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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315487
(こいずみちかしたんじょうち)
県指定史跡
昭和44年1月10日
鴨川市細野(個人)
古泉千樫は、本名を古泉幾太郎(こいずみいくたろう)といい、明治19年(1886)9月26日細野村の農家の長男として生まれた。
高等小学校の頃から、短歌を雑誌「小国民」などに投稿し、小学校教員として奉職するかたわら、「心の花」「比牟呂(ひむろ)」「馬酔木(あしび)」などに多くの歌を寄せ、伊藤左千夫の門人となった。明治40年(1907)に上京し、伊藤左千夫、斎藤茂吉、島木赤彦らとともに雑誌「アララギ」の発展につくした。千樫の万葉調の穏健な歌風は、日本近代短歌史上不滅の地位を築いたが、昭和2年(1927)8月11日、40歳で他界した。
現在、生家の建物は再建されているが、古い面影を残している邸内の椿の井戸を中心に県の史跡に指定されており、周囲の庭園は、遊歩道、四阿(あずまや)等が設置され、見学できるようになっている。千樫の歌集を片手に歌の情景である椿の井戸や嶺岡山の山並みを眺めながら、ベンチに座り、作品の世界に浸ってみては、いかがだろうか。
一すぢに椿がもとゆこの井戸の
水は湧きいず昔ながらに
みんなみの嶺岡山の焼くる火の
こよひも赤く見えにけるかも
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