ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 京葉エリアの市 > 市川市の国・県指定および国登録文化財 > 中村家住宅主屋ほか
更新日:令和6(2024)年5月9日
ページ番号:314939
(なかむらけじゅうたくしゅおくほか)
主屋玄関
国登録有形文化財(建造物)
7棟2基(主屋、離れ、煉瓦蔵、土蔵、北蔵及び事務所、倉庫、稲荷社、防空壕、門及び石塀)
平成26年10月7日
市川市鬼越2-200-1他(個人)
中村家は、旧木下街道と千葉街道の交差付近に位置することから、地の利を生かし、明治期においては陸軍御用達の馬糧商(ばりょうしょう)を営み、大正期になると味噌醸造業に転じた。馬糧商時代の倉庫を転用するなどして、広大な味噌工場を有し、東京方面に出荷するほどの大規模醸造所であった。各建造物はおおむね明治後期のものである。
主屋は、正面軒を黒漆喰塗込として蛇腹構造とし、他は出桁造(でげたづくり)としている。主屋の南後方には落ち着きのあるたたずまいの2階建ての離れが接続する。北西角に建つ蔵は、イギリス積の煉瓦造2階建で、上部には雷紋風(らいもんふう)に飾るコーニスとペディメント(壁を装飾するための横と斜めに走る突起構造)を表している。主屋と離れの間には土蔵が建ち、主屋の東側にある北蔵及び事務所のうち、事務所は洗出し仕上げで石造風に化粧目地を施した洋風建築である。このほか敷地内には、醸造業に使用した大型倉庫や、丁寧な造作の稲荷社、鉄筋コンクリート造の防空壕(昭和前期築)などが残っている。敷地の北面は石造の門塀で画し、重厚で高い石塀が旧家の表構えに風格を添えている。
中村家(主屋・煉瓦蔵)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください