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更新日:令和2(2020)年6月17日
ページ番号:314875
(けみがわのおおがはす)
県指定天然記念物
昭和29年3月31日
千葉市花見川区畑町1051(東京大学)
このハスは、昭和26年(1951)に元東京大学検見川厚生農場(現東京大学総合運動場)内から発掘された古代ハスで、当時ハス博士として知られた大賀一郎博士の発見により大賀蓮と名づけられた。
発掘は、湧水や雨に苦しめられながらついに地下6mの青泥層中から3個のハスの種子を発見し、博士の発芽処理により3個とも発芽することに成功した。この内1個は蓮根ができるまでに生長し、紅色系の大型の花が開花した。
ハスの種子は一定の条件下では驚くほど長く生き、大賀博士が南満州のフランテンで発見した種子は約1,000年前と、神崎町滑川で須恵器の中から発見された種子も約1,200年前と推定され、いずれも発芽している。この事実から大賀博士は、昭和22年(1947)に丸木舟が出土した東大農場に着目し、発掘に取りかかった。発掘には千葉市立第七中学校(現花園中学校)の生徒約40人も加わり、着手後20日あまり経過してハスの種子が発見された。
現在、大賀蓮は、日本をはじめ、ドイツ、アメリカ、中国など各国で栽培され、紅色系の大型花をもつ観賞用ハスの一品種として知られている。
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