ英語研修21日間
  • (7)高1・女子アメリカ英語研修14日間
  • (8)高2・男子ガーナボランティア

(4)個人参加の国際研修

  • (1)WorldScholar'sCup(東京大会[本校]:47名世界大会[北京]:37名決勝大会[Yale大学]:27名)
  • (2)CampRisingSun(6月20日から7月22日、高2女子:1名、各国代表とニューヨーク州キャンプ場で共同生活)

(5)文部科学省WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業への参画

  • (1)SRサミット(7月30日~8月1日、各校プロジェクトをブラッシュアップ、「ふっこう会」メンバー3名参加)
  • (2)APUSummerCamp(8月5~6日、高1女子:2名、立命館太平洋アジア大学留学生との協働活動)

(6)国際交流米国Wartburg大学来校(5月7~9日吹奏楽団学生53名、合同コンサート、ホームステイ)

(7)校内活動

  • (1)文化祭フェアトレード:39、906円。発展途上国の物品を適正価格で購入・販売.ポスター発表も実施。
  • (2)校内募金活動:20、395円。6月NPOフリーザチルドレンを介し発展途上国の子供たちに飲料水を送った。

(8)校内発表会国際研修参加者は学年集会、文化祭、全学発表会(市川アカデミックデイ)で成果発表を行っている。

(9)その他、毎年実施している活動

  • (1)留学キャラバン(海外大学進学説明会、7月15認知、海外大学に進学した日本人留学生NPOによる説明会)
  • (2)JICA講演会(中学道徳授業で、JICA海外協力隊員による講演会を学年別に年間1~2回実施)

(10)ホストファミリー・ネットワーク

  • 留学生受け入れ準備家庭登録数:85家庭

2.理科教育

SSH指定第3期・1年目の本年度は以下の活動を行った

(1)研究開発の課題
探究的な授業と課題研究を両輪とする指導方法を完成させ、国際的に活躍できる課題発見型研究者育成の基盤を構築する。

(2)研究開発の概要

  • (1)通常授業の改善のために学校設定科目に指定した、探究数学IからIII・AB、探究物理、探究化学、探究生物、プレゼンテーション英語、構造読解(現代文)について研究を行った。また、すべての教科を対象に教科の枠組みを超えたコラボレーション授業を行った。
  • (2)実験から学ぶ探究的な方向を探ると共に、基礎学力の伸長を促す取り組みを行った。
  • (3)中学校においては、前認知を高めるためのCASEプログラムの部分導入を実行した。
  • (4)課題研究の研究に関しては、課程内容とのリンクを認識させる指導をした。

(3)海外連携

  • (1)タイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒派遣(6月3から11日、生徒10名教員2名、共同研究発表/ホームステイ)
  • (2)タイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校の生徒受入(9月5日から9日、生徒10名/教員2名、ホームステイ)
  • (3)タイ王国プリンセス・チュラボン・ムクダーハーン校への生徒派遣(12月19日から23日、生徒5名/教員1名、共同研究発表/ドミトリー泊)
  • (4)ドイツNeuesGymnasiumWilhelmshavenへの生徒派遣(8月21日から28日、生徒10名/教師2名が現地校でSSH研究活動を実施) 

3.環境教育

(1)中学・生物授業での近隣自然観察公園フィールドワークや三宅島での巡検など多様な取り組みを行った。
(2)保護者会、ユネスコサークルが制服・学用品などのリサイクル活動を推進。校内でのリユースや途上国への発送を行っている。

4-(1)成田市立玉造中学校(PDF:88KB)

本年度の活動内容

本校は、「徳・知・体の調和が取れ、自己肯定感をもった生徒の育成」を学校教育目標としている。ESDの実践を通して、地球規模の課題に身近な所から取り組むことにより、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性の育成を目標とした。地域美化活動(街角クリーン作戦やリサイクル活動)への参加に積極的に取り組み「地域に根ざした活動」を通して、地域の方々との交流を深め、地域を愛する心を育てていきたいと考えている。
具体的には、(1)人権・平和・貧困に係わる活動、(2)環境問題への取組、(3)地域遺産、食育の体験・学習、(4)国際理解・国際交流に係わる活動を行った。

(1)人権・平和・貧困に係る活動
  • 全校生徒で折り鶴をおり、千羽鶴を完成させ、生徒会の生徒が市の代表として夏休みに広島を訪問した際に奉納した。2学期の始業式後に該当生徒による報告会を持ち、奉納の様子、訪問時の感想等を共有し、全校生徒で平和の大切さを確認できた。
  • ユネスコ寺子屋運動の一環として、広報委員会を中心にして、全校で書き損じハガキの回収に取り組んだ。生徒集会で書き損じハガキがどのように使われるかを伝え、ポスターを掲示して啓蒙活動を行った。その結果多くのハガキを集めることができた。また、成田ユネスコ協会からの依頼により、市内各団体から寄せられた集計活動にも参加した。
(2)環境問題への取組
  • 街角クリーン作戦

年2回(5月と12月)有志生徒と職員が地域の方々と一緒になって地域のゴミ拾いを行った。

  • リサイクル活動

年2回(6月と11月)PTAと生徒が一緒になり地域からリサイクル品を回収し、業者へ引き渡しを行った。身近な地域のゴミ、リサイクル品の多さを実際に体感し、環境問題を考える一助になっている。

(3)地域遺産等、食育の体験・学習
  • 1年生の家庭科の授業の中で、地域の方々の協力を得て浴衣の着付け体験を行った。
  • 2年生の家庭科の授業で各家庭保護者の出身のお雑煮やおせち料理について調べ学習を行い、廊下に調べた料理の写真付きレポートを掲示し、全校生徒で情報を共有した。
  • 2年生の家庭科の授業で給食について学び、2人組で1回分の給食の献立を考えた。良いものは実際に市内各中学校で給された。
  • 前記、街角クリーン作戦は、三方面に分かれて活動する。三方面とも地域遺産が途中にあり、その遺産について地域の方から説明を受け、地域についての理解が深まった。
(4)国際理解・国際交流に係わる活動
  • 7月初旬に、姉妹都市サンブルーノ市(アメリカ、カリフォルニア州)から成田市を訪れる訪問団を受け入れた。1日学校生活を共にすることで、日本とアメリカの学校・文化の違いを直接学び、互いに理解し、互いを尊重し合う機会となった。

来年度の活動計画

ESDパスポート活用の呼びかけにより、生徒のボランティア活動への意欲が高まり、30ボラン達成した生徒も2名でるなど、前向きに取り組んでいる。今後の課題はボランティアできる機会の提供である。
地域の環境活動、リサイクル活動が主な活動であったが、更に地域のグループホームへの訪問などを開拓したい。様々な年代の方々との交流を通し、他者と協力する態度・つながりを尊重する態度の育成を図る。

5-(1)市川市立中山小学校(PDF:134.5KB)

本年度の活動内容

本校は、「心豊かでかしこくたくましく」を学校教育目標として、ESDを総合的な人間力の育成の一環と捉え、「自ら学び、思考し、表現する力の育成」を目標とし、ESDの目指す資質・能力の向上と、態度の育成を目指した。具体的には、信頼関係の構築、未来につながる基礎教育の構築を柱に、(1)基礎基本定着に係わる活動、(2)信頼関係の構築に係わる教育、(3)人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに係わる学習を行った。
 
(1)基礎基本の定着に係わる活動
本校では、長年理科指導の研究を継続している。知識を丸暗記する学力ではなく、自ら関わり、実感を伴った理解をする学力の確立を目指している。本校が考える学力を身につけていく過程とは、生活科では自分の思いや願いを持って対象物にかかわる中で、気づき(思考の深まり)、気づきをもとに次の目的に向かって活動し、気づきの質を高めていく(探究心の高まり)ことだと考える。理科では、事象を追究していきたいという意欲から、体験的な活動を通して考えを深め(思考の深まり)、そこから新たな疑問が生まれていく(探究心の高まり)ことだと考える。この思考と探究心の相互関係は、ESDにおける対話を通した問題解決を柱とする学習の構築の理念と合致すると考える。校内研究にESDの視点を位置づけることで、学習の終末において学習する面白さを感じられるよう変容させられることへ重点を置いた。
 
(2)信頼関係の構築に係わる教育

信頼関係を構築するにあたり、基盤となる活動として「(1)自然に交わすことのできる挨拶」「(2)本音で語り合える人間関係」「(3)児童理解、相互理解の推進」「(4)指導力の向上」「(5)自助と共助」を重点とする。(1)について、校内では、児童会が中心となり、定期的にあいさつ運動を展開した。また、中学校区全体の共通の活動として、保護者・教職員が共同であいさつ運動を展開することで、地域の方々との関わりを深めた。(2)について、「ふれあい道徳」を年間行事に位置づけ、地域の方などから貴重な講話をいただく時間を設け、学校と地域との関わりを子どもたちが実感できる活動を行った。

(3)人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに取り組む学習

低学年においては、生活科の学習を通して自然体験の充実を図った。校内の動植物に触れるだけでなく、風や、光、影など、自然現象を利用したおもちゃ作りなどの活動を充実させた。中学年においては、校内の植物や樹木、生物の生態について、自然博物館より講師を招いて年に3回、自然観察を行った。季節による変化などを時系列で味わうことができた。高学年において環境学習の一環として、理科教育や総合的な学習の教育活動を通して、学校内のビオトープ等自然環境を自主的に維持・管理していく。併せて、活動過程において、本校のビオトープについて、保護者や地域に情報発信することで、持続可能な社会づくりに貢献する人材の育成を図った。

来年度の活動計画

令和元年度の活動を継続しながら、改善点を明確にする。「心豊かでかしこくたくましく」を学校教育目標として、ESDを総合的な人間力の育成の一環と捉え、ESDの実践を通して「自ら学び、思考し、表現する力の育成」を目標とする。具体的には、信頼関係の構築、未来につながる基礎教育の構築を柱に、(1)基礎基本の定着に係わる活動、(2)信頼関係の構築に係わる教育、(3)人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに取り組む学習を行う。
 
(1)基礎基本の定着に係わる活動

校内研究である理科教育を中心に、学習を通して総合的な人間の育成を図る。ESDにおける対話を通した問題解決を柱とする学習を構築する。

(2)信頼関係の構築に係わる教育

信頼関係を構築するにあたり、基盤となる活動として「(1)自然に交わすことのできる挨拶」「(2)本音で語り合える人間関係」「(3)児童理解、相互理解の推進」「(4)指導力の向上」「(5)自助と共助」を重点とする。

(3)人と人、人と自然、人と社会との好ましいかかわりに係わる学習
低学年においては、生活科の学習を通して自然体験の充実を図る。校内の動植物に触れるだけでなく、自然現象を利用したものづくりを行う。中学年においては、校内の植物や樹木、生物の生態について、自然博物館より講師を招いて自然観察を行う。高学年において環境学習の一環として、理科教育や総合的な学習の教育活動を通して、学校内のビオトープ等自然環境を自主的に維持・管理していく。併せて、活動過程において、本校のビオトープについて、保護者や地域に情報発信することで、持続可能な社会づくりに貢献する人材の育成を図る。

5-(2)市川市立稲越小学校(PDF:1,077.8KB)

1.テーマ

批判的思考に視点をあてた授業づくり 算数科・理科学習を通して

2.目標(目的)
  • 目指す目標(SDGs)
4.質の高い教育をみんなに~すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する~
 
  • 諜題解決を目指し活動する中で、課題解決に必要な能力を育てる。
これからの予測不能な社会を生き抜くには、あらゆる物事の間題に対して、適切に分析し、納得解を導き出す力が必要である。ESDの身につけさせたい能力の1つにその納得解を導き出すための批判的思考「クリティカルシンキング」がある。本検証では、教科における批判的思考を意識した授業づくりの検証を行っていく。教科には教科の目標があり、批判的思考に特化した授業は難しい。しかし、意識して授業することや手立てを工夫することはできるのではないかと考える。
そこで、批判的思考を身につけさせるために、次の3つの要素を授業の中で意識し、手立てを検証する。(1)多面的・多角的な視点(2)論理的思考(3)メタ認知である。算数科の目標の1つに「筋道立てて考え、論理的に説明する。」という文言がある。また、理料の学習でも筋道立った、論理的な考えを学ぶ機会が多くある。学習課程の段階「比較検討」では、話し合いの中で「物事を多様な観点から考察すること」や「友達にわかりやすく説明すること」は行っている。本検証では、批判的思考力に必要なの要素を身につけさせるために、学習単元の中に活動や手だてを取り入れた授業検証を行った。

3.検証の方法及び研究仮説
  • 検証の方法
(1)授業における「手立て」検証
(2)児童の言語分析
 
  • 研究仮説
(1)課題解決に向けて、学習課程(情報の収集・整理・分析・まとめ・発信)を充実させれば論理的思考力を身に付されることができるであろう。
(2)考えを説明し合うといった交流活動を通して、情報を多面的・多角的に見たり、考えたりすること場面となるであろう。
 
4.実際の授業
 
  • 理科6年「水溶液の性質」
批判的思考に必要な要素
  • 批判的思考に係る論理的思考及び多面的・多角的な視点への手立て

授業の中での手立て

  • 友達の異なった考え、見方を知ることで、多面的・多角的な視点を持つ。
  • グループの話し合いを筋道立てて、説明する。
 
  • 4年「もののあたたまり方」
授業の中での手立て
  • ノートに記録する考えを逃さず、机間巡視で把握し、話し合いの中で発表させることで違った考え方を知る。
 
  • 算数料2年「かけ算」(清田校長の模範授業より)
批判的思考に必要な要素
  • 批判的思考に係る論理的思考及び多面的・多角的な視点への手立て

授業の中での手立て

  • 問題の提示の際、見えない部分をつくり、同じものだけでない違った視点を持たせる。
 
  • 4年「計算のきまり」
批判的思考に必要な要素
  • 自分の思考や行動を客観的に捉えて、自覚処理するメタ認知を身に付けさせる手立て

授業の中での手立て

  • 文章問題の中に余分な情報(文)を入れ、必要な情報(文)を取捨選択して活用し問題を解く。これまでの授業や教料書で扱う問題は余分な情報(文)が載っていないことがほとんどであり、論理的な思考を働かせ、大切なことを読み取る必要性を持たせる。

 

  • 4年「面積」(複合図形の面讀の求め方)
批判的思考に必要な要素
  • 論理的思考を身に着けさせる手だて
論理的思考とは、筋道立てて考えること。(比較する、分類する、序列する、類推する、関連づけるなど)
授業の中での手立て
  • 算数的用語を使った説明のためのシナリオを示し、わかりやすく・筋道立てて説明する。(順序・理由や根拠など)
その他の実践
  • 5年 単位量あたり
批判的思考に必要な要素
  • 批判的思考に係る論理的思考及び多面的・多角的な視点への手立て

