令和7年度 千葉県学力向上推進会議(第1回)
会議の概要
1 日時
令和7年7月29日(火曜日)午前10時から正午まで
2 会場
千葉県庁中庁舎9階企画管理部会議室(千葉市中央区市場町1-1)
3 内容
1 趣旨説明
令和6年度ちばっ子「学力向上」総合プランの総括及び令和7年度千葉県学力向上推進会議の趣旨説明
2 協議
(1)学力向上施策の概要について
(2)個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて
(3)重点とする学力向上事業について
4 配布資料
配付資料(PDF:1,768.3KB)
5 議事録
会議の概要(議事録)(PDF:118.1KB)
(1)学力向上施策の概要について【事務局より説明】
※県教育委員会が実施している学力向上施策について説明(配付資料参照)
(2)個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて
ア 小・中・高等学校の取組
(ア)小学校より
- 本校では、3年生以上で算数の少人数指導を実施している。
- 計算領域は習熟度別、図形領域は等質別で実施し、間違い直しや応用的な問題に取 り組む時間も確保できている。 ・昼休みも子供たちが学習について質問に来るなど意欲の向上が見られる。
- 加配人員がいるため、少人数指導は実施可能と考えている。
- 少人数指導にあたっては、空き教室を利用しているが、通常教室と違って電子黒板 やエアコンがない状況である。 ・少人数指導担当が使用する指導書がないことも課題である。
- 人的、物的な支援をお願いしたい。
(イ)中学校より ・本校では、数学で習熟度別に少人数指導を実施している。
- 成果として、同程度のつまずきのある生徒同士のため、分からないことを聞きやす い雰囲気があり、教え合う姿も見られている。
- 課題としては、少人数指導でもクラス内に進度の差が出るため、どこまでを同じ内 容で学習するかなど、授業者間の共通理解が必要だと感じている。
- 少人数指導のメリットについて、生徒自身がどのように感じているのか、検証して みたい。
(ウ)高等学校より
- 本校は、進学指導重点校やSSHの研究校に指定されている。
- ニーズに合わせて、難易度の高いプリントや基礎的なプリントを用意している。
- 土曜補習等を行っている。
- 探究活動の成果を他学年に発表するなどの取組を行っている。
- 打ち合わせや準備等で職員の負担感は大きいため、人的な支援をお願いしたい。
※(ア)から(ウ)について、構成員からの質問・意見等は特になし。
イ 県内外の事例紹介
- 「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」についての説明
- 県内小学校の取組の紹介
- 県外高等学校の取組の紹介
ウ グループ協議【協議I】
「テーマ:個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けた県教育委員会の支援(学校 現場にできる支援)」
エ 全体での共有
<加配教員について>
- 加配教員が配置されることは学校にとってとてもありがたい。学力向上面で大きな 効果が期待できるため人的配置は進めていただきたい。
- 教育の支援は、「ヒト、モノ、カネ」の三つが大きい。
県教育委員会には、それら の更なる推進を図ってもらいたい。
<ICTについて>
- 「個別最適な学び」には、ICTの上手な活用が必要である。
- 様々な学習用アプリがあるが、有用なアプリやその使用法などの情報発信をしてほ しい。
- ICTを活用したよい実践事例なども情報発信してほしい。
- 人のつながりと合わせて、ICTの活用を上手にしていきたい。
<県教育委員会からの情報発信について>
- 学習に対する考え方やいろいろな事例などは、総合教育センターカリキュラム開発部でも出版物を出されている。それらに関わる出前事業も行っているということなので、ぜひ活用するとよい。
- 「個別最適な学び 協働的な学び」の具体的な取り組み方の道筋を示してほしい。 ロードマップ的なものの発信を県教育委員会がしてもらえるとよい。
<その他>
- 学校現場の先生方が自ら学ぶ姿勢を育てていくように努めてほしい。
- 教員の学び合いが大切である。そういう機会を県教育委員会が作り出してほしい。
- 今までは評価規準を一つとしていたが、到達点を複数にして指導を行っていく考え方も今後は必要になってくる。個別最適な学びに向けて考えていく必要がある。
(3)重点とする学力向上事業について
ア 各事業の概要
イ グループ協議【協議II】
「テーマ:各事業をより効果的なものとするには。(県内にどのように広げていくか)」 A、B、Cの3グループに分かれて協議した。
ウ 全体での共有
<教員の授業改善推進事業について>
- 授業づくりコーディネーターの事業については、コーディネーター側から、あらかじめ参観可能な日や授業内容を発信して、より多くの先生方に見てもらえる仕組み をつくるなど、有効に活用できるとよい。
- 授業づくりコーディネーターについては、予算の拡充をしてほしい。(見に行く側 の旅費など)
- 学力向上交流会は、現在オンラインとなっているが、学校で授業の様子を参観する など実際の様子を見る機会もできれば取り入れたい。オンラインと現地での参加のハイブリッドの形を検討してほしい。
- 学力向上交流会の参加については、よりオープンな形になるとよい。
- 学力向上交流会については、対象や内容を前年度と変えるなど、変化があるとよい。 内容については、毎年同じだとマンネリ化してしまうので工夫がほしい。
- 授業改善事業については、研究指定を受けていて、人材が配置されているからできるということだけではなく、そういった指定校でなくても、どの学校でもできるような取組の事例を県教育委員会は示していくべきではないか。
<魅力ある専門分野の人材活用事業について>
- 課題として、特別非常勤講師の希望があってもなかなか配置されない現状がある。
- 人材が足りないので、人を探すことが大変な状況にある。
- 小学校専科非常勤講師配置事業などの加配については、人をつける条件がゆるやかになれば配置しやすい面も出てくると思う。現場に寄り添った形で考えてほしい。
- 人材の活用については、とにかく人が足りないので、人材リストの収集に努めるな ど、配置できる仕組みをつくっていけばよいと思う。
- 加配で派遣する職員については、それぞれの県の事業の理解を深めた上で、各学校に派遣できるとよい。学校での勤務開始前の職員への事前研修が行えるとよい。
<その他> 学校の取組を報道等で広く周知していくことも大切である。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください