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更新日:令和2(2020)年4月7日

開催結果概要(令和元年5月27日開催分)|千葉県文化財保護審議会

1 日時

令和元年5月27日(月曜日)14時00分~16時00分

2 場所

千葉県庁中庁舎9階教育庁企画管理部会議室

3 出席者

【審議会委員】

松田会長、小池副会長、金出委員、佐野みどり委員、山梨委員、久留島委員、吉良委員、白石委員、安室委員、菊池委員、笹生委員、小林委員、矢島委員、神庭委員、佐野千絵委員

【教育庁】

大野教育振興部長、大森文化財課長ほか

議事報告

1 千葉県の博物館・文化財行政の現状について(報告)

(以下、非公開)

2 議事

  • (1)平成30年度指定文化財の保存状況調査報告について
  • (2)令和元年度調査対象文化財の調査について
  • (3)令和元年度指定文化財保存状況調査について
  • (4)その他

5 議事概要

議事(1)平成30年度指定文化財保存状況調査報告について

文化財保護審議会委員により実施された県指定文化財保存状況調査について、報告書の内容を事務局が説明し、その内容について質疑応答を行い、文化財の今後の保存に係る意見を頂いた。

  • 県指定有形文化財(建造物)旧手賀教会堂(柏市)
  • 県指定有形文化財(建造物)千葉県立安房南高等学校旧第一校舎(館山市)
  • 県指定有形文化財(彫刻)木造地蔵菩薩立像(印西市)
  • 県指定有形文化財(彫刻)木造蔵王権現三蔵像(船橋市)
  • 県指定有形民俗文化財 房総半島の万祝及び製作関連資料(館山市)

 

【旧手賀教会堂】(柏市)

〈説明の概要〉

○文化財の概要
  • 昭和40年代末に旧沼南町が建物を入手し、改修を行い、その後、平成23年の東日本大差震災後に壁の上塗り等の小修理が行われている。
  • 経年による歪み等はあるが、良好な維持管理がなされている。
○保存修理の概要
  • 修理計画の策定にあたっては、来館者の安全確保に考慮し、耐震診断、地盤調査が実施された。
  • 令和元年度から行う保存修理は、建物を健全にすることに主眼をおきながら、公開活用に供するための設備を整備するというもの。
  • 基礎は、不同沈下が確認されるが、柱の傾きや沈下は大きくない。昭和修理時の仕様を補強するかたちで基礎を更新する。
  • 構造補強は、耐震診断の結果に基づく一部の壁の補強、緩んだ床組の更新を行う。
  • 居室への上がり口となっていた土間が、昭和修理で板敷きの床に変更されていたので、土間を復原する。
  • 軒廻りのセガイが下がった状態で屋根が葺き替えられているため、軒下の桁が波打っている。セガイを元の位置に戻すことを検討している。しかしこの工程によって建物に過度に負担がかかるようであれば、屋根の健全な状況を確保した上で現状の形のままでもよい。
  • 天門の扉に嵌め込まれた絵画が4点あり、美術品としての調査等を行い、価値を確認の上、今後の保存について検討する必要がある。
  • 本文化財の今後の活用のためには、利用者の便を図るため、駐車場の確保が課題である。
〈委員からの意見〉
  • 細部にわたり考えられた修理が行われている。建物への負担がないように設計を見直すよう、所有者である柏市に依頼した。
  • 建物の中の扉には絵画(イコン)がはめ込まれているが、イコンは神に捧げるものなので、作家の名前を書かないものであり、作家の特定は難しい。保存状況も含めて専門家の調査が必要である。
  • 教会として使われていた時代の資料についても、調査をする必要がある。

2【千葉県立安房南高等学校旧第一校舎】(館山市)

〈説明の概要〉

○文化財の概要説明
  • 関東大震災の際に安房南高校の校舎が倒壊したことを受けて、当時としては十分な耐震対策を施した建物として建てられている。東日本大震災による目立った被害は、目視では確認されない。
  • 改変を受けやすい屋根のフランス瓦や、特徴的な意匠の木製建具が残されている。
  • 外壁のペイント塗は近年の塗り替えでありながら剥落が進んでいる。
○修理について
  • 屋根からの雨漏りに起因する傷みが床廻り部材に見られたため、平成30年度に修理が行われた。
  • 修理は、畳1枚の取り替え、聚楽壁塗り直し、床の地板交換、襖の張り替え、作法室に隣接する水屋上押入内天井の張り替え、正面玄関の木部修理及び金具の調整・取り替えである。
  • 外壁を塗りなおす場合は、健全な状態にある既存のペイント層を温存し、傷んだ範囲のみを掻き落として塗り直すことでペイント塗の履歴を残すことができる。
  • 建築当初使用されていたと推測されるオイルペイントによる塗装は、日常的な維持管理の必要上、現行の既製品に変更されたものと推測される。材料の入手しやすさや費用も考慮した上で耐久性のある塗装工事の方法を検討するのが望ましい。
〈委員からの意見〉
  • 外壁塗装については、建設当初はオイルペイントが施されていたものと推測されるが、今日においては、オイルペイントによる塗装は技術的、費用的に困難である。塗装がなぜ傷みやすいかを把握したうえで、確かな塗装をする必要がある。
  • 近年は、社寺の塗装についても国産漆を使用するという傾向がある。近代の木造建築の修理にあたってはオイルペイントを用いることも検討すべき。

