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更新日:令和2(2020)年8月26日

ページ番号:315513

鈴木家住宅主屋ほか

(すずきけじゅうたくしゅおくほか) 鈴木家住宅主屋ほか

種別

国登録有形文化財(建造物)

登録内容

主屋・離れ・石蔵・火入れ蔵・穀蔵、5棟

登録日

平成14年2月14日

所在地(所有者)

鴨川市西町1139-3(個人)

概要

 元禄年間(1688~1704)から続くとされる旧家で、明治期からは酒造業を営んできた。鴨川市東条海岸と平行する旧道から奥まった場所に位置する。

 主屋は、明治初期の建築で、桁行7間、梁間5間の木造平屋建、茅葺寄棟造、平入の農家建築。棟近くに煙出しを開け、南側には瓦葺の下屋を出す。東側を土間、床上を5室構成とし、西南に式台玄関と西面に縁側を設けるなど、房総民家の特色を備えている。

 離れは、大正12年(1923)頃の建築で、敷地の東南隅、主屋の西北隅部に接続している。桁行5間、梁間3間の東西棟、木造平屋建、桟瓦葺寄棟造で、内部は西側に床の間をもつ10畳と8畳の2室構成とし、東面に便所等、東北方に風呂場を配する。南面は全面を縁側とし、その前面に土庇を設けるなど開放的な造りとなっている。

 石蔵は、大正12年(1923)頃の建築で、離れ縁側の西突き当たりに建つ。桁行2間半、梁間2間、平屋建切妻造の蔵で、東西棟、桟瓦葺、妻入となっている。外部は塗込められて土蔵のように見えるが、構造は大谷石の石造である。棟梁は離れと同じ地元大工・石井政吉と伝えられている。

 火入れ蔵は、主屋の東南、敷地東辺の門の近くに建つ。桁行6間、梁間4間の東西棟、土蔵造平屋建、桟瓦葺。切妻造の妻入で、西妻面に1間半幅の下屋を差し出し、検査室等となっている。酒造最終工程の腐敗防止処理と出荷までの貯蔵のための蔵であり、造り酒屋の屋敷構えを構成する要素である。

 穀蔵は明治後期の建築で、主屋の東南東に建つ。桁行4間,梁間3間の南北棟、土蔵造2階建、桟瓦葺。切妻造の平入で、西面には土庇を設ける。酒米を納めた蔵で、外壁を漆喰塗とし、1階部には下見板張りを施す。東門への通路を隔てて火入れ蔵の北方に位置し、両者ともに造り酒屋の屋敷景観を伝えている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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