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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315494
(みょうじんのたい)
県指定天然記念物
昭和10年3月26日
鴨川市城戸地先(天津小湊町)
天津漁港と二夕間浦海岸の間の沖合200mほどのところに明神礁と呼ばれる岩礁がある。この付近は、水深5mほどと浅いにもかかわらず、多くの魚類が生息している。
大正時代に、この海域に群れて生息するクロダイを保護し、鑑賞するために地元から天然記念物指定の要請があり、県は昭和10年(1935)に指定した。昭和8年には禁漁区となり、タイ見物船も出して町の観光拠点として賑わったそうだ。船べりを叩くといっせいに魚が集まる様子は壮観であったという。船は木造の手こぎ船で、地元の漁師の手によって運行されていた。タイ見物船は第2次世界大戦で中断されたが、昭和38年(1963)に復活し、その後10年間ほど行われていた。
昭和53年度(1978)からの3か年で生息状況調査を行い、9~12月にかけて多くのクロダイが餌に集まることが確認できている。そのほかにもウミタナゴやクサフグをはじめとして35種類以上の魚類や、アワビ・サザエ、豊富な海藻が確認でき、水生生物に適した海域であることが確認された。
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