3【木造地蔵菩薩立像】(印西市)

〈事務局からの説明〉

○文化財の概要説明
  • 本文化財は、指定時には地蔵堂に安置されていたが、平成29年度からは現在は本堂に移されている。
○取扱や公開にあたっての留意時項
  • 台座、光背は取り外し可能なため、移動する際には取り外す必要がある。
  • 梱包に際しては、本体の着衣部には鎌倉時代の彩色・切金文様が残存しており注意する必要がある。
  • 虫損やカビの被害、防犯のため、月1回程度は厨子を開扉し、保存状況を確認する必要がある。
  • 現状の厨子内での公開については、管理者が立ち会った上で行うのであれば問題はない。
○修理について
  • 県指定文化財に指定される前の平成3年に、修理が行われている。
  • 袈裟吊懸部や底板の大半等が欠損しているが、平成3年以前に後補されている。
  • 平成3年の修理の際は、後補されていた右腕、左右手首先、両足を取り去って新補し、現在の姿になった。
  • 今回の調査で細部を検討したところ、平成3年の修理の際、後補材による修理の一部に誤りがあることが確認された。
〈委員からの意見〉
  • 修理前の状況や解体時の状況について報告書が保存されており、近世の修理の後補材も保存されている。仮に再修理となった場合、これらの材料を元に、再検討することが可能である。

4【木造蔵王権現三尊像】(船橋市)

〈事務局からの説明〉

○現状及び環境
  • 平成27年度の調査でカビや金鍍金金具の腐食が確認されたため、温湿度計設置等の対策を講じ、平成28年度6月から平成30年10月までの温湿度計データをもとに、現地確認とともに対策を検討した。
  • 本文化財が安置されている本殿は鉄筋コンクリート製であり、健全な状況であった。
  • 引き続き経過観察を行う。
○留意事項
  • 経過観察のため、台座の金属部分等の年1回程度の写真撮影を行うことが望ましい。
  • 本殿の外観は健全な状況であるが、周囲の樹木が覆いかぶさることのないよう伐採する必要がある。
  • 本文化財の修理の必要はないが、防カビ対策として燻蒸を施すことも考慮されたい。
〈委員からの意見〉
  • しっかりとコンクリートで覆われた中にお堂があり、鉄の扉で施錠され、防犯上の心配はない。狭い空間であり、温湿度制御をする機械を入れられないので、塩化カルシウムの除湿剤を使用している。
  • 現地において、所有者に対し、除湿剤の使用方法や、経過観察を行うための定期的な写真撮影を依頼した。

5【房総半島の万祝及び製作関連資料】(館山市)

〈事務局からの説明〉

○所見
  • 現在、資料の多くは除湿機により湿度が一定に保たれた収蔵庫内の桐箪笥に収納されており、保存上の問題はないが、一部は金属製の引き出しに入れられているため、日頃からサビ等に気をつけておく必要がある。
  • 念のためデータロガーを設置し、1年後に確認する予定。
○保存上の留意事項
  • 資料が保管されている館山市立博物館分館には、民俗専門の学芸員が常駐しないことから、資料の保存に影響を及ぼす偶発的な出来事への留意が必要である。
  • 担当学芸員に研修の機会を設けるとともに、偶発的状況を想定したマニュアル等の整備が必要である。
〈委員からの意見〉
  • 学芸員への研修、マニュアルの整備、来館者への安全対策について、県と市で検討すべきである。

議事(2)令和元年度調査対象文化財の調査について

 令和元年度に調査を計画している県指定候補文化財について、事務局から説明し、質疑応答が行われ、事務局案が承認を得た。

議事(3)令和元年度指定文化財保存状況調査について

 令和元年度に保存状況調査を計画している県指定文化財について、事務局から説明し、質疑応答が行われ、事務局案が承認を得た。

議事(4)その他

 平成30年度に新たに指定された国・県指定文化財及び、新たに登録された文化財について、事務局から報告した。

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:教育庁 教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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