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更新日:令和5(2023)年3月2日

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東寺山貝塚

(ひがしてらやまかいづか)

東寺山貝塚

種別

県指定史跡

指定日

昭和55年2月22日

所在地

千葉市若葉区みつわ台1-18

概要

 千葉県には500か所以上の貝塚が存在し、また規模の大きい貝塚が多数存在することやその分布の密度の高いことなどから、わが国で最も貝塚が集中する地域である。その中でも千葉市を含む東京湾の奥部沿岸には縄文時代中期から後期の大規模貝塚が特に集中し、加曽利貝塚や堀之内貝塚など学史的に著名な貝塚も多数所在する。

 東寺山貝塚は、千葉市北部の標高約28m前後の台地上に位置している。貝層は直径約130mの範囲にわたって分布しているといわれ、環状の貝塚である。本格的な発掘調査は行われていないが、縄文時代中期・後期の土器や土偶、ハマグリ・アサリ・キサゴ・マガキなどの貝類、イノシシ・ニホンジカなどの獣骨、クジラの脊椎骨などが採集されている。縄文時代にクジラの漁が行われていたかどうかはよくわかっていないが、クジラの脊椎骨が一つの遺跡から1頭分そろって出土することはほとんどなく、東京湾の浜に打ち上げられたクジラを多くのムラで分け合っていたのではないかと考えられている。また、脊椎骨は、作業をする台としても使われたようである。

 東寺山貝塚は、貝塚の中央部分が千葉県の史跡に指定され、みつわ台団地の中のみつわ台第一公園内に保存されている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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