授業の中での手立て

  • 自分の考えた方法と違った友達の考えた表現方書あえて書かせることで、多様な考え方や表現方法を学ぶ。
 
  • 1年 たし算(式と答えの表の観察から)
授業の中での手立て
  • 多様な見方を見つける。(縦・横・斜め・逆さまに見るなど)

5.研究の成果
  • 児童に身につけさせるべき力に新たな視点を持つことができたこと
  • 児童の思考の広がりが発見できたこと
  • 教科の中でも4つの能力・3つの態度が育成をできる手立てがあることがわかったこと

6.これからの課題
  • どの教科・領域、学習内容で扱っていくか精選する必要があること
  • 先生方への授業内での意識化の必要性
  • 理科・算数以外での授業での検証の必要性

5-(3)市川市立鶴指小学校(PDF:106.9KB)

本年度の活動内容

研究の2年目のまとめに入り、本年も「和食だいすき(日本の伝統文化の食を大切にしよう)」を活動テーマとして、ESDを「食育の視点からより質の高い生活をすべての人が享受できる社会づくりのための教育」と捉え、ESDの実践を通して(1)「多面的・総合的に考える力」(2)「他社と協力する態度」(3)「自ら探求する力」(4)「つながりを尊重する態度」の育成を目標とした。具体的には、和食を柱に、(1)はしの使い方を知る活動、(2)だしに関する活動、(3)日本の食に関することを調べる。(4)郷土の歴史にまつわる祭りずしつくりを行う。

(1)多面的・総合的に考える力

学校における食に関する指導は、学級担任を中心として、給食の時間において学校給食そのものを生きた教材として活用した指導が行われているほか、教科指導や学級活動、「総合的な学習の時間」など、学校教育活動全体の中で広く行われている。このような身近な「和食」を大切にし、教材に取り入れていくことにより子ども達に「日本人の伝統的な食文化」を伝えていく態度を育てる。

(2)他者と協力する態度について

友だちの祭りすしなどの良い所を素直に見つけて伝えたり、自分の祭りすしに取り入れたりする態度を育てる。

(3)自ら探求する力について

和食について、調べたことをグループの中で検討し、全体の中で広げていく。

(4)つながりを尊重する態度について

行事ごとに家族や地域で集まってともに食事を囲むことも「和食」の特徴である。家族や地域で行事食に触れる機会が減り続けるのだとすれば、行事にちなんだ「和食」を親子で作るきっかけを作ることも大切である。食を通じて、親子、地域のつながりを大切にしようとする態度を育てる。

 

(1)はしの使い方を知る活動

  • (1)なぜ、日本人がはしを使うようになったかを考えたり調べたりする。
  • (2)はしの使い方がきちんとできているかを、おはしの使い方キッドを利用して確認する。(3)家庭と協力して、給食でお魚食べコンテストを開催し実践する。

(2)だしに関する活動(だしづくり)

  • (1)和食の基本であるだしについて学ぶ。
  • (2)様々な素材を使っただしを味わうことにより、その違いに気づく。
  • (3)実際にだしを作り、自分で味わったり、友だちのだしを味わったりして、その良い所を伝える。

(3)日本の食に関することを調べる活動

  • (1)地域と和食文化を知る。
  • (2)行事と和食文化を知る。

(4)郷土の歴史にまつわる祭りずしつくりを行う(まとめ)

  • (1)地域の伝統の上に考えられたまつり寿司つくり(太巻き寿司)を担任と栄養士が協力して子どもに指導し、親を囲んで共に食事を楽しむ。
  • (2)日本の伝統的な食文化を継承していく上での「和食」の大切な要素を子ども達に伝える機会が減っている。その意味でも「和食」の手作りの料理の大切さについて実体験を通じて感じることができる。

来年度の活動計画

来年度は、4年生を中心にして私たちにもできる「環境教育」の学習を設定し、身近な家庭のごみ調査の結果から自分の家から出しているごみが非常に多いことなどに気付かせたい。この時、ただ「多いな。」という認識で終わってしまうのではESDの観点から考えると十分とは言えないので、ESDの観点から、今自分に何ができるのかを考えさせ、学校や家として何ができるかという活動に結びつけていきたい。

5-(4)市川市立大野小学校(PDF:187.8KB)

本年度の活動内容

本校は、「自主・自律・共生」を学校教育目標として、教育活動に取り組んでいる。2019年度はESDの中でも「環境教育」と「国際理解教育」に焦点をあてて、学習活動に取り組んできた。
 
(1)3年生のなし園見学

市川市では梨の栽培が有名である。そんな市川の北部に位置する大野小学校では、年に何回もなし園に見学に行くことができる。なし園見学によって、市の特産品を理解するとともに、土地の利用に気付くことができる。市川のなしが地域の自然環境を守っていることに気付く学習を進めた。

