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更新日:令和6(2024)年10月25日
ページ番号:314675
(りゅうふくじのもり)
県指定天然記念物
昭和54年3月2日
旭市岩井120ー1ほか(龍福寺・旭市)
龍福寺は、総武本線飯岡駅の北方約4kmにある、台地に入り込んだ谷にある寺院で、不動信仰の対象である。龍福寺の森は、龍福寺の背後に広がる森で、龍福寺に対する信仰から保護されてきた。谷を囲む三方は水を通さない飯岡層を含む崖で囲まれ、北西向きの崖面では、飯岡層上面の至るところから水が湧き滝となって流れ落ちている。本堂の左手には落差約8mの大滝、右手には落差約5.5mの奥の院の滝という大きめの滝がある。
龍福寺の森は、常緑広葉樹林が大部分を占めるが、南西向き斜面はスダジイが優占するのに対し、湿った北西向き斜面ではタブノキが優占している。その下層ではどちらの斜面でも、アオキやヤブニッケイが多く、地表が湿っていることがわかる。
崖面から湧き出た水は、清流となり、夏にはヘイケボタルが発生するなど、水生生物のよい住処になっている。湿潤な環境は、オタカラコウやアケボノシュスランなどの希少な湿性植物のほか、アマクサシダやキヨスミイトゴケなどの暖地性のシダ植物や蘚苔植物も育んでいる。
昭和53年(1978)に行った調査では、双子葉植物56科162種、単子葉植物8科88種、シダ植物13科46種が記録された。
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