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更新日:令和6(2024)年2月8日

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大福山自然林

(だいふくやましぜんりん)

大福山自然林

種別

県指定天然記念物

指定日

昭和47年1月28日

所在地(所有者)

市原市石塚546-1ほか(白鳥神社ほか)

概要

福山は養老渓谷の西方に位置する、標高285mの山である。梅ヶ瀬渓谷自然環境保全地域と大福山北部自然環境保全地域に囲まれており、豊かな自然環境が保全されている。山頂の近くにある展望台からは、西側に大福山の山頂が、南へ目を向ければ梅ヶ瀬渓谷から房総丘陵の山々と九十九谷が織りなす美しい景観を一望することができる。

頂は白鳥神社の社叢林として、古くから保護されてきた。乾いた南東斜面にはスダジイやアカガシが優占する常緑広葉樹林が成立しており、やや湿潤な北西斜面ではイヌシデやイロハモミジ等の落葉広葉樹林にタブノキやウラジロガシの常緑樹が混在する。全体としては、スダジイを中心とした常緑広葉樹からなる極相林の様相で、こんもりとした外観をなす。

緑広葉樹林の階層構造はよく発達していて、高木層はスタジイ、アカガシ、タブノキから構成され、亜高木層にはモチノキ、ヤブツバキ、カクレミノなど、低木層ではヤブツバキ、ヒサカキ、サカキなど、常緑広葉樹が多く見られる。林床もよく発達し、草木層ではヤブコウジ、テイカカズラ、ヒメヤブラン、ベニシダなどが、蘚苔層ではハネゴケ類、チョウチンゴケ類、ニワスギゴケ等がそれぞれ優占している。

鳥神社境内がある大福山山頂付近の常緑広葉樹林は特に発達しており、幹回りが2mを超える太いスダジイが見られる。大福山自然林は、房総半島中央部の常緑広葉樹林を象徴する貴重な森林である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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