(2)地域大野

2019年に40周年を迎え、地域と学校の変遷に目を向けた。
昔は深田が広がる農村地帯であったことや、土地改良事業によって区画整理され、調整池もできたことなど、2、3、4年生で学習した。それぞれの学年の実態に合った地域学習や環境教育の中で、大野の歴史を学んだ。また、5年生は地域で稲作体験を行っている。体験はとても有意義なものである。

(3)大書会
大野小では毎年6年生が「大書」を行う。書き初め用紙よりも大きな紙に毛筆で好きな字を書き、それを卒業式に掲示する。普段使う筆とも違う芸術にも似た大書を行うことで、日本の文化を知ることで国際理解につなげた。
また、今年度は創立40周年を迎え、何か記念プロジェクトができないかと考え、教育支援プロジェクトを行った。
「認定NPO法人ESAアジア教育支援の会」の教材プロジェクトを全校で行い、教材作成を行った。
 

来年度の活動計画

2019年度同様、(1)(2)(3)の視点から、ESD教育を続けていく。また、5年生の田植え体験も環境教育として取り組んでいく。

5-(5)市川市立行徳小学校(PDF:956KB)

1テーマ

「行徳・海物語~江戸川から海へとつながる2019~」

2目標

  • 江戸川の生き物を育て、触れ合うことを通して、命や環境の大切さについて理解する。
  • 調べてみたいことや知りたいことを見つけ、情報を集めたり、友達や地域の人などと協力したりして、課題解決に必要な力を身に付ける。
  • 生き物を育てる経験から自然の素晴らしさに気づき、自然を継続的に守ろうという態度を育てる。

3指導計画

本実践は、総合的な学習の時間を中心として、他教科とも関連を図りながら進めた。以下は、総合的な学習の時間の学習計画である。

単元活動計画(総時数70時間)

第一次~江戸川についてもっと知ろう~(10時間)

  • 3年生の時にわかったことを復習しよう(2)
  • さらに調べたいことを考え話し合おう(2)
  • 実際に江戸川探索をしよう(6)

第二次~行徳水族館を開こう~(35時間)

  • 見てきた生き物を飼うことはできないだろうか(2)
  • 水族館を開くために必要なことを考えよう(2)
  • 生き物を飼う準備をしよう(10)
  • 生き物についてまとめよう(15)
  • 水族館を開こう(6)

第三次~江戸川の生き物を守ろう~(25時間)

  • 生き物を守るための活動について調べよう(7)
  • 活動計画を立てよう(1)
  • 生き物を守るための活動を体験しよう(11)
  • 生き物と環境を守るための活動をまとめて、広めよう(6)

4実践一部紹介

第1次「~江戸川についてもっと知ろう~」

  • 江戸川探索に行こう

児童は、3年時に江戸川の生き物について学習している。そのため、「江戸川にどんな生き物が生息しているのか」を知っていた。そこで、生き物についてさらに知りたいことを考えさせ、実際に江戸川に生き物を探しに行った。自分たちで生き物を見つけ、捕まえたことで、「飼育してみたい」や「生き物についてさらに詳しく調べたい」という思いを持ち、学習への意欲を高めることができた。見つけた生き物についてさらに詳しく知るために、図書室へ行き、図鑑や本で調べていった。「どんなところに生息するのか」や「何を食べているのか」、「生き物の特徴」などについて調べ、生き物に対する興味関心を高まっていった。たくさんの生き物がいることや生き物の特徴など、新しい発見をしたことで、実際に飼ってみたいという意欲が高まった。

第2次「~行徳水族館を開こう~」

  • 飼うために必要なことを考えよう!

飼ってみたいという気持ちから、自分たちの飼育してみたい生き物の捕まえ方や生息場所、餌など必要なことを本やインターネットで調べていった。しかし、専門的な知識が必要なものが多く、なかなか情報を得られなかった。そこで子どもから「詳しい人に教えてもらいたい」という声から、市川市自然博物館の方を講師に招き、ハゼとエビの飼育方法や江戸川の生き物について教えていただいた。

飼育方法を教えていただいたあと、ハゼとエビを育てていった。餌やりや水替え、様子を毎日見に行くなど積極的に世話をする児童が多かった。より身近に感じたことで、江戸川の生き物のすばらしさを広めたいという気持ちが出てきた。

  • お家の人に知ってもらおう!

ハゼとエビを育てていく中で他の生き物も育てたいという思いを持ち、江戸川に捕まえに行き、カニやヤドカリ、トビハゼ、貝などを飼育した。飼育がうまくいかず死んでしまった生き物が多く、「なぜうまくいかなかったのか」や「命の大切さ」について学ぶきっかけとなった。飼育した経験を活かし、学習参観に来る保護者の方々に発表を行った。

第3次「~江戸川の生き物を守ろう~」

  • 環境を守るために自分ができること

「江戸川探索に行った時にごみがたくさんあった」や「社会の授業で江戸川の水が汚れていると書いてあった」という声が子どもたちからあり、「生き物のためにも江戸川の環境を守りたい」という思いを持った。自分たちの生活の中でできることを調べ、簡単にできるものから学校や家庭で実践した。その体験を生かし、環境を守っていくために、自分たちだけでなく、他クラスや他学年の友達にも知ってもらう活動を行っていく。

5成果

  • 3年生の学習をもとに発展的な内容で進めたことによって児童の意欲を高め、学習を始めることができた。
  • 友達と話し合い、生き物の捕まえ方を考えたり、準備したりしたことで楽しく活動することができた。
  • 実際に江戸川にいったことにより、生き物の多さや自然を感じることができた。また、ごみが多いことや水が汚いことに気づき、環境を守ろうという意欲を高めた。
  • 他教科の学習(社会科「くらしと水」や道徳「ふれあいの森」など)の際に江戸川と関連付けて学習を進めることができた。
  • 生き物を育てていくために必要なことを自分たちで考え、工夫をすることができた。
  • 生き物を育てる大変さを実感したことで、命の尊さや大切さを感じることができた。
  • 環境を守っていく活動を調べたことによって、日ごろから環境を守ろうとする気持ちが芽生え、水を大切に使うことや洗剤を使いすぎないようにすることなど自分の生活に生かすことができた。

6課題

  • 水族館を開こうと意欲を高めて行ってきたが、考えたことを計画したり実行したりすることが難しかった。
  • 専門的な知識が必要な場面が多く、実践することが難しい活動が多かった。
  • 学校外の人たちとの関わりが少なかったため、専門家などとの関わりを増やしていく必要があった。
  • 気温や水温、道具の管理が難しかった。
  • 環境を守っていく活動で、目に見える成果を児童が感じることができなかった。

5-(6)千葉市立白井小学校(PDF:710.7KB)

1はじめに
本校は、明治6年の開校から140年以上の歴史と伝統をもち、地域の協力と泉自然公園が隣接しているという自然環境に恵まれた学校である。学校教育目標の「確かな学力と豊かな心をもち、たくましく共に生きる白井っ子の育成」を掲げ、この地区の人々が育んできた自然と伝統を受け継いでいくとともに、世界に目を向けて、異なる文化や習價をもった人々と共に生きていく資質や能力を育てていきたいと考え、研究主題を設定した。

下学年では、『世界には、自分の住んでいる地城とは異なるいろいるな文化や習慣があることを知ることJ、上学年では「世界(外国の地域)と日本(白井地区)と異なる文化や習慣があることに気付くこと」をめざして実践をしていった。

2実践内容1【国際理解】
(1)第9回ユネスコスクール

  • (1)期日 令和元年10月17日(木曜日)10時00分から12時5分
  • (2)会場 体育館
  • (3)参加者
    • ア校内(全校児童186名、職貝13名)
    • イ校外(保護者・祖父母等5名)

(2)関係機関との連携

  • (1)千葉ユネスコ協会
  • (2)ハテマロ会

(3)日程・内容・方法

本校は、千葉ユネスコ協会と千葉大学留学生課の協力により、これまでにネパール(22年度)、スリラン力(23年度)、インドネシア(24年度)、マレーシア(25年度)、韓国(26年度)、ベトナム(27年度)、メキシコ(28年度)、中国(29年度)との異文化交流をさせていただくことができた。今年度は千葉ユネスコ協会の岡本博幸先生や高井義信先生とハテマロ会の協力を得ながら、ネパールの方と異文化交流を行った。当日は、保護者にもお知らせし、より多くの方に参観してもらえるようにした。

くユネスコスクール実施前の取組み>

昨年度までの実践から、児敬の関心意欲を高め、効果的にユネスコスクールを実施するためには、「事前学習→当日→振り返り」といった学習過程を大切にしていく必要がある。そこで、今年度も事前学習として全校にネパールの国土や料理、世界遺産についてのワークシートを配布し、それぞれの学年の児童の実態に応じた取組みを行った。5・6年生は、社会科の時間に日本とネバールとのかかわりを学習して・当日に臨んだ。また、実施前のユネスコ・ハテマロ会・小学校担当者の打合せでは、児童とネパールの方が心の通った交流ができるように目的を確認した。

く当日の活動の様子>

ユネスコ協会・ハテマロ会の方の挨拶に始まり、ネパールの自然を描いた映画「カタブ・タリ~風の村の伝説~」を全校で鑑賞した。鑑賞後には映画を撮った伊藤監督から映画についての紹介や説明があり、またネパール大震災についてのプレゼンテーションもあった。ネパールで1か月生活した2年生の男児が当時のことを作文にして発表してくれた。日本とネパールの違いや困ったこと、うれしかったことなど、実体職をもとにした発表に、子供たちも真剣な表情で聞き入っていた。ネパールへの興味・関心が高まっていたようだった。

くユネスコスクール実施後の取組み>

ユネスコスクール実施後の盛想を書き、振り返りを行った。

<児童の感想より>
ネパールは、お祭りがいっぱいあったり、食べているものも似ていたりしました。私はいつかネパールに行って、ネパールの人と仲良くなりたいと思いました。2020年には東京オリパラがあります。ネパールや他の国の人にも来てもらって、日本がどんな国かを知ってほしいと思いました。外国の人と話せるように外国語を勉強したいです。

<書き損じハガキの回収>

年間を通して児童会の活動として各学級に書き損じハガキBOXを設置し、回収を行っている。校内放送でどのように使われているのかを知らせ、協力を呼びかけた。集まった善き損じハガキを今年度もユネスコスクールの時に児童代表が手渡した。

3実践内容(2)【地域の特色】
(1)泉自然公園での全校遠足、オリエンテーリング

  • (1)期日 4月・10月
  • (2)活動場所 泉自然公園内
  • (3)参加者 全校児童
  • (4)内容 学校に隣接する泉自然公園を利用して、春の全校遠足や秋のオリエンテーリングを行っている。木々の匂いや鳥の鳴き声など四率の移ろいを感じながら、縦割り活動を行い、学年を超えた交流を深めている。

(2)6年縄文土器焼き

  • (1)期日 4月から6月
  • (2)活動場所 校庭(いずみ台)
  • (3)参加者 6年生・地城協力員
  • (4)内容 地城から見つかる土器のかけらを発端に歴史の学習を始め、実際に作り方を学びながら自分の手で「マイ土器」を製作する。成形し、乾燥させ、実際に敷地の一角で焼いてみることで、昔の人々の生活の様子に興味が持てるようにする。

(3)どんど焼き

  • (1)期日 毎年1月の下旬
  • (2)活動場所 地域の方の敷地
  • (3)参加者 6年生・地域の協力者
  • (4)内容 どんど焼きは、子供たちの無病息後を折り正月飾りなどを焚きあげる。地域の方々が事前に木の枝や竹を切って予め準備し、前日に6年生とともにやぐらを組む。当日児童は、書き初め作品やならせ餅を持参し、地域の方々とともに伝統行事を行う。その後、地域の方や警察の方からのお話を聞きながら、交流を行う。

4実践を振り返って
ユネスコスクールに加盟し9年目を迎え、千葉ユネスコ事務局の方、地域の方の協力を得て、様々な体験活動を行うことができた。自分の住んでいる地域のことを知り、地域を愛する心を育てるために、これからも学校を中心として保議者や地城の方々と連携を図りながら、「豊かな心をもった白井っ子の育成」を目指してより一層の教育活動の充実を図っていきたい。

5-(7)成田市立公津の杜小学校(PDF:414.3KB)

1本校のあゆみ
本校は、平成25年度から、ユネスコスクールに認定されることを目指して、ユネスコスクール理論研修を積んできました。平成26年度、国連教育科学文化機関であるユネスコからユネスコスクールに認定されました。ユネスコスクールは、ユネスコの理想を実現する学校であることから、平成27年度から、児童自身が身近なものから課題を見付けて解決していこうとする意識をもてるように児童会活動の充実を図ってきました。
「未来を拓く心豊かでたくましい児童の育成」を学校教育目標に掲げ、具体的には周りの人・モノ・コト*に主体的にかかわろうとする子どもを育てたいと考えています。

  • 平成25年度ユネスコスクール加盟認定を目指して申請書作成

教師のユネスコスクール理論研修開始
教師のESD委員会活動開始
児童のユネスコ委員会活動開始

  • 平成26年度ユネスコスクール認定

ユネスコスクール加盟記念「ユネスコ集会」の開催

  • 平成27年度児童のESD委員会活動開始

ESDパスポートを活用したボランティア活動開始
第1回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加

  • 平成28年度ペットボトルキャップ回収を開始

第2回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加

  • 平成29年度第3回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加
  • 平成30年度第4回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加
  • 令和元年度第5回“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加

*モノ・コト…児童に日常生活の営み(事物・事象)に着目させ、自分と関わりを自覚した事物・事象を「モノ・コト」というカタカナ表記とすることとしています。

2学校での取り組み

  • “届けよう、服のチカラ”プロジェクトへの参加

ユニクロが行っている「難民へ衣服を送る活動」の主旨に賛同し、4年前からこの活動に取り組んでいます。ESD委員会とエコ委員会がユニクロの出張授業を受け、そこで「服のチカラ」を認識した児童は、衣服回収のために学校での呼びかけを開始しました。毎年、自主的に手紙を作って配付したり、回収ボックスを設置したりして、衣服の回収を行っています。学区にあるコミュニティセンターとも連携し、昨年度は、4225着の衣服を届けました。

  • ペットボトルキャップ回収

毎週水曜日に、古紙や缶、ペットボトルの回収を行うリサイクルの日が設定されています。その中で、ペットボトルキャップの回収を行うことで、世界の子どもたちにワクチンを贈ることができることを知り、回収活動を続けています。

3ESDパスポートの取り組み
日本ユネスコ協会発行の「ESDパスポート」を活用し、ボランティア活動に取り組んでいます。主に5・6年生児童の希望者に配付し、実践の場については、以下の4か所に依頼しました。

 

  • グループリビング「ももとせ」

学区にあるグループリビング「ももとせ」にて、ボランティア活動の提供を依頼しました。主な活動は、草取り、室内の掃除、イベント時の準備、片付け、受付などです。

  • コミュニティセンター「もりんぴあ」

学校前のコミュニティセンター「もりんぴあ」にて、ボランティア活動の提供を依頼しました。主な活動は、草取り、大作台公園のごみ拾い、「こどものまち」「もりんぴあフェスティバル」「戦災復興」ボランティアスタッフなどです。

  • グループホーム「きらら」

学区にあるグループホーム「きらら」にて、ボランティア活動の提供を依頼しました。主な活動は、利用者さんとの臨床美術体験、室内の掃除などです。

  • 成田ユネスコ協会との取り組み
  • 「民間ユネスコ運動の日」事業への参加

主な活動は、会場案内、ユネスコクイズ係です。

  • ユネスコ世界寺子屋運動への参加

主な活動は、成田市内から集められた「書き損じハガキ」の仕分け作業です。

公津の杜小学校は創立14年目で、比較的新しい学校です。施設の面でも「絶対にこれがほしい」というものが少ない環境にあります。その恵まれた環境の中で、世界や地域の問題を自らの問題としてとらえさせることは少し難しいですが、とても大切なことだと考えます。そして、その課題解決のために自分たちにもできることがあることに気付き(Thinkglobally,Actlocally)、実行していけるようにしていきたいです。

5-(8)八千代市立大和田南小学校(PDF:184.1KB)

本年度の活動内容

本校は、開校以来「世界に生きる日本人」を学校目標とし、一貫して国際社会を生き抜く人材有成に努めてきた。現在、ESDの視点に立った学習を行うために、国立政策研究所の提示している6つの構成概念(1)多様性(2)相互性(3)有限性(4)公平性(5)連携性(6)責任性と7つの重視する能力・態度と連携させながら実践を進めている。学校教育目標の具現化を図るため、研究教科である(1)生活科・社会科の実践を柱に、(2)総合学習(3)交流学習(4)イマージョン教育を関連させた教育課程を行っている。
 

(1)研究教科である生活科・社会科

1・2年生は、身近な自然と親しみ、環境を大切にする素地を育成している。
3年生は野菜作りから食べ物を大切にする意踵を育てた。
4年生はごみの学習から、物をリサイクルし活用する意識を育てた。
5年生啓自然とともに生きる。合年生は持続可能な世界を学習し、広い視野に立った考えができる力を育てた。

(2)総合学習
4年生は、民間企業と連携した「届けよう、服のチカラプロジェクト」を行った。目的の確認を行い、世界の状況を知り、自分たちができることを考え行動した。
5年生は、民間企業と連携し、米作りの学習を生かしたべトナムとの交流学習ができた。

日本と外国の文化の違いを知ることができた。海のSDGsに取り組んだ。

(3)交流学習

6年生は、「アートマイル壁画制作プロジェクト』でアゼルバイジャンとの、交流・協働学習を進めた。他国の子どもたちと壁画制作を行うという目的に向け、子どもの主体性や協働性を育むことを目的としたこの活動に積極的に取り組み、成長した。

(4)イマージョン教育
外国語を「学びのツール」として活用することをねらい、各教科の学習を英語で学ぶイマージョン教育を取り入れている。また、クラブ溶動においてフランスの食文化にふれる取り組みを行い、異国の食文化を知るよい機会となった。

6-(1)清和大学附属八重原幼稚園(PDF:126.4KB)

本年度の活動内容

人間形成は幼児教育より』の教育理念のもとに、「真心の人」を目指し、毎日を「楽しく遊び」「豊かに学ぶ」教育を本年度においても実践した。人間として豊かな情操、力強く生きる力が身につけられるよう、豊かな経験と活動を重視し、併設大学・併設高校との連携を図った。外国人講師による国際理解教育、オーストラリアやベトナムからの留学生との交流行事、体育教育、リズム表現や造形あそびなどをチーム保育で実施した。環境問題にも取り組み、園で設定をした『ユネスコチャレンジプログラム』に従って、節水や節電などにも保護者の協力のもと、取り組んだ。今年度もユネスコスクールに加盟する、併設校の市原中央高等学校と協働で、ユニクロの『届けよう、服のチカラプロジェクト』に参加した。また、公益財団法人三菱UFJ環境財団主催の「みどりの絵コンクール」に年長クラス全体で参加し、入選を果たした。

来年度の活動計画

『ユネスコチャレンジプログラム』の取り組みを見直し、教職員、園児、保護者が積極的にESD活動に参加できるように計画をしている。具体的には、国際理解に新たに日本の伝統文化に親しむことを目的とする日本文化理解の項目を取り入れる。また、ユネスコスクールの認証を受けている市原中央高等学校との協働の機会を増やすとともに、併設校との交流の機会を増やすことで、これまでと異なる視点から園児一人ひとりに「気づき」を与えたい。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部生涯学習課社会教育振興室社会教育班

電話番号:043-223-4071

ファックス番号:043-222-3565

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