ここから本文です。

更新日:平成29(2017)年7月7日

椎津のカラダミ

(しいづのからだみ)

椎津のカラダミ

種別

県指定無形民俗文化財

指定日

平成13年3月30日

伝承地

市原市椎津

概要

 市原市椎津に伝承される盆行事である。8月15日の夕方、新盆の家々から集めた造花、提灯などで飾り立て、戦国期の椎津城主、椎津小太郎の像や位牌(いはい)をのせた万灯(まんどう)を曳き、一斗缶や笛の音で賑やかに囃(はや)しながら練(ね)り歩く。行列は姉崎小学校脇でとまると、椎津小太郎の位牌などをおろし、すべての明かりを消す。見物の人々は造花などの飾りをもらい、家に持ち帰る。門口にさしておくと魔除けになると伝えられている。

 次いでカラダミといわれる葬列が出発する。実際の葬式の行列の順序に従い、幡(はた)、施主花、位牌、紙の位牌、杖と続き、青年の1人が入った棺を6人で担ぐ。棺には天蓋(てんがい)をさしかける。一行は、大声で「チャンが死んじゃった、オッカチャンが死んじゃったよう、わあわあ」と叫びながら進み、瑞安寺(ずいあんじ)の境内にかけ入ると、左回りに三度前庭をかけ回ってから裏手まで走りこみ、棺を置いてたち去る。

 椎津城が里見氏に攻められて落城した際、元城主を偲んで仮の葬式を営んだのが始まりとも、城主を逃がすため、にせの葬式で敵を欺いたとのだとも伝えられている。またかつては8月15日の夕方、水難者などの施餓鬼(せがき)供養(くよう)を営む風習があり、これも現在の行事に組み込まれている。さらに万灯は、出羽三山信仰の梵天(ぼんてん)供養(くよう)に出た山車(だし)にも通じる。

 一連の行事には、新盆の供養、悲運の城主の鎮魂(ちんこん)、水難の死者の慰霊(いれい)、疫病(えきびょう)の流行の防除など、さまざまな意味が込められており、県内では類例のない貴重な民俗文化財である。

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:教育庁 教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?