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更新日:令和6(2024)年1月30日
ページ番号:315271
(のだのつくまい)
県指定無形民俗文化財
平成5年2月26日
野田市野田
毎年7月15日直後の土曜日、上・仲・下町の野田三か町の夏祭りに奉納される舞である。
あたりが暗くなった頃、蛙の仮面をかぶった白装束の「ジュウジロウ」を中心に、御神酒所前から広場まで練りこみ行列が繰り出す。広場の中央には高さ約14mの見上げるような「つく柱」が立てられており、その下ではにぎやかな囃子が行列を出迎えます。柱の下に到着すると、いよいよ「つく舞」の開始です。ジュウジロウがつく柱にとりつき、囃子に合わせてスルスルと登っていく。途中で曲芸的な演技をしながら、やがて頂上の樽の上にたどりつくと、ここから南、西、北、東の順に破魔矢を1本ずつ放つ。頂上でも演技を披露し、やがて支え綱を伝って降り始めるが、その途中でも演技を行う。地上3m程の位置まで下ったところで地面に飛び降り、囃子の音と共に終了となる。
なお、舞い手のことをジュウジロウとよぶのは、初代が「重次郎」という名であったからだといわれている。
つく舞いと同系統の芸能は野田のほか、多古町多古、旭市太田、茨城県竜ヶ崎市などでも行われており、またかつては市川市のほか茨城県江戸崎町や利根町などでも演じられていた記録がある。近世初頭の京の様子を描いた「四条河原図」には、現在行われているつく舞とそっくりの曲芸の様子が描かれている。つく舞は、古く中国古代の軽業の類であった散楽のうち、日本に伝わった蜘蛛舞と呼ばれる芸能の系譜をくむものである。しかし、なぜ、このように江戸川・利根川中下流域に広く分布するのか不明である。
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