ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 香取エリアの市町 > 香取市の国・県指定および国登録文化財 > 下小野貝塚
更新日:令和2(2020)年5月2日
ページ番号:315129
(しもおのかいづか)
県指定史跡
昭和53年2月28日
香取市下小野(個人)
下小野貝塚は、香取市小見川に源を発し、市内を流れる小野川中流域の標高約40mの台地の斜面に所在する。
昭和25年(1950)の発掘調査によれば、約5、000年前の縄文時代中期の初め頃の貝塚で、貝塚の貝は、主に入り江の砂泥に棲むハマグリ、アサリ、アカニシなどの海産貝類のほかに汽水域に棲息するヤマトシジミも見つかっている。貝塚は、急な斜面部に径約5mの円形の東貝塚と、2.5m×8.8mの西貝塚が確認されているが、昭和57年(1982)の県教育委員会の測量調査では、西側の貝塚は山林のため、その存在が不明確であった。貝塚を残した人々の居住地は、東西の斜面部を挟む南北に細長い台地上と考えられている。
この遺跡は、昭和25年(1950)の発掘調査の時に出土した土器によって縄文時代中期初頭の下小野式土器の標識遺跡となっている。下小野式土器は、縄の途中に結び目を設けて縄を転がし、縄目文様とS字状の文様が連続するという結節縄文の文様以外に目立った装飾文様がみられないもので、現在では、縄文時代中期初頭の土器群のなかの粗製土器(そせいどき)であろうと考えられている。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください