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更新日:令和6(2024)年10月29日
ページ番号:315450
(べにやしょうてんてんぽほか)
国登録有形文化財(建造物)
店舗・主屋、2棟
平成19年7月31日
館山市長須賀1(個人)
紅屋は金物類を扱う商店。明治26年(1893)、今の南房総市和田町から当地に移築移転したが、大正12年(1923)の関東大震災で、店舗・住宅ともに倒壊。いち早く復興を目指すべく、店舗として活用したのが、地震に耐えて残った蔵だった。現存する紅屋商店店舗は、近くにあった米屋の蔵を移築したものである。店舗2階に残る墨書から、大正13年3月には作業の完了をみたことがわかっている。震災後、当地では蔵を再利用した店舗が数件あったというが、今に残るのは当店舗のみである。1・2階とも開口部に漆喰塗の防火扉が設けられ、震災復興期の店舗建築の特徴をよく現している。
店舗は、木造2階建切妻造、桟瓦葺の平入で、街路にほぼ西面して建つ。正面には銅板葺の下屋を設けている。塗屋造で、外壁は人造石洗出しとし、石造風に見せている。現在は1階が店舗、2階が倉庫となっている。
主屋は、昭和元年(1926)頃の建築で、店舗東側に連続した木造2階建、東西棟の切妻造、桟瓦葺。南面西端に入母屋造の玄関が設けられている。1階は8畳の仏間、2階は床・棚付の8畳の座敷と8畳の次の間からなる。店舗と繋がりをもった当時の住まいの形態を伝えている。
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