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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315207
(いしづかのもり)
県指定天然記念物
昭和50年3月28日
山武市成東2551(国・八幡神社)
波切不動尊の名で有名な真言宗長勝寺は、江戸時代に、漂流した漁船を寺の灯りが導き、無事に難を逃れたことから「浪切不動」と呼ばれている。本堂は朱塗の懸崖造で、堅い砂岩の上に建っているため、遠くからも目立つ。
この崖面は5,000年から6,000年前の縄文海進期の時に形成されたと考えられている。この時期は、今より気候が温暖で海水面が高い時期であり、崖面は、その当時海岸線に面した砂層が石灰質の物質の浸透によって固まったとされる地層でできている。
石塚の森は、波切不動の背後の標高約30mの丘陵上にあり、スダジイ林が優占している。スダジイの平均樹高は7~15mで、幹囲は1m以上のものが南斜面に密生している。北側の斜面にはアラカシやアカガシなどのカシ類が多く見られ、東側の斜面ではイロハカエデ、ムクノキ、エノキなどの落葉広葉樹の大木が生育する。このように、石塚の森は斜面方位によって林の様相が異なる。
昭和47年(1972)に行った調査では、双子葉網27科42種、単子葉網5科8種、裸子植物3科3種、シダ植物2科6種が確認されている。
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