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更新日:令和6(2024)年3月15日

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環ノ大樟

(たまきのおおくす)

環ノ大樟

種別

県指定天然記念物

指定日

昭和10年3月26日

所在地(所有者)

富津市東大和田12(興源寺)

概要

クスノキは、クスノキ科の常緑広葉樹で、関東地方以南の暖地で、特に海岸地域に多く分布している。しかし、そのほとんどは植栽木である。クスノキの成長は早いうえ、樟脳として虫よけ使われるほど虫害に強いことから、各地に大木が残る。

環ノ大樟は、内房線上総湊駅から湊川に沿って国道465号を6kmほど遡ったところにある、真言宗智山派の興源寺にある。興源寺の石段を登りはじめる手前にあり、石段手前の坂の下から見上げる姿は雄大である。

主幹は枯死してしまい、中心部はすでになくって大きな空洞になっており、脇から生えた2本の萌芽が大きくのびていて、あたりを覆っている。樹高は約23m、根回は約20.7mで、大木が多いクスノキの中でも千葉県で最大級の個体である。幹周だけをみれば、千葉県内の天然記念物となっている樹木の中で、鴨川市にある清澄の大スギ、香取市にある府馬の大クス(タブノキ)に次ぐ太さを誇る。

このクスノキは、昭和10年(1935)に県指定天然記念物の第1号として指定した6件のうちの一つですが、それ以前の昭和3年(1928)の調査報告によれば、その時点ですでに主幹は腐朽して空洞となっていたようで、「本幹ハ古キ時代ニ挫折シ・・・・中心空洞トナレリ」「樹齢モ優ニ千載以上ニ達スルヤ疑ナカルベシ・・・・」と古風な言い回しで記録されている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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