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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315422
(しらはまのびょうぶいわ)
県指定天然記念物
昭和30年12月15日
南房総市白浜町根本字石舟地先海岸
海岸の波打ち際に屏風のように直立した地層がある。この地層は、新生代中新世(約2500万年~500万年前)のもので、地質的には千倉累層畑互層と呼ばれている。日本列島は、太平洋プレート(プレートとは地球の表面を覆う、十数枚の厚さ100kmほどの岩盤のこと)、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートがぶつかっているところで、太平洋プレートはユーラシアプレートに向けて1年に10cmくらいのスピードで押し寄せてきている。白浜の屏風岩は、その力によって大きく押し曲げられ、大きく波のようにうねった「褶曲構造」となった地層の一部である。現在見えている直立した地層は、褶曲構造が侵食され、直立した固い部分が残されたものである。泥岩と暗灰色の凝灰質砂岩が10cm前後の厚さで交互に堆積しており、よく観察すると、海岸から見て右下がりに傾いている部分と左下がりに傾いている部分があることがわかる。
指定地から後ろの山を振り向けば、そこにも直立した地層を見ることができ、プレート移動の巨大な力を実感することができる。
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