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更新日:令和5(2023)年12月14日

ページ番号:315269

野田貝塚

(のだかいづか)

野田貝塚

種別

県指定史跡

指定日

昭和11年7月17日

所在地(所有者)

野田市清水551-1(株式会社千秋社)

概要

野田貝塚は、別名清水貝塚ともよばれ、野田市中心街から北へ約1.5km離れた標高約15mの台地上に所在する。貝層の分布範囲は直径約150mにも及び、東南東に開口部をもつ馬蹄形貝塚である。

この貝塚は、首都圏の近郊にあるため古くから知られ、明治25年(1892)すでに野田市東金野井貝塚、山崎貝塚などとともに紹介されており、大正時代から昭和初年にかけて、大山史前学研究所などにより発掘調査が実施されている。しかし、本格的な発掘調査が実施されたのは昭和56年(1981)以降で、野田市教育委員会により十数次にわたる発掘調査が行われ、この貝塚の内容も解明されてきた。

野田市教育委員会による発掘調査の結果、約3,800年前から3,000年前の、縄文時代後期の堀之内式、加曽利B式、安行I・II式等の土器が出土し、土製耳飾り、土偶等の土製品や石斧、石鏃、石棒等の石器類も多数出土した。また、貝層は汽水に棲息するヤマトシジミがほとんど主体となる貝層とオキシジミ・ナミマガシワなどの内湾に棲息する貝が主体となる貝層が確認され、これら貝層の中からは、獣骨や魚骨等の動物遺存体も多数出土している。この遺跡は、奥東京湾地域における縄文時代後期の人々の生活を知る上で、貴重な遺跡といえる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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