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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:315191
(はっかくていほんかんほか)
国登録有形文化財(建造物)
本館・新館・宿泊館・浴室棟・ビリヤード棟、5棟
平成21年4月28日
東金市東金1406-1ほか(株式会社八鶴亭)
八鶴亭は、県内の桜の名所で有名な八鶴湖畔に建ち、もとは明治創業の旅館であったが、現在は料亭を営んでいる。
本館は、昭和前期に建てられ、木造2階建で、入母屋造桟瓦葺屋根を組み合わせる。1階に60畳の大広間や玄関、配膳室、2階に宿泊室を配す。各部屋は入口に差掛け屋根を付け、トコや棚に銘木を使うなど凝った意匠とする。新館は、昭和12年(1937)建築で、本館の東側に接続する木造3階建。入母屋造桟瓦葺屋根を組み合わせ、湖側にも破風をみせる。2階の20畳は黒檀の絞り丸太をトコ柱に据え、階段室には中央に矩形に網代を張り、周囲に垂木を配る天井をつくる。部屋ごとに天井意匠や銘木を違え、変化をつけている。宿泊館は、大正7年(1918)頃の建築で、新館の東側に接続する木造2階建。寄棟造桟瓦葺で、鉄板葺庇をまわす。L字型平面になり、1階の西側にホール、東側及び2階に宿泊室を配する。最も高い新館を中心に、棟高や屋根形式が異なる本館と宿泊館3棟が並び建ち、八鶴湖の景観に彩りを添えている。
浴室棟は、昭和前期のもので、敷地南辺に建ち、渡廊下により新館に接続する。木造平屋建の寄棟造桟瓦葺で、庇と渡廊下は鉄板葺。脱衣室と大浴場、ボイラー室、家族風呂などがL字型に配されている。家族風呂は市松文様にタイルを床に貼り、内壁に三階菱や円形の開口を設けるなどの装飾がある。ビリヤード棟は、昭和前期のもので、浴室棟の東側に接続する。桁行6.4m、梁間6.0mの木造平屋建。寄棟造で赤色の桟瓦が葺かれている。北にビリヤード室、南側に廊下が配されている。外壁はモルタル塗に目地を入れ石積を模し、角に柱型を表す。和風建築群において、石造風外壁と赤瓦が印象的である
八鶴亭 本館外観
八鶴亭 内観
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