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更新日:令和2(2020)年8月26日

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鈴木家住宅主屋ほか

(すずきけじゅうたくしゅおくほか) 鈴木家住宅主屋ほか

種別

国登録有形文化財(建造物)

登録内容

主屋・蔵・表門、2棟1基

登録日

平成19年5月15日

所在地(所有者)

館山市沼1619(個人)

概要

 屋号を「南部屋」と称し、江戸期には南部藩の常宿(船宿)を務めたと伝えられている。その後、明治21年(1988)に医業を開業、以来地域における民間医療機関として発展してきた。現在の建物は、大正12年(1923)関東大震災で被災し、翌年9月までかけて建て替えたもの。病棟部分は別棟の木造建築だったが、近年、鉄筋コンクリート造4階建の建物に建て替えた。

 主屋は、大正13年(1924)の建築で、館山港を眺望する位置に建つ。全体が和洋折衷様式の木造2階一部平屋建で、スレート葺および鉄板葺。正面外観は中央のペディメント付ポーチや両翼の半切妻屋根、円弧状の持送り等、洋風意匠とする。内部は床のコルクタイルや壁紙等の内装がよく残り、座敷床の間等の造作も良質である。

 蔵も同じく大正13年(1924)のもので、木造2階建、瓦葺。主屋東方に建てられた。桁行3間、梁間2間、切妻造、桟瓦葺の木造2階建で、蔵前によって主屋と繋がっている。南面1・2階とも塗戸を吊り込み、庇を付ける。外壁および鉢巻は目地を切った石造風のモルタル洗出しとし、主屋東側も同じ仕上げで、統一感を持った外観とする。

 表門も同年の石造で、主屋の前方に位置し、前面道路境に北面して立っている。玉石練積(たまいしねりづみ)で、高さ3.2m、間口2.8mとし、角状の柱が一対立ち、両側に袖塀を円弧状に前方へ延ばし、柱を立てる。当初は鉄扉が付いていたが、戦中の供出にあい、吊り金具のみが残存する。主屋及び前庭に相応しい重厚な造りで、表構えを形成している。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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