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更新日:令和2(2020)年10月1日
ページ番号:315233
(とうげんじのかやのき)
県指定天然記念物
昭和10年8月23日
我孫子市柴崎170(東源寺)
東源寺は、天文9年(1540)に北条氏康が開基したと伝えられる。県指定天然記念物のカヤは、本堂正面の左手前にあり、樹高約16m、幹周約4.5mの堂々たる姿をみせている。光音禅師のお手植えのカヤと伝えられ、近くには「光音禅師植之榧」と彫られた石造の標識がある。師は信州に生まれ、江戸の呉服商の伊勢屋に奉公していたが、茨城県取手市の長禅寺の幻堂禅師の弟子になり、宝暦~安永年間(1751~81)に、四国八十八か所霊場を訪れたとされる。これから推測すると、このカヤの樹齢は約250年ということになる。枝は四方に広がり、昭和時代初期までこの木の下で漢学塾が開かれていた。
カヤは関東以西に自生する常緑針葉高木で、雌木につく果実の中の種子は食用になる。また、カヤ材は弾力に富み、耐久・保存性が高く、加工は容易ですが樹脂分が多いことから経年変化が美しく、独特なしぶい黄金色になる。カヤ材を使用した歴史は古く、本県では、八日市場市出土の丸木舟や丸山町石堂寺の有形文化財十一面観音立像に用いられている。
なお、その有用性が関係するかどうかは不明であるが、カヤは神社仏閣に頻繁に植えられる樹種の一つである